■ 過去の『一言』(2001〜2017)
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(2006年 1月 〜 2006年 6月)


(2006年06月29日) 【高3生反省会 その2】[▲ 先頭へ]
高校クラスでは全国模試の結果が戻ってきたときに生徒の皆さんと個別反省会をおこなって課題と対策について話し合っています。今月後半の高3クラスでは、5月に実施された模擬試験の結果について一人一人と話しました。

志望校を確認して、その志望校のレベルに対する現時点での成績をチェックします。A判定(合格可能性80%以上)やB判定(60〜79%)が目標ですが、浪人生との実力差が大きな今の時期にA判定やB判定はなかなかつきません。C判定(40〜60%)やD判定(20〜39%)の場合が多いのですが、E判定(20%未満)でもD判定に近いE判定であれば可能性はあります。

科目間のバランスや各科目での分野別得点状況をみて、補強すべき科目や分野についてアドバイスします。ハイレベルの大学を狙う場合は苦手科目をなくすことが望ましいのですが、どうしても得点が伸びない科目がある場合は戦略を変えることもあります。大学入試センター試験までの6ヶ月と3週間という限られた期間で志望校合格のレベルまで伸ばすために、それぞれの生徒さんに最も適した勉強の進め方を考えます。

志望校に合格するためには、先ず「絶対に合格してやる」という強い気持ちが必要です。そして、限られた時間で効率的に勉強するためには、各受験科目をどのように勉強するかという勉強のやり方が大切になります。受験の天王山である夏休みを前にして、各科目の勉強のやり方を点検するべきです。効率的な受験勉強のキーワードは、基礎の徹底と学校の授業の活用だと思います。

(2006年06月22日) 【数字当てゲーム】[▲ 先頭へ]
前期中間テスト後で時間的余裕があった中2クラスでゲームをしました。二人一組でするゲームで、お互いが書いた4桁の数字を最終的に言い当てます。

ゲームの手順は、先ずそれぞれが4桁の数字を相手に見えないように書きます。数字は0〜9の4つの異なる数字で、同じ数字を2個以上使うことはできません。そして、順番に4桁の数字を言います。(コール)相手がコールした4桁の数字のうち、場所と数字が一致していれば「ヒット」、場所は違っているが数字が含まれていれば「ブロー」と相手に伝えます。「twoヒット、oneブロー」なら、相手がコールした4つの数字のうち、2つの数字は正確な場所にあり、残りの2つのうち1つは場所が違うが含まれているという意味です。「noヒット、twoブロー」なら、2つが自分の数字に含まれていて、その2つは場所が違うという意味です。そして最終的に「fourヒット」になれば勝ちです。

自分がコールした4桁の数字と「ヒット」「ブロー」の情報は紙に書いて情報を蓄積します。コールを重ねるにつれて相手の数字が段々わかってきます。慣れないうちは相手の4桁の数字を言い当てるまで20回以上コールすることがありますが、慣れてくると10回以内に当てることができます。

このゲームは私が子供の頃にしていました。学習塾を始めるようになって突然思い出して、中2生諸君に紹介したところ結構受けています。小難しく言えば、論理的な考え方の練習になります。相手の数字を当てるに際して、幾つかの可能性を検討しながら推論を進めますから「考えること」が実践できます。将来のビジネス交渉にもつながるかもしれません。

紙と鉛筆さえあればできますから、どうぞご家庭内でもトライしてみて下さい。ゲームのやり方で質問があれば連絡下さい。

(2006年06月15日) 【大学受験勉強−本格スタート】[▲ 先頭へ]
今月1日に来年1月20日(土)・21日(日)に行われる大学入試センター試験の実施要項が発表されました。今月初めには高校総体・総文が行われ、ほとんどの高3生は部活最後の大会が終わりました。大学受験勉強の本格的なスタートです。

ゴールデンウィーク後半に実施された石川県統一テストである記述模試の結果が丁度戻ってきました。3年生の模試は浪人生も受けているので、一般的には2年生の時に受けた模試よりも厳しい結果になります。高3生は毎月マーク式または記述式の模試がありますが、この時期からは皆が勉強しているので、自分の相対的な成績(偏差値)を上げるのは容易ではありません。

