■ 過去の『一言』(2001〜2017)
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(2006年 7月 〜 2006年12月)


(2006年12月28日) 【塾は禁止?】[▲ 先頭へ]
政府の教育再生会議の野依良治座長が「塾の禁止」を主張しているそうです。(12月24日付け日経新聞) 教育再生会議は、劇団四季の浅利慶太さんやヤンキー先生こと義家弘介さん等が委員を務める内閣に設置された組織で、マスコミによく登場しています。野依座長は名古屋大学教授時代の2001年にノーベル化学賞を受賞された方で、現在は理化学研究所の理事長です。

日経新聞には、野依座長の言葉として、「塾はできない子が行くためには必要だが、普通以上の子どもは禁止にすべきだ」「我々は塾に行かずにやってきた。塾の商業政策に乗っているのではないか」が紹介されていました。

正直に言うと、私自身も学習塾はないほうが良いと思っています。(自己矛盾ですが…) 学校で勉強し、部活動をし、帰宅後に宿題や自分の課題の勉強をするという姿が理想だと思います。教室内で時々眠そうな表情をする中高生を見る度にそのように思います。

この理想形が現実になるためには学校がしっかりすることが前提になります。しかし、今の学校には様々な問題があり、野依座長の期待に応えることは不可能です。本欄でも「教育を問う」シリーズで20回学校の問題点を指摘してきました。これらは氷山の一角です。野依座長は学校教育の現実が見えていません。安倍新政権は公教育の再生を唱えています。これも理想としては同感できるのですが、どこまで実現できるのか怪しいものです。

公教育が再生できるとすれば、鍵を握るのは、公立の小学校、中学校、高校の校長先生の意識だと思います。文部科学省や各教育委員会の「指導」(嫌な言葉です!)ではなく、校長先生が絶対にやり抜くという覚悟を持ち、理想の姿を実現させようと協力する先生方と一緒に頑張れば、かなり遠い道のりでも少しずつ公教育が復活するでしょう。どんな組織でもトップがしっかりしなければ、その組織の力は発揮できないものです。

今年も、毎週木曜日に一言ずつ書き綴ってきました。ご父兄の皆様、サミット・ゼミの卒業生、私の友人・知人、そして全く存じ上げない方々(?)が私の拙い一言を読んで下さっています。私の言葉に何か問題があれば、是非ご指摘をお願い申し上げます。今年もご愛読ありがとうございました。どうぞ良い年をお迎え下さい。

(2006年12月21日) 【学びの劣化】[▲ 先頭へ]
日本経済新聞は「ニッポンの教育」と題した連載企画を始めました。第1部「機能不全の実相」は今月4日から8日まで朝刊第1面に掲載され、多くの読者から寄せられた意見が先週土曜日(12月16日)に紹介されていました。

「学びの劣化 ここまで」という大見出しは非常に衝撃的でした。小見出しは、「学ぶ力縛る『ゆとり』」、「責任ない親に教育が必要」、「技能に偏り独創性なし」、「できる子にもストレス」、「社会は『学歴インフレ』」と並び、今の教育上の問題点を集約しているようです。

説得力のある意見がたくさん掲載されていましたが、38歳の会社員の意見をご紹介します。「ここ数年、新入社員のコミュニケーション能力の低さに驚いている。文章を理解できず、複雑な案件を適切に説明できない。思考のツールとしての数学、コミュニケーションツールとしての英語、その両方である国語の授業時間を増やすべきだ。」

会社員時代に私も同じように感じていました。自分の会社の新入社員だけが問題なのかなと思い、友人達にも尋ねたところ、彼らも同様でした。土曜日の特集には「学校、社会との乖離大きく」という小見出しもありましたが、まさにその通りだと思います。必修科目履修漏れの問題で表面化した受験テクニックに走る高校が典型例です。

2002年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生は、覚えるべきことを覚え、考える力を養い、その掛け算で人間の総合的能力が決まると話されています。(本欄2003年3月27日参照) 私自身の社会人経験からすると、小柴先生の指摘は大正解です。学校でその2つの能力を身に付けることが社会での活躍や独創性につながります。

(2006年12月14日) 【無手勝流算数塾】[▲ 先頭へ]
今週日曜日(12月10日)夜、テレビで「情熱大陸」を見ました。登場したのは自称「無手勝流算数・家元」の宮本哲也さんです。横浜で小学4年〜6年だけを対象にした算数塾を主宰している宮本さんは、質問を一切受け付けず、子供たちに考えさせる、という「教えない」スタイルで授業を行い、首都圏最難関中学への進学率80%以上という実績があるそうです。

番組内容はとても刺激的で、いろいろ考えさせられました。先ず、質問を一切受け付けず、子供たちに自分で考えさせるという手法です。子供たちに自主的に考えさせることは非常に大切であり、それを宮本さんは徹底的に行っています。私も自分で考えさせるようにしていますが、子供たちがある程度考えた上での質問には答えています。

驚いたのは教室の雰囲気です。子供たちは教室で一切話をしません。教室に入った時から、算数クイズのような問題を解く授業中もずっと緊張感を持っていました。問題に取り組むときに緊張感を持つことは当然ですが、教室全体の雰囲気がピリピリしているのはどうなのかなぁ〜と思いました。また、教室に入る時、帰る時に子供たちと先生がきちんと挨拶していない点も気になりました。

