■ 塾長からの一言

先生の言葉 <  2021年10月14日  >
先週の土曜日(10/9)に久しぶりにコンサートへ行ってきました。新聞に折り込まれたコンサートのチラシに好きな曲が入っていたからです。モーツァルトのピアノ協奏曲23番は思い出の曲です。私は大学に入ってからクラシックを聴き始めました。ピアノを弾ける友人に聞いて初めて買ったレコードがベートーヴェン交響曲6番「田園」で、その後直ぐに買ったレコードが土曜日の曲です。

土曜日のコンサートはNHK音楽祭2021で、全国5都市公演の最初が金沢でした。演奏はもちろんオーケストラ・アンサンブル金沢でした。NHKが音楽祭を行う東京・大阪を含む全国5都市に金沢が含まれるのは凄いと思います。そして地方都市にフルオーケストラがあることは本当に素晴らしいです。金沢が持っている魅力を改めて感じました。

大学に入るまでは音楽には全く興味がありませんでした。しかし、中学校の卒業記念誌に掲載された中3時の担任の先生の言葉が心に残っていました。「できるだけたくさんの本を読み、できるだけたくさんの絵をながめ、できるだけたくさんの音楽をきいて下さい。」という言葉です。この言葉が卒業記念誌に載っていなければ、友人にクラシック入門にふさわしい曲を尋ねることはなかったでしょう。

多感な中高生時代に出会った言葉をずっと忘れないことは誰にでもあるのではないでしょうか。私はできるだけ本を読み、絵を鑑賞し、音楽を聴くようにしています。先生の言葉のおかげで人生が豊かになったような気がします。私も生徒の皆さんの心に残るような言葉を言ったり、行動をしたりできれば良いなと考えています。

なお、上述の担任の先生、今田勇次先生は、私がゼミを運営する際のお手本としている先生です。生徒のことを思ってくれ、生徒と話をする機会をたくさん作って下さいました。高校受験生であるにもかかわらず日曜日に友人たちと先生のご自宅に何回かおしかけました。大晦日の紅白歌合戦が終わってから先生の家に集合し、先生と一緒に初詣にも行きました。(何と、今田先生と行く初詣というイベントは後輩に引き継がれたそうです。)

国語の勉強法の資料 <  2021年10月 7日  >
今週月曜日の中3クラスで新しいオリジナル資料を配りました。本年7月22日の本欄で述べた国語の勉強法に関する資料です。資料作りを忘れないように、教室にあるデスクトップパソコンの脚の部分に「中学生用の国語資料作り」と書いたポストイットを貼っていました。パソコンに向かう時には必ず目に入るのでプレッシャーを感じていましたが、ようやく作成してホッとしています。

高校生向けには「現代文の読み方」という資料を既に作成しています。また、中3生の夏期講習・冬期講習では国語の授業をして論説文や小説の読み方を説明しています。さらに、「中学生の勉強法」という参考書を読み直しました。新しい資料はそれらをまとめたものです。資料を作っている時には、これを入れれば分かりやすいという新しいアイデアも浮かび満足できる資料になりました。

資料の最後にテストの復習について書きました。国語の勉強においてテストの復習は非常に重要だと思います。正答できなかった設問について何故×、△になったのかを考えます。×の場合は答えの素材の選び方が間違っていて、△の場合は素材の選び方は良かったものの答え方が良くなかったということです。これらをトコトン納得できるまで復習すれば問題文の読み方、設問の答え方の精度が上がります。

7/22付け本欄では「よく切れる一丁のナイフ」という言葉を紹介しました。どんな現代文の問題でも読み解けるナイフです。テストの復習をすることは、このナイフの切れ味を鋭くすることです。中3生は一か月後に統一テストという大きなテストを控えています。中3クラスの皆さんはよく切れるナイフで統一テストの国語の問題を上手に料理できるでしょうか。

新しい英語の教科書 <  2021年 9月30日  >
今週、金沢市内の中学では二学期中間テストが実施されています。中間テストを前に中3クラスの皆さんにゼミオリジナル資料を配布しました。今年新しくなった英語の教科書に出てくる基本文を含む重要な文を解説した資料で、本年6月10日付け本欄でご紹介しました。抜群の効果があると自負している資料です。夏期講習が終わって時間と気持ちに余裕ができたので、予定より早く改訂作業を完了させました。

改訂作業を終えて思うことがあります。本年5月6日の本欄で述べた仮定法についてです。何故中学で学ばなければならないのかと改めて疑問に思いました。昨年度までの教科書の最後は関係代名詞でした。関係代名詞は英文構造が複雑になるので理解しづらいです。新しい教科書ではその難しい関係代名詞の後で仮定法を学びます。高校生にとっても難しい仮定法を中学で学ぶ理由が分かりません。

金沢市内の中学が使うNEW HORIZON 3 の基本文の1つは ”If I were you, I would ask my friends for help.” 「もし私があなただったら、友達に助けを頼むだろう。」です。仮定法は現在の事実の反対を仮定する表現で、If 〜 の中の動詞は過去形にして、主文では助動詞の過去形+動詞の原形にするという説明を中3生は理解してくれるでしょうか。現在のことなのに過去形を使い、主文では助動詞の過去形を使うという非常に複雑な形式です。

中学の教科書が変わったのは2017年に改訂された学習指導要領が今年度から実施されたためです。新しい学習指導要領では英語教育がかなり強化されています。中学で学ぶ英単語の数が従来の1,200語程度から1,600〜1,800語程度と大幅に増えたことが、英語教育の強化を表しています。なお、新しい教科書には仮定法以外では、現在完了進行形(I have been reading a book since 10 a.m.)と原形不定詞(toのない不定詞、Let me give you one example.)が増えました。

国際化の一層の進展に伴って英語教育を強化することに反対する理由はありません。しかし、生徒の理解度という観点から考えるとき、中3で仮定法を学ばせる必然性があるのだろうかと疑問に思います。英語が苦手な高校生は関係代名詞を理解していません。中学校で学ぶ文法、しかも難しい文法を増やすよりも、学ぶべき文法の習得度合いを大きくすることの方が大切だと思います。新しい学習指導要領が目指す英語教育は前のめりになっているような気がします。

学力を伸ばす基本条件 <  2021年 9月23日  >
先週の本欄では、ある新聞チラシを取り上げて学問の基本について述べました。今回は各科目ごとに私なりの意見を具体的に述べてみます。サミット・ゼミでは中2から高3までのクラスがあります。中2クラスを進める際に感じている基本的な力についてです。一緒に勉強して学力を伸ばす前提としての力です。小学生、中1生のご父兄の方の参考になれば幸いです。

英語はbe動詞と一般動詞の区別が非常に大切です。中2からは未来形、助動詞、接続詞などを順番に学んでいきますが、be動詞と一般動詞の区別がついていることが大前提です。しかし、He isn’t play tennis. のような文を書いてしまう生徒が少なからずいます。この区別は正に親ガメです。小学英語が苦手でも、中学校で文法をしっかり勉強すれば英語は得意科目になります!

数学では計算力と思考力が必要です。速く正確に計算する力は数学の基本です。大学入試共通テストで要求される絶対的な計算力は小さいときからの訓練で身に付きます。「公文式」のように計算練習を数多く繰り返すことによってミスなく速く計算できるようになります。公文式に通わなくても、計算練習のプリントをたくさんこなせば大丈夫です。中2で学ぶ連立方程式応用問題、1次関数、証明では考える力が要求されます。小学校、中1で文章問題などの難問をじっくり考える習慣がついていなければ、これらの分野は克服できません。深く考える力は高校で数学が伸びる基本条件と言えます。

国語の読解力は全ての教科に影響する基本的な学力です。筆者が伝えたい内容を理解する力です。読書をすれば読解力を鍛えることができますが、本を読んでも筆者の意図を理解しようとしなければ効果は薄まります。自分の感情を交えずreading machineになります。ここでも考える力が必要だと思います。なお、国語の読解力が弱ければ、将来的に英語の大学入試に影響を及ぼします。2次試験の長文問題を解くには読解力が不可欠です。

小学校では上述した国語の読解力、算数の計算力と考える力に注意して欲しいです。「読み・書き・ソロバン」の「読み」と「ソロバン」です。「書き」に関しては小学校でも中学校でも作文練習がほとんど行われていないのが残念です。大学入試改革で言われている「表現力」につながるからです。国語の公立高校入試では200字の作文が出題されるのでゼミでは作文練習をしています。練習を重ねれば表現力はつくものです。英語に関しては中学に入って文法を固めていけば問題ありません。先週の新聞チラシのようなことはありません。

勉強だけのことを述べてきましたが、よく学びよく遊べ、と言われます。バランスのとれた人間になるために勉強以外のことにも頑張って欲しいと思います。せっかく自然豊かな環境の中に住んでいるので、山、川や海で家族や友人と遊んで欲しいと思います。

誇大広告 <  2021年 9月16日  >
「お母さん、ご存じですか? 小学校の英語が、中学校の英語の成績を決める ということを!」これは昨日の北國新聞に折り込まれたある学習塾のチラシのキャッチコピーです。このような広告が入ると不安感を掻き立てられるご父兄がいらっしゃるかもしれません。商業主義に走った悪質な虚偽広告、誇大広告だと思います。何を根拠にそのような誤った表現を使うのでしょうか。

中学英語の成績が小学英語によって決まることは絶対にありません。中学校に入り、各学年の勉強をキチンとすれば問題ありません。これは23年間の学習塾経験から断言できます。小学校で英語を学ぶことを否定するわけではありませんが、英語の前にやるべき本当に重要なことがあります。高校入試、大学入試に影響してくる基本です。子ガメ、孫ガメを支える土台となる親ガメです。

学問の基本は「読み、書き、ソロバン」です。「読み」は国語の読解力です。読解力は全ての教科のベースです。また読解力がなければ将来的に英語が分からなくなります。「書き」は作文です。様々な科目の解答の仕方に影響します。「ソロバン」は算数です。計算力や思考力を鍛えておかなければ中学数学は伸びません。これらは大学入試改革で必要とされている思考力・判断力・表現力に直結します。

