■ 過去の『一言』(2001〜2017)
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(2004年 7月 〜 2004年12月)


(2004年12月30日) 【ケアレスミス】[▲ 先頭へ]
中3クラスは今月初旬の定期テスト終了後から中学3年分の英語・数学の総復習をしています。ほぼ毎年起こることですが、今年もケアレスミスが多くなっています。数学では、ある点のx座標を聞かれているのにy座標も含めて答えてしまう、面積を求める問題で単位が不要なのにcu をつけてしまう、英語では、3単現のs のつけ忘れ、疑問文のクエスチョンマークのつけ忘れ等が典型例です。
入試では一問の配点が高いので、上位校ではケアレスミスが合否を分けるとも言われています。各高校のボーダーラインは熾烈な争いになるので1点に重みがあり、ケアレスミスは命取りになります。
我々は機械ではないのでミスを100%避けることはできませんが、予防法はあります。私は、私自身が中高生時代に実践していたケアレスミスの防ぎ方を紹介しています。しかし、それを守ってくれない場合もあります。こうなると、ケアレスミスをすることも実力の一部だと言わざるを得ません。残念〜!

(2004年12月23日) 【高2の冬(続)】[▲ 先頭へ]
高1・高2生は10月末に行われた全国模試の結果が戻ってきました。サミット・ゼミの皆さんとは個別に反省会をして、英語だけではなく数学・国語を含む全教科の課題・克服法や進路について話し合いました。
先月18日付けの本欄で大学受験勉強は高2の冬休みから始めるべきだと記しましたが、高2生諸君との反省会では冬休みの課題を特に確認しました。理科・社会の科目も気になりますが、やはり英語・数学・国語を先ずは固めるべきです。2年生の間は英数国の基礎を固めて、来年の春から理社を含めた総合的な受験勉強になります。
高2クラスの授業では先月に大学受験に向けた心構えを話してありますが、今月は冬休みから再来年のセンター試験・二次試験までの年間学習計画を提案しました。これは英語のポイント毎の学習計画で、毎日の勉強の指針となるものです。国語や数学についても年間計画を作るべきだと話しました。
会社では先ずは年間目標を定め、その目標を達成するために年間計画を作ります。受験勉強も同様で、先ずは志望大学を決めて、現在の学力を志望大学合格のための学力水準に引き上げる指針として年間学習計画を立てるのです。ある受験雑誌には「プラス15の偏差値の大学を強気で狙え」と書いてありましたが、それを可能にするのは長期学習計画です。

(2004年12月16日) 【全県1学区の影響か?】[▲ 先頭へ]
今月に入り中3生諸君は、学校の定期テスト・実力テストと模擬試験の3つのテストがありました。毎年この時期は3つのテストが重なり、高校受験生としての一年で一番辛い時期かもしれません。サミット・ゼミの中3の皆さんは県内最大規模の模擬試験を受けましたが、丁度その結果が戻ってきました。今回の模試では金沢市内の進学校の基準偏差値に変動がありました。基準偏差値は、それぞれの高校に合格する目安となる成績水準です。
泉丘は65(平均点+120点)で変動はありませんでしたが、二水は62→60(平均点+80点)、桜丘は59→57(平均点+56点)、錦丘は56→55(平均点+40点)になりました。模試本部に確認したところ、今回は成績上位者が数多く受験したので基準偏差値を見直したということでした。
成績の良い生徒さんがたくさん受験したということは、相対的に高い偏差値をとることが難しいことになります。その意味で二水や桜丘の基準値が下げられました。ポイントは泉丘の基準値が変わらなかったことです。前回までの模試に比べて高い偏差値をとることが難しくなるなかで65が維持されたので、同校の難度が増したと言えます。
来春入試からは全県1学区になり石川県のどの地域の生徒も金沢の高校を受験することができるようになります。今回の基準偏差値変動は、金沢の上位進学校の入試がより厳しいものになることの前兆かもしれません。次の1月の模試でどうなるのか要チェックです。

(2004年12月09日) 【OECD学習到達度調査】[▲ 先頭へ]
今週火曜日(12月7日)に経済協力開発機構(OECD)が世界41カ国・地域の15歳の生徒(日本では高校1年生)を対象にした学習到達度調査の結果を発表しました。この内容は昨日の新聞各紙で報道されています。調査は2003年に実施されていますから、調査の対象になった生徒は中学3年生の時から新学習指導要領に基づく勉強をしています。
471ページにわたる “Learning for Tomorrow’s World” と名付けられた報告書の主な内容は、「数学的応用力」が前回2000年調査での1位が今回6位、「読解力」は8位→14位、「科学的応用力」は2位→2位、今回初めて調査された「問題解決能力」は4位でした。順位が落ちただけではなく、「読解力」では習得が遅れている生徒の割合がOECD加盟国平均より高くなり生徒間格差が拡大しています。
学力が低下傾向にあることは明らかです。今回の調査対象の生徒は中3から新しい教科書を使っていますが、次の2006年の調査では「ゆとり教育」で小学6年から勉強した生徒が対象になり、今回以上の悲惨な結果が出てくることが想像されます。また、調査対象にはアジアの国では韓国・香港・タイ・インドネシア・マカオが入っていますが、中国・台湾・シンガポールが含まれていません。ですから世界第2位や第4位とは言っても、ひょっとして台湾やシンガポールに負けている可能性があります。また、報告書の中では学校の授業以外に自分で勉強をする時間も比較されており、日本は週平均6.5時間でOECD加盟国平均の8.9時間を大きく下回っています。
天然資源が乏しい日本の資源は人材です。その日本の教育水準は高く優れた学力を保っていると言われ続けてきましたが、今回の調査では韓国や香港に遅れをとっており、今後の停滞は否めません。中山文部科学大臣はかなりのショックを受けているようですが、官僚が本当に危機意識を持ったかどうかはわかりません。仮に学習指導要領を改めるにしても、その実施までには相当の時間が必要ですから危機的な状況がこれからも続くことになります。今の中高生の皆さんが厳しい国際競争の現実に出て行く頃の日本はどのようになっているのでしょうか。自動車は韓国製、テレビは中国製、パソコンは台湾製で日本のメーカーや部品会社がどんどん倒産し失業者が街にあふれる Tomorrow’s Japan にならなければ良いのですが…