なるほどな、と思ったのは算数塾の対象が小学4年〜6年ということです。昨年11月24日付け本欄で述べたことがありますが、私は勉強に対する姿勢は小学校高学年の頃にある程度決まるのではないかと考えています。宮本さんはまさにこの学年を対象に授業を行っています。首都圏では中学受験する小学生が多いという事情もあると思いますが、中学・高校で学力が伸びる条件としての「考える力」はやはり小学校高学年で鍛えないといけないのかもしれません。

宮本さんのような徹底的なやり方が金沢でも受け入れられるのだろうか、やはり厳しさと楽しさのバランスが必要ではないか、サミット・ゼミで小学生は無理でも中1クラスを作るべきだろうか、中学クラスの英語・数学の授業をより効果的にするためにはどうすれば良いのだろうか、番組を見た後もいろいろ自問自答しています。

(2006年12月07日) 【発音記号が読めない!】[▲ 先頭へ]
今週は各高校で後期・中間テストが行われています。サミット・ゼミ高校クラスでは、中間・期末テスト前は英文解釈の教科書の試験範囲を復習します。このテスト対策は高校別、学年別ですから定期テスト前の時間のやり繰りは大変です。しかし、私が最も重視する授業内容の一つなので頑張っています。

生徒の皆さんには試験範囲の英文を一文ずつ読んで和訳してもらい、英文構造を正確に把握しているかをチェックします。難しい構造の文ではうまく訳せないことも多く、彼らにとっては辛い作業ですが、本当に英語がわかるようになるための重要なステップです。基本はS(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)、M(修飾語)を正しく認識できているかどうかで、関係代名詞や分詞構文、仮定法がよくポイントになります。

この試験対策でいつも気になるのは、正しい発音・アクセント・イントネーションで英文を読める高校生は非常に少ないことです。教科書の脚注には英単語の発音記号が書いてあるのですが、発音記号を正しく読める高校生はほとんどいません。

本欄で何回も指摘している通り大学の英語の授業はせいぜい英語力のキープです。英語がうまく読めるようになることは期待できません。ですから高校の英語の授業で発音・アクセント・イントネーションの練習をすることが望まれているはずですが、現実は違っています。私の知る限り教科書のCDを聞いている高校は皆無で、先生か生徒が英文を読んでいます。何故ALTを活用しないのかと思います。

高校生がうまく英語を読めないのは彼らが悪いのではありません。うまく読めるような教育がされていないだけです。小学校の英語教育が議論されていますが、現在英語教育が行われている高校や中学の授業内容が本当に効果的なものなのかどうかが先ず検討されるべきではないでしょうか。

(2006年11月30日) 【風邪の季節】[▲ 先頭へ]
先日インフルエンザの予防接種を打ってきました。(予防接種の料金は病院によってまちまちなので事前チェックがオススメです。)私が風邪をひいたりインフルエンザに罹ったりすると生徒の皆さん、特に受験生の皆さんに迷惑をかけるので3年程前からは必ず痛い注射を打っています。

秋が深まり寒くなると、大学受験生・高校受験生の皆さんに外出から帰宅後は必ず手洗いとうがいをするように話しています。風邪やインフルエンザの予防には手洗いとうがいが基本です。

「風邪、水うがいで4割予防」という記事が昨年10月29日の日経新聞に出ました。京都大学保健管理センターの川村孝所長らのグループが全国約390人を調べて証明しました。意外にもうがい薬の効果はほとんどなく、水のうがいで風邪は十分予防できるそうです。

高3・中3の皆さんにはその新聞記事のことも話して手洗い・うがいをするように繰り返しているのですが、きちんと励行している人は半分位です。受験生なんだから自分の健康は自己コントロールしようよ!

(2006年11月23日) 【100日計画表】[▲ 先頭へ]
今日は11月23日、大学受験生はセンター試験まで2ヶ月を切りました。高校受験生は第一回統一テストの結果も出て、いよいよプレッシャーを感じるようになってきました。中3生にとって、毎年12月初旬は後期・中間テスト、実力テスト、模擬試験の3つのテストが重なる非常に辛い時期です。

公立高校の入試は来年3月7日、8日です。来週月曜日(11月27日)が入試まで丁度100日になります。そこで、今週の中3クラスでは100日計画表を配布しました。以前は自分で3ヶ月計画表を作りなさいと話していたのですが、3〜4年前から私が準備するようになりました。この計画表は11月27日から3月6日までの毎日の計画が書き込める書式になっています。

今後100日余りの残された期間において、何と言っても大きなテストは公立の受験校を決める第2回統一テスト(1月10日)です。後期・中間テスト前はその試験勉強に1週間程度集中しなければなりませんが、この期間を除いて統一テストまで約40日あります。

「厚物」と呼ばれる学習参考書は中学3年間分が約30単元にまとめられています。この厚物を活用すれば次の統一テストまでに中学3年間の勉強の総復習ができます。中3クラスでは、先ずは100日計画表の前半でこの統一テストに向けた勉強計画を作るように指示しました。

計画作りと言えば、会社勤めの頃はこの時期、来年度上期の計画を考え始めていたなぁ〜

(2006年11月16日) 【勉強法から見直そう】[▲ 先頭へ]
今週の高2クラスでは「大学受験の心構え」と題した資料を皆さんに説明しました。私は、大学受験に向けた勉強は高2の冬休みからスタートさせると良いと考えています。毎年1月中旬に実施される大学入試センター試験までたっぷり1年間あるからです。ある受験雑誌には、助走距離が長ければそれだけ遠くまで跳べると書いてありました。