「お母さん、本当に大切なことを忘れないで下さい。学問の基本は読み・書き・ソロバンです。英語はあらせなくても良いですよ。」

スティーブ・ジョブズの言葉 <  2021年 9月 9日  >
“Live your own life. Don’t live someone else’s. Listen to your own inner voice. Have courage and follow your heart.” 「あなた自身の人生を生きなさい。誰か他の人の人生ではない。あなた自身の内なる声を聴きなさい。勇気を持ってあなたの心に従いなさい。」

これはアップル創業者の一人であるスティーブ・ジョブズが、アメリカのスタンフォード大学の卒業生に送ったアドバイスです。英語のオリジナル資料(本年6月10日付け本欄参照)を作成している時にこの素晴らしい言葉に出会いました。今年度から使われているNew Horizon 3の教科書の最後にジョブズのスピーチの要約が掲載されています。以前、高校の教科書でもこのスピーチを見かけたことがあります。

この言葉の前の部分に、ジョブズが癌と診断され、時間の大切さを感じたことが書かれていました。”If today were the last day of my life, would I want to do the things I am planning to do today?”「もし今日が私の人生の最後の日であれば、私は今日予定している事をしたいと思うだろうか。」自分の命が危うくなった時に心から湧き上がる言葉だと思います。魂を込められた重い言葉です。

実は私も同じような言葉を中高生の皆さんに話すことがあります。テストや模試結果に対する面談の時です。やればできるはずなのに努力しないで成績が伸びない人に対しては、「誰の人生を生きているのですか。」と問わずにはいられません。私もジョブズと同じように大病を経験しているからかもしれません。自分の内なる声を聴き、自分自身の人生を生きていくように生徒の皆さんを導いていきたいと思います。

夏期講習アンケート <  2021年 9月 2日  >
中3クラスの夏期講習は先週の金曜日(8/27)に無事終了しました。すぐ後の日曜日(8/29)には石川県総合模試がありました。夏期講習での勉強の成果が模試や学校の実力テストでどのように表れるか気になるところです。

ところで、夏期講習終盤に入った頃、あるアイデアが頭に浮かびました。夏期講習に関するアンケートです。サミット・ゼミは来月で23周年を迎えますが、今まで夏期講習について中3の皆さんの意見を聞いたことはありませんでした。特に問題もなく毎年実施してきましたから、何故そのアイデアが突然浮かんだのかはよく分かりません。

考えてみれば、夏休み中に14回、毎回3時間で5教科の1、2年範囲を復習する夏期講習について、本当にその内容で良いのかを検討したことはありませんでした。上述の通り特段の問題を感じてこなかったのが理由ですが、これは私の一方的な考えでした。受講した皆さんの意見を聞いていれば、より効果的な内容に進化させることができたかもしれません。

夏期講習の回数、時間、内容に関する質問をA4用紙1枚にまとめて、夏期講習最終日にアンケートのお願いをしました。特に、5教科の講習内容について生徒の皆さんがどのような意見を書いてくれるか興味深いです。今回のアンケート結果は来年の夏期講習に生かします。

模試結果面談 <  2021年 8月26日  >
高1、高2の皆さんが先月上旬に受けた進研模試の結果が返却され始めました。今週月曜日(8/23)に模試結果が戻ったら連絡するように一斉LINEしました。模試結果に基づいて個別に面談する予定です。授業とは別に時間を取って一人30分ほど話します。生徒の皆さん一人一人とじっくりと対話できる大切な機会です。

一斉LINEに対して返信があった生徒さんと面談の時間を調整します。その際、自分の課題とその対策について考えてくるように指示しています。課題と対策について自分なりに考えてくれば、面談をより効率的に進めることができます。私からの一方的な助言ではなく、生徒の皆さんの考えに対して助言すれば対話が進みます。

面談では先ず志望校を確認します。高3の受験生でなくても目標の大学を意識することは非常に重要です。現時点での成績を基準にして大学を決める必要はありません。入りたい大学を決めることが勉強に対する情熱を引き出します。判定が悪くても本当に入りたければ頑張れば良いのです。志望校の次に各科目の成績について話し合います。苦手科目をどのように克服するかは大切なポイントです。

今月5日の本欄は「心に火をつける」でした。面談での対話を通して生徒の皆さんの心に火をつけたいと思っています。心の火は勉強に対するモチベーションだけではなく、自分の人生に対する積極的な姿勢につながります。生徒の皆さんが「さぁ、頑張ろう!」と思ってくれるような面談ができるよう配慮、努力、工夫するつもりです。

高2数学クラス開講 <  2021年 8月19日  >
高2数学クラスが7月末に開講しました。サミット・ゼミの高校数学クラスは原則として高2の3月開講ですが、時間的に余裕のある年は高2の秋から始めます。今年度は9月に開講する予定でしたが、早期開講の希望があり予定を早めました。10月末に進研模試があるので、結果的に良いタイミングになりました。夏休み中の生徒の皆さんに数学の具体的な勉強法を指示することもできています。

高2数学クラスでは数TAの復習をします。センター試験や共通テスト形式の問題を使った復習です。この問題を使うと数TAの全ての分野を効率的にカバーすることができます。60分または70分で問題を解き、一人一人のその日の課題を指示します。他の問題は一切気にせずに、課題になった問題の分野を徹底的にマスターするやり方です。こうすることにより苦手な分野を一つずつ克服していくことができます。これまでの経験から、この方法はとても効果的だと考えています。

高校数学クラスを開講した時にいつも感じることがあります。一つは数学の各分野を忘れている場合が多いことです。学校で勉強してから時間が経過しているので、これは当然と言えます。解法のポイントを思い出して忘れないようにすればOKです。もう一つは教科書の内容を理解していないことです。1年生の時の勉強の甘さが原因で、教科書または問題の模範解答を使ってしっかり復習します。学校の授業や定期テストの時に教科書の内容を理解することは当然のことですが、この当然のことができていないケースがよくあります。

先週の本欄で、ある高校では来年の1月に共通テスト形式の高2模試が予定されていると述べました。先月末の開講から半年後の模試になります。これだけの期間があれば、数TAの苦手分野がかなり減るはずです。また今後は数UB範囲の問題練習も少しずつ実施していく予定です。然るべき準備をした上で共通テスト模試を迎えることができます。

共通テスト高2模試 <  2021年 8月12日  >
毎年6月から7月にかけて大学入試用の問題集が発売されます。2月の各大学の2次試験問題を掲載した問題集、そして、大手予備校が前年度に実施した共通テスト形式の模試の問題を掲載した実戦問題集です。今年も発売後すぐに英語と数学の問題集を入手しました。共通テスト形式の問題はしばらく解いていなかったので、問題の感覚を取り戻すために英語リーディングと数TA、数UBの問題を解いてみました。

英語のリーディングでは、センター試験で出題されていた発音・アクセント、文法・語法・語句整序問題がなくなり読解問題だけになりました。今年1月の共通テストでは、携帯メールのやりとり、ウェブサイト上のホテル情報に関するQ&A、甘味料に関する論説文などの問題が出題されました。第1問から第6問までで総語数は約5,500語になり、センター試験より1,000語以上増えました。時間はセンター試験と同じ80分です。80分間、大量の英文を読み続けなければならないので集中力の持続が大変です。

今年度は高3クラスの設定がありません。そのため大学入試に対する緊張感が若干緩んでいます。共通テスト形式の問題を解いたのは、自分の気持ちを引き締める意味もありました。ところで、石川県の高校では毎年6月の高校総体・総文の直後に共通テスト形式のマーク式模試があります。高2クラスの皆さんが受ける初めての共通テスト模試は来年6月だろうと思っていたのですが、来年1月に高2生向けの共通テスト形式のマーク式模試を受ける高校があることが分かりました。

準備期間が来年6月まで約10ヶ月あると思っていたのが半分になりました。一気に緊張感が高まりました。来年1月に余裕を持って共通テスト模試を受けられるよう、高2英語クラスの授業計画を考えています。丁度1年前に初めての共通テストに向けて高3クラスの授業計画を検討しましたが、その経験が生きます。ポイントは3つあります。問題形式に慣れること、80分の時間配分そして単語力アップです。直ぐに実行に移します。

心に火をつける <  2021年 8月 5日  >
今週日曜日(8/1)、日経新聞のコラム「春秋」で引用されていた格言に目が留まりました。「凡庸な教師はただしゃべる。よい教師は説明する。すぐれた教師は自らやってみせる。そして、偉大な教師は心に火をつける」という格言です。調べてみると、アメリカの教育者・著述家のウィリアム・アーサー・ウォードの言葉でした。ウィキペディア英語版では’American motivational writer’と紹介されていました。動機づけの格言・名言を数多く残した作家とのことでした。

金沢情報6/23号の学習塾特集に生徒募集の広告を掲載しました。その広告のキャッチコピー欄「ここがスゴイ?」では「元国際ビジネスマンの塾長が「やる気」を引き出す」と書きました。ご父兄の方々と話をしていると、多くの方が、うちの子には欲がない、と言われます。そんなに頑張らなくても十分食べていけると子供たちが思うような豊かな時代になったからだと思います。子供たちのやる気を引き出すことは容易ではありません。

私は松下村塾のような塾を目指しています。志を持った若者を育てたいと思っています。吉田松陰は孟子、山鹿流兵法、地理学などを教えました。特に世界史に力を入れて、自分自身が遊学中に得た知識を基に講義をしたそうです。私が学校の先生と違っている点はビジネス経験です。日産自動車の海外法務・海外営業などの経験を話すことで学校の勉強の大切さを説くことができるのではないかと思っています。

坂本龍馬は、敵方である幕臣の勝海舟に会いに行きました。斬りに行ったとも言われています。勝海舟は世界情勢や海軍の必要性について話し、龍馬の目を開かせました。勝海舟や吉田松陰は若者の目を開かせ、志を持たせました。若者の心に火をつけたと言えます。彼らは私の目標です。なお、松陰は一方的に教えるのではなく、弟子たちと意見を交わしたり登山や水泳も行ったりしたそうです。