私は、大学受験を終えた人たちにアンケートをして様々な参考情報を収集しています。皆さんが一様に「悔いが残るもの」とするのは、受験勉強全体の時間配分です。科目間の時間配分、センター対策と2次対策の配分等、ほとんどの人が時間の使い方で苦労しています。大学受験生はセンター試験までの7ヶ月を是非有効に使って欲しいと思います。

受験に必要な科目、得意・不得意で受験勉強の仕方は変わってきます。センター試験そして2次試験双方を考慮して、どのようにすれば合格水準に到達できるかを戦略的に考えなければなりません。場当たり的な勉強では手遅れになる科目や分野がでるので、計画的な学習が必要です。

高2・高1の皆さんは、3年生になった時に困らないように、現在の授業を大切にするべきです。特に、英語・数学・国語は、容易には成績が上がりませんから、現在学習している事項をしっかりと自分のものにしておかなければなりません。英語ではとにかく文法を固めておくこと、2次試験で数学が必要になる人は今のうちから難度の高い問題を解いておくことが望まれます。

(2006年06月08日) 【新日鉄の本】[▲ 先頭へ]
5月14日の読売新聞・地域版特集記事で小学校の英語必修化について反対意見を述べましたが、英語の勉強自体が非常に重要であることは言うまでもありません。将来的には中国語の比重が高まると思いますが、世界中で使える国際語としての英語の地位は揺るぎないでしょう。英語は世界へのパスポートです。

外国の人々と話したり海外の会社とビジネスをしたりする時に英語が必要ですが、実際に外国の人と接すると、日本について様々なことが質問されます。経済大国ということだけではなく、柔道や空手など日本に興味を持っている人はたくさんいます。私自身も、ヨーロッパ移動中の飛行機内で禅について聞かれたことがあります。ギリシャの公園で子供達に空手を教えてと言われたこともあります。

外国の人達に日本について尋ねられると、自分がいかに日本のことを知らないかがわかります。外国人に聞かれてから、いろいろ調べることになります。即ち、英語の勉強を進めることには日本のことを再確認するという副次的効果があるのです。

このことに関して素晴らしい本があります。「日本 −その姿と心―」(日鉄技術情報センター著、学生社)です。この本は1982年に初版が出ました。私が社会人になってすぐのことで、本屋さんで見つけて思わず買ってしまいました。新日本製鉄で海外関係の仕事をする人達が海外の取引先から多くの質問を受け、それらの質問に対する回答をまとめた社内情報が基になって出版されたそうです。日本の政治・経済・文化・地理等様々なことが和英対照の形でまとめられているので、かなり参考になります。最新の第8版は2 100円と少し高いのですが…

(2006年06月01日) 【教育を問う その19】[▲ 先頭へ]
今週は各中学で中間テストが行われています。ある中学の数学の試験範囲は、3年生が第1章「平方根」(4ページ〜27ページ)の予定が17ページまでに短縮され、2年生も第1章「式の計算」(4ページ〜23ページ)の予定が18ページまでに短縮されました。

3年生も2年生も数学の教科書は第6章まであります。定期テストは年間4回です。両学年とも第1章は計算の分野で難しい単元ではありません。教科書の内容を理解した上で、徹底的に計算練習をするべき単元です。新学年になって一ヵ月半以上経過した時点での定期テストであるのに、何故そのように試験範囲が短いのでしょうか。

短い試験範囲については過去の「教育を問う」のシリーズでも指摘したことがありました。授業の進行がどのように管理されているのか疑問に思います。授業時間を確保するために3学期制から2学期制にしたはずですが、授業の進め方が余りにも遅いのは問題です。結局はどこかの段階で中学生の皆さんが困ることになります。

教科書の予習をしている学習塾もありますが、私は、学校を補完する役割を担うべきだと考えています。学校の先生の話をしっかり聞くべきですから、学校の授業の予習は原則として行いません。学習塾が予習を行えば、生徒の皆さんは学校の授業を聞かなくなる恐れがあるからです。しかし、学校がのんびりしているのであれば、原則を崩すしかありません。う〜ん…