各高校でもうすぐ後期・中間テストがあります。大学受験勉強とは中間テスト・期末テストの勉強の集合体です。毎回の定期テストの勉強をしっかりしていれば、受験勉強が地獄の特訓のような苦しみになることはありません。

先日、うつのみや書店に行った時、階段の壁に貼られていたZ会のポスターが目に留まりました。高2・高3生向けのポスターで「勉強法から見直そう」というキャッチコピーでした。「その通り!」と思いました。いくらやる気があっても勉強法が誤っていれば、努力は実を結びません。

高2の皆さんは、それぞれの科目でどんな教材をどのタイミングで勉強するかという1年間の長期計画を立てれば、相当な効果が期待できます。ラフなものでも構いません。ノートに計画を書くことがオススメです。基本は学校の授業と定期テストの勉強ですが、特に英数国の弱点分野対策はできるだけ早く始めるべきです。先手必勝!

(2006年11月09日) 【履修漏れ隠し】[▲ 先頭へ]
10月27日午前1時22分に兵庫県教育委員会に県立高校に通う生徒からメールが送信されました。その生徒の高校が必修科目(地理歴史)の授業をせず、教員もごまかしている点を指摘する内容だったそうです。メールの送信時刻から、その生徒がメールを出すべきか否かで苦悩した様子が窺えます。

石川県では昨日の時点で公立3校、私立7校の合計10校で必修科目履修漏れが発覚しました。しかし、兵庫県の県立高校生が送信したようなメールが今後、教育委員会や新聞社に届くかもしれません。既に履修漏れを公表した県立高校以外の進学校と呼ばれるある県立高校で必修科目履修漏れの実態があります。そしてそれを学校側は隠しています。

その高校では地理歴史分野の1科目を2年生で学びました。3年生からは学習指導要領で求められているもう1科目を履修するように形式上はなっていましたが、実際は2年生から履修している科目の勉強を継続し、他の科目は学んでいませんでした。センター試験までの3ヶ月間は2年生から勉強してきている科目のセンター試験対策をする予定でしたが、履修漏れの問題が全国的に発覚した後急遽他の科目の勉強をし始めました。(教科書が足りず、不足分はコピーした慌て様です。)

校長先生は先月末に履修漏れの問題はないと全校集会で生徒全員に話したそうです。因みに、その高校では昨年度は、2年生から勉強してきた科目以外の科目については、教科書を3年の秋頃に配布しました。その教科書の授業は全くありませんでした。

丁度2週間前の北國新聞・朝刊のトップニュースになった星陵高校を始めとして、履修漏れの発表には勇気が必要だったでしょう。生徒や父兄の信頼、そして社会的な信頼を裏切っていたことを公表するのですから各高校側は悩んだと思われます。しかし、それらの高校には最低限の良心がありました。星陵高校からは、「本校における履修単位不足問題について(お詫び)」という11月6日付けの詫び状が届きました。間違いをいち早く公表し、それを関係者に素直に詫びるという態度には好感が持てます。

星陵高校の対応に対して、上記の県立高校の対応はどうでしょう。履修漏れのあった高校と同じ問題がありながらそれを公表せずに、問題発覚後慌てて辻褄合わせをし、生徒には問題はなかったと伝える態度には教育者としての使命感が全く感じられません。大きな可能性を秘めた高校生を預かっているという自覚があるのでしょうか。問題隠しに感づいている同校の生徒の気持ちを考えると心が痛みます。

(2006年11月02日) 【中2の秋−数学】[▲ 先頭へ]
中学2年の皆さんは、この時期、定期テストから解放されてのんびりできる環境にいます。テストのことは気にしないで、学校行事や部活動に頑張っているようです。

しかし、学校で進んでいる勉強には集中しなければなりません。特に数学は現在1次関数を習っています。中学3年間の数学の中で最も重要な分野は何かと問われれば、私は1次関数と答えます。それ位重要な分野です。中3生が受ける模擬試験では9月以降は必ず1次関数の問題が出題されます。(2乗に比例する数を習った後は1次関数との融合問題)1次関数の問題の配点は15〜20点で、この分野で確実に得点できれば数学の成績は安定します。

1次関数を苦手にしている3年生が少なからずいるのですが、それは考えさせる出題がされるからです。複数のパイプから水が出し入れされる問題、電車が出会ったり追い越したりする問題、図形の周りを点が動く問題等が典型問題で、それぞれの条件に沿ってしっかりと考えなければなりません。

中2の皆さんにとって、従来、方程式・連立方程式の文章問題で考える場面がありました。この文章問題は数学というより文章の読解力の問題という側面がありました。1次関数は、論理的に考えるという数学的な発想が試されます。1次関数は高校での超重要分野である2次関数につながりますから、中学・高校の数学がわかるか否かの分岐点です。

サミット・ゼミ中2クラスでは現在、数学は1次関数の特訓中です。基本問題で徹底的に基礎を固め、考えることの必要な応用問題に数多く接することで問題パターンの習得を狙っています。

(2006年10月26日) 【高校の履修もれ】[▲ 先頭へ]
今日の北國新聞朝刊のトップニュースは「星陵高校683人未履修」でした。高岡南高校(富山県)の必修科目未履修の問題が昨日新聞報道されて驚かされましたが、この問題は、岩手、山形、福井、愛媛等全国各地でも次々に発覚しています。どこまで広がっていくのでしょうか。

