■ 過去の『一言』(2001〜2017)
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(2014年 7月 〜 2014年12月)


(2014年12月31日) 【テストの見直し】 [▲ 先頭へ]
先日、ある中3生が、いつもの時間より早く教室にやってきました。数学の質問をするためでした。今年7月に行われた今年度最初の模試で解けなかった問題についてでした。やるべきことをきちんとしているなと思いました。

中3クラスでも高3クラスでも模試や学校の実力テストの見直しをするように指示しています。それぞれの分野の大切なポイントがテストで出されるので、ミスした所をしっかり見直せば、同様の問題での正答率が高くなり安定した実力につながります。

中3の場合、模試はすでに5回受けています。さらに、統一テストが1回、実力テストが4回で、定期テストを除くと、全部で10回のテストを受けたことになります。方程式の文章問題にしても作図の問題にしても10回分の見直しをすれば、今後の統一テスト、模試そして入試本番で似たような問題が出される確率は高くなります。

見直すべきなのになかなか手を付けにくい科目は国語です。何故間違えたのか、どのように考えれば正答になったのかを考えることがポイントです。全く同じ問題文が出題される可能性は限りなくゼロに近いのですが、設問の答え方の練習として見直しを実行すれば、今後正答率は上がるはずです。

まとまった時間のある冬休みは、中3生にとってテストの見直しに絶好の期間です。各テストの見直しによって実戦力が磨かれます。また、たくさんのテストの見直しをしたということで自信もつくでしょう。そうした上で、冬休み明けの統一テストに臨んでほしいものです。

明日の木曜日は元旦で教室はお休みになりますので、本日1話を綴りました。皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。来年もよろしくお願い申し上げます。


(2014年12月25日) 【単語力が支える】 [▲ 先頭へ]
昨日の高3英語クラスは、センター試験前最後の2次試験過去問練習でした。これまではこの記述式問題練習とセンター試験対策のマーク式問題練習を交互に行ってきました。

今年度の高3クラスはレベルが高く、2次試験過去問練習では、9月位から難関大学の過去問に挑戦しています。そしてこの頃から、生徒諸君の解き具合にある違いが見られるようになりました。それは単語力です。英文和訳の問題にしても、何かを説明する問題にしても、単語がわからなければ、日本語の答えはあやふやなものになってしまいます。

高3クラス6名の中に抜群の単語力を誇る生徒さんが1人います。高1からのこれまでの授業の中で、時折、覚えるべき単語のレベルについて指示していました。彼はそれを忠実に実行してくれました。その結果、彼の単語力は、秋が終わる頃にはセンター試験レベルを超え、難関大学2次試験にも十分通用するレベルになりました。センター試験が近づいて、やるべきことが山のようにあります。このような状況において、十分な単語力は大きなアドバンテージです。

英単語を覚えることは、受験勉強においてどうしても後回しになってしまいます。しかし、単語は英語力全体を支えます。高1クラスで使っている単語集には、「英語の成績はほぼ正確に単語の力に比例する」という言葉が載っています。彼を見ていると、本当にその通りだな、と思います。

この話は、高1クラスでも伝えました。今からコツコツと積み重ねていけば、2年後には単語力は相当なレベルに達するでしょう。また、発音記号にも注意していけば、センター試験第1問の発音・アクセント問題は楽にクリアできるはずです。


(2014年12月18日) 【教育を問う その25】 [▲ 先頭へ]

10月末に行われた全国模試結果が戻ってきて、先日、高1クラスの皆さんと個別反省会をしました。科目間のバランス、志望大学など勉強法、進路について話しました。反省会の中で、眉をひそめるような話が2つありました。

1つは、ある高校の数学の授業についてです。先生が何か説明しているものの、生徒たちはその内容を理解できないそうです。そのまま進んでしまうので、大半の生徒は、先生の話を聞かずに、いわゆる内職をするか寝ているとのこと。多くの生徒が話を聞かず下を向いているのに、先生が「授業」を進める光景は異様です。先生の説明が理解不能であれば、真面目な生徒は自分の勉強をし、そうでない生徒は寝てしまうでしょう。

もう1つは、別の高校の英文読解の授業についてです。せっかく良い教科書を採用しているのに、先月からはずっと教科書を使わずに、リスニングと映画鑑賞をしているそうです。両方とも英語を学ぶ上で悪いことではありませんが、まだ高1で英語力がついていない段階で映画を見てもほとんど意味がありません。この授業でも少なからずの生徒が寝ているそうです。私の生徒さんは困ってしまい、どうすれば英語力が上がるか不安になっていました。

上記2つのケースは、進学校と言われる高校での具体的事例です。何人かの生徒仲間で担任の先生に直訴したらどうかと提案したのですが、両方とも、担任が問題の先生でした。先生方の言い分はあるのでしょうが、生徒の学力向上という観点からは大きな問題です。とても悲しくなりました。


(2014年12月11日) 【本質を見抜く】 [▲ 先頭へ]

次の日曜日(12/14)に生徒募集のチラシを新聞各紙に折り込む予定です。従来使っていた「才能とは努力を継続できる力」というキャッチコピーは、私のお気に入りの言葉ですが、学習塾のチラシのコピーとしてはどうかなぁ〜と気になっていました。そこで、今回のチラシを準備するに当たって、インパクトがありそうな言葉をいろいろ考えてみました。日曜日にその結果をご紹介申し上げます。

ビジネスマン時代にマーケティングに携わった人間として、学習塾を運営する際にもこの観点をいつも考慮に入れています。新聞チラシでも「ここが違います」という欄で、他の学習塾との差別化を図っています。

今回のチラシでは、「ここが違います」の3項目を見直し、今までは使っていなかった言葉を書き入れました。それは「本質を見抜く力を養成」という言葉です。学習塾のチラシに入る言葉として相応しいかどうか少し迷いました。しかし、私が授業を行う上で大切にしているポイントの1つなので採用しました。