(2006年05月25日) 【国際人】[▲ 先頭へ]
ビジネスの世界から学習塾を始めていろいろな驚きがありました。その一つは、高校で理科・社会の科目を部分的にしか学んでいないことです。どの高校生も、理科の物理・化学・生物・地学の全てを習うわけではありません。社会の地理・世界史・日本史・政経・倫理・現社の全てを習うわけではありません。私が高校生の時は、現社の科目はなかったと思いますが、理科・社会の全教科を学びました。当然、今の高校生も同じだろうと思っていましたが、現状は違います。

前回の「塾長からの一言」で触れた、小学校の英語教育に関する読売新聞の特集のタイトルは「国際人育成へ第一歩?」でした。三省堂の「大辞林」によれば、国際人とは「広く世界に活躍している著名な人、教養や語学力があって世界に通用する人」です。語学力と共に教養が必要です。

高校で地理・世界史・日本史の3教科の内1〜2教科しか学ばないという状況で、どうして立派な国際人が育つのでしょうか。もちろん英語ができることは必要ですが、その前に、国際的に活躍するためには、先ずは世界の地理の知識が必要で、世界史の知識も要求されます。また、国際人である前に日本人なので日本の地理や歴史の知識は前提条件だと思います。

中学で学ぶ地理や歴史は限定的なので、高校でしっかり学ばなければ、たとえ英語ができるにしても偏った「国際人」しか育ちません。私が驚いたように、経済界はこのような教育の現状については知らないと思います。人材が支えてきた日本経済の今後が大丈夫なのか心配することは大げさでしょうか。

(2006年05月18日) 【読売新聞・特集記事】[▲ 先頭へ]
今週の日曜日(5月14日)小学校の英語教育に関する読売新聞の地域版特集記事に私の意見が掲載されました。4月20日付けの本欄「小学校の英語必修化」が読売新聞のある記者の目に留まって、取材を受けたものです。

私の意見は、全般的な学力低下傾向の状況の中では「読み・書き・ソロバン(算数)」が徹底されるべきであり、英語教育の前に自国の歴史や文化の教育が優先されるべきというものです。読売新聞では、「英語は自分の考えを伝えるための手段にすぎず、大切なのは何を伝えるかのはずだ。」という言葉で結んでいます。

サミット・ゼミは英語が売りですから、小学校の英語教育に反対することには心理的な抵抗感もあります。しかし、本来優先されるべき小学生そして中学生の学力向上という大きな枠組みの中で、英語教育を考えて欲しいと思います。

読解力や数学的応用力が低下したという経済協力開発機構(OECD)の調査結果が話題になったことがありました。この調査は2003年に行われたものであり、2002年度からの週五日制・3割削減の教科書により学力が更に低下していると懸念されます。小学校の英語教育の前に、読解力・思考力・計算力を向上させる教育をしっかりと実践すべきです。

(2006年05月11日) 【ノートの取り方を教える必修授業】[▲ 先頭へ]
先週土曜日(5月6日)ヤフーのニュース・トピックスに「ノートからごみ出しまで=基本教える必修授業―金沢大、今年度から」という時事通信のニュースがありました。かなり驚きました。このニュースは翌日曜日に北國新聞にも掲載されましたので、ご覧になられた方も多いことでしょう。

ノートの取り方は学ぶものなの?(高校ではどうしていたの?)、図書館の使い方を学ぶ?、ごみ出しを教えてもらう?、信じ難い「授業内容」に驚き、あきれるばかり… しかも、石川県を代表する金沢大学の必修授業…

「学生が学習の基本を知らない。大学の学習をイメージできておらず、入って戸惑う傾向にある。」と説明されていました。もちろん大学の勉強と高校の勉強では大きな違いがあるので、戸惑って当然です。学生諸君は少しずつ慣れていくものです。「学習の基本を知らない。」という指摘を、高校の先生方はどのように感じられるのでしょうか?