(2004年12月02日) 【当たり前のこと】[▲ 先頭へ]
大学を卒業して会社に入り法規部に配属されました。法規部には国内・海外の営業部門から様々な法律問題の相談が寄せられました。仕事に慣れてくると、「当たり前のことが当たり前にいかないなぁ〜」と感じました。私の仕事は法律や契約の諸問題の処理で、交通整理をしている感じでした。当たり前のことがスムーズに進行しません。
勉強における当たり前のことは、授業を聞くことと試験勉強をしっかりすることです。そうすることにより読み・書き・ソロバンが鍛えられ、考える力が養われます。読み・書き・ソロバンの基礎が固まれば、応用問題にも対処できるようになります。今週から来週にかけて中高生の定期テストが行われていますが、各教科の試験範囲をきちっとマスターすべきです。試験の時は手抜きをすることなく勉強するという当たり前のことが着実に実行できれば学力は相当に向上します。
私は日産自動車にいたのですが、この当たり前のことを着実に実行するのがトヨタです。トヨタは、野球で言えば、ヒットで出たランナーをバントで送り確実に得点するというような仕事の進め方をして素晴らしい業績をあげています。仕事でも勉強でも、特別な場合を除いて高度なことは必要ありません。当たり前のことが当たり前にできればかなりのレベルに到達できます。

(2004年11月25日) 【教育を問う その16】[▲ 先頭へ]
中山文部科学大臣が全国学力テストを復活させたいと、「ゆとり教育」を転換させる私案を小泉首相に提示したそうです。11月3日の全国紙、地元紙の双方に載っていました。「えっ、やっぱりね」と思われた方も多いでしょう。
中山大臣は「よみがえれ日本」と題した構想をまとめたそうですが、よみがえらなければならない状況にしたのは文部科学省です。先ずは、その点をしっかり反省すべきです。「ゆとり教育」については、4月の上京時に、大学時代の友人が文部科学省で担当していたことがわかり、彼と大激論になったことは4月29日の本欄で述べました。彼の論理は、受験競争の行き過ぎ→子供たちが心のゆとりをなくした→いじめが多くなった→「ゆとり教育」が必要というものでした。
物事の一面しか捉えていない非常に単純な発想です。日本全体、特に経済活動に及ぼす影響を考えていません。文部科学省がゆがんだ公教育を進めるので、トヨタ自動車・中部電力・JR東海が中高一貫校を設立するという動きが出てきます。
教育は経済や社会の発展のための基本条件です。ですから「ゆとり教育」を転換させる方向性は当然のことです。しかし、だからと言って、全国学力テストを復活させるべきか否かは疑問です。将来の日本を背負う子供たちにとって何が本当に必要なのかという観点から具体策が出てくるべきです。私は、読み・書き・ソロバンを鍛え、考える力を養うという当たり前のことを徹底させるべきだと思います。

(2004年11月18日) 【高2の冬】[▲ 先頭へ]
北海道から雪の便りが届くようになりました。金沢市内の色づいた街路樹の葉が風に舞っています。季節は晩秋から初冬に歩を進めています。
金沢・羽咋の高2クラスで大学受験に向けた心構えを話しました。私は大学受験勉強を高2の冬休みから始めるべきだと考えているからです。大学入試センター試験が毎年1月中旬に実施されますから、高2の冬休みから受験勉強を始めると1年余りの期間があります。1年の期間があれば実力を相当に伸ばすことが可能です。
高2クラスで話した内容は2つあります。大学受験に関するガイダンス本の抜粋と私自身の経験です。ガイダンス本のポイントは、厳しい競争社会では個人の能力が試されるので、大学受験を通して自分の能力を高めることでした。私の経験のポイントは気持ちのコントロールと計画的学習を通して勉強の良い循環を作ることでした。
今後は英語の年間学習計画を紹介するつもりですが、志望校を決めることが先決です。いろいろ調べた上で入りたいと思う大学が志望校です。現在の偏差値は基本的に関係ありません。全ては志望校を決めることからスタートします。