社会に出ると本当に様々な問題が発生します。その時に問題の所在を見抜くことができれば、自ずから解決策を導き出すことができます。困難に見える状況を洞察し、問題の本質を見抜く力があれば、社会の様々な分野で活躍できるはずです。

具体的な教科としては数学です。難しそうに見える問題で、正答に至る過程を見つけ出すことは、正に問題の本質を見抜くことです。この練習を積み重ねることで、事の本質を見抜く力が養われると考えています。


(2014年12月04日) 【このままでは大学、社会に送り出せない】 [▲ 先頭へ]

「このままでは大学、社会に送り出せない」これは、1か月程前、高3英語クラスで生徒諸君に言った言葉です。秋に入ってから、英作練習は自由英作に取り組んできました。与えられたテーマについて、自分の意見を自由に述べる英作です。優秀な高3クラスの皆さんですが、創作力が必要な自由英作には手こずっています。あまり出来の良くない自由英作文をいくつか添削した後、タイトルの言葉が出てきました。

先日、10月に受けた記述模試結果が戻ってきてチェックしました。英作文問題の配点は42点でした。我が高3クラスの皆さんの得点は30点台の後半で、40点の人もいました。平均点が高いのかと思いましたが、全国平均点は14点でした。うれしい驚きでした。相対的に見れば、皆さん実力をつけてきているようです。

しかし、私から見れば、まだまだのレベルです。大学に入ると、特に理系学部では2年生の頃から英語で論文を書かなければなりません。文系学部では英語を書く機会はあまりないので、大学入試時点での実力マイナスαの力で世の中に出ていくことになります。いずれにしても、大学入試の段階で然るべきレベルの英作力をつけておく必要があります。

大学入試2次試験まで2か月半余りです。センター試験前はマーク式問題練習に集中するので、高3諸君の英作文を添削する機会はあまり残されてはいません。この限られた期間で、可能な限り彼らの英作力を磨きたいと思っています。今まで以上に気合を込めて授業に臨むつもりです。


(2014年11月27日) 【勉強のコツ】 [▲ 先頭へ]

ホームページの「勉強のコツ」ページを一通り書き上げました。昨年、当ゼミ15周年を機にホームページをマイナーチェンジした時に、このページを新規に作りました。時間を見つけて、勉強における心構え、高校の英語・数学、中学の英語・数学、読解力について、少しずつ書いてきました。勉強のポイントについては「塾長の一言」で随時取り上げていましたが、速読の手法など少しぼかしていた点もありました。今回は全てオープンにしてまとめました。

私は、学力向上は学校が責任を持つべきで、学習塾はない方が良いと思っています。しかし、現実としては、勉強や進路相談の面で学校を補う機能を果たしています。実際に学習塾を運営するなら、どこにも負けない分かりやすさで中高生を導きたいと思ってきました。英語・数学の授業内容は、この16年間で少しずつ進化してきたと自負しています。この経験から「勉強のコツ」をまとめました。

本欄を読んで下さっている皆さんの参考になれば幸いです。何かご質問があれば、どうぞお問い合わせ下さい。「勉強のコツ」は時々読み返して、不足している点を付け加えたりしながらより良きアドバイス集に改良していくつもりです。


(2014年11月20日) 【関係代名詞その2】 [▲ 先頭へ]

中学校の英語の授業はいよいよ関係代名詞の単元に入りました。中学3年間で最も難しい文法分野です。関係代名詞は中学英語を克服するための大きな関門であり、英語が苦手な高校生は一様にこれが理解できていません。関係代名詞の完全理解は、高校で英語を伸ばすための絶対条件と言えます。

統一テスト後の先週の中3クラスでは、関係代名詞のポイントをホワイトボードに書いた上で、教科書の基本文を使って説明しました。中3の皆さんは、難しいなぁ〜という表情で説明を聞いていました。文構造が複雑ですから、繰り返しながら丁寧に説明しました。

関係代名詞のポイントは小さなメモにまとめてあります。3〜4年前に完成したそのメモを作るのに数年かかりました。毎年、関係代名詞を説明する過程で、生徒の皆さんの反応を見ながら、私の解説が少しずつ進化したのです。この説明で完璧だと思っても、授業を進める過程で更なる工夫が湧いてきて、今のメモが出来上がりました。

今週の中3クラスでは、期末テストに備えて、教科書の復習をしています。来週は問題練習を重ねて、関係代名詞の理解度合いを深めるつもりです。何となくわかった、というレベルではNGです。関係代名詞の仕組みを、誰かに説明できるという位になって初めて本当にわかったということになります。


(2014年11月13日) 【名前に負けない!】 [▲ 先頭へ]

男子テニスの年間成績上位8人によるATPツアー・ファイナルに錦織圭選手がアジア選手として初出場しました。11日には世界2位のロジャー・フェデラー選手に完敗しましたが、9日の初戦では、過去3戦全敗だったアンディ・マリー選手にストレート勝ちしました。この勝利に対して、錦織選手の師匠である松岡修造さんは、ブログで「圭は対戦相手にネームバリューだけで威圧をかけることができているのだ。」と分析しました。

アンディ・マリー選手が錦織選手の名前に威圧されていたという見方は非常に興味深いです。高校入試や大学入試でも同じようなことが生じるからです。有数の進学校である○○高校とか、難関○○大学というネームは兎角弱気になりがちな受験生に心理的な圧力をかけています。受験する前から名前に負けていては、入試で実力を発揮することはできません。

公立高校入試まで残り4か月、大学入試センター試験までは2か月余りになりました。中3・高3の受験生の皆さんは、迫ってくる大勝負を前にして不安感と戦っています。彼らがそれぞれの受験校の名前というプレッシャーに負けないように、メンタル面で支えなければなりません。

