今月のある日曜日、本を紹介する新聞のコーナーで元NHKアナウンサーでエッセイストの山川静夫さんがある本を紹介していました。山川さんは、その中で文系理系の区別をするのではなく文・理は一体となるべきものだと指摘されました。
私は中学時代、数学が好きで得意科目であり、英語や国語は苦手科目でした。それで高校は理数科に進みました。高校でもいわゆる理系科目が得意で文系科目はイマイチでした。その状況が一変したのが浪人時代です。英語は河合塾の授業をこなしていく中でどんどんわかるようになりました。国語は、河合塾の先生が紹介して下さった100ページ足らずの薄い参考書を読んで一挙に点数が取れるようになりました。この過程で自分が理系とか文系という意識はなくなりました。
私の場合、英語も国語も勉強の仕方がわかっていなかったのです。勉強の仕方が間違っていればどんなに努力しても成果は期待できません。しかし、押さえるべきポイントをしっかりと捉えて然るべき努力を重ねれば成績は必ず上がります。勉強のコツは科目によって異なりますが、私はそれらを中学や高校で教えてもらったという実感はありません。残念ながらこのことは今の学校においてもあまり変わっていないようです。
自分が文系とか理系とか思い込む前に勉強法を工夫して努力することが必要です。コツさえ掴めばどんな科目の成績も上がります。成績が上がれば当然苦手意識は消えるはずです。少なくとも中学時代には文系・理系それぞれの科目に対する苦手意識を持ってはいけません。そして高1で自分の将来のことを考えた上で高2からの文系・理系クラスを選択して欲しいです。私自身の経験を反面教師として生徒諸君に接していきたいと考えています。
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