(2004年11月11日) 【教育を問う その15】[▲ 先頭へ]
中3生にとっては緊張の一日です。今日11月11日は金沢地区、羽咋地区で統一テストが行われています。私立の受験校を決定し、公立の受験校の判断材料になる重要なテストです。今まで積み重ねてきた努力の成果が出るよう祈っています。
一方、中2生はのんびりした日々を過ごしています。二学期制の中学では、夏休み明けに前期期末テストがありましたが、12月の後期中間テストまでの3ヶ月間はテストが全くありません。この時期には、英語はwill、mustの助動詞、when、ifの接続詞、数学は1次関数、三角形の合同の証明という重要分野を習います。のんびり構えていると習得はできません。しかし、長い間試験がなければ授業に対する緊張感が薄れても仕方ありません。ただし、試験がないということは、次の試験範囲が長くなることになります。
授業で習った内容を定期テストで復習・確認することが本来の趣旨ですから、秋の3ヶ月のテスト空白期間は大問題です。中2生はテストがないので喜んでいますが、それが自分たちのためにならないことを彼らは知りません。これは大人の問題です。3学期制に戻すとか、定期テストの間に実力テストを入れるとか大人が改善しなければ、結局は子供たちに付けが回ります。

(2004年11月04日) 【聞く力】[▲ 先頭へ]
会社員の話を聞く能力が低下し、職場内だけではなく顧客との間のコミュニケーションが問題になっているそうです。社員の「聞く力」を鍛える企業もあるそうです。今週月曜日11月1日付け日経新聞の特集記事の内容です。
「能力」という用語を使うことには少し違和感がありますが、人の話を聞くのは大切なことです。人間関係の基本でもあります。私はいつも勉強の基本は授業をしっかり聞くことと試験前にきっちりテスト勉強することだと話しています。学校の授業での先生の話、ゼミでの私の話を聞くことは学力アップの第一段階です。
少人数制の当ゼミでは私の話をしっかり聞いているか否かは一目瞭然です。当然のことですが、話をしっかり聞いている生徒さんの成績は良く、ちょっと聞いてわかったつもりになっている生徒さんの成績は振るいません。因みに、「早合点、早とちりで話を聞き間違える」ことは日経新聞の特集記事に載っていた「聞く能力」低下シグナルの第一チェックポイントです。
私は、生徒の皆さんが近い将来社会に出て活躍する姿を考えながら授業をしていますので、「聞くこと」には拘りがあります。上司や同僚の話そしてお客様の話が聞けないと様々な問題が出るからです。学校の先生や私の話に集中できないなら、将来も人の話を聞けないと思います。普段からこのように考えていますから日経新聞の記事はすぐに目に飛び込んできました。
なお、私の話を集中して聞けないような生徒さんは、試験問題の設問の指示を守らない傾向があります。英語の設問で「日本語で答えなさい」という指示に対して英語で答えてみたり、数学の関数の設問で「x座標を答えなさい」という指示に対してy座標も加えて答えたりしています。本来の能力が正当に評価されないことになってしまいます。

(2004年10月28日) 【こんな生徒さんがいました その6】[▲ 先頭へ]
高3生は先週末に全国模試がありました。高1・高2生は今週末の予定です。中3生も今週末に模試があります。まさに勉強の秋です!
F君は高1の3月からサミット・ゼミに通ってくれました。高1の1月の全国模試での英語は偏差値50.2の成績でほぼ平均点でした。ゼミに通ってから初めて受けた7月の全国模試では64.9でした。4ヶ月間で偏差値が約15ポイント伸びました。
彼の伸びの原因は英語の勉強法がわかったということでした。真面目な彼は、私のアドバイスをしっかり実行して成績を伸ばしました。偏差値で15ポイントの伸びは客観的に見ると凄いことですが、正しい勉強法を着実に実行すれば、どの科目でも全国偏差値で65位に達するはずです。なお、高1・高2の全国模試で偏差値65位という成績は金沢大学に合格できる水準です。
高校生でも中学生でも、勉強はしているにも拘わらずなかなか成績が上がらないという人が時々います。そのような場合は、ほとんど勉強の仕方が間違っています。何が正しい勉強法かは科目毎に異なり、中学と高校でも若干異なります。英語の場合は教科書の使い方が一つのポイントです。

(2004年10月21日) 【人を見つめる】[▲ 先頭へ]
昨日の日中は、夕方からの授業ができるか否か心配しながら、インターネットで台風23号の動きを一時間おきにチェックしていました。しかし、暴風域がとても広かったので授業はお休みにしました。授業を休むのは3年振りのことでした。
時間がポカッと空いたので、テレビでドラマを見ました。変なタイトルだなと思いながら見たのは「家栽の人」でした。(11年前に連載されていたそうです。)植物を「栽」培するように人を暖かく見守る家庭裁判所(略称「家裁」)の桑田判事の姿にいろいろ考えさせられました。
特に、絵が大好きな中3男子生徒が父の高校教師に勉強を強いられた末、進学校に合格し入学式の朝に自殺したという話はショックでした。コミック誌連載マンガのドラマ化なのでフィクションでしょうが、あり得ない話ではありません。子供達の気持ちをしっかり見つめることが大切だと思いました。
普段は将来につながる勉強の大切さを中高生の皆さんに説いているつもりですが、勉強を無理に押し付けるのではなく、彼らが納得できる理由を説明しなければなりません。また、ただやみくもに頑張らせるだけではなく、彼らの適性を考慮しながら、成績を伸ばすことを含めた適切なアドバイス・サポートができるようにしたいです。自分の心をもっと広く、もっと深くしなければならないと感じました。