先月16日付け本欄でも述べたマイケル・チャンコーチはツアー・ファイナルに臨む心構えを伝授して、錦織選手は「この場にいることが不思議と感じない」という自信を持ったそうです。チャンコーチがどんな言葉を投げかけたのかはわかりませんが、私オリジナルの魔法の言葉を紡ぎだしたいと考えています。


(2014年11月06日) 【企業の地方移転】 [▲ 先頭へ]

地方創生は安倍政権の重要テーマの1つであり、石破大臣がどのような施策を打ち出すのか見守っています。県外の大学へ進学した優秀な学生が金沢、石川に戻ってこないで大都市圏で就職するという状況に、私は危機感を持っています。安倍政権が進めようとしている地方創生により、この図式が変わることを願っています。

少し前のことですが、9月21日付け北國新聞のある見出しに目が留まりました。「企業 地方移転進まず」という見出しです。記事の内容は、新たな拠点整備を検討している全国2946社に対する帝国データバンクの調査結果でした。

本社の移転候補先は、東京、大阪、愛知が上位を占めました。その理由は、交通の利便性と企業としての「格」の高まりでした。工場の新設・移転候補先は、海外、愛知、埼玉が上位3位でした。海外が候補の理由は、安価な労働力と欧米などの需要地に近いことでした。国内では、大手メーカーの工場が多い地域に拠点を集める傾向があるとのことでした。愛知のトヨタがその典型です。

企業経営の観点からは当然の結果のように思えます。しかし、このような傾向が進めば、企業活動が活発、すなわち経済が豊かな大都市圏と経済が停滞する地方の格差はますます大きくなってしまいます。国や自治体はさまざまな優遇策で地方への産業誘致に努めてはいるものの、その優遇制度は企業の求めるものとマッチしていなかったり、企業への周知が進んでいなかったりしているそうです。

地方は、大都市圏への人材供給基地であり、大都市圏の人たちが豊かな自然と美味しい食を求めて訪れる場所という構図では、明治政府が進めた中央集権体制と変わりありません。国の近代化の過程ではそれで良かったのでしょうが、国が豊かになった今は、地方はそれぞれが魅力的であり、活力ある経済活動が営まれていて、大都市圏からUターンやIターンで人材が集まるようになるべきです。人口減少の歯止め効果もあり、日本全体の活性化につながります。

自動車メーカー・マツダの拠点が集まっている広島は模範となる例と言えます。私の元生徒は東京の大学を卒業してマツダに就職しました。変形Iターンです。石川県にも東京証券取引所1部上場の企業はありますが、マツダとは売上高が二桁違っていて、大学生の目にはそれほど魅力的には映らないようです。小松市が発祥の地である建設機械のコマツは1951年に本社を小松から東京に移転しました。同社が、今は東京・赤坂にある本社を小松または金沢に移せば、地方創生の象徴となります。この夢物語が正夢になれば最高ですが…


(2014年10月30日) 【私立大学はダメなの?】 [▲ 先頭へ]

先日、高3クラスで個別反省会をしました。河合塾が実施した8月のマーク式模試と9月の記述式模試の結果を併せて、今年度2回目のドッキング判定が出たからです。何回かご紹介していますが、センター試験形式のマーク式模試と2次試験想定の記述式模試を併せた模擬大学入試です。

科目間のバランス、各科目の弱い分野の分析、今後の勉強の方向性等を話し合いました。志望大学を確認する過程で、引っかかるものがありました。難関国公立大学を目指す高3生の中で、私立は受けないと言った人が複数いました。親に迷惑をかけたくないという殊勝な理由を述べた人もいましたが、最大原因は、学校側が私立大学の話をしていないからでした。

目指す国公立大学に合格できれば問題ありません。しかし、何が何でも国公立大学という姿勢は理解できません。高校の先生は、東の早稲田・慶應、西の同志社・立命館に代表される素晴らしい大学についてどのように考えているのでしょうか。卒業生が英語を駆使して輸出企業で活躍しているICU(国際基督教大学)の存在を知っているのでしょうか。

時間との勝負という側面のあるセンター試験は失敗しやすい試験で、満足できる成績を取れる人は多くはいません。そして、センター試験で期待したほど得点できなければ、志望校を再考しなければなりません。このような状況になった段階で私立大学を検討すると、出願のタイミングがギリギリで非常に慌てることになります。現役生にとって、センター試験から2次試験までの1か月は最後の勝負の期間であり、私立出願で動揺する事態は好ましいものではありません。このようにリスク対策の観点からも私立受験を検討すべきです。

当然お金の問題はありますが、将来の社会人としての活躍や私立特有の卒業生のつながりを考慮すれば、然るべき私立大学受験は検討すべき重要課題です。私が就職した日産自動車では、早稲田、慶応、上智、ICU出身の従業員が多く、国公立大学出身者は少数派だったような気がします。また、ビジネス社会で出会った人の中にも、有名私立出身の方が数多くいました。企業の現場にいた経験から言えば、私立大学について考慮しないという姿勢は間違っていると言わざるをえません。


(2014年10月23日) 【センター試験まで3か月】 [▲ 先頭へ]

来年のセンター試験は、1月17日(土)・18日(日)です。残り3か月を切ってしまいました。秋も深まったこの時期からは、受験勉強の内容を少し変える必要があります。

センター試験の問題は大学毎の2次試験ほど難しくはありません。しかし、それほど難しくはないからと軽視すると痛い目に会うのが、このセンター試験です。以前述べたことがありますが、元生徒の同級生で成績優秀なある高3生は、対策を怠ったまま試験に臨み、試験翌日の自己採点後の授業で、教科書に涙を落としていたそうです。私の感覚で言うと、センター試験をうまく乗り切ることができるのは、5人に1人程度でしょうか。