今時の学生のレベルはその程度なのかと悲しくなりますが、「あたり前のことを言っている気がした」という学生の言葉に少し救われました。

(2006年05月04日) 【英会話 in my case】[▲ 先頭へ]
私自身は、大学を卒業した時点で英会話はできませんでした。大学入学後は英会話を一つの目標にしたいと考えていましたので、英語の合宿に参加したこともありました。しかし、本格的に取り組むことはなく、話す・聞くのレベルはお寒い限りでした。

会社(日産自動車)に入社後は法規部に配属され、国内の仕事を3年間した後、海外の法務を扱うグループに移りました。最初の仕事は海外の会社との合弁契約作成という大きな仕事で、海外出張して弁護士と契約に関する打合せをする機会がありました。しかし、思い通りに意思疎通することができず、話す・聞くことの力不足を思い知らされたものです。

英会話ができるようになる一つの転機がありました。法規部・海外グループの後、アジア向けの輸出を担当する部に移り、頻繁に海外からお客様が来日されたり自分が海外出張したりして英語を日常的に使うようになりました。ある海外出張で、現地の会社との販売会議がありました。それまでは頭の中で日本語を英語に翻訳しその英文を話していたのですが、話題が価格のことに移ると議論が熱くなり頭の中で翻訳している時間的余裕がなくなりました。その時、突如英語が口から出てきました。その日の夜、英語で夢を見たことを覚えています。完全英語モードの思考回路が頭の中に出来たようでした。

輸出企業である日産では英会話の教育制度があり、私も英会話のクラスで外国人の先生に習っていました。しかし、一週間で1〜2時間程度の授業では英会話ができるというレベルにはなかなか到達しませんでした。やはり「実践」が最も効果的ではないでしょうか。英語を非日常的なものとして学んでいる段階ではなかなか英語を自由に話せるようにはならず、日常的に英語を使う中で英会話能力が上がると思います。

前回の「塾長からの一言」でも述べましたが、日本の若い世代が英会話をできるようになるためには、いかに英語を日常的なものにするかという工夫が必要だと思います。ポイントは英語による授業とALTの活用だと考えます。どちらも難しい課題ですが、本当に学生時代に英語でコミュニケーションできるようにするのであれば、とても現実的なアイデアではないでしょうか。

(2006年04月27日) 【使える英語】[▲ 先頭へ]
金沢市は「『世界都市金沢』小中一貫英語教育特区」に認定され平成16年度から活動を始めました。金沢市教育委員会の計画を見ると、小中の最終学年である中3では「聞く・話す・読む・書くのバランスのとれた4技能指導」を実施するそうです。金沢市の目標は「英語でふるさとを語る」と聞いたことがあります。

素晴らしい目標・計画のように見えますが、「絵に描いたもち」という印象が強いです。中3で聞く・話す・読む・書くのバランスをどのようにとるのでしょうか? 単語力や文法力が甘い段階で、どうしてふるさとを英語で語れるのでしょうか? 世界で通用する使える英語を甘く考えすぎているように思えます。

「英語は習うより慣れろ」と言われます。中学生位までの年齢の児童・生徒がアメリカやイギリスに行って地元の学校に入り一年位すれば英語を自由に使いこなせるようになります。しかし、日本にいて英語を自由に使いこなせるようになるには相当な工夫・努力が必要です。非日常の英語を日常的に使うことが必要で、英語の授業は全て英語で行うとかALTの先生と少人数の討論を繰り返すとかアイデアはあります。しかし、いずれも中学校低学年以下では無理でしょう。

従来の英語教育システムの延長線上で考えれば、大学入試で然るべき読み・書きのレベルに到達した後の大学1〜2年で聞く・話すの訓練を集中的に行うのが効果的だと思います。しかし、大学に入った諸君から聞く限りでは、外語大学を別として、そのような英語教育を実施している大学はないようです。

小学校からの英語必修化で日本人の英語力がどのようになるのか、特に、金沢市の取り組みがどのような成果をもちらすのか見守りたいと思います。私の心配が杞憂に終われば良いのですが…

(2006年04月20日) 【小学校の英語必修化】[▲ 先頭へ]
4月15日ヤフーのニュース・トピックスに「英語必修化に教師が尻込み」という毎日新聞のニュースがありました。先月、中央教育審議会が「小学校高学年で英語を必修にする」という方針を示したことに対して、英語アレルギーの先生もいて、現場が混乱しそうだと報じたものでした。