学習指導要領では地理歴史分野で世界史が必修で、さらに日本史または地理から1科目選択して履修することになっています。高岡南高校の問題は、3年生全員が2科目履修すべき地理歴史のうち1科目だけしか学ばなかった点です。富山・富山中部・高岡のいわゆる御三家に次ぐ進学校である同高にしても、星陵高校にしても、大学合格実績を上げようとしたために生じた問題のようです。

大学入試センター試験では社会が地理歴史と公民に分かれていて、文系学部受験者はそれぞれの分野で1科目を選択します。従って、センター試験だけのことを考えれば地理歴史は1科目だけ勉強しておけば足りることになります。

しかし、当然ながら、高校での勉強とは大学入試のためだけにある訳ではありません。世の中はますます国際化が進んでいます。有為な人材を育成するためには、高校で幅広く勉強すべきです。今回の問題は、「教育」の「育てる」という視点が欠落していると思います。

8年前に学習塾を始めていろいろ驚いたことがありましたが、その一つが高校での理科・社会の履修科目です。私が高校生の時、理科は物理・化学・生物・地学を、社会は世界史・日本史・地理・政治経済・倫理社会を学びました。しかし、今は理科・社会の一部の科目しか習いません。知識に偏りのある高校生が大学に進み、世の中に出ていって然るべき活躍ができるのか疑問に思います。今回の問題を契機にして高校での勉強のあり方についての議論が進むよう期待します。

(2006年10月19日) 【進路の選択(続)】[▲ 先頭へ]
ある高校の理数科で4人に1人が文転(文系に転向)したと聞いたことがあります。理系クラスの生徒で経済学部に進んだ元塾生もいます。かように進路の選択は難しいものです。今年も高1の皆さんが文系・理系の選択を迫られる時期になりました。しかし、進路の選択に関する参考情報を提供している高校はないようです。

高1クラスの皆さんと話していると、それぞれ漠然と将来の方向性は持っているようですが、将来の可能性についての情報量は非常に限られています。少ない情報の中で「何となく」という感じで文系・理系を決める人もいます。お父さん方の話しが参考になるはずですが、家庭で十分に話している人はあまりいません。自分の大切な将来に直結する決断が漠然と為されることは非常に恐いことです。

2003年10月30日の本欄で各大学の過去問を掲載した「赤本」が参考になるとご紹介したことがありましたが、本屋さんの学習参考書のコーナー脇には進路に関する本も少なからず並んでいます。また、インターネットを使えば、各大学のホームページだけではなく進路に関する様々な情報を調べることができます。キーワードで検索すれば様々なホームページやブログを閲覧できます。

高校生は一度、文系・理系を選択すると変更することはできませんから、しっかりと自分の将来を考えて欲しいと思います。7ヶ月前に人生で初めての関門を経験した高1生ですが、今度は将来の職業選択、即ち社会的自立に大きな影響を与える決断を迫られています。

(2006年10月12日) 【何故?】[▲ 先頭へ]
各中学で前期・期末テストが終了しました。中3の皆さんにとっては、前期・期末テスト、後期・中間テストは非常に重要なテストです。理由は幾つかあります。先ず、試験範囲に重要分野が含まれます。英語の不定詞応用・分詞の形容詞用法、数学の2次方程式は超重要分野です。次に、公立高校の入試まで5ヶ月の時点でのテストですから今後復習できる機会はあまりありません。また、学校の先生が内申書を書く際に最も影響を与えるテストという意味合いもあります。

私は、夏期講習が終わり9月に入った時点で、11月の統一テストに向けた勉強法と秋以降の定期テストの重要性を話しました。今回の期末テスト前はとにかくしっかり準備するようにと繰り返しました。

真面目に準備してテストに臨んだ中3生もいましたが、勉強の手抜きをした人も何人かいます。彼らは今までの成績推移からすると少し高いレベルの志望校を目指しています。個別反省会で、「それで○○高校に入れるかな?」と問いかけると、これではダメとの返答です。本当に志望校に合格したいのであれば努力すべきなのに、何故手抜きをしてしまうのでしょうか。

人間はせっかく授かった脳細胞をほとんど使っていないという事実があります。(本欄2001年8月13日付け「やればできる その1」) ですから、「やる気」があれば正しい勉強法で成績は必ず伸びると私は信じています。頭が良いから成績が良いとか、頭が悪いから成績が悪いというのは違うはずです。

結局はどれだけ自分に正面から向かい合えるか、そして小さな努力を積み重ねられるかということです。それが「実力」と言われるものの実体でしょう。そして、この姿勢は学校から実社会に出た時にも受け継がれると思います。

(2006年10月05日) 【高校数学の復習(続)】[▲ 先頭へ]
昨年8月4日付けの本欄で、昨年春から夏にかけて高校数学(T・A、U・B)の復習をしたことをご報告しました。復習は昨年7月末に終了し、その後は時々生徒さんからの質問に答えていましたが、解き方の感覚が鈍ってきていると感じていました。今年度は数学の質問の時間帯を作ろうと考えていたこともあり(7月から毎週火曜日に設定)、4月初めからまた復習を始めて先月末にT・A、U・B範囲を終えました。

今年は昨年の問題集とは違う、通称「青チャート」を使いました。チャート式シリーズは、赤・青・黄・白の4種類あり、青チャートは普段の勉強から大学受験までカバーできる参考書兼問題集です。幾つかの高校で青チャートが使われていて、青チャートの問題に関する質問も時々あります。