子供たちの心に火をつけるためには、モチベーションにつながる知識や情報の提供、そして松陰が行ったような対話が必要だと思います。英語や数学をどこよりも分かり易く教えることは当然のこととして、生徒の皆さんのやる気を引き出したいです。これまでの経験から対話が大切なポイントであると考えています。

英語の授業方針 <  2021年 7月29日  >
2週連続で国語の重要性について述べました。前々回では英語の優先度がかなり落ちるようなニュアンスになってしまいました。英語が「売り」のサミット・ゼミとしてはリカバリーショットを打たなければなりません。グローバル化がますます進む今日において、英語は不可欠な素養です。社会に出て英語ができなければ人事にも影響する恐れがあります。また、現実的に言えば、英語が得意であれば入試に強いです。今回は、私の英語にまつわる経験、そしてどのような考え方で英語の授業を行なっているかを述べてみます。

大学卒業後、日産自動車の海外法務や海外営業、外国車輸入元で仕事をしていた時、海外の弁護士や取引先との契約交渉、セールス・ミーティングや事務連絡は英語でした。初めての海外出張は27歳の時で、自動車工場設立のための合弁契約を地元弁護士にチェックしてもらうためにアフリカのナイジェリアへ行きました。その時のイギリス人弁護士との英語でのやり取りはたどたどしいものでしたが、だんだん慣れていき、必要があれば英語でケンカができるほどになりました。(紳士なのでケンカはしたことはありません!)

振り返って考えると、私の場合、大学浪人して本当に良かったと思っています。現役時代の英語は安定せず英作は大の苦手でした。しかし、河合塾で一年間勉強して英語を克服することができました。苦労することなく英語を使ったビジネスをできたのは、浪人時代の勉強のおかげです。また、今、中高生の皆さんに英語を教えることができるのは、浪人時代の勉強が基礎になっています。

英語は海外の人たちと話したりビジネスをしたりする時の言葉、すなわちツールです。大切なことは自分の意図が伝わることであり、どのような表現であっても構いません。しかし、意図が伝われば良いからと言って、英語の勉強をイイカゲンにして良いわけではありません。英語をツールとして自由に使いこなすためには然るべきレベルに達する必要があります。

英語で話し合う時は文法のミスを気にする必要はありません。意図が伝われば良いのです。しかし、文章を書くときはスペルミス、文法ミスには注意しなければなりません。日産の海外法務時代、英文の契約書を書いて課長にチェックしてもらった時、ミス3か所が出た時点で書き直しを命じられました。契約書だけではなく一般のビジネスレターでも文法ミスをすれば、知的レベルを疑われ、取引先からの信頼に悪影響を及ぼす可能性があります。

研究開発では英語の論文を読んだり書いたりしなければなりません。多くの海外ビジネスは英語で行われています。社会に出る前の英語の勉強が重要であり、大学入試が大きな目標になります。単に入試を突破するために勉強するのではなく、大学入試時点において社会で使いこなせるような英語力を身につけるということです。大学に入ると、外国語大学以外の大学では英語力を強化するような講義はありませんから、入試時点で然るべきレベルに達していなければなりません。

社会で通用する英語力を自分のものにすることができれば必然的に大学入試を突破することができます。河合塾でしっかり勉強して良かったと私が思っているように、生徒の皆さんにはサミット・ゼミに通って良かったと思ってもらいたいです。河合塾で英語がわかるようになった経験、社会人で英語を使った経験、そしてゼミで23年間英語を教えてきた経験を基にして工夫しながら授業を進めています。なお、英会話ができると海外旅行の楽しさは倍増します。旅行先の一般の人たちとの会話は本当に楽しいものです。

国語の対策 <  2021年 7月22日  >
先週の本欄「一に国語、二に国語」を書いていて、日本語の読解力の大切さを説いているのにゼミで国語の授業をしないのは自己矛盾ではないだろうかと考えました。高校クラスの授業は英語と数学で、中学クラスは英語、数学と国語の200字作文練習です。国語の読解練習は中3クラスの夏期講習と冬期講習で実施しているだけです。

中学生の皆さんには、中3クラスの上記講習時以外では、各テスト後の個人面談の時に国語の勉強の仕方を伝えています。口頭の説明だけでは少し弱かったという反省がありますので、勉強の仕方をプリントにまとめようと思っています。

高校生の皆さんには「現代文の読み方」というプリントを配っています。このプリントについては2019年9月26日付け本欄「新釈 現代文」でご紹介しました。私の学生時代のベストセラーで、2009年に復刊された参考書の要点をまとめたものです。1986年に絶版になりましたが、このベストセラーの参考書「新釈 現代文」で現代国語がわかるようになった世代が親になり、子供たちにも読んでもらいたいという声が広まって復刊されました。

著者である成城大学名誉教授の高田瑞穂先生は面白い表現を使っています。何百ページもある参考書を読むよりも、現代文の読み方である「たった一つのこと」を本当に理解することが現代文克服への一番の近道であると述べています。どんな問題でも読み解ける「よく切れる一丁のナイフ」と表現されています。上述の「現代文の読み方」のプリントでは、この「たった一つのこと」を説明しています。

高校生の皆さんには、そのプリントを参考にして学校の授業や自宅学習で読解力を磨き、ナイフの切れ味を鋭くして欲しいと話しています。全国模試結果が戻ってきた時の個人面談では、そのプリントに基づく勉強法を確認しています。

中高生の皆さんに対して、ゼミでの国語の通常授業はないものの、それなりにサポートはしています。問題はそれで十分であるかということです。やはりサポートが弱いという反省があります。各テストや全国模試の成績をしっかり見て、必要であれば高校入試模試やセンター試験・共通テストの問題を使った国語の授業を英語の授業内に行うことが一つの解決策と考えています。

一に国語、二に国語 <  2021年 7月15日  >
1ヶ月ほど前に新聞広告で見た本を買いました。今週日曜日(7/11)にも広告されていました。ベストセラーになっているその本は「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」(致知出版社)です。日曜日の広告のキャッチコピーは「日本人の心を熱く燃やす一流プロたちの生きざま」でした。企業経営者、教育者、スポーツ選手など様々な人365人の言葉が紹介されています。

8月14日のページのタイトルは「一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数」です。お茶の水女子大学名誉教授の藤原正彦さんの言葉が掲載されています。藤原先生は数学者でエッセイストでもあります。最初の段落をご紹介します。

「まずは母国語である国語を、強制的でも画一的でもしっかり叩き込むこと。漢字を覚えさせることです。小学校の英語、パソコン教育は直ちにやめないといけませんね。小学校から英語なんてやっていたら、日本から真の国際人がいなくなります。国家的損失です。」

全く同感です。昨今は英語教育の大切さが叫ばれています。国際化が進む世の中において英語の重要性は言うまでもありません。子供の英語力を数多くのご父兄が心配されています。その気持ちは理解できますが、英語の前の前提として国語と数学にもっと注意すべきだと思います。

藤原先生のページは「寺子屋の先生たちの偉さは、教育にとって最も大事な三つを読み、書き、算盤(計算)と順序立てて捉えていた点ですね。いまの世界の教育学者たちが見失っていたものを、寺子屋の先生たちは見抜いていたわけです。」という段落で締められています。

学習塾を始めて「読み、書き、ソロバン」の重要性を痛感しています。これが全ての基本です。勉強の様々な要素を支える親ガメです。英語はアメリカやイギリスの国語ですから、母国語である日本語の「読み」が危うければ英語は分かりません。国語の読解力がなければ大学入試の長文読解問題は解けません。中3クラスは丁度夏期講習が始まります。普段はやらない国語の授業もありますから、「読み」を徹底するつもりです。

全国模試 <  2021年 7月 8日  >
今週土曜日(7/10)に多くの高校で進研模試が予定されています。1年から3年までの全学年が受験します。高1の皆さんにとっては高校に入って初めて受ける全国模試です。高1クラスの中には受験を前に緊張している生徒さんもいます。進研模試は、彼らが中3の時に受けていた模試より2桁多い約30万人が受験します。

進学校に入学した皆さんは一般的に学年順位を気にします。中学の時にかなりの上位にいたとしても、進学校にはそのような人が集まるので、自分でも驚くような低い順位になることもあります。厳しい環境の中での順位ですから気にする気持ちはよく分かります。しかし、学年順位を気にしても漠然とした不安に駆られるだけです。

私は全国レベルでの自分のポジションを意識するように話しています。それは全国模試における偏差値です。全国模試の成績でどの大学に合格できるかを大体判断することができるからです。例えば金沢大学であれば、学部(学類)によって差はありますが、進研模試では偏差値63-65が目安になります。志望する大学に合格できる水準である全国偏差値を意識して勉強すれば、結果として然るべき学年順位になるものです。このように考えれば、学年順位を気にしていた時の不安はなくなり、全国偏差値という具体的な目標ができます。

全国模試結果が戻った時に各生徒さんと個別に面談しています。以前は各クラスの授業中に一人10分程度面談していましたが、数年前からは授業時間とは別に一人30分ほど時間を取ります。勉強の課題と対策、進路、各種悩み等を話せばそれ位の時間がかかります。この面談では、一方通行の話ではなく生徒さんと話し合う対話を心掛けています。

全国模試結果は一か月後位に戻ります。土曜日の模試結果は八月のお盆の頃に戻るはずです。ただし、夏休み中なので実際の返却は八月末になるでしょう。模試結果で自分の課題、弱点が分かりますから、本当は夏休み前に結果が戻って、その結果を夏休みの勉強に生かせれば良いのですが、日程的に不可能です。毎年同じように感じます。

