三学期制の中学では一学期の期末テストが近づいています。数学のテスト範囲は、中2が連立方程式、中3が多項式(式の展開)・因数分解です。今はテストに備えて夫々の分野の練習問題を解いています。ほとんどが計算練習ですが計算ミスが目立っています。かなりレベルの高い生徒さんでも計算ミスがあります。
中学・高校時代の私の得意科目は数学でした。難しい問題で得点できないことはありましたが、計算ミスはほとんどしませんでした。計算ミスがなかったのは吉田義男先生のおかげだと思っています。吉田先生は中学一年の時の担任で数学の先生でした。中1の一学期の間、毎日授業が終わってホームルームの時、計算練習のプリントをやらされました。正負の数、文字式、方程式の計算を徹底的に練習したわけです。もちろん、「え〜っ、今日もやるの〜」とブーブー文句を言っていましたが、その効果は絶大でした。吉田先生は私にとっての恩人のお一人です。
今の生徒さん達を見ていて、計算練習が絶対的に不足していると感じます。一学期の計算分野では解き方は誰でも知っていますが、解き方を知っていることとミスなく計算できることとは違います。教科書とワークの計算問題を全部解いたとしてもテストではせいぜい70点位しかとれません。それ以上に計算練習を重ねて初めて、本当に「できる」になります。今日も吉田先生のことを思い出しながら生徒さんに接するつもりです。 |