(2004年10月14日) 【なりたかった職業】[▲ 先頭へ]
日経新聞は毎週土曜日の別紙(NIKKEI プラス1)で「何でもランキング」を掲載していますが、先週土曜日(10月9日)のテーマは「なりたかった職業」でした。20〜60歳代の男女千人に聞いた「なりたかった職業」の総合一位は「教師」でした。(女性では一位、男性ではパイロットに次いで二位)その理由として、人に影響を与えることができること、小学時代の先生が素晴らしかったこと等が挙げられていました。
私は平成10年10月17日にサミット・ゼミを始めました。明々後日は6周年記念日です。19年間の会社勤務の後、縁あって学習塾を始め、これまでに約200人の中高生諸君と一緒に勉強してきました。私自身が中学や高校時代の先生方の影響をかなり受けているので、私の言動がゼミの生徒諸君に少なからず影響するかもしれないと気を引き締めています。また、生徒さんに接する上での注意事項を列挙した自戒集をクリアケースに入れて時々自分自身の姿をチェックしています。
大学時代、友人に「大谷は先生に向いている」と言われたことがありました。大きな大きな回り道をしましたが、自分の経験が生徒諸君を鼓舞するのに役立つと信じています。学校の先生ではありませんが、「なりたかった職業」第一位の「教師」に準じる仕事ができて感謝しています。生徒の皆さんが努力して伸びていく姿を見ることは本当に感動的です。
これからもどこの学習塾にも負けない内容で頑張ります。授業のわかり易さでは絶対負けたくないです。勉強方法や進路の相談でも生徒諸君が気軽に話せるような雰囲気作りに心掛けます。私の強みはビジネス経験なので、勉強と実社会のつながりの面から生徒の皆さんに刺激を与え、彼らの「やる気」を引き出すつもりです。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

(2004年10月07日) 【あと3ヶ月】[▲ 先頭へ]
大学入試センター試験の出願が今週月曜日から始まりました。今週の高3クラスでの雑談でも話題になりました。来年1月15日、16日の試験本番まで3ヶ月余りで、いよいよ受験シーズンが近づいてきたという感じです。金沢・柿木畠のうつのみや書店の入口にある話題の本コーナーには金沢大学の赤本が積まれています。
さて、この3ヶ月をどのように使うかが合否に直結する大きな課題です。「3ヶ月しかない」とあせりを感じながら机に向っても勉強の効率は上がりません。しかし、「3ヶ月もある」と計画的に毎日を過ごせばかなりの実力アップが期待できます。特に現役生はここからが勝負の時です。
私は高3生諸君に「受験勉強全体をコントロールできていますか?」と毎週のように確認します。科目間の時間配分が非常に大切だからです。チェック・ポイントは生徒さん毎に幾つかありますが、共通する点は苦手科目の勉強をしっかりすることや得意科目でも勉強の手を抜かないことです。また、2次試験で数学が課される諸君の場合は、一問を解くのに時間がかかるので特に全体の時間配分が重要です。
模試結果のD判定やE判定に気持ちで負けず、やるべきことを一つずつ着実に積み重ねることで実力を向上させます。

(2004年09月30日) 【腕の見せ所】[▲ 先頭へ]
先週の「塾長からの一言」では今の小学生、中学生の知識の貧弱さについて触れました。一般的に今の子供達は勉強しなければならないという前向きな気持ちをあまり持っていません。お母さん方の中には「ウチの子は欲がなくて…」とおっしゃる方もいらっしゃいます。日本が豊かになってきたので、そんなに頑張らなくても食べていけると子供達は思っているようです。
しかし、上位進学校や難関大学を目指す生徒の皆さんは、上のレベルを目指す昔の中高生と同じようによく勉強します。平均的な中高生のレベルが下がる中で、一部の中高生は高い目標を持って頑張っています。ですから勉強する生徒さんとそうでない生徒さんの格差がどんどん広がってきているように感じます。このことは、今や「一億総中流」という言葉が死語になっていることと関連しています。
子供達の基本的な能力が下がっているわけではありません。例えば、英語のSVCとSVOCの構文に出てくる「補語」という中学生にとっては非常にわかりにくい用語も、うまく説明すればしっかりと理解してくれます。また、教室には複数の中学の生徒諸君がいて、中間テストや期末テストの試験範囲が異なることがあります。そんな時、一部の生徒さんにとってはまだ学校で習っていない範囲を説明しますが、彼らは大体理解してくれます。
大切なことは「やる気」になってもらうことです。これが私にとっての最大の仕事だと思っています。英語でも数学でもどこよりも分かり易い授業をすることは当然のこととして、「やる気」をいかに引き出すかで自分の独創性を出すつもりです。この点では私の社会人経験が大きな武器になっています。