思考力・表現力の磨き方 <  2021年 7月 1日  >
先週の水曜日(6/23)の新聞各紙に、記述式問題と英語民間試験の大学入学共通テストへの導入は「実現は困難」という記事がありました。文部科学省の有識者会議が前日に提言した内容を報道するものでした。丁度その頃、中3クラスの期末テスト対策の授業でB君と話したことがあります。数学の試験範囲に出てくる証明の問題についてでした。2つの続いた奇数の大きい数の平方から小さい数の平方を引いた数は8の倍数になることを証明するような問題です。B君によれば、そのような証明問題を苦手にする人が非常に多いとのことでした。B君との話から大学入試改革のことが頭に浮かびました。

上述のような証明問題を解くには思考力と表現力が必要です。これらは正に昨今の大学入試改革が求めている力です。国際化が進展し、ますます複雑化する社会においては単なる知識ではなく思考力・判断力・表現力が求められるということで大学入試改革の内容になりました。多様な課題に対応できる人材育成を目指そうとしています。

しかし、今の学習内容においては思考力や表現力が鍛えられないということは全くありません。上述のB君と話した証明問題をしっかり解く過程で思考力、表現力は磨かれます。中学生の数学で言えば、方程式応用問題、1次関数・2次関数、合同・相似の証明などの問題ではしっかり考えなければ解くことはできません。証明問題を苦手にする人が非常に多いという点が大きな問題であると思います。思考力や表現力を鍛える素材はあるものの、それが十分には活用させていないということです。

大学入試改革が思考力・判断力・表現力を求めることに関して、私には大きな違和感があります。そんなの当たり前じゃん、と率直に思います。これらの力はどのような世の中、社会になろうとも要求される能力だからです。「大学入試改革」という言葉が大仰です。社会に出て活躍、自己実現できるように準備をすることが教育の本質的な目的ですから、社会で必要とされる思考力や表現力を磨くという認識そして自覚を持って児童や生徒を教え、育てることが最も重要です。入試制度の問題ではなく運用、心の込め方の問題であると思います。

もう一つ例を挙げるなら多くの大学入試2次試験で出題される自由英作文です。2020年の金沢大学の問題は「多くの国では大学一年生は大学寮での共同生活が求められている。それが良いシステムと思うかどうかを3つの理由を挙げながら80語から120語の英語で述べなさい。」(指示は英文)でした。また、同年の大阪大学の問題は「現代は、現金をほとんど使わず、クレジットカードや電子マネーで決済ができるキャッシュレス社会になりつつあります。こうした社会にはどのような利点、あるいは問題点があると思いますか。70語程度の英文で述べなさい。」でした。思考力がなければシナリオを作れません。表現力がなければ作文できません。ましてや英語です。多くの大学受験生が苦手とし、実力が端的に表れる問題であり、高いレベルの思考力、表現力が求められます。自由英作文問題の対策をする過程でそれらの力は確実に磨かれます。

読書 <  2021年 6月24日  >
昨日発行の「金沢情報」学習塾特集に広告を掲載しました。また「塾講師のオススメ書籍」コーナーで中学生向けの本を紹介しました。

本の紹介をして欲しいと担当者から言われて、実は困りました。恥ずかしいことに、私は中高生の時、本をほとんど読んでいなかったからです。高校生の時、夏休み計画表の読書計画欄を空欄のまま提出して先生に叱られたほどです。自分が読んでいなかったので、どんな本が中学生に向いているのか分かりません。仕方がないので、高校生の皆さんや教え子の何人かにLINEで、中学時代に読んだ本で勉強や将来へのモチベーションになったものを尋ねました。

漫画という回答もありましたが、皆さん結構、本を読んでいました。ハリーポッターだけではなく、「砂漠」伊坂幸太郎著、「青の数学」王城夕紀著、「空飛ぶタイヤ」池井戸潤著、「検事の本懐」柚月裕子著、「エジプト発掘30年」吉村作治著などの本が挙げられました。自分自身は読んでなかったので、みんな凄いなぁ〜と驚きました。「青の数学」を挙げた生徒さんに、何故その本を選んだのか聞いてみました。お母様が買い物をしている間に、書店で自分で選んだそうです。素晴らしい!

結局「竜馬がゆく」を紹介することにしました。先週の本欄で紹介した社会人になってすぐにTOEIC895点を取った教え子が挙げてくれた本です。中学生には少し早いかもしれませんが、若者に是非読んで欲しい本です。私は大学入学後に読みました。江戸幕末の重要人物である坂本龍馬を主人公とする痛快な物語で、「自分も頑張るぞ〜」と元気が出ます。

中高時代は本を読んでいなかった私ですが、大学で東京に出てからは読むようになりました。通学や通勤の電車の中で暇つぶしに読みました。片道1時間余りでしたからかなり読めました。司馬遼太郎や吉川英治の時代小説、城山三郎や高杉良、清水一行の経済小説が中心でした。デール・カーネギー著「人を動かす」は印象に残る本で、その本で学んだことで今も実行していることがあります。

石川に戻ってからは車で移動するようになり「強制的な」読書時間はなくなりました。それでも寝る前30分程度は本を読んでいます。ベストセラーになっている本や新聞で広告される本は本屋さんで結構チェックしています。社会人になった教え子の皆さんには、参考になりそうな本を紹介することがあります。

大学入学後のTOEIC <  2021年 6月17日  >
一ヶ月ほど前、今春に大学に入学した教え子に五月病にかかっていないかを尋ねるLINEをしました。問題なく過ごしているという近況報告と共にTOEICスコア連絡の返信がありました。近年は入学式前後にTOEICを強制受験させる大学があるようです。グローバル化の進展に伴い英語の重要性がますます高まっていることの反映でしょう。

日本では英語の資格として英検とTOEICが広く知られています。中学生や高校生が英検を受験するのに対して、社会人はTOEICを受けます。TOEICはTest of English for International Communicationの通称で、英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定する試験です。私のビジネスマン時代は英語の資格と言えばTOEICでした。大学時代の友人に確かめたところ、その状況は今も変わっていないようです。2013年頃、楽天の三木谷さんがTOEFLの受験を提唱したことがありました。TOEFLは英語圏の大学に留学する時に要求される資格ですが、日本ではやはりTOEICです。

日産自動車の輸出部門にいた時はTOEIC750点が一つの目安とされていました。今はもう少し目標が高くなっているかもしれません。日本IBMではTOEIC600点が海外出張の条件、700点が海外駐在の条件だと聞いたことがあります。そのような状況を踏まえて、私は大学に進んだ生徒の皆さんにTOEICの勉強・受験を勧めています。

TOEICの具体的内容を説明してみます。満点は990点でスコアによりレベルAからEの5段階で評価されます。レベルAは860点以上で「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。」、レベルBは730-855点で「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。」、レベルCは470-725点で「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。」、レベルDは220-465点で「通常会話で最低限のコミュニケーションができる。」、レベルEは215点以下で「コミュニケーションができるまでに至っていない。」とされています。

元生徒の皆さんの成績についてご紹介すると、東京外国語大学に入学した時の成績が715点だった人がいます。大学受験後のスコアとして一つの基準になると考えています。真面目に勉強して大学在学中に800点を超えた人がいます。また、社会人になってすぐに会社からの指示で受けて895点をマークした人もいます。社会人一年生でレベルAは素晴らしいです。教え子の皆さんからの良い報告は嬉しい限りです。

英語教科書改訂 <  2021年 6月10日  >
中学校の教科書が改訂されました。早速新しい英語の教科書を買ってきて、各単元の基本文と本文に出てくる大切な文・熟語をまとめたオリジナル資料を作り直しています。用紙を横置きにして、ページ数、英文、和訳、注意事項を4列に記載した資料です。A4用紙1枚に45行で3枚から4枚ほどの資料になります。

金沢市立の中学で使われているNew Horizon 3の9ページの基本文であれば次のような内容になります。
英文   I have seen wheelchair tennis once.
和訳   私は車いすテニスを一度見たことがあります。
注意事項 have/has 過去分詞: 現在完了 経験、完了、継続の3種類 本文は経験。
     once: 一度、twice : 二度、三回以上は〜times、何回も: many times

注意事項欄には文法や語法の説明、覚えるべき言い回しを記載します。かなり細かく解説していますから、この資料をマスターすれば中学英語は完璧です! 当ゼミでは学校の定期テストの時に教科書の試験範囲を復習します。その時に説明することを上述の「注意事項」で確認しているというイメージです。授業で試験範囲の復習をした後、オリジナル資料で大切なポイントをもう一度確認するように指示します。これでテスト対策は万全です。

中学の教科書は4年毎に改訂されるので、その度に資料を作り直さなければなりません。かなり大変な作業で時間もかかります。今年2月末の「金沢情報」に生徒募集の広告を掲載した時のキャッチコピーは『英語の授業が圧倒的「わかる」から「できる」へ!』でした。オリジナル資料はこのコピーを裏付ける大切な学習素材なので、手間がかかろうとも、作り直しの作業を丁寧に進めています。今月末に期末テストがあるので作業を加速させています。

大学イメージランキング <  2021年 6月 3日  >
昨日(6/2)の日本経済新聞に面白い特集記事がありました。「人事が見る大学イメージランキング」で、上場企業と一部の有力未上場企業の人事担当者に、採用した学生から見た大学のイメージを聞いた調査結果です。

総合ランキングは第1位から北海道大学、京都大学、東北大学、東京大学、名古屋大学と続いています。評価項目は「行動力」「対人力」「知力・学力」「独創性」の四つです。首位の北大は「対人力」1位、「行動力」2位で、全項目が5位以内だったそうです。2位の京大は「知力・学力」1位、「独創性」2位でした。3位の東北大は「独創性」1位、「対人力」2位でした。私立大学では早稲田大学が一橋大学と同率9位でトップ10入りしました。

評価項目のうち「知力・学力」以外は大学入試とは直接関係ありませんから、入学後の各大学の教育が影響しているようです。北大では海外留学などの体験を通じてリーダーシップや協調性を身につけていく「新渡戸カレッジ」という特別プログラムがあるそうです。因みに、前の五千円札の肖像だった新渡戸稲造は今の北大である札幌農学校で学びました。