そもそも何故小学校で英語必修化が必要なのでしょうか? 毎日新聞の記事の中では、「英語への取り組みの質と量が学校や自治体間で異なる現実を是正しようという狙いもある。」と述べられていました。しかし、背景にはこれまでの日本の英語教育が失敗したという反省があるのではないでしょうか。即ち、中学・高校そして大学でも英語を勉強したのに英語でコミュニケーションを取れる日本人は数少ないという現実があることです。

高校や大学を出た若者は確かに英語の読み書きはある程度できるものの、英会話はほとんどできません。しかし、それは学校で英会話の練習をしなかったからです。大学入試センター試験にはアクセント問題が出題されますが、英語の発音記号を教えている高校はあるでしょうか? 石川県では皆無に近いと思います。高校レベルである英検2級や準2級の面接試験のような対話練習も実施されていないのが実情です。

社会に出た時に英語でうまくコミュニケーションできる力がついていないことは、確かに日本の英語教育の大きな問題点の一つです。しかし、そうだからと言って小学校で英語を必修にするということにはなりません。問題の本質としては、従来の英語教育の問題点を整理して、改善策をしっかり考えること先決だと思います。例えば、コミュニケーション能力の向上のためには、大学受験まで時間的に余裕のある高校1年で、あるいは大学入学後の1〜2年で英会話練習をするというシステムを作ることは十分可能です。きちっとした議論がなされないまま小学校での英語必修化が進むのは問題だと思います。

小学校で英語を教えることについては賛否両論あります。私は、英語を学ぶ前にしっかりした日本語能力を持つことが大前提という指摘に軍配を上げたいと思います。我々日本人にとって英語はあくまでも外国語であり、母国語をしっかり使いこなせる能力なくして、外国語を使えるはずはありません。

(2006年04月13日) 【after seven years その12】[▲ 先頭へ]
先日、数学が得意な理系の高3生から数学の勉強法について質問がありました。数V・Cを勉強していると、数T・Aや数U・Bの分野を忘れてしまうのでどうすればよいかということでした。数学が好きで高校は理数科に進んだ私自身も、昨年の春から夏にかけて集中的に数T・Aと数U・Bの復習をしましたが、その後は生徒さんからの質問に時々答える程度でしたので、やはり問題解答へのアプローチが鈍くなっていました。

先週の本欄で、数学は解法パターンを習得することが大切だと記しましたが、その解法のテクニックをいつでも使えるようにしておかなければなりません。そのためには、日常的に各分野の問題に接する必要があります。すなわち、各分野の問題に対する解法のテクニックの感覚を研ぎ澄ましておかなければなりません。

私も、生徒さんからの質問に備えて、先月からまた問題を解き始めました。そうすると、眠っていた解法のテクニックが目覚めてきました。数学でも英語でも、勉強に対する感覚をキープすることが必要だと思います。これは毎日、数学の問題や英語に接することにより達成できるものです。「継続は力なり」です。

サミット・ゼミを始めて7年が経過して、昨年の11月からこのafter seven yearsシリーズを始めました。中高生の勉強に対する姿勢や英語・数学の勉強法について感じたことを書き綴ってきました。今回でこのシリーズは終了です。学習塾を続ける中で自分の思いがさらに深まったり、何か新しい見方を感じたりすれば、またまとめてみようと思っています。(「塾長からの一言」を毎週木曜日に一話ずつアップすることは継続します!)

(2006年04月06日) 【after seven years その11】[▲ 先頭へ]
中学の数学でも高校の数学でも注意しないといけない点は、問題を解く時のやり方です。問題文を読んで解き方がすぐに分からない時にどうするかで数学の力の伸び具合が決まると思います。大して考えもしないですぐに解答を見るようなやり方では数学の力はつきません。いくつかの方法を試みながらよく考えて、どうしても分からなければ、その時に初めて解答を見ます。

どれ位考えるかについては問題によりますが、少なくとも5〜10分は考えるべきだと思います。この時、思いついた解き方を試みるのに手を動かしてみることも大切なポイントです。手を動かして式を書いているうちに正解に至る手順にたどり着くことも多々あるものです。

一つの問題をある時間考えても分からない場合は、解答を見ます。そして、その解法パターンをしっかりと頭にインプットします。この解法パターンの蓄積が数学の実力を高めます。私の学生時代から「解法のテクニック」という有名な本がありますが、まさしくどんな分野の問題にも対応できる解法のテクニックの集積が必要です。