昨年と今年でT・A、U・B範囲を2回復習して、各分野の問題に対する感度が戻ってきました。さすがに数学が得意だった高校生の時のレベルには至っていないでしょうが、錆は大分落ちたと思います。ただし、暫く解いていない分野については感度が鈍るので、これからも各分野満遍なく問題に接するつもりです。オジサン先生が頑張っている姿が生徒諸君に対する "deep impact" になることを願っています。

(2006年09月28日) 【教育を問う その20】[▲ 先頭へ]
今週から来月上旬にかけて各高校で前期・期末テストが行われています。なかには第3回定期テストという珍妙な名前がついている高校もあります。(それだったら3学期制に戻せばいいじゃん!)サミット・ゼミでは中間・期末の定期テストの時は高校別に英文解釈の教科書を復習しています。この定期テスト対策で、英文の読み方を徹底します。

先日、ある進学校の2年生と定期テスト対策をしました。彼とは2回目の教科書の復習でした。中間テストの時の復習で教科書の勉強の仕方を確認したはずでしたが、今回は英文の読みがかなり甘くなっていて驚きました。その理由を聞いたところ、学校の授業の進め方が変わったとのことでした。2年生の初めは教科書の英文を和訳し、難しい構造の英文の解説があったそうですが、夏頃からは教科書の各lesson のまとまり毎(各lesson は4つ位にまとめられています。)の要旨が説明されるだけで、各英文の構造の解説はされなくなったそうです。

本屋さんへ行けば英文読解に関する参考書はたくさん並んでいますが、英文解釈の教科書を活用すれば、それらの参考書は全く必要ありません。英文解釈の授業に真面目に取り組めば必ず英語がわかるようになります。生徒がしっかり予習する(英文を和訳する)→授業で自分の和訳を確認する→自分の和訳の違っていた所を復習する、この一連の作業を繰り返すことによって英文を読む力がだんだん養われて、模試や入試の長文記述問題で得点できるようになります。ただし、先生が教科書の英文を説明するという当たり前の作業が大前提です。

今回ご紹介した高2生は部活をしながら勉強もよく頑張っていますが、授業内容の甘さにより英語力の伸びが止まってしまいました。今週火曜日(9月26日)に発足した安倍内閣の重要政策の一つが「教育再生」です。教育基本法の改正が議論になりそうですが、教育の現場で本当に生徒の学力が伸びる体制になっているのかどうかの点検が必要だと思います。

(2006年09月21日) 【教育委員会の思慮】[▲ 先頭へ]
石川県教育委員会は一昨日(9月19日)、来年度の公立高校の募集定員を発表しました。この内容は昨日、新聞報道されました。金沢地区では野々市明倫高校が1学級削減されて7学級になります。明倫高校の削減については新聞で説明されていましたが、一つの視点が欠落しているように思います。

それは県立錦丘中学の3学級です。錦丘中は平成16年度に一期生が入り来年は高校に進学します。錦丘高校の定員は8学級ですが、錦丘中から繰り上がる3学級があるので、来春の募集は実質的に5学級になります。

今年7月に実施された第1回石川県総合模試の結果によると、錦丘高校の基準偏差値(ほぼ合格できる水準)は55、野々市明倫高校の基準偏差値は48です。即ち、平均点(=偏差値50)前後の中3生にとって、来春は錦丘で3学級、明倫で1学級の合計4学級が減らされることになります。このことが高校受験生に与える影響は小さくありません。人口減少の傾向は確かにありますが、石川県全体では今後数年は中3生人口が余り変動しない人口統計データがあります。

高校受験生に与える影響や人口統計データを考慮すれば、今回の教育委員会の決定内容には首をひねらざるを得ません。5年前(平成13年度)、泉丘・二水・桜丘の上位3校が一斉に1学級ずつ削減されたことがありましたが、教育委員会には中3生が受ける衝撃に対する配慮はないのでしょうか。大人の横暴のように感じますが…

(2006年09月14日) 【ゴジラ復帰】[▲ 先頭へ]
“Godzilla returns” というプラカードがテレビで映し出されていました。昨日朝(アメリカ時間9月12日)、NYヤンキースの松井秀喜選手が、以前より少し重心を下げたフォームで4安打して怪我からの復帰戦を飾りました。NHKのアナウンサーは、「今季2度目の開幕戦で、開幕日以来の4安打です」と興奮気味でした。松井選手が4安打した後のジーター選手の「おい、おい」という笑顔が印象的でした。

たまたま最近、以前から行ってみたかった松井秀喜ベースボールミュージアムを訪ねました。「努力できることが才能である」という言葉も紹介されていました。松井選手が小学校3年生の時に、お父さんから贈られた言葉だそうです。4年前の本欄で触れたことがありましたが(2002年5月16日)、彼はこの言葉を机の前に飾って、以来実践してきました。25歳で将棋の全7冠を取った羽生善治さん(現在3冠)は30歳で「才能とは、努力を継続できることである」と悟ったそうです。

この言葉は野球や将棋に止まらず、勉強や仕事にも当てはまる普遍的な言葉だと思います。私が会社勤めしていた時、ある先輩が「成功の秘訣は、そのことを成功するまですることだ」と言いました。この言葉につながるものがあります。

中学生がサミット・ゼミに入会する時に、「中学生の勉強法」というオリジナルの資料を渡して勉強に対する姿勢を説いていますが、松井選手が机の前に飾った上記の言葉にも触れています。毎日の努力を積み重ねることによって、無限の可能性を秘めた能力が引き出されます。それは宝石を磨いて輝きを引き出すのと同じです。