ゼミで高校生の皆さんを見ていると、全般的にとてもおとなしいというイメージがあります。特に、男子がそうです。良く言えば、穏やかで謙虚ですが、悪く言えば、気概や覇気がありません。近年は生徒会長や運動会の応援団長を女子が務めることがよくあるそうで、男子の積極性の無さが非常に気になっています。私は彼らの一面しか見ていませんから断定することはできませんが、円滑なコミュニケーション能力に課題のある男子が少なくないように思います。ですから、「行動力」や「対人力」という評価項目に対して、彼らは大丈夫だろうか、と思ってしまいました。

大学入試改革の柱は「思考力」「判断力」「表現力」です。社会で求められるのは上記4項目の能力だとすれば、高校生は大学入試を通過して、その大学時代に社会性を身につける必要があります。大学が提供するプログラムの重要性が理解できます。大学の取り組みが弱ければ、大学生は社会性を身につけないまま世の中に出ていくことになります。

総合ランキング以外の「注目している大学ランキング」のベスト3は国際教養大学、慶応義塾大学、早稲田大学です。1位の国際教養大学は、あまり知られていませんが、秋田市にある公立大学で授業は全て英語で実施され、日常生活で英語力を高める教育をしています。卒業生が社会でどのような活躍をしているのか非常に興味があります。

なお、今日の日経新聞の北陸経済面に「東海・北陸地域ランキング」が掲載されていました。ベスト10は1位から名古屋大学、名古屋工業大学、名古屋外国語大学、福井大学、三重大学、豊橋技術科学大学、金沢大学、南山大学、中京大学、静岡大学です。地元の金大は東海・北陸で7位、全国ランキングは62位です。ちょっと残念ですが、調査の対象者を考えれば仕方ない結果と言えるでしょうか。

スポーツ・勉強と素質 <  2021年 5月27日  >
私はスポーツが大好きです。見ることよりも自分で体を動かすことの方が好きです。週に2, 3回はジョギングをしています。ジョギング以外では、高校の先生になった23年前の一番最初の生徒さんと時々テニスをしています。ランチを賭けた泥試合です。ゴルフも好きですが、練習のし過ぎで手を痛めてしまい3年ほど休んでいました。

先月、プロゴルフの松山英樹選手がアメリカのマスターズ・トーナメントで優勝しました。それに触発されて、ゴルフの練習を再開しました。それなりに練習してコースに出たのですが最悪の結果でした。今週日曜日にはレッスンプロにアドバイスしてもらいました。運動神経はそれほど悪くはないと思っていますが、なかなか上手くなりません。

テニスやゴルフが好きでも、どれだけ練習しても錦織圭選手や松山英樹選手のようにはなれません。素質がないからです。スポーツや芸術の第一線で活躍するためには、努力することは当然として、やはり素晴らしい素質が絶対的に必要です。素質は生まれつきのものなので、これはどうしようもありません。

勉強ではどうでしょうか。スポーツや芸術の場合のような素質は必要でしょうか。勉強の素質がなければ学力は向上しないでしょうか。私は、勉強においては、生まれつきの素質は必須の条件ではないと考えています。将棋の羽生善治さんは「才能とは努力を継続できる力」と語っています。勉強の努力を続ける才能があれば学力は必ず伸びます。天才でも脳細胞の3%しか使っていないと言われていますから、やる気さえあれば成績を伸ばすことは可能です。勉強においては、この「やる気」が非常に大切です。

勉強の神様 <  2021年 5月20日  >
先週の本欄で、私は高校生の時に定期テストで手抜きをしなかったと述べました。しかし、大学受験では上手くいきませんでした。

私は、数学が得意で高校は北海道の高校の理数科に入学しました。父の転勤のために高3になる時に名古屋の高校に転校しました。その高校は文系、理系に分かれていなかったので、夏休みに進路に悩みました。当時大きな問題になっていた公害の研究が選択肢の一つでしたが、政治家になりたいと思って法学部志望になりました。(母方の家系に富山県で初めて大臣になった人がいます。) そして京都大学の法学部と早稲田大学の法学部を受験しました。

京大は無理を承知の受験でしたから不合格は当然でした。偏差値が届いていた早稲田は合格できると思っていました。しかし、英語が40点余りしか取れず不合格になりました。その結果に対して、悔しさというより納得感がありました。単語と文法が甘いという自覚があったからです。その時、勉強の神様はいると思いました。受験勉強の甘さを見ていて、もう一度しっかり勉強し直しなさい、とおっしゃったように感じました。

現役時代の英語の成績は悪くはなかったものの安定していませんでした。単語と文法が甘かったので基礎が弱かったのです。英作は大の苦手でした。しかし、河合塾に一年間通った結果、英語は一番の得意科目に変わりました。この一年間がなかったら、社会人になって自信を持って輸出の仕事をすることはできませんでした。英語の勉強の仕方を体得したので、今、中高生の皆さんに教えることができています。自分が得意でなかったからこそ、英語を伸ばすコツが分かります。

先週述べた通り、高校の勉強では普段の予習・復習、定期テストの準備が基本です。ただし、勉強法に気をつけなければなりません。勉強法が正しくなければ努力は本物の実力につながりません。一般的には学校の授業を大切にすれば良いのですが、残念ながら、それでは十分でないこともあります。高校時代の私がその例です。効果的な勉強法を納得できる形で教えて欲しかったです。今でもそのようなケースを見ることがあります。

高1クラス開講 in 2021 <  2021年 5月13日  >
今年度の高1クラスは先週開講しました。サミット・ゼミの高1クラスは中3クラスの延長ではなく、高校に入り一か月が経って生活のリズムがある程度できた頃にスタートします。

先ず、メンバーの皆さんに高校の勉強についての感想を聞きました。予習と復習で大変だと口をそろえました。確かに、高校と中学の勉強はかなり異なります。極端に言えば、中学では予習や復習をしなくても授業についていくことができます。しかし、高校では予習をしなければ授業についていくことができません。復習をしなければ授業内容を自分のものにすることはできません。

私が最初に話したことは正にそのことです。必要な予習と復習をして授業を大切にし、定期テストで手抜きをしないことです。大学の受験勉強は各学年の定期テストの集合です。一つ一つの定期テストの範囲をしっかり勉強することは受験勉強の基礎を固めることになります。受験勉強を意識する必要は全くありませんが、毎日の授業と定期テストを大切にすることが大学受験につながるのです。

私自身は高校に入って定期テストでは手抜きをしませんでした。苦手とする科目もありましたが頑張りました。大学浪人をした時、ジグソーパズルの各ピースが上手くつながるように、各知識が自分のものになっていくのを感じました。浪人して成績が着実に伸びて安定したベースには現役時代の定期テストの積み重ねがあったのだと思います。

高1クラスでは大学受験を見据えた英語の授業を行いますが、生徒の皆さんの総合的な成績をウォッチしていきます。特に全国模試の後は個別に面談して、科目間のバランス、各科目の勉強法そして進路について話し合うつもりです。

中3英語に仮定法 <  2021年 5月 6日  >
今年度から中学生の教科書が変わりました。金沢市立の中学で使う英語の教科書は NEW HORIZON のままですが内容が一新されました。先月末にようやく教科書を手に入れることができ内容をチェックしました。中3生の英語の教科書に仮定法が入ってくるとどこかで小耳にはさんでいましたが、実際に NEW HORIZON 3 の最後の単元に入っていました。

従来は中学で最後に学ぶのは関係代名詞で、仮定法は高校で学んでいました。英文法を本格的に習う高1生が一般的に苦手にする分野は3つあります。分詞構文、関係詞の継続用法と仮定法です。仮定法が分からないという高校生は数多くいます。その仮定法を中学で学ぶのです。仮定法の基本は仮定法過去と仮定法過去完了の2つで、さすがに中学で習うのは前者だけです。因みに、 NEW HORIZON 3 の基本文の1つは ”If I were you, I would ask my friends for help.” 「もし私があなただったら、友達に助けを頼むだろう。」です。何故was ではなくwere なの? このwouldは何? という感じです。

仮定法を昨年度後半に学んだ高2諸君に、今年から中3で仮定法を習うと話したところ、皆さん一様に驚いていました。中には、早く高校に入っていて良かったという感想を述べる人もいました。それほど仮定法は難しいのです。今まで中3最後に学んでいた関係代名詞は英文構造を複雑なものにするので、英語を苦手にする原因の一つだと思います。仮定法はさらに分かりづらいので英語が嫌いになる人が続出する可能性があります。

何故仮定法を中学で学ぶことにしたのか理解に苦しみます。中学英語と高校英語の違いについて定義があるわけではありませんが、私は、諸外国で日常生活を送ることができるレベルが中学英語だと捉えています。外国で言葉に大きな問題なく日常生活が送れれば立派なものです。その場合、関係代名詞なんて使わなくても全く問題ありません。ましてや仮定法なんかは必要ありません。英語力を強化するために中学英語を難しくするのかもしれませんが、英語が分からない、英語が嫌いだという人が増えるでしょう。日本人の英語力の格差を広げる危険性があります。本当に何故?