とにかく点数を積み重ねなければならないので、この時期からは理科・社会の科目の比重を大きくすべきです。英語・数学・国語に比べて、理科・社会の科目は得点を伸ばし易いからです。どうしても英数国中心になりがちですが、センター試験で高得点を取るためには。理科・社会で確実に得点する必要があります。これらの科目の1科目でも平均点を割れば、第一志望大学をあきらめることになりかねません。

英数国では、センター試験の問題形式に慣れておくことは絶対条件です。特に、これらの科目は時間との勝負という側面がありますから、時間の使い方を体で覚えておかなければなりません。これを省くと、本番で思いもよらない失敗を招きます。進学校ではセンター試験対策が甘い傾向があるので注意が必要です。

各高校では来月からセンター試験形式のマーク式模試が続きます。昨日の高3英語クラスでは、今までの授業で重ねてきた第1問・第2問(発音・アクセント、文法・語法問題)を総チェックするよう指示しました。


(2014年10月16日) 【マイケル・チャン】 [▲ 先頭へ]
私はスポーツが大好きです。ゴルフはスクールに通ってスコアアップを目指しています。テニスも好きで、今年の夏は、毎週一回早朝テニスをしていました。先月のテニス全米オープンでの錦織圭選手の活躍にはワクワクしました。クロアチアのマリン・チリッチ選手との決勝をライブで見るためにWOWOWと契約したくらいです。

その錦織選手は今年になって大きく飛躍しました。マイケル・チャンコーチの就任が効果を発揮したと言われています。高校の部活動のような単純な反復練習と共にメンタル面のサポートが大きいのではないかと思います。私の印象に残っているのは、錦織選手が3年前にスイスのロジャー・フェデラー選手と対戦した時のことです。記者会見で、錦織選手は、憧れの選手と試合ができてワクワクしているとコメントしました。それを聞いたチャンさんは、相手を尊敬しすぎて気後れしてはいけないとアドバイスしたそうです。チャンコーチの就任前のエピソードですが、メンタル面の重要性を物語っています。

おかげさまでサミット・ゼミは明日で16周年になります。平成19年度まであった羽咋教室と合わせて、今まで316人の中高生の皆さんと勉強してきました。毎年この時期になると、自分が十分に彼らの能力を伸ばすことができたのか、メンタルに支えることができたのか顧みます。名簿のページを繰ると、一人一人の顔を思い出します。良かった点だけでなく、反省材料も思い浮かびます。

全米オープンでの錦織選手の活躍を見て、彼を支えるチャンコーチの存在が大いに気になりました。人は人との出会いで大きく変われるのだと、改めて感じました。宝石の原石である生徒の皆さんを磨き、彼らの才能を伸ばすように導かなければならないと気合を入れ直しています。

本日で、「塾長からの一言」は700話になりました。かなり大変な作業ですが、頑張って書き綴っています。独りよがりになっているのではないかと心配しています。本欄を読んで頂いている皆様、どうぞご意見をお寄せ下さい。よろしくお願い申し上げます。


(2014年10月09日) 【日本のノーベル賞受賞】 [▲ 先頭へ]

青色LEDの発明で3人の日本人がノーベル物理学賞を受賞されます。その中の一人に、アメリカ・カリフォルニア大学の中村修二教授がいらっしゃいます。中村教授については、本欄2001年10月11日付け「もう一人のノーベル賞候補日本人」で触れたことがあります。何と13年間、ノーベル賞候補であり続けたことになります。

日本のノーベル賞受賞者は今回の3人を含めて22人になります。その内の19人が生理学・医学、物理学、化学の自然科学系の受賞です。ノーベル賞ウィークを前に、日経新聞が今週の月曜日に興味深いデータを紹介していました。

自然科学系のノーベル賞に関して、受賞の数と受賞者の生まれた国・地域を比較したデータです。1位はアメリカの184個、イギリス69個、ドイツ66個と続き、日本は15個の7位でした。20世紀前半はドイツ、イギリスが他国を圧倒し、1950年代にアメリカがトップに立ち、その後受賞者を増やしていきました。アメリカ、イギリス、ドイツと比較すると日本の15個は衝撃的な少なさです。技術立国という言葉が揺らぎます。

青色LEDの発明のおかげで光の3原色が揃って様々な色を出すことが可能になったので、真に素晴らしい発明であり、その開発者がノーベル賞に輝くのは本当に喜ばしいことです。日本中が沸き立つのもよく理解できます。私たちの身近にあるLED照明と日本人のノーベル賞受賞が結びつくのですから、心が浮き浮きしてきます。

しかし、世界における日本の水準を考えると喜んでばかりはいられません。アメリカの上記184個は、国籍別に数えれば246個に増えます。日経新聞は、豊富な研究資金と世界中から集う人材が原動力と分析しています。中村教授は、アメリカの研究環境が日本より優れている点として、世界中から集まる優秀な人材の厚みと、開発したものを最初から世界に売り込んでいくマーケティング力と語っています。このように語る教授は日本に戻る考えはないそうです。

高3クラスに、大学では材料工学を研究したいと言っている生徒がいます。彼のような優秀な生徒が思いっきり研究できる環境を日本国内で整えることが非常に大切だと思います。そうしなければ、技術的に、経済的に日本の地盤沈下が進むことになります。


(2014年10月02日) 【英語の授業】 [▲ 先頭へ]

一昨日、東京大学が、外国人編入生受け入れに伴い、理学部化学科の授業を全て英語で行うと発表しました。日本人学生も英語で専門を学ぶことになります。学部課程の全授業を英語化するケースは珍しいそうです。