(2006年09月07日) 【1000km】[▲ 先頭へ]
今年2月初めにジムでランニング中、今年の目標を1000kmに決めました。平均して毎月80km位なら走れるだろうと考えたのですが、今週火曜日(9月5日)に目標を達成しました。金沢・東京間を往復したことになります。

学習塾という仕事柄、日中は時間のゆとりがあるので、健康管理と減量を兼ねて以前からジムに通っていました。昨年までは毎週2回程度で、1回6〜7km走っていたのですが、目標を決めてからは毎週3〜4回ジムに行き、1回の走行距離も8kmに伸びました。頑張って走ったので、体重も8kg減りました。

やはり目標を持つことは重要だと思いました。目標を持つことによって、その目標を達成しようと努力を重ねることになるからです。私の場合、朝の体調が良くない時、去年まではのんびり過ごしていましたが、今年は「さぁ、走ろう」とジムへ向かいました。

大学受験、高校受験でも目標を持つことは大切です。自分が入りたい大学や高校を決めることが受験勉強のスタートでもあります。目標の大学、高校を設定することによって、そうではない場合より努力を積み重ねることができ実力を伸ばせます。

この成績でこの大学、この高校に入れますかという質問が時々ありますが、それは違います。その大学、高校に合格するために自分が本当に努力したかがポイントです。「千里の道も一歩から」一日一日を有意義に過ごすことから何かが生まれます。石川県の公立高校の入試まで丁度6ヶ月、そして6ヶ月後には大学入試前期日程の合否が発表されます。

(2006年08月31日) 【初代ガウス賞】[▲ 先頭へ]
京大名誉教授の伊藤先生がガウス賞の第一回受賞者に選ばれました。ガウス賞は、研究の成果が産業の発展や社会生活の改善に貢献した数学者を表彰するものです。8月22日の国際数学者会議で決められ、24日の全国紙5紙のうち、毎日・日経・産経の3紙がコラムでこの話題を取り上げました。

受賞対象になった「確率微分方程式」は伊藤名誉教授が1942年に考案されたそうです。1942年は、日本が真珠湾を攻撃して太平洋戦争が始まった翌年に当たります。時代の隔たりを感じさせる64年前に考えた理論が表彰されるのですから驚きです。

64年前、伊藤先生は26歳でした。数学の世界では、映画「ビューティフル・マインド」で紹介されたゲーム理論のジョン・ナッシュやガロア理論のエヴァリスト・ガロア等、10代から20代で業績を残しています。

「鉄は熱いうちに打て」と言われます。頭が柔らかく様々なものを吸収できる若者の可能性は無限です。既にオジサンになってしまった私としては、中高生諸君の可能性に敬意を払い、彼らの能力を引き出せるよう工夫を凝らしながら熱い鉄を打つつもりです。

(2006年08月24日) 【直訳か意訳か?】[▲ 先頭へ]
今日は8月24日、平成19年度大学入試(前期日程)は来年2月25日ですから、いわゆる2次試験まで半年になりました。(センター試験までは5ヶ月を切っています。)サミット・ゼミ高3クラス(英語)では、授業2回に1回は各大学2次試験過去問に挑戦していますが、今月からは今年の入試問題を解き始めました。

2次試験問題は記述式で、必ず下線部和訳問題が含まれています。英文を和訳する時に問題になるのが「直訳」か「意訳」かです。日本語らしい訳文を考えると、英文の意味・ニュアンスをうまく伝える意訳が好ましいのですが、英語を勉強する段階では、英語原文に忠実な直訳を心掛けるべきだと思います。

進学校に通うある高1生は、英語の先生から意訳するように言われているそうです。私は、高1の段階で意訳することは勉強法として正しくないと思います。多少変な日本語になっても、原文に忠実に訳すことが基本であるべきです。意訳の癖がつくと、英文構造を無視して、単語の意味を適当につないで和訳するようになります。この方法では、稀に見事な日本語訳になることもありますが、ほとんどの場合英文の意味から離れた思い込みの和訳になってしまいます。

高1・高2の段階では直訳をして、とにかく英文構造をしっかり見極める訓練をするべきです。意訳をしても良いのは高3の秋位からではないかと、私は考えています。英語は自分の意思を伝える言語手段ですが、自由に使える水準になるまでは勉強の対象であり目的です。従って、直訳が基礎となるべきです。大学入試が終われば、コミュニケーション手段として英語を自由に使えば良いと思います。

なお、2次試験過去問の英文和訳問題を採点する時、英文構造を見極めた(=直訳を試みた)上での日本語らしい訳文(=意訳)なのか、並んでいる単語を適当につないだだけの文なのかは、すぐにわかります。

(2006年08月17日) 【9月の模試】[▲ 先頭へ]
長いと思われた夏休みも残り2週間になりました。各中学では夏休み明けに実力テストや定期テストが予定されていますから、中3の皆さんはそれらのテストに照準を合わせて勉強することになります。また、9月には夏休みの勉強の成果を試す模擬試験もあります。石川県で一番大きな模試は丁度一ヵ月後の9月17日に予定されています。

9月の模試の意味は小さくありません。夏休みの勉強の成果が試されるだけではなく、来年3月に受験する高校のレベルがある程度絞られるからです。夏休みはそこそこに勉強して秋から頑張ればいいやと思っていても、秋から自分の成績を上げることは簡単ではありません。