(2004年09月23日) 【秋分の日】[▲ 先頭へ]
太陽が地球の周りを回っていると小学校高学年(4−6年生)の42%が思っているそうです。火曜日(21日)の新聞各紙に国立天文台による調査結果が載っていました。原因は2002年施行の学習指導要領で、小学校の理科の授業では地上から見た太陽や月、星の動きは教えるものの、地球が丸いことや自転・公転していることは教えていないそうです。この件に関しては、昨日文部科学省の御手洗事務次官が、自転・公転は中学で習うと反論していますが、これほど基本的なことを何故小学校で教えないのでしょうか。
ところで今日は秋分の日です。もしやと思い、火曜日の中3クラス・昨日の中2クラスで「秋分の日」について尋ねてみました。答えは案の定(?)、「秋が始まる日」でした。「冬至」について聞くと「わからない」。一年で一番夜が長い日を聞くと「お正月」。挙句の果ては「先生、冬至の日は休日なの?」。これは本当の話です。
私がサラリーマンをしている頃は、学校教育がどうなっているのか全くわかりませんでした。しかし、学習塾を始めてからは驚きの連続です。今回の天動説にもびっくりしましたが、以前ご紹介したように、中学校で習う世界の国がアメリカ、マレーシア、フランスのたった3ヶ国には愕然としました。日本の47都道府県の場所、県庁所在地を正確に答えられる中学生はほとんどいません。
現在この日本を背負っている人たちが学校教育の実態を知れば、驚きを越える感想を持つでしょう。実際、トヨタ自動車・中部電力・JR東海の3社は中高一貫校を設立しようとしています。学校現場、教育委員会、文部科学省は近い将来の日本像をどのように考えているのか、クエスチョンマークが限りなくつきます。日本が経済先進国から没落するのは時間の問題かもしれません。

(2004年09月16日) 【中1生の勉強法】[▲ 先頭へ]
先週木曜日に中2・高1・高2生募集の新聞チラシを入れましたが(金沢地区)、中1クラスに関する問い合わせがありました。6年前のサミット・ゼミ創立時には中1クラスがあったものの、それ以降は設定していません。基礎力の大切さを考えると中1クラスを設定して、読み・書き・ソロバンを徹底的に鍛えたいという思いはありますが、時間的な制約のため、現在は中2クラスからの設定になっています。
中1生の勉強に関してアドバイスするとすれば次のような点になります。
● 勉強の基本は、学校の授業をしっかり聞いて、定期テスト前の勉強をおろそかにしないこと。勉強をするべき時にキチンとする習慣を身に付ける。
● 中2・中3の勉強は中1が基礎となっているので(特に英語・数学)、中1で習うことをしっかり身につける。
● 勉強ばかりの偏った人間になることは避けるべきで、「よく学び、よく遊ぶ」を実践して欲しい。ただし、遊びとはテレビゲームではなく野山での遊びであって欲しい。
● 今後の勉強の基礎として、国語の読解力、数学の計算力、英語の基礎力は絶対的に必要。
国語の読解力対策は本を読むことですが、本を読む習慣のない人は新聞のコラムか投書欄を読んで、筆者が何を言いたいのかを考えるようにすればOKです。数学の正負の数・文字と式・方程式は、計算力の基礎の基礎なので徹底的に練習して欲しいです。正確さだけではなくスピードも必要です。英語はbe動詞と一般動詞をしっかり区別することが基本で(丁度今の時期)、さらに進行形、助動詞canを理解します。英語をマスターする上でbe動詞・一般動詞の理解が親ガメとなり、その上に進行形・助動詞等が子ガメとして乗ります。
高校受験生の中3になったら一生懸命勉強しようと思っていても、勉強の基礎が中1にあり、またそう簡単に勉強の習慣が身につくわけでもないので、その考えは誤っています。中1生は中1生としての勉強をしっかりやらなければなりません。「成績が良い=頭が良い」ではなく、勉強に対する真面目さが必要です。

(2004年09月09日) 【入れる大学、入りたい大学】[▲ 先頭へ]
高校生の皆さんは全学年とも7月に受けた模試の結果が戻ってきました。私は、成績表を見ながら一人一人の生徒さんと反省会をしていますが、さすがに高3生諸君との反省会は熱が入ります。受験生は誰でも何らかの問題を抱えており、その問題の解決方法を生徒さんと一緒に考えます。勉強全体の進め方、弱点の補強方法、学校の授業の活用、気持ちの持ち方など様々な点について相談します。
高2の皆さんとの反省会は若干のんびりムードです。彼らには受験はまだまだ先のことという雰囲気がありますが、私は来年の受験勉強のことを考えながら少し厳しく現状の課題を指摘します。彼らとの反省会の中で、ある高2生の志望校が気になりました。石川県の高校生がほとんど行かないような県外の大学が書いてあったのです。その生徒さんは、自分なりに調べた結果、その大学を志望校にしたそうです。
何故その大学にしたのかと尋ねたところ、現在の成績のレベルで合格できそうな大学を選んだとのことでした。次の私の質問は、現在しっかりと勉強していますか? 答えは、 No。3番目の質問は、本気になって勉強していない段階で入れそうな大学を志望校にするのは変じゃない? 答えは、ムムムッ。
志望校の選択は重要です。高2の段階では、「入れそうな大学」ではなく「入りたい大学」を選ぶべきです。現段階では成績(偏差値)は関係ありません。10ポイントや15ポイントの偏差値アップは十分可能です。先ずは自分が「入りたい大学」を考えて、現在の自分の学力で無理なのであれば、しっかり勉強して成績を伸ばせば良いのです。現在の学力を前提にした「入れそうな大学」を目標とすれば、受験勉強全体が甘くなります。大学を目指した受験勉強は高2の冬休みくらいからスタートすべきだと私は考えていますが、紅葉が盛んになる頃には高2の皆さんに大学受験を意識させようと考えています。