秋田にある国際教養大学や上智大学・国際教養学部は、全ての授業を英語で行っています。石川では知名度が低いものの非常に素晴らしい大学である国際基督教大学(ICU)はほとんどの授業が英語です。インターネットで調べてみると、多くの大学で英語による授業が開講されています。身近な所では、私の日産時代の友人は、経営コンサルタントとして独立し、立教大学で英語の講座を持っています。

今や英語の読み書きは当たり前で、英語によるコミュニケーション能力、英語で物を考え、発表する力が各大学で鍛えられています。グローバル化した今日では時代のニーズであり、企業サイドは、実戦的な英語力のある人材を採用したいはずです。

私が大学1年の時、ある英語の合宿に参加しました。様々な大学の学生と一緒に英語でディスカッションしました。あるディスカッションで司会に指名されて、大汗をかきながら進行させたことを覚えています。今思えば貴重な経験です。

当ゼミでは、中学クラスで簡単な英会話の授業をしています。上記の東大の発表からインターネットでいろいろ調べていくうちに、高校クラスでも何かやった方がいいかなと思い始めています。上記の英語の合宿が自分にとって良い経験だったように、高校クラスでの英会話の経験は、大学そして社会での英語の活用に何らかの意味をもたらすと思います。

さすがにこの時期ですから、今年度の高3クラスでは実行できませんが、他のクラスでのプログラムを検討するつもりです。


(2014年09月25日) 【脳ドック】 [▲ 先頭へ]
今週月曜日に脳ドックに入ってきました。健康診断は毎年受けていますが、生徒の皆さんに迷惑をかけないためにも、一度脳ドックに入ろうと思っていました。脳ドックでは、30分ほどのMRI(核磁気共鳴画像法)とMRA(磁気共鳴血管画像)検査で、脳梗塞、脳動脈瘤、脳腫瘍などの病気を調べることができます。付随する検査も含めて検査結果は全く問題がなく、ホッとしました。

余談ですが、MRAによる脳内血管の三次元画像にはびっくりしました。脳の中の血管の様子を立体的に、しかもクルクルと回転させて見ることができました。テレビの科学番組を見ているようでした。技術の進歩の凄さ、素晴らしさを実感しました。

脳ドックのコースには認知症検査も含まれていました。以前見た認知症がテーマの映画の中で行われていた検査で、自分が大丈夫か怖い感じがしましたが、これも問題ありませんでした。

最近、英語や数学の問題を解くときの集中力が少し弱くなってきたかなぁと感じることがあり、身体的なチェックとして脳ドックに入りました。一連の検査では問題なく、診察してくれたドクターにこのことを話したところ、気のせいだと笑われました。

サミット・ゼミには優秀な中高生諸君が通ってくれています。彼ら、そしてご父兄の皆さんの期待を裏切ることは絶対にできません。自分が錆びつかないように努力を重ね続けなければならないと気を引き締めています。


(2014年09月18日) 【盤石な英文法】 [▲ 先頭へ]

先日、高3クラスの皆さんと個別反省会をしました。6月のマーク式模試と7月の記述式模試の結果を合わせたドッキング判定が出たからです。皆さんそれぞれに課題がありますが、英語は然るべき成績を収めています。特に、中学生の時から一緒に勉強してきた人達の英語の成績は素晴らしく、英語の科目別偏差値は、超難関大学のA、B判定に届いています。

難解な英文の読解力や日本語の微妙な表現の英作力にはまだ課題があるものの、彼らの英語力は高い水準にあります。3〜4年間一緒に勉強してきた私は、非常にうれしく、ちょっとした感動さえ覚えます。彼らがどのようにして伸びてきたかを考えると、やはり文法が支えていると感じます。例を挙げると、高校入試の段階で、5文型や不定詞の3用法をほとんど瞬間的に識別できていました。親ガメがしっかりしているので、子ガメ、孫ガメが重なることができます。

今月末から来月にかけて各高校では定期テストが予定されています。高1クラスの授業では、定期テストを見据えて、試験範囲になる文法分野を復習しています。先ずは、手元にある教科書で内容を説明して、問題集で練習します。キーワードは理解と暗記です。ただ暗記するのではなく、その前提として文章を構成する規則である文法を理解しなければなりません。

テスト期間に入ると、英文読解の教科書を復習します。通常授業に替えて、高校別の授業になります。その際は、生徒の皆さんに試験範囲の英文を和訳してもらいます。私は、彼らが英文構造をしっかり把握できているかどうかをチェックします。この英文構造の把握のベースが文法です。

高1クラスでは、文法の説明と問題練習、そして英文構造の解析力のチェックを通して盤石な英文法の力を養成しています。これが高2、高3での英語力の伸びに直結します。


(2014年09月11日) 【難しい模試】 [▲ 先頭へ]

8月24日に実施された石川県総合模試の結果が戻ってきました。5教科合計の平均点は233.4点で、科目別には、英語51.6点、数学36.8点、国語48.1点、理科46.4点、社会50.9点でした。7月13日の第1回模試の平均点は221.5点でしたから、2回続いて難しい模試が続きました。特に気になるのが数学の難しさです。

模試が難しい原因は、言うまでもなく公立高校入試の難化です。今年3月の入試の平均点は239点で、恐らく過去最低のこの平均点が2年続きました。模試事務局の人とも話しましたが、高校入試を想定した模試の難度になっているということです。

中3クラスの皆さんは一様に、模試に対して恐怖感を抱いています。1科目当たりの平均点が50点を大きく割り込むのですから、彼らの気持ちはよくわかります。入試や模試の難しさは少し度を超えているので、彼らが可哀そうです。