夏休みが終わり9月に入ると、各中学の実力テストや前期期末テストそして模擬試験がありますが、やはり11月の統一テストの存在が大きくなります。ほとんどの中3生がこの大きな実力テストに向けて真面目に勉強します。夏休みの勉強で出遅れて9月の模試で伸び悩むと非常に苦しくなります。自分が頑張って勉強するとしても、皆が統一テストに向けて一生懸命勉強しますから、自分の相対的な成績(偏差値)を伸ばすことは大変です。

勉強でも仕事でも、後からやればいいやと思っていては大きな成果は得られません。今やるべきことをコツコツと積み重ねることが重要です。今を大切にできない人は将来も大切にできません。中3の皆さんは残りの2週間をうまく過ごして夏休み明けのテストそして模擬試験に備えて欲しいです。”Slow and steady wins the race.”(ゆっくりと着実なのが結局勝つ。:急がば回れ)

(2006年08月10日) 【Make 10】[▲ 先頭へ]
本年6月22日付け本欄で「数字当てゲーム」をご紹介しました。このゲームは時間がかかるので、時間的余裕のある中間・期末テスト後の中学クラスで時々行っています。誰かが少し遅れるような場合にするのが「Make 10」です。

4人が順番に数字を一つずつ言います。(基本的に1〜9で同じ数字が入ってもOK)そして、その4つの数字を足したり引いたり掛けたり割ったりして10にするゲームです。4つの数字の順番は問いません。全ての場合に10ができるわけではありませんが(例えば、1、1、1、1)、かなりの確率で10を作ることができます。

このゲームは、私が東京で、電車の切符に記載された4桁の数字で10作りをしていたのを思い出したものです。簡単にできるゲームですが、数字に対する感覚が鋭くなるのではないかと思っています。(考え過ぎ?)自動車のナンバーは4桁ですから、車が通る度に練習すれば効果が期待できるのではないでしょうか。

先週土曜日(8月5日)付け日経新聞の別冊「NIKKEI プラス1」の特集は「渋滞車内の楽しみ方」でした。「Make 10」は「ナンバープレート計算」として5位にランクされていました。結構知られているゲームのようです。数字嫌いな子供さんに頭の体操として試みてはいかが?

(2006年08月03日) 【センター試験210点保証 その3】[▲ 先頭へ]
先月2回触れた「センター試験210点保証 在宅講座」全面広告の第3のポイントは長文読解でした。参考になる指摘もありましたが、センター試験に必要な速読については別の機会に述べたいと思います。今回は第4のポイント「誰でも50点満点への万全対策」と銘打たれたリスニング対策です。

在宅講座のコピー「誰でも50点満点」は眉唾物です。聴くことに慣れればかなりの高得点が望めると思いますが、50点満点は簡単ではありません。センター試験のリスニングは自然な英語のスピードで流れます。日常的に英語を聞いていなければ満点は非常に難しいです。

一般的にリスニング対策としては、聴くことに慣れることと集中力が挙げられると思いますが、センター試験の場合は受験テクニックも必要になります。

リスニングの授業は高校によって異なりますから、授業でリスニング練習の機会が少ない受験生は何らかの対策が必要です。NHK英語講座は英会話が主な目的になっていて、センター試験対策として最適な講座はありませんが、ラジオ講座の「徹底トレーニング英会話」土曜日の「リスニング強化レッスン」が良い練習になると思います。週末の15分、リスニング練習でラジオを聴くことは、受験勉強の一つのリズムになるかもしれません。

センター試験のリスニングは第1問から第4問まであり、時間は30分です。30分間集中し続けることは大変です。そこで、高3生の皆さんには息抜きをするポイントを伝えています。この集中力を新たにすることは一種の受験テクニックでもあります。また、ある問題がわからなくてもズルズル引きずらず、次の問題に集中することも大切なポイントです。

あるリスニング対策の本には「放送が流れる前に、印刷された質問文と選択肢に先に目を通しておく習慣を付けるべき」というアドバイスがありました。全ての選択肢を見ておくべきかどうかは疑問がありますが、質問文を先に読んでおくことは非常に重要なテクニックです。

聴くことに慣れ、必要な受験テクニックを身につけ、30分間うまく集中できれば、かなりの高得点が期待できるでしょう。

(2006年07月27日) 【勉強法に気をつけて!】[▲ 先頭へ]
かつて夏休み直前の時期に世界史の教科書をノートに丸写ししようとした高3生がいました。たまたま模試の反省会でいろいろ話している中でそのことがわかり、すぐにストップさせました。世界史の勉強が教科書のマスターであることは基本ですが、教科書の丸写しは高3の夏休みからするべき勉強法ではありません。世界史以外にも数多くの教科を勉強しなければならない時期に教科書を丸写しするのは、時間的にも効果的にも問題があります。

夏休みに入り大学受験生も高校受験生も受験勉強モードになっています。一ヶ月前の本欄「高3生反省会 その2」の中でも触れましたが、先ずは志望校に絶対合格するぞという強い気持ちが必要であり、次に各科目の勉強法が重要になります。どの教材を使って、どのようなスケジュールでその教材をこなしていくかをよく考えなければなりません。効率的ではない勉強法であれば、いくら頑張っても効果は限定的になってしまいます。勉強のやり方は大きなポイントです。