(2004年09月02日) 【作文と小論文】[▲ 先頭へ]
夏休みが終わりました。毎年夏休みは夏期講習として中3生は英・数・国・理・社5教科の授業があります。普段は英語、数学と国語の作文(高校入試に出る200字程度)の授業をしていますが、夏期講習では国語の読解練習、理科・社会の1、2年総復習も行います。国語の読解練習では、模試の過去問を使って論説文・随想文・意見文を解いて、問題文の読み方・設問の答え方を解説しました。国語の読解練習は合計6回行いましたが、毎回作文の練習もしました。夏休み前は毎月2回程度の練習だったので、作文の集中練習でもありました。
学生時代、作文は私の大の苦手でした。嫌で嫌でたまりませんでしたが、今教える立場になって考えてみると、作文はとても良い訓練です。先ずテーマに沿って自分の考えをまとめることができるか否か、次にその考えを文章にすることができるか否かをチェックできます。これらは世の中に出た時に要求される能力です。3年生諸君は春から作文練習を重ねてきているのでかなり書けるようになりましたが、まだ10分の制限時間内に書けない人もいます。そんな人は、テーマに沿って自分の考えをうまくまとめられないようです。
入試で小論文を課する高校もあります。生徒さんの中には小論文を恐れている人もいますが、200字の作文が書けるようになれば400字を越える小論文も書けるものです。もちろん作文と小論文は文章の書き方が違うので、その違いを説明する必要はあります。サミット・ゼミでは12月から小論文の練習も始めますが、2〜3回練習すれば十分書けるようになっています。
私はこの「塾長からの一言」にかなり執着しています。何があろうとも毎週木曜日に一話アップすることを自分に課しています。これは学生時代に、文章を書くことに対して恐れがあり、文章が書けることに対して憧れがあったためです。さすがに170話を越えてくるとネタに困るのですが、自分に対する挑戦として継続するつもりです。

(2004年08月26日) 【栄光の架橋に至る道】[▲ 先頭へ]
アテネオリンピックでは日本人選手のメダル・ラッシュが続いています。柔道初日の野村忠宏選手の3連覇と谷亮子選手の連覇が弾みをつけたような印象です。平泳ぎの北島康介選手の2冠、女子マラソンの野口みずき選手や体操男子団体は見事でした。女子800メートル自由形の柴田亜衣選手の金メダルは驚きでした。
どの競技もハラハラしながら見ていましたが、特に柔道はほんの一瞬のスキがあれば負けてしまうのでスリリングでした。二日目に銀メダルに輝いた横沢由貴選手の試合は強烈な印象が残っています。準決勝では世界チャンピオンのキューバ・サボン選手に終了1秒前の逆転の一本勝ち、そして決勝では攻めている最中に逆に中国・冼選手に抑えこまれてしまいました。
メダルに輝いた選手もメダルを逃した選手もどれだけの練習をしてきたのでしょうか。どのようなメンタル・トレーニングを積んできたのでしょうか。誰にも見せない泪があったでしょうし、人知れず流した泪もあったでしょう。しかし、オリンピックの本番は相手のある戦いなので勝つ人もいれば残念ながら負けてしまう人もいます。スポーツの世界は本当に厳しいと思います。
夏期講習も間もなく終了しますが、勉強においては正しい努力は必ず報われます。勝負する相手がいるスポーツの世界ではちょっとしたことで負けてしまうことがよくありますが、勉強においてはそのようなことはほとんどありません。スポーツでは努力の結果は相対的なものですが、勉強では絶対的なものです。勉強において、もし戦いがあるとすれば、怠けようとするもう一人の自分との戦いです。
スポーツにも勉強にも共通する大切なことは目標に向って地道に努力することです。女子レスリングで惜しくも準決勝で敗れたものの銅メダルを取った浜口京子選手の試合後の笑顔は、一生懸命努力してきた後の充実感を物語っていました。実に爽やかな笑顔でした。

(2004年08月19日) 【帰省した大学生との話】[▲ 先頭へ]
夏休みで帰省している大学生から連絡があり何人かと会いました。サミット・ゼミを卒業(?)した後でも連絡してくれるのは大変うれしいものです。大学の授業の内容、受験勉強時代のことを始め様々なことを話しました。就職活動や人生論もテーマに上がりました。
それぞれの大学での英語の授業については英語力を維持するものではあってもそれを伸ばすほどの内容ではありませんでした。この点は私の大学時代と同じで、各大学はあるレベルの英語力を前提にしていろいろな文献を読み進めています。私は高校生の皆さんに、大学入試時点での英語力で世の中に出て行くので然るべき英語力を大学受験勉強で身につけるように話していますが、それが実証される内容でした。私の授業の良かった点や、こうであれば良かったという点についても聞きました。良かった点はさらに伸ばし、要望点は今後の授業に生かすつもりです。
県外の大手予備校で浪人している元生徒さんとも会いました。ライバルが増えるのは嫌だとのことで最初は話しづらそうにしていた彼からは非常に有益な話が聞けました。彼の話は早速高3クラスで紹介しましたが、受験生の皆さんには直接的なインパクトがあるので、高3生諸君は真剣な眼差しで聞いていました。また、彼のおかげで私の授業も少し進化する予定です。