このような難しいテストでは、問題と取り組む気持ちの強さが非常に大切です。「また、難しいのではないか」という恐れを抱いていれば、本来出来る問題も出来なくなったり、ケアレスミスを招いたりしてしまいます。条件は他の皆も同じであり、とにかく自分の勉強の成果を出そう、自分の実力以下にはならないぞという前向きな強い気持ちで臨むことが必要です。

ポイントの1つは数学です。8月の模試での平均点は上述の通り36.8点で、7月の模試では39.0点でした。非常に難しいテストでしたが、難しい問題に対しては然るべき対策もあります。的確なアドバイスを与えた上で問題練習をして、気持ちに余裕を持って模試の問題に取り組めるようサポートするつもりです。


(2014年09月04日) 【代々木ゼミナール】 [▲ 先頭へ]

先月24日に新聞報道された代々木ゼミナール20校閉鎖の件に関し、28日付けで、同ゼミナールのホームページに「平成27年度の校舎集約・事業再編について」というお知らせが掲載されました。

お知らせの主な内容は、昨今の少子化による受験人口の減少や現役志向の高まりに伴う浪人生の減少により校舎を7拠点体制に集約すること(現在は全国27拠点)、来年度からは主要大学別の模試と高1・2生対象の模試は継続するものの全国の大学を対象とする模試やセンター試験対策の模試は中止すること、センター試験の自己採点結果を分析するセンターリサーチを来年から中止することでした。

今回の措置に関する分析として、日経新聞は、浪人生の減少と現役志向の高まり、代ゼミが得意としてきた私立文系ではない国立や理系学部を選ぶ受験生の増加、東進が代表するネット配信授業に対する従来型の大教室講義による経営効率の悪さを指摘していました。

私は、何故、センター試験まで4か月余りのこの時期に、このような措置を発表したのか疑問に思います。上記お知らせには「現在、お通いの大学受験科本科生につきましては、平成26年度一杯は、現在の校舎での授業を継続いたしますので、志望校突破に向け落ち着いて勉学に励んでいただきたくお願い、申し上げます。」という記載がありました。受験生の気持ちを本当に配慮している言葉遣いとは思えません。

センターリサーチは、従来、代ゼミに加えて河合塾、駿台の3社が実施していました。センターリサーチは、センター試験の得点に基づいて2次試験受験校を決めるための重要資料です。3つの情報が2つに減ることの影響は決して小さくありません。特に、私立文系を目指す受験生にとっては代ゼミの資料が欠けることは、大切な判断材料がなくなることになります。

日経新聞は、今月1日に追跡記事を掲載しました。その中に、埼玉県のある私立高校の先生のコメントが紹介されていました。その高校は、今春、模試全体の受験者数の減少を理由に、代ゼミの模試利用を打ち切りました。掲載されたコメントは、「偏差値などの信頼性に疑問を感じた。事業縮小には少し驚いたが、『やっぱりな』という印象もある」というものでした。

先月7日付けの本欄「4色の予想問題集」では、代ゼミ、河合塾、駿台、Z会のセンター試験予想問題集について述べました。実は、過去3年間の4社の英語と数学の問題集の内、代ゼミの白本を購入したのは、昨年の数学だけです。買わなかった理由は、平均点が異常に低かったことです。予想問題集は、各社の全国模試の過去問題ですから、代ゼミの模試の平均点は非常に低かったことになります。これは上述の高校の先生のコメントにつながるかもしれません。

代々木ゼミナールの事業縮小からは、時代の流れ、1つの会社の事業戦略、社会的な影響度合いなどいろいろなことを考えさせられました。


(2014年08月28日) 【まちバス】 [▲ 先頭へ]
先日、金沢ショッピングライナー、愛称「まちバス」に乗りました。金沢駅を出発し、武蔵、香林坊、片町、竪町、金沢21世紀美術館を回って金沢駅に戻ってくる水色のバスです。運賃は大人100円、小人50円で、経営が大丈夫なのか少し心配です。

金沢駅を出発してすぐに車内放送がありました。日本語の後に英語の放送がありました。驚いたのは、英語の後に、中国語そして韓国語の放送が続いたことです。へぇ〜凄いな〜と思っていたら、もう一つ知らない言語が続きました。ちょっとした感動でした。調べてみると、その知らない言語はロシア語でした。

英語の放送は普通ですが、中国語、韓国語さらにロシア語の放送は、観光都市である金沢の面目躍如といったところでしょうか。とても細やかな対応で、うれしくなりました。ただし、ロシア語が必要なのか、若干の疑問はありますが…

ところで、小中一貫英語教育特区に認定された金沢市は、以前(今も?)中3生用として、金沢の歴史や文化を発信できる英語力の習得を目指しました。どのように実現するかは難しいものの、悪くない計画でした。しかし、このプログラムはどうなったのでしょうか。絵に描いた餅で終わったのでしょうか。

まちバスの外国語の社内放送を聞き、金沢が真に観光都市を目指すなら、片言でも英語が話せる市民を増やすべきだと思いました。地図を片手に道に迷っている外国人がいたら、気軽に話しかけ助けてあげることができれば、彼らはとても喜んでくれ、金沢そして日本に対して良いイメージを持ってくれるはずです。

昨日、北陸新幹線の開業は2015年3月14日と発表されました。北陸新幹線が開業すれば金沢を訪れる外国人はますます増えるでしょう。金沢の一般の人たちが英語を話せるようにする取り組みとして、上述のようなプログラムは有用です。当ゼミの中学クラスでは、時々英会話の授業をしていますが、金沢全体、石川全体として具体的で効果的な取り組みが進めば良いなと思います。


(2014年08月21日) 【英作を鍛える】 [▲ 先頭へ]