ゲームについて <  2021年 4月29日  >
“Change the Game” これは今週日曜日(4/25)の日本経済新聞に掲載された全面広告のキャッチコピーです。「そろそろ変えてみませんか。人とゲームの関係。」というコピーがあり、「遊びすぎ、運動不足、視力低下…。ゲームに対して偏ったイメージを持っていませんか? スマートフォンの普及や通信システムの高速化がゲームを進化させ、eスポーツ、教育、コミュニケーションなど、さまざまな領域でマーケットを急速に拡大。世界中で人や社会をポジティブにする、ゲームの新しい時代が始まっています。」と続きました。

「う〜ん」と思いました。確かに、親子でゲームをするのはコミュニケーションとして悪くないと思います。遠くに住んでいる友人ともつながることができます。老人のボケ防止には大きな効果があるでしょう。しかし、中高生にとってのゲームは中毒を引き起こす麻薬のような物と言えます。ご父兄への定期電話連絡の際、お母様方が異口同音に、ウチの子どもはゲームばかりして勉強しないとおっしゃいます。昨年の今頃は新型コロナのため休校になりゲームにはまった生徒は少なくないと思います。

実は私もゲームは大好きです。教室に入ってpcを立ち上げた時に少しゲームをすることがあります。ですから中高生の皆さんの気持ちはよく分かります。しかし、何か作業をしなければならない時はゲームをしません。その時間がないことやゲームをすることにより集中力が落ちるからです。結局は自己管理と程度問題ということになるでしょう。ゲームや携帯の使用に関して親子で一緒に考えてルールを作るのが良いと思います。

ゲームをテーマにした今日の本欄でお母様方に一つお願いがあります。私の高校時代の経験からです。勉強をする前に一人トランプをしていました。そろそろ勉強しようかと思うそのタイミングで母に「勉強しなさい」と言われました。へそを曲げてトランプを続けたのは自然の成り行きです。生徒の皆さんに聞いてみると私と同じようなケースがよくあります。ですから、お子さんに「そろそろ勉強しなさい」と注意する時に少し我慢して下さい。よろしくお願い致します。

縁あってのつながり <  2021年 4月22日  >
毎年4月1日の全国紙に伊集院静さんの新社会人に贈る手紙が広告の形で掲載されます。今年は「今までにない発想と、君だけの情熱を」というタイトルで新社会人を激励する手紙文でした。広告主はSUNTORYで、その手紙は「君の個性とチャレンジ精神に乾杯」という結びでした。私はその広告を写真に撮り、大学院を卒業して社会人になった2名の元生徒さんにLINEしました。

私は約20年のビジネス経験を踏まえて中高生の皆さんに接しています。社会に出て活躍できるように鍛えているつもりです。覚えること、考えることが基本で、最近の高3クラスでは英語で自分の考えを書く自由英作文を重要視しています。大学入試改革で言われている思考力、判断力、表現力は社会で有用な人材の能力として当たり前のことであり、何を今さら強調しているのだろうと感じます。

ゼミを始めた頃の生徒さんは30代の半ばになり、大学助教、女医、システムエンジニア、高校教師等として活躍しています。社会人になった後も多くの元生徒の皆さんと連絡を取り合っています。東京や金沢でお酒を飲みながら話す機会もたくさんあります。縁あって一緒に勉強した生徒さん達とのつながりは貴重です。

ビジネスマン時代は良いことも悪いこともありました。あの時こうすれば良かったと思うことも少なからずあります。これらは社会人になった皆さんの参考になります。彼らが何か困った時に良き相談相手になりたいと思っています。そのために社会に対するアンテナを高くし続け、自分自身の勉強も怠らないようにするつもりです。

高1クラスで共通テストを解いてみました <  2021年 4月15日  >
高校クラス(英語)では毎回必ず読解練習をしています。マーク式問題と記述式長文問題を毎週交互に解きます。センター試験に替わる共通テストが1月16, 17日に実施されましたが、その共通テスト・英語リーディングの問題を昨年度中に高1クラス(現高2クラス)で解いてみました。

英語の問題は第1問から第6問で構成されており、前半の問題はそれほど難しくありません。高1クラスですから、当初は第1問から第3問だけを解く予定でした。高1諸君はその3問をスラスラ解いたので第4問に挑戦しました。それも大きな問題なく解き、結局は3月までに第6問まで全ての問題を解きました。さすがに難度が高い第6問には苦戦している様子でした。

皆さんにとって初めて見る形式の問題で、また、後半の問題に出てくる単語は結構難しいので、第4問以降の問題には苦労すると思いました。共通テスト・リーディングではどんな問題が出題されるかを体験することが目的でしたから、今の段階では正答率が悪くても全然構いません。しかし、もちろん時間はかかったものの、私の予想を良い意味で裏切る出来具合でした。

今年のリーディングの全国平均点は58.80点でした。この点数はセンター試験が想定していた得点率60%とほぼ同じです。私自身は共通テスト翌日に解いて、センター試験並みの難度であることは実感していましたが、高1生が全部の問題を解くのは早過ぎると思っていました。それだけに皆さんの出来には驚きました。予想を超える力を見せてくれたのでとても嬉しかったです。

観葉植物 <  2021年 4月 8日  >
教室の玄関に置いてある観葉植物を換えました。お店でいろいろ見た上で、最終的にホンコンカポックかユッカ(青年の木)で迷いました。ユッカは葉の先端が尖っているので安全上ホンコンが無難かなと思いましたが、ユッカの別名が決め手になりました。成長期の青年のようにどんどんと盛んに葉っぱを出すから「青年の木」と呼ばれるそうです。

確かにみずみずしい若い葉っぱが何枚か出てきています。その様子は中高生の皆さんの成長を感じさせます。この葉のように着実に伸びていって欲しいと思います。各授業が終わり生徒の皆さんが教室を出るときに、低めのパーティションに腕を置いて彼らに一声かけていますが、私と彼らの間に「青年の木」が置いてあります。

私は観葉植物に水をやり過ぎる傾向があります。今までに何度も根腐れを起こしました。やり過ぎはダメと分かっていてもついつい水やりをしてしまいます。変な例えかもしれませんが、生徒の皆さんに英語や数学を教えるのは観葉植物への水やりのように感じます。水のやり過ぎは良くないように、教え過ぎれば彼らが自ら伸びる力を上手く引き出せないかもしれません。彼らの思考力や表現力を伸ばすためには一人一人に応じた適度な「水やり」が必要であると思います。

教えることと水やりを結びつけるのは無理があるかもしれません。しかし、適度な水やりで若い葉が少しずつ着実に成長しているのを見る度に、通ってくれている生徒の皆さんを上手く導かなければならないと思っています。

高1の春休み <  2021年 4月 1日  >
中高生の春休みが丁度半分終わりました。高1クラスでは、春休みの前に二つのことを言いました。一つは高1範囲の苦手分野を復習すること、もう一つは進路について考えることです。前者は今後の学習の基礎になります。例えば、英語の文法です。今後なかなか復習できないので、この春休みにマスターすべきです。

後者については良い事例があります。A君は、高1の春休みに大学についていろいろ調べました。その結果、一橋大学に入りたいと思いました。一橋大学のある教授の講義を聞いて学びたいと思ったそうです。素晴らしい志望動機です。ただし、同大学はその時にA君の実力からすると非常に厳しい大学でした。

A君は真面目な生徒でした。その時点では金沢大学に合格できる成績をキープしていました。2年生になってから受けた模試では、A君が書いた志望大学は神戸大学でした。良い目標設定だったので、私は彼を激励し続けました。彼はコツコツと努力を重ねて神戸大学に十分合格できる実力に達してセンター試験に臨みました。因みに、彼は本当の志望大学を誰にも打ち明けないでいました。

センター試験、そして今年から始まった共通テストは失敗し易いテストです。英語・数学・国語は時間との戦いという側面があるからです。A君はかなりの高得点を取りました。テストが終わった日曜日の夜にメールが入り、実は志望校は一橋大学だったと打ち明けました。驚きましたが、それまでの彼の努力の動機が分かりました。その後いろいろな経緯がありました。その経緯は2006年2月2日付け本欄で述べました。結局A君は神戸大学へ進学しました。高い目標を心に秘めて努力を積み重ねたA君は立派だと思います。

目標を持たずに勉強を続けるのは難しいです。勉強に限らず、目標があるからこそ努力することができます。高1の皆さんにとって大学入試はかなり先のことですが、これからの2年間を充実させるためにこの春休みに進路について考えて欲しいです。

春の憂い <  2021年 3月25日  >
桜の便りが寄せられる中、2021年春の入試シーズンが終了しました。大学入試、高校入試は一生に影響しますから、どの学校に出願するかは極めて重要な判断です。当ゼミは6名までの少人数制で、一人一人の生徒さんと一緒に十分検討します。生徒さんの希望、成績とその推移、気持ちの強さ、ご父兄の意見、授業で私が感じる実力などが判断材料になりますが、特に生徒さんの希望と客観的な実力の間に微妙な開きがある時の判断には悩みます。

上手くいく場合もありますが、残念ながらそうでない場合もあります。今春は、高校入試で良い結果が出なかったAさんのことが心に引っかかっています。Aさんは学校のテストでは優秀な成績を取り続けていました。志望校を公立トップ校にしたことは自然な成り行きでした。しかし、模試の成績が思うようには伸びませんでした。悪くはないのですが毎回「もう少し」というレベルでした。

Aさんと話し合って、志望校は変えずに出願して、2月の最後の模試結果を見て志願変更するかどうかを判断することにしました。期待していた模試結果は「もう少し」というレベルに留まりました。出願が締め切られて倍率が発表された翌日に面談しました。いろいろ話した結果、志願変更せずに入試に臨みました。残念なことに3/17、合格者名簿の中にAさんの受験番号は入っていませんでした。

合格発表日から一週間過ぎても、自分の判断の妥当性について考えています。結局は、信頼度が高い模試の判定を重視すべきだったということになります。入試が近づいた頃、緊張感が高まってきた中3生諸君の気持ちを和らげるため、結果を出すことではなく入試に向けて自分の実力を高めてきたことの方が重要であると話しました。しかし、Aさんの気持ちを考えると胸が締め付けられます。

合格発表日の午後、お母さんの携帯を借りたAさんからLINEが入りました。悔しいけれど、現実を受け止めて原因をしっかり分析して、大学受験では絶対に合格しますというメッセージでした。その日、三年後のリベンジを願って、高校での勉強の仕方を書いた手紙を送りました。

公立高校入試 in 2021 <  2021年 3月18日  >
公立高校入試二日目の先週水曜日(3/10)の午後、中3クラスのH君からメールが入りました。無事入試を終えた報告と英語、数学が難しかったという感想が述べられていました。