大学受験生の勉強法については本屋さんに参考になる本が並んでいますから、勉強法で迷っている人はそれらの本をチェックしてみると良いでしょう。(そもそも勉強法について的確なアドバイスをしている高校の先生が少ないような気がします…)

中3生の皆さんは夏休み中に中1、中2分野の総復習をしなければなりません。その基本になるのが学習参考書、いわゆる「厚物」です。特に、英語・理科・社会は厚物を使い、覚えるべきものは覚えて練習問題で自分の知識を確認します。数学は厚物で各分野の基本事項をチェックした上で問題練習をしますが、厚物の問題だけでは不十分です。重要分野では別の問題集を使って徹底的に問題練習します。国語も厚物を使って文法・漢字の読み書きを復習し、論説文や随想文の読み方の練習をします。

(2006年07月20日) 【センター試験210点保証 その2】[▲ 先頭へ]
前回触れた「センター英語210点保証 在宅講座」全面広告の第2のポイントは「満点を取れる文法・語法」です。「センター試験にでるパターンや傾向は毎年ほぼ不変です。」、「出題される知識項目も決まっています。」、「すべての知識項目を習得する総時間はその数量からいって20時間あれば十分です。」との文言が並んでいました。

文法・語法問題はセンター試験第2問です。高3生にとってなかなか点数が伸びないのがこの第2問です。文法の力が安定して語法の知識も増えてくる夏休み頃からようやく第2問の点数が安定し始めます。ちなみに、石川県統一テストの6月のマーク模試では、ほとんどの高3生がこの第2問で苦戦しました。

センター試験の第2問は問題パターンは毎年同じですが、新聞広告にあった「20時間あれば十分」という言葉は誇大表現だと思います。20時間で「満点を取れる文法・語法」になるはずがありません。文法はともかく語法やイディオムは広範囲に及びますから、そう簡単に第2問での高得点は望めません。

文法や語法はセンター試験第2問に必要なだけではなく、英文読解のために必要不可欠ですから、とにかくしっかり固めなければなりません。前回指摘した単語と今回の文法・語法は、自分の英語力を前進させる車の両輪のようなものです。この両者は、大学入試での英語という戦場で戦うために必要な2大武器です。これらの勉強は非常に地味なものですが、地味な勉強が強固な武器になります。

(2006年07月13日) 【センター英語210点保証】[▲ 先頭へ]
今月初めの日曜日、北國新聞に「センター英語210点保証 在宅講座」という全面広告がありました。全国紙でも時々見かける広告です。「150時間 夏休み終了まで完成」、「英語がニガテな人もらくらく達成!」というキャッチコピーはかなり怪しげですが、内容をチェックしてみました。因みに、センター試験の筆記問題は200点満点、リスニング問題は50点満点です。

4つのポイントがあり、順番に「まず、単語を丸暗記する」、「満点を取れる文法・語法」、「長文読解は画期的な演習法で」、「誰でも50点満点への万全対策(リスニング)」と掲載されていました。

昨年11月からの本欄「after seven years」のシリーズで述べたことがありましたが、英語は文法を基礎とした英文構造解析力を前提に、最終的には単語力が勝負を分けると思います。ただし、センター試験の英文と難関大学の2次試験問題では英語のレベルが異なり、センター英語は英文構造を見抜く力が弱くても単語力でカパーできます。

従って、新聞広告の第1のポイントが単語であることは当たっていると思います。大学受験生用単語集の多くは2000語程度が掲載されていますが、センター試験に必要なレベルは大体1200〜1300語です。この水準の単語をしっかりマスターすれば、センター試験(筆記)合計6問のうちの第4問から第6問までの長文問題の得点率が良くなり、第1問から第3問で多少間違えても150点程度は確保できます。

大切な夏休みに英語の勉強をどうするかは重要な問題です。私は、英語の勉強の大きな柱の一つとして先ず単語力の増強をアドバイスします。たかが単語、されど単語です。「寝る前10分は単語を覚えよう!」高3クラスで繰り返される私のセリフです。

(2006年07月06日) 【中学数学のポイント】[▲ 先頭へ]
あと半月で夏休みです。中3クラスでは来週後半から5教科全てを勉強する夏期講習を始めますが、当ゼミの数学は少し変わっています。1次関数、方程式文章問題、三角形の合同の3分野を徹底的に勉強します。他にも大切な分野はあるのですが、とにかくこの3分野の徹底マスターを目指します。

石川県最大の高校入試向け模擬試験が今週日曜日から始まりました。今回は初回だったので、関数の問題は1次関数ではなく比例・反比例でしたが、方程式文章問題、三角形の合同の証明問題が含まれていました。実際の高校入試でも模試でもこれら3分野は必ず出題される超重要分野です。

上位校を狙う場合は3つの分野を全てマスターすることが必要ですが、特に1次関数が大切です。1次関数は3つの分野の中で比較的点数を取り易いし配点も高いので、この分野は絶対的な得意分野にして欲しいです。数学のテストでは1番に簡単な計算問題が出題されますが、この1番の計算問題と1次関数の問題でしっかり得点できれば、少なくとも平均点を割ることはありません。このことは、数学が苦手な人に対するアドバイスでもあります。

中2の皆さんは現在学校で連立方程式を習っています。そして連立方程式に続く分野は1次関数です。連立方程式は、文章問題が私の言う3重要分野に含まれるとともに、1次関数の計算過程で連立方程式を解く場面が多いので、夏休み前後に習うこれら2分野は特に手を抜けません。中学数学における大きな山場です。