高3英語クラスでは、センター試験想定のマーク式問題練習と2次試験想定の長文記述式問題練習を繰り返しています。リスニングと英作文は基本的に毎回実施します。記述式問題練習の時は、解答、丸付けの後、答えの解説をすると共に問題文全文の和訳をします。難しい問題の場合、解説と和訳にかける時間が長くなります。この時は、リスニングは省いて英作練習のみになります。

英作文練習には30〜40分かけようと思っていますが、毎回20分位になってしまいます。その結果、英作文への取組度合が少し甘くなっています。皆さんの英作にケアレスミスが目立つのです。高3の夏休みの段階ですから英語らしさは求めていませんが、文法的なミスだけではなく、スペルのミスや訳し忘れの初歩的なミスが気になっています。

今年度の高3クラスはハイレベルであり、皆さんが大学に入った後、そして社会に出てから英語を使った研究や仕事をする可能性は大です。従って、大学の受験勉強を通じて相当なレベルの英作力を身につけなければなりません。将来の活躍を支えるような英作力です。

私自身は現役生の時英作が嫌いでした。これは浪人時代に克服しました。この経験や、英語を使った仕事の経験に基づいて高3の皆さんに刺激を与えつつ、彼らの英作力を磨き上げたいと思っています。来年2月の2次試験まで丁度6か月です。少しずつ英作練習の密度を濃くしていくつもりです。


(2014年08月14日) 【補習は必要か】 [▲ 先頭へ]

各高校では夏休みに補習が行われています。さすがに、お盆の今週は補習がない完全な夏休みです。夏休み中における補習がない期間は、高校によって異なりますが、大体2週間位でしょうか。中には、完全な夏休みは今週1週間だけという高校もあります。

進学校の高3生にとって補習が必要なのでしょうか。私は疑問に思います。同じ高校の高3生であっても学力レベルには大きな開きがあります。どのレベルに照準を合わせるかは難しい問題です。大学受験生にとってこの夏休みにやりたいことは山ほどあるはずです。特に、難関大学を目指す高3生にとっては、補習内容が易しいものであれば、補習の時間が非常にもったいないと感じるはずです。

補習の必要性について先日の高3クラスで聞いてみたところ、「時間の無駄」と即答した人がいました。普通の授業をしているという答えもありました。夏休み中の補習の時間に普通の授業をするのは如何なものでしょうか。中には効果がある補習もあるようですが、全体的に評判は良くはありませんでした。効果が感じられない補習なら出なければ良いのではと聞くと、それはそれで問題になるようでした。

補習の理由は、生徒が勉強しないからということかもしれません。高1・高2であれば、確かにその傾向は強いと思います。しかし、センター試験まで半年を切った高3生全員に補習を強制するのは考えものです。補習の参加に関して、生徒に自由度を持たせてやるべきだと思います。進路や勉強方法の相談に応じたり、勉強の質問に答えたりする機会を設けるような対応であれば理想的です。


(2014年08月07日) 【4色の予想問題集】 [▲ 先頭へ]

来年1月のセンター試験用の予想問題集が出そろいました。各社の問題集は、その表紙の色から通称があります。河合塾の黒本、駿台の青本、代々木ゼミナールの白本、そしてZ会の緑本です。私は、毎年、うつのみや書店の柿木畠本店で、4社の英語と数学の問題集をチェックします。そして、余りにも易しいものや難しいものは除いて、必要な問題集を購入します。

英語の予想問題集では、必ず黒本と青本を選びます。英語のセンター試験の問題は、毎年少しずつ問題形式が変わります。例えば、今年は第3問の一部の問題形式が大きく変わりました。黒本と青本は、この形式変更を含んだ問題を準備しています。残りの白本と緑本は、昨年形式の問題のままです。

各予備校が毎年実施する模擬試験の問題が、そのまま翌年出版される予想問題集になります。従って、模擬試験が実施された後のセンター試験における問題形式変更を、予想問題集に反映させるには然るべき手間がかかります。河合塾と駿台はこの対応を取っているので、その誠実さが評価できます。

なお、問題の解説に関しては、英語・数学とも黒本が丁寧な解説をしています。白本の解説も悪くはありません。青本は、英語の解説は良いのですが、数学の解説は丁寧とは言えません。毎年のセンター試験を踏まえた問題構成そして解説の丁寧さを考慮すると黒本に軍配が上がりそうです。


(2014年07月31日) 【夏休み、高1生の課題】 [▲ 先頭へ]

夏休みに入り2週間程経ちました。高1の皆さんには、4月に入学してからの勉強で理解できなかったことの復習をして欲しいと思います。たくさん出ているであろう宿題を真面目にこなすことが、有効な方法かもしれません。

英語では、既習分野の文法をしっかりチェックするべきです。どの分野まで習っているかは学校によりますが、習得できているか否かのチェックポイントは次のようなものです。現在進行形の近い未来を表す用法。過去完了のいわゆる大過去の用法。助動詞+have+過去分詞の用法。特に、時・条件を表す副詞節では未来形の代わりに現在形が使われる用法が非常に重要です。when と if で導かれる節と理解していれば、as soon as や by the time の時には対応できません。今後の英語の伸びのためにも、「時・条件を表す副詞節」という用語を理解して欲しいです。

数学では何といっても2次関数です。平方完成は ”abc” の “a” です。グラフの最大、最小、特に、文字が絡んだ変域での最大・最小の問題がきちっと解けなければなりません。2次関数は、来年学ぶ微分・積分や三角関数につながる非常に大切な分野です。2年半後のセンター試験における数学の得点安定化のカギとなる分野はこの2次関数です。

大学の受験勉強とは、1年・2年の学習の総復習でもあります。この夏休みに高校入学後の4か月で学んだことを確実に復習しておけば、高3になって「しまった」と後悔することにはならないでしょう。


(2014年07月24日) 【大学志願度ランキング】 [▲ 先頭へ]