入試翌日の地元紙朝刊に掲載された両科目の問題を解いてみました。H君の感想の通り難しかったです。英語はリスニング、適文補充、会話文、長文の4問構成は昨年と同じでした。大問3の会話文には答えにくい設問がありました。問題は大問4の長文問題です。2つのグラフを含めた全体の文脈が把握しづらかったです。問題文の冒頭部分がグラフと矛盾しているような内容でした。問題文を理解するのに時間がかかり、最後の設問である4文以上のまとまりのある英文を書けた受験生はほとんどいなかったと思います。この設問の配点は8点ですから、今年の英語は92点満点という感じです。

数学は証明と空間図形の順番が変わりましたが、その他は例年通りでした。作図の問題にはビックリしました。見た記憶がない問題で、出題者が狙っている正方形の対角線の長さをイメージできた受験生はほとんどいなかったでしょう。後半二つの大問の最後の小問も難しい問題でした。連立方程式と相似の証明は得点し易かったのですが、全体としては難しい入試問題でした。

過去3年間の平均点は、英語は52.0点、48.7点、45.3点と、数学は51.7点、49.6点、40.0点とそれぞれ推移してきました。英語は昨年並みでしょうか。さらに下がるかもしれません。数学はさすがに昨年ほどは低くないでしょうが、かなり低い平均点になると予想します。平均点は4月に開かれる教育委員会会議で報告されます。

石川県の公立高校入試は難しいと言われています。昨年は5教科合計の平均点は228点でした。異常とも言える低さです。今年の英語、数学の問題を解いてみて、こんなに難しくする必要はあるのかと感じました。特に、英語は上述の通り問題文を理解するのが難しく良問とは言えません。英語嫌いの中学生を増やしてしまうのではないかと危惧されます。

最後の授業 <  2021年 3月11日  >
昨日、公立高校入試が終わりました。月曜・木曜の中3クラス最後の授業は、月曜日が入試前日に当るので日曜日(3/7)に行いました。今年度の中3クラスは在籍5名で、非常に上手くクラス運営をすることができました。私の理想は、明るい雰囲気の中で、楽しく、厳しく授業をすることです。とても明るい雰囲気になったのは異なる中学に通う3名の女子が仲良くなったからです。模試の会場で一緒にお昼を食べてからお互いの距離が縮まったそうです。男子2名は女子のパワーに押され気味でした。

日曜日の授業で、最後に教室に入ってきた女子に「気分はどう?」と尋ねました。返答は「最後の授業で悲しいです。」でした。「普通は入試直前の気持ちを答えるよね〜」と返したところ、「すみません」の一言で一同爆笑になりました。「すみません」は彼女の口癖です。こんなこともありました。教室で話をしていて、ある私の一言に対して「そうだよね〜」と言った女子がいました。「オレは君の友達か?」と返して一同爆笑でした。このような感じで中3クラスは進んできました。

もちろん、厳しく言うこともありました。数学では自分の確保すべき目標点を取る練習を繰り返してきましたが、1月の模試で5名全員が失敗しました。「君たちは何を練習してきたの?」とのキツイ一言で教室に緊張感が走りました。前向きな生徒の皆さんだったので私が厳しくなることはあまりありませんでしたが、時には気合を入れました。一年を振り返り、楽しく厳しいメリハリのある運営ができたと思っています。生徒の皆さんに感謝です。

満足できる授業ができたとしても結果が伴わなければ、単なる自己満足です。今は17日(水)の合格発表を待つばかりです。メンタルコントロールのプリントを配ったり、気持ちを落ち着かせる様々な話をしたりして平常心で入試に臨めるようにサポートしてきましたが、結果はどうなるでしょうか。初日火曜日の英語そして昨日の数学が難しかったことが気になります。みんな、実力を発揮できたかなぁ〜 英語と数学の入試問題については来週の本欄でコメントするつもりです。

高校入試数学7番 <  2021年 3月 4日  >
中3クラスで、今年度は従来にないアドバイスをしています。高校入試数学のある問題です。

公立高校入試が迫ってきました。来週の火曜日(9日)、水曜日(10日)です。中3クラスでは、入試直前の苦しさに耐えている生徒の皆さんの気持ちを和らげるような雰囲気作りに心掛けています。メンタルコントロールに関する資料も配りました。

入試で心配な科目はやはり数学です。数学は失敗し易い科目で、考え込んで答えが出ないような場合にパニックになってしまいます。かなりの実力がある人でも失敗することがあります。そこで、ゼミでは自分の目標点を設定するように話しています。これだけ取れれば良いなという点数ではなく、これだけは確保するという点数です。しかし、これは言うは易く、行うは難しです。確実に実行することは容易ではありません。

冒頭で述べた数学の問題は大問7、空間図形の問題です。小問1は易しく、私のアドバイスは小問2です。小問3は毎年かなり難しい問題で、その前の小問2も難しそうに見えます。しかし、過去の入試において、その難度はそれほど高くはありません。昨年12月頃から7番の2で得点しようと言ってきました。入試過去問や模試過去問で練習を積んできましたから、皆さん得点できるようになってきました。

配点は4点とはいえ、自分の目標点を確保するための大切なポイントの一つです。従来、数学の点数の取り方についてアドバイスしてきましたが、今年度はこの7番の2を加えました。この作戦が生徒の皆さんの支えになることを願っています。

平等な関係 <  2021年 2月25日  >
「金沢情報」2/24号の学習塾特集にサミット・ゼミの広告を掲載しました。カラフルカンパニーの頑張り屋さんの担当者がアイデアを出してくれて当ゼミの特長をアピールする内容になりましたが、いかがでしょうか。今まで明示してこなかった情報も盛り込みました。

今回の広告に掲載したM・Yさんの「生徒の声」について触れてみたいと思います。彼の言葉は、中3クラスの授業終了後にもらったものです。私の気持ちが伝わっていたと嬉しく思いました。「はるか年下である僕たちのことも一人の人間として見てくださいました。」の個所です。

本欄で何回か述べていますが、私は「指導」という言葉が嫌いです。この言葉は身分の上下関係を暗示しているように私には思えるのです。端的な例が官尊民卑の流れを汲む「行政指導」です。「指導」を英語にすればguide, lead, coachで、身分の上下関係はなく立場は平等です。知識や経験のある人がそうでない人を導くという意味であると感じます。学習塾という場では、勉強の仕方を知っている人が生徒さんに教えて、その対価として月謝を頂きます。身分関係は対等です。

私は生徒の皆さんを子供ではなく一人の人間として接しているつもりです。大人ではありませんが、それぞれの人格を持った一人の人間です。これはビジネスマン時代の経験から来ています。日産自動車を辞めた後、小さな商社に勤めたことがありました。その商社は1840年創業のアイルランドの会社が製造する紅茶の日本代理店でした。私が首都のダブリンへ出張して日本での販売計画について英語でプレゼンテーションをした時に、その老舗企業のトップから高い評価を頂きました。30代後半の時です。その後はお互いにファーストネームで呼び合いました。

それはとても嬉しい経験でした。人間は何を考え、どのように表現し、そして何ができるかが重要であり、年齢は関係ないのだと思いました。この経験から、生徒の皆さんを一人の人間として尊重しています。ですから、時間や約束を守ることについては厳しいです。しかし、彼らが目標を持って努力する姿には素直に尊敬を覚えます。高校入試や大学入試の合格に感動することもあります。広告に掲載したS・Kさんの時は、彼女の厳しい状況での果敢な決断と頑張りに涙が止まりませんでした。

読解力と本質を見抜く力 <  2021年 2月18日  >
先週の本欄「英語と読解力」を書いた翌日(2/12)の日本経済新聞にある本の広告が掲載されていました。池上彰さんの「なぜ、読解力が必要なのか?」という本です。キャッチコピーは『新しい大学入学共通テストでも「読解力」が求められています!』でした。この本は1/15にも同紙で広告されていました。その時のキャッチコピーは『読解力 本質を見抜く力は、ミライを切り拓く武器になる!』でした。このコピーは私にはしっくりきませんでした。私の中では読解力と本質を見抜く力がつながらなかったからです。

読解力とは筆者が何を言いたいのかを読み取ることであり、必要な要素は素直さと思考力であると考えています。素直さは筆者の伝える内容に対して自分の価値判断を入れないことで、思考力は筆者の考えを理解する力です。これが何故本質を見抜くことにつながるのか、という疑問です。

書かれている文章やその行間から筆者の深い意図を読み取ることが読解力ですが、言葉や文章の裏側にある本質を見抜く力と言うこともできそうです。この意味で、読解力は本質を見抜く力です。しかし、読解力とは基本的に文章に対して使われる言葉ですから、上述後者のキャッチコピーは誇張表現であると思います。

数学的に言えば、読解力があることは本質を見抜く力があることの十分条件ですが必要条件ではありません。本質を見抜く力を構成する幾つかの要素の一つが読解力ということになります。読解力=本質を見抜く力というのは言い過ぎです。本を広告するキャッチコピーとしてはインパクトがありますが違和感を禁じえません。本の広告にケチをつけましたが、もちろん読解力の重要性は言うまでもありません。

英語と読解力 <  2021年 2月11日  >
サミット・ゼミ高校英語クラスでは、基本的に長文記述問題とマーク式問題を交互に練習しています。高3英語クラスでは、先月の共通テストが終わってからは毎週、2次試験過去問を解いています。厳選した難問です。2次試験過去問練習は高2の春から始めて、少しずつ難度を上げてきました。高3の秋頃からはかなり難しい問題に挑戦しています。

挑戦する問題が難しくなると、毎年感じることがあります。それは読解力の重要性です。以前にも本欄で述べたことがあります。(2017年2月23日付け「最後は読解力」) 今年度も高3クラス諸君が難しい2次試験問題に手こずっています。英文のテーマ自体が難しい場合だけではなく、テーマに関する筆者の説明が複雑な場合もあります。難しい問題を解いた後、高3生諸君に「内容がわかった?」と聞くと、首を横に振ることが多いです。

2次試験過去問練習では、生徒の皆さんの答案に丸付けをした後、英文構造を説明しながら全英文を和訳します。かなり時間がかかる作業ですが、彼らの英語力向上のために必要な授業内容だと考えています。難解な問題の英文を和訳している時、行間を読むように、書かれている英文の裏にある筆者の意図について説明します。英語の授業というより国語の授業のようです。やはり英語はアメリカやイギリスの国語です。