(2004年08月12日) 【中学での勉強】[▲ 先頭へ]
夏休みに入り高1クラスと中2クラスを新たに開講しました。高1クラスの皆さんに高校に入って勉強はどのように変わったかを尋ねたところ、異口同音に英語と数学が難しくなったと答えてくれました。授業の予習と復習が大変だということです。2年前の新学習指導要領以前でも中学と高校の差は大きなものがありましたが、中学の教科書の内容が3割も削減されたのですから、その差はより大きくなってしまいました。
高校での授業にしっかりついていくためには中学での勉強をほぼ完璧にしておく必要があります。例えば、中学で不定詞の3用法が理解できていなければ、同じ3用法でも高校で教えられる複雑な形はわかりません。また、中学の数学で基礎計算を早く、そして正確にしておかなければ高校での複雑な計算はできませんし、中学で数学に対するアプローチ(問題の解き方)を体得していなければ高校数学は超難しいものになります。
サミット・ゼミでは中学クラスの英語のレベルは新学習指導要領施行前と基本的に変わっていません。ただし、数学は教科書に載っていないものは教えていません。本当は高校数学につながる不等式や2次方程式の解の公式を教えたいのですが…
新しく始まった中2クラスでは1年生の英語や数学を徹底的に復習しています。中3クラスは夏期講習中で5教科を対象に1〜2年範囲を総復習しています。私の基本方針は、とにかく読み・書き・ソロバンの基礎を磐石にすることと「考えること」の実践です。これらが高校での勉強の伸びにつながります。

(2004年08月05日) 【こんな生徒さんがいました その6】[▲ 先頭へ]
昨年の今頃、返却された高3生の皆さんの模試結果を見ているとFさんの志望校が変わっていました。Fさんは春先に自分がやりたい勉強を基にして、難関国立大学のある学部を第一志望にしました。それが突然変わったのです。
授業の後Fさんとその件で話したところ、数学がどうしても嫌なので数学のない大学を選んだということでした。私はその夜、本当に行きたい大学のレベルが高ければ勉強すればいいし、無理だと思えばレベルを落として我慢するしかない、志望校がぐらつくのは甘えでしかないとのメールを送りました。彼女からの返信メールが入ったのは一週間後でした。数学も理科の科目もあるけれども頑張って最初に決めた大学を目指すという内容でした。
彼女は、センター試験では得意の英語・国語・社会で確実に得点し、苦手だった数学と理科はなんとか切り抜けて第一志望の大学を受験しました。そして見事合格しました。
Fさんはお母様と一緒に合格の挨拶に来てくれました。しかし、浮かない表情をしていました。「そんな顔をして、どうしたの?」という私の質問に、その国立大学とある有名私立大学の両方に合格して、どちらに行けば良いのか迷っているとのことでした。「先生、どちらが良いですか?」と聞かれて非常に困りました。どちらの大学を選んでも良かったからです。自分のレベルが上がれば選択肢が増えるという良い例でした。

(2004年07月29日) 【苦手科目の克服】[▲ 先頭へ]
夏休みが始まりました。中3生は部活の最後の大会も終わり、来春の栄冠のためにしっかり勉強しなければなりません。私は中3生諸君に、夏休みの最大のテーマとして苦手科目・苦手分野を克服するように話しています。
今月上旬の模擬試験の結果が戻ってきました。以前の「塾長からの一言」(2003年12月4日)でも触れましたが、今月の二つの模試でも5教科各科目それぞれ偏差値60の得点を足して5教科合計点の総合偏差値を計算してみました。結果は61.7と61.5でした。昨年12月の「塾長からの一言」では61.6と61.5でしたが、今回も同様でした。
試験において得意科目で合計点を引き上げることは大切ですが限度があります。それよりも苦手科目をなくして各科目で満遍なく得点することの方が効果が大きいのです。そしてこのことは、中3生にとってはかなり先の話になりますが、国公立大学が一般的に5教科7科目型を課している大学入試センター試験の勉強につながります。難関大学合格のためには苦手科目の存在は大きなブレーキです。
誰でも嫌いな科目や分野があるでしょうが、そこを乗り越えてこと輝かしい栄冠があります。ある科目で高得点を取った時はうれしいものですが、合計点で良かったら喜びはさらに大きく深いものになります。

(2004年07月22日) 【生涯賃金】[▲ 先頭へ]
日曜日(7月18日)の日経新聞の日曜特集欄に生涯賃金の話が載っていました。男性の生涯賃金は高卒で約2億7千万円、大卒で約3億円だそうです。高卒と大卒の格差は10年前に約4千万円であったのが縮まる傾向にあるそうです。この欄のタイトルは、『子供の学歴「大卒以上」こだわるか』でした。
生涯賃金については2年前に報道された興味深い調査があります。大阪大学がある国立大の卒業生を対象にして行った調査です。それによると理系学部を卒業した人の総収入は3億8400万円、文系学部では4億3600万円です。理系と文系の差に関してはいくつかの理由がありますが、いずれにしても上記の大卒生涯賃金の約3億円を大きく上回っています。
大卒生涯賃金が3億円だということはかなり昔に聞いたことがありました。バブル景気の崩壊により3億円より少なくなっているのではないかと感じていたので、大阪大学の調査結果には驚きました。この調査は過去50年間に卒業した人を調べたもので信頼できるものです。大学といっても様々な大学がありますが、然るべき大学を卒業した人たちが相当額の年収・生涯賃金をもらっています。一生懸命勉強すればリターンが大きいのです。と言うより、受験勉強で自己を鍛えた人には世の中がきちっと報いるということなのでしょう。