関東では明治大学、東海では名城大学、関西では関西大学でした。これは、志願したい大学ランキング1位の大学です。リクルートの関連会社であるリクルート進学総研が、先週、大学志願度ランキングを発表しました。関東、東海、関西の高3生を対象に、志願したい大学を調査したものです。

関東では、明治大学に続き、早稲田、青山学院、日本、立教がトップ5でした。東海のトップ5は、名城、名古屋、中京、南山、岐阜。関西では、関西、近畿、関西学院、神戸、大阪市立が上位5位にランクインしました。

3地域のトップ5大学には私立大学が多く含まれています。国公立大学は、名古屋や神戸の4大学のみです。因みに関東の上位10大学は全て私立大学で、国公立大学はランクインしていません。関東、特に東京にある国公立大学は難関大学なので、上位にランクインするのは難しいかもしれません。しかし、東海では名古屋大学が?位で、関西では神戸が4位、大阪が8位でした。

大学の難関ランキングや地域の経済度など様々な要素が影響しているようで、なかなか興味深い調査結果でした。全体として景気が回復しているので、私立の人気が上向いているようで、リクルートは、「リーマン・ショック以降は学費の安い国公立大を目指そうとする高校生が増えたが、家計に余裕が出始めて私立大が見直されているのだろう」と分析しています。

私は、経済状況が許せば、将来を展望して、私立大学は有力な選択肢だと考えています。ですから、「なるほどな」と思って調査結果を見ました。石川県の高校の先生方は、一般的に、国公立大学に非常に拘るので、この調査結果をどのように見るのかなと思います。


(2014年07月17日) 【英語ができると入試は強い】 [▲ 先頭へ]

来年の大学入試センター試験は1月17日・18日です。残すところ丁度半年になりました。高校総体・総文が終了して1か月が経ち、夏休みを目前にして、正に受験勉強のアクセル全開です。

石川県の多くの高3生は先週末に記述式模試を受けました。6月のマーク式模試と合わせて、今年度初のドッキング判定が出ます。センター試験形式のマーク式テストと2次試験想定の記述式テストを合わせた模擬大学入試です。

先日、高3クラスの皆さんのマーク式模試結果を見せてもらいました。県外の難関大学を目指している諸君ですから、厳しい判定がついていました。合格可能性35%前後のD判定であれば凹んでしまいますが、判定を嘆いて落ち込んでいる時間的余裕はありません。目標を見据えて突き進むのみです。

厳しい判定がついてはいましたが、ホッとした内容もありました。それは英語の成績です。本欄で何回か述べてきた通り、今年の高3クラスはハイレベルです。中学生の時から一緒に勉強してきた皆さんですから英語の基礎は固まっています。英語の科目別偏差値は、志望大学のA判定やB判定に届いていました。大都市圏の中高一貫校の受験生とも十分に戦えるレベルであり、とてもうれしかったです。

英語はある程度の高いレベルになると得点の変動が少なくなる入試に強い科目です。彼らは既にその域に達しているので、今後は、実際の入試でハイスコアを取れるよう、英文の深い読解力や英作力を鍛えていきます。もちろん、高3数学クラスでもより効果的な授業内容にするために工夫を凝らして、彼らをパックアップするつもりです。


(2014年07月10日) 【模試教訓ノート】 [▲ 先頭へ]

次の日曜日(7月13日)には中3生が受ける石川県総合模試があります。先月末の定期テスト後の中3クラスの授業では、この模試に備えて、英語と数学の模試過去問に挑戦しています。

今年3月の公立高校入試での数学の平均点は47.4点でした。昨年は43.1点でしたから、模試の数学は難しくなると思われます。従って、模試過去問練習でも低い平均点の問題を選んでいます。中3の皆さんはプレッシャーを感じながら教室に入ってきます。

彼らは入試形式の問題に慣れていませんし、初めての模試という緊張感もありますから、思うようには得点できません。特に、50分の時間の使い方に課題があります。先週の練習では、様々な課題が出てきました。もちろん、この時期ですから、期待通りに得点できないのは当然です。

教室における練習では失敗しても構いません。むしろ、たくさん失敗した方が良いと思います。大切なのは失敗から学ぶことです。自分の課題を発見して対策を考えることを蓄積すれば、正答率は着実に高くなっていきます。

これを実現するために、模試教訓ノートを作るように指示しました。毎回の過去問練習での課題と対策を書き綴れば、強力なノートに仕上がっていくはずです。中3生にとっての最初の大きなテストである11月の統一テストの時点で、充実したノートになっているでしょう。


(2014年07月03日) 【中3最初の模試】 [▲ 先頭へ]

中3の皆さんは、今週、定期テストを受けています。テストの後はのんびりしたいところですが、7月13日には今年度最初の模擬試験が控えています。先月の県体予選で負けてしまった人は全員受験します。県体に進む人には自宅受験を紹介しています。

学校とは違う受験場所、石川県の数多くの中3生の受験、という今までとは全く異なるテストですから、皆さんはかなりの緊張感を持っているようです。受験場所や試験範囲を非常に気にしています。さらに、彼らは、今年3月の入試が難しかったことを知っていますから、模試も難しいのではないかと心配しています。

最初の模試が持つ意味は小さくありません。志望校の合格判定が出るからです。毎月模試がある大学受験生の高3の皆さんでも成績に一喜一憂します。初めて模試を受ける中3の皆さんが受けるインパクトは相当大きいはずです。頭に描いている志望校のイメージが具体化されるでしょう。

生徒の皆さんの成績が良ければ、私も嬉しいです。しかし、夏休み直前の模試が好成績であれば、夏休みの勉強が甘くなる可能性があります。これは大きな問題です。夏休みの勉強のことを考えれば、逆説的な言い方になりますが、今回の模試の成績は悪い方が良いと言えます。