英文全体のテーマを掴み、文の流れ(文脈)に注意しながら筆者の伝えたい内容を理解しよう、と話しています。生徒の皆さんに偉そうに語っていますが、現役時代の私は国語の成績はイマイチでした。本欄で何回かご紹介しているように、浪人して読んだ参考書のおかげで読解力が安定しました。ポイントは、筆者が何を言いたいのか素直に読み取ることです。この際、筆者の考えを理解しなければなりません。そのためには思考力が必要です。

高校入試1か月計画表 <  2021年 2月 4日  >
中3生は先週の金曜日(1/29)に私立高校の入試を受けました。次の目標はいよいよ3/9, 10の公立高校入試です。中3クラスの皆さんには公立高校入試に向けて勉強計画を立てるように指示しました。

昨年11月初めに高校入試4か月計画表を配りました。11/7から3/10までの毎日の計画が書き込めるA3版の大きな書式です。その際、冬休み明けの統一テストまでの学習計画について説明しました。また、ゼミオリジナルの英語資料や教科書巻末に載っている英単語リストのチェック等の必要項目も書き込んで漏れがないようにすることも指示しました。

4か月計画表はすでに3か月間使ってきて多くの書き込みで一杯になっているはずなので、生徒の皆さんに計画表の再配布が必要かを尋ねました。全員がYESだったので、すぐにパソコンからプリントアウトしました。今週月曜日のことです。

今週の「塾長からの一言」でこの計画表再配布について述べるために原稿を準備してきました。アレコレ考えながらパソコンに向かっている時にあるアイデアが浮かびました。4か月計画表をベースにした1か月計画表です。公立高校入試前にチェックすべき資料のリストの欄を設けるつもりです。また、これまで受けてきた統一テスト、実力テストそして模試での教訓を書き込めるように工夫しようと思っています。従来はなかった計画表を準備して中3クラス諸君をサポートします。

なお、先週の本欄で注目した星稜高校の英語入試では、発音問題が3問、アクセント問題が2問出題されました。昨年は発音、アクセント問題がそれぞれ2問、3問でした。合計問題数は変わらず、アクセントの問題形式が少し変わりました。大学入学共通テストで発音・アクセント問題はなくなりましたが、星稜高校は出題を続けました。やはり星稜は素晴らしい高校だと思います。(偉そうなコメントですみません。)

星稜高校入試の英語・大問1 <  2021年 1月28日  >
明日は私立高校の入試が実施されます。私は星稜高校の英語の問題に注目しています。過去の入試では1番は発音・アクセントの問題でした。金沢高校の入試では発音問題が少し出題されるだけですが、星稜高校は発音問題に加えてアクセント問題も出題してきました。ゼミでは1月11日に両校の過去4年分の発音・アクセント問題を解きました。なお、公立高校入試では発音・アクセント問題は出題されていません。

星稜高校が発音・アクセント問題を出題してきたのは大学入試センター試験を意識していたからだと思います。センター試験の第1問は発音・アクセント問題でした。昨年のセンター試験の第1問は発音問題3問とアクセント問題4問、星稜高校の入試1番は発音問題2問とアクセント問題3問でした。センター試験を踏まえただけではなく、将来の英語でのコミュニケーションまで狙っていたかもしれません。

中学生は学校で発音やアクセントについて全くといって良いほど習っていません。サミット・ゼミで使っている英語の各種問題には発音・アクセントが含まれていることがあり、中学生諸君にとって難問になっています。キチンと発音できているのにアクセントのある音節の符号を間違うことがよくあります。それでも星稜高校は中3生に対して、高校に入学後はセンター試験に向けて発音・アクセントに注意するようにというメッセージを送っていたのでしょう。

センター試験に替わって今年から始まった共通テストでは発音・アクセントは出題されなくなりました。これを受けて星稜高校はどのように対処するでしょうか。作問担当の先生はかなり迷ったと思います。共通テストを意識して出題を止めるか、それとも続けるか興味深いです。

私自身は高校時代にNHKのラジオ講座で発音・アクセントを学びました。私の英語は、英語を母国語としている人と同じように話すネイティブではありませんが、発音・アクセントには自信があります。ビジネスマン時代、海外出張の時に取引先からよく褒められ一目置いてもらいました。(自慢話ですみません) 日本人は一般的に発音・アクセントを意識していないからです。

個人的には将来の英語でのコミュニケーションを前提にして出題を継続して欲しいのですが、星稜高校はどのように判断しているでしょうか。

うれしい報告 <  2021年 1月21日  >
先週末に大学入学共通テストが実施されました。高3の皆さんは月曜日(1/18)に自己採点をして、その結果と出願希望大学の情報を大手予備校に送りました。合格判定結果は本日彼らに届けられる予定です。去年まではセンターリサーチと呼ばれていた流れです。

生徒の皆さんには自己採点結果を月曜日にLINEしてもらいました。それぞれの結果がありましたが、英語リーディングでは私の期待を超える結果を出してくれました。今年度の高3クラスは在籍者5名です。5名の平均点は89.6点(100点満点)でした。私立専願者を除く4名の平均点は91.5点で9割を超えました。

初めての共通テストで、昨年の春頃はどのように対策すべきか悩んでいました。しかし、夏前に10セットほどの共通テスト形式の問題を入手することができ、先ずは自分で解いて授業の方向性を決めました。本欄で何回かご紹介している通り、英語の問題は全て読解問題になりました。これに伴い語数が増え、本番の試験の総語数は昨年のセンター試験より1,000語弱増えて5,340語になりました。試験時間はセンター試験と同じ80分です。

リーディング対策のポイントは厳しい試験時間への対応と問題形式に慣れることでした。上記の通り80分あるとはいえ、読むべき英文は大量です。全6問の各大問に割り当てる時間を決め、問題練習を重ねる過程で割当時間を体で覚えることを目指しました。問題形式については、大問の特徴に注意して、fact(事実)とopinion(意見)の違いや登場人物の感情の変化というような問題形式に慣れてもらいました。

生徒の皆さんが受けてきた全国模試や共通テスト直前2回の授業で行った80分練習では良い結果が出ていましたが、本番ではそう上手くはいかないだろうと思っていました。月曜日にLINEで届いた報告はちょっと信じられないものでした。大量の英文を読むために必要な速読は高校入試やセンター試験でも必要だったので中3の時から鍛えてきました。この速読力が好成績の基礎になったと思います。生徒の皆さんが実力を伸ばした上で結果を出してくれました。これほどうれしいことはありません。

初めての共通テスト <  2021年 1月14日  >
いよいよ共通テストが今週末に迫りました。今年度の高3生は大変でした。コロナ禍による休校で勉強のリズムが狂ったことでしょう。センター試験から替わった共通テストを初めて受ける学年で、問題の形式変更への対応に苦労したと思います。初めての共通テストのため不安で一杯かもしれません。

私は共通テストの平均点に注目しています。センター試験では目標平均点が60点と言われていました。平成30年度の共通テスト試行調査は5割程度の平均得点率を念頭に実施されました。何故センター試験と異なるレベルにしたのか理解に苦しみますが、初めての共通テストではどれ位の平均点を狙っているでしょうか。

試行調査での平均点は、英語リーディング51.25点、リスニング59.10点、数TA 30.12点、数UB 36.06点でした。(全て満点100点) 5割程度だったのは英語リーディングだけで、数学の両科目は目標を大きく下回りました。なお、英数以外の科目では国語と理科の諸科目が5割をかなり下回り、社会の諸科目は5割を少し上回りました。

試行調査において数学の平均点が目標よりかなり下回ったことが非常に気になります。この結果は出題者の想定から大きく外れたはずです。目標平均点が何点であるにせよ、日曜日に実施される数学の平均点が何点になるのかは今年の共通テストの大きなポイントになりそうです。昨年までのセンター試験では、数TA が60点前後、数UBは 50点前後の平均点で推移してきました。施行調査で狙いが外れたことからすれば、この推移から離れる可能性があります。

大学入試は共通テストと各大学の2次試験の得点合計で決まります。共通テストの平均点が昨年までのセンター試験の平均点と大きく異なれば、合否判定の計算システムは修正が必要になり判定が難しくなります。河合塾や駿台は全国の受験生から寄せられる自己採点結果を基に合否を判定します。それら予備校はテスト二日目、日曜日の夜に予想平均点を各ホームページで公開します。大学入試センターは20日(水)に平均点を中間発表する予定です。

支える言葉 <  2021年 1月 7日  >
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。今年も間もなく受験シーズンが開幕します。来週末が大学入学共通テストで、今月末に私立高校入試、来月25日が大学入試2次試験、そして3月9日・10日の公立高校入試と続きます。

サミット・ゼミは23年目に入っています。これまでに、大学入試、高校入試で様々な感動がありました。その中でも強く印象に残っているのが昨春の大学入試です。昨年3/12付け本欄でご紹介しました金沢大学に合格したAさん(Sさん)です。センター試験で失敗して泣いていたSさんは果敢に挑戦して栄冠に輝きました。そのSさんを支えたのは彼女の友人の言葉と私の言葉とのことでした。昨年4/16付け本欄でご紹介した通りです。

自分の未来を開拓するための扉である大学入試、高校入試は人生における大きなハードルです。その試練を前にして受験生の皆さんは重苦しいプレッシャーと闘っています。そのような彼らのチャレンジを学力面そしてメンタル面で支えたいと考えています。言葉だけではなく、態度そして雰囲気にも気を配らなければなりません。

昨日は中3クラスの冬期講習最終日でした。明日は公立受験校を決めるための統一テスト、日曜日には模試があります。大きなテストを前にして、昨日は中3の皆さんの勉強に対する甘さが気になりました。どうしようかなと迷いましたが、ガツンと気合を入れました。厳しい言葉が彼らの心にどのように響いたでしょうか。