(2004年07月15日) 【未来の創造】[▲ 先頭へ]
今日は7月15日、半年後は2005年1月15日で、大学入試センター試験の初日にあたります。あと6ヶ月になった大学受験生は、間もなく夏休を迎えエンジン全開で頑張らなければなりません。昨日の高3クラスでは、激励を込めて私の浪人時代に河合塾の先生から頂いた次の言葉を朗読しました。(2001年10月25日の「塾長からの一言」でもご紹介しました。)
未来には自分でつくり出す未来と運命がつくる未来とがある。本当の未来はその両方から成立するが、油断していると未来はすべて運命の手に委ねられてしまう。自分の未来をつくるという事は、小さな努力を積み重ね、それを信じる事である。
これからの時期は受験生のだれもが経験する苦しい時期であるが、最大の敵は自己自身である。感情的自己と理性的自己との戦いである。健康を害したり不安感に陥ったりしないように理性によって自己を導いていかなければならない。この苦しさに負けない自己をつくりあげる努力の過程こそが君の未来の糧となるのだ。
夜ふけて勉学に飽和したひととき、次の言葉を思い出してもらいたい。きっと生き生きと君を勇気づけるに違いない。 「天のまさに大任をその人に下さんとするや、必ずまずその志を苦しめ、その筋骨を労せしむ。」
自分の未来は自分で創りだします。私は、受験生の皆さんの水先案内人・応援団・相談役の役割をこなしていきます。あせりを抑え目標をしっかり見据えてガンバレ、受験生!

(2004年07月08日) 【中学英語―わかるようでわからない?】[▲ 先頭へ]
ある高3生が、「先生、中学では何故英語を中途半端に教えるのでしょうか。」と尋ねました。彼は、中学生の妹さんの成績を気にかける優しいお兄さんです。また、中3になる時に、「英語は少しわかりかけても、結局わからない。」と言ってサミット・ゼミに入ってくれた高2生もいます。二人とも優秀な高校生です。
私自身も中学時代は英語がイマイチ良くわかりませんでした。例えば、”He is running.” と “Running is fun.” の二つのrunning の違いを理解していませんでした。何故進行形のrunning が主語として使えるのだろうかと疑問に思っていました。一般動詞のing形は全く同じ形で進行形の使い方と動名詞の使い方の二通りあると先生がはっきりと説明してくれたなら何の問題もなかったのです。こんな状態でしたから不定詞の3用法はチンプンカンプンでした。
私はゼミの授業で、中学生の皆さんに文法をしっかり教えます。「主語」、「動詞」だけではなく「目的語」や「補語」という言葉も普通に使います。ちょっと難しいかなと思う内容でも、生徒の皆さんの表情を見て理解してくれているか否か確認しながら説明すれば大体わかってくれます。もちろん一度の説明で理解できるものではありません。その内容を繰り返して確認することによりマスターしてもらいます。ポイントはわかりやすい説明と繰り返しのチェックです。
中学校で英文法の基礎を理解しておかなければ高校での本格的な英文法の勉強にはついていけません。不定詞ではなく動名詞を目的語にする動詞として enjoy、finish と stop の三つを中学時代に覚えていなければ高校でそれら以外の avoid、escape、give up、mind、practice 等を覚えることはできないと思います。

(2004年07月01日) 【心からの言葉】[▲ 先頭へ]
サッカーJ1ファースト・ステージで横浜F・マリノスが3ステージ連続の優勝を飾りました。横浜F・マリノスの監督は岡チャンこと岡田武史さんです。月曜日の新聞に岡田監督が登場し、「今できることにベストを尽くす」と目の前の目標に全力を尽くす姿勢と共にミーティングではメモを取らせないことも紹介されていました。ミーティングでは「どうやって心からの言葉を伝えるか、と考えている」そうです。
「今できることにベストを尽くす」は普遍的な意味を持っています。私は中高生諸君に、「今を大切にできない人が将来を大切にできない」とその時々の目の前の勉強に集中することを話しています。中2生で、中3になってから勉強しようと思っていてもなかなかできません。中3生で、部活が終わった夏休みから勉強しようと思っていてもなかなかできません。今の勉強を大切にすることの積み重ねが実力につながります。
岡田監督がミーティングでメモを取らせないことには興味を持ちました。おそらく選手に監督の言葉を考えながら理解して欲しい、しっかりと自分のもののして欲しいという岡田さんの気持ちが表れているのでしょう。因みに、サミット・ゼミの授業中大切なポイントはホワイトボードに書いて説明しますが、私が書きながら説明する時、生徒の皆さんにすぐにはメモを取らせません。それは、彼らに私の説明をしっかり理解して欲しいからです。それぞれのポイントをできる限り分かり易く説明しているつもりですが、今後とも生徒の皆さんの気持ちに届く心からの言葉を心掛けたいです。