解法のテクニック、即ち解法パターンを身につけるためには、とにかく数多くの問題を解くしかありません。特に高校数学においては、問題のパターンが多岐にわたるので、解法のテクニックを習得するためには膨大な時間が必要です。ローマは一日にして成らず、日頃の努力を積み重ねるしかありません。

(2006年03月30日) 【NHK新英語講座】[▲ 先頭へ]
新年度からNHKの英語講座が一新されます。昨年の改訂で中学生向けのラジオ講座は「基礎英語1」と「基礎英語2」だけになってしまいましたが、今年の改訂で中3生向けの「レベルアップ英文法」講座が新設されました。

昨年は、それまで設定されていた中3生向けの「基礎英語3」がなくなってしまい、中3生の皆さんにも「基礎英語2」を聴いてもらっていました。困ったなぁと思っていましたが、今回の改訂で中3生向けが復活してほっとしました。全国から中3生向けの講座復活を求める声が上がったのかもしれません。

中3生用の講座はOKになりましたが、大学入試センター試験のリスニング対策として適当な講座があればいいなと思っています。新年度から「徹底トレーニング英会話」というラジオ講座が新設されますが、この中にリスニング強化のレッスンが入っていますので、早速チェックするつもりです。

学校の英語の授業では英語のアクセント・発音・イントネーションがほとんど勉強できないので、ネイティブの英語が聴ける英語講座の意味には大きなものがあります。私自身も中高生の時に聴いていたNHKのラジオ講座のおかげで英語のリズム感をつかみました。(2002年7月25日付け本欄「NHKラジオ講座」)NHKの英語講座は日本人の英語力向上をサポートする重要な役割を担っているので、「まっすぐ、真剣」にますます充実させて欲しいと期待しています。

(2006年03月23日) 【若者達の春】[▲ 先頭へ]
先週、公立高校の合格発表があり、今週は大学入試・後期日程の合格発表が行われました。受験の春が幕を下ろそうとしています。高校入試でも大学入試でもうれしい連絡がたくさんありました。合格の挨拶に来てくれる時の生徒諸君の顔には、ハードルを乗り越えた充実感が満ちていました。その少し照れた表情は、何回見ても良いものです。

一方、残念ながら受験でうまくいかなかった諸君もいました。彼らが厳しい現実をどう受け止めているかを考えると胸が締め付けられます。模擬試験の成績推移から受験結果はかなりの程度予想できますから、受験校に関するアドバイスをもっと厳しくするべきだったかと反省もしています。受験校は自分の夢・目標と合格可能性のバランスで決まりますが、この人生に影響を及ぼす判断は本当に難しいものです。

私自身が高3の現役で大学受験に失敗した時は、充実した受験勉強をしたという感覚がなく、神様が「きちっと勉強をやり直しなさい」とおっしゃっているように思いました。(2005年5月26日付け本欄「In my case その4」)そして、1年後きっちりリベンジを果たしました。

高校入試でうまくいかなかった人達には、是非3年後の大学入試でリベンジして欲しいと思います。大学入試で目標を達成できなかった人達は、1年間しっかり勉強して実力を飛躍させて欲しいと思います。受験で失敗したとしても、それを次のステップにうまく生かすことができれば、それは失敗ではなくなり、自分を伸ばすためのチャンスだったことになります。

なお、本年2月2日付け本欄「若者がチャレンジしてはいけないか?」で紹介したA君は、学校側の反対で心に秘めていた超難関C大学は受験しませんでしたが、難関B大学に合格しました。「second best の大学にいきます」とのメールが入りました。彼は受験を通して逞しくなりました。

(2006年03月16日) 【after seven years その10】[▲ 先頭へ]
中学生の数学にとって最も大切なことは、当然のことながら計算力です。速く正確に計算する力が数学全体を支える基本です。

私の計算力が安定したのは中1時代でした。3年前の本欄(2003年6月26日付け「吉田義男先生」)で述べましたが、担任の吉田先生が毎日授業後のホームルームの時間に計算プリントをして下さったおかげで計算力が上がり、さらに計算ミスはほとんどなくなりました。計算練習をすればするほど計算は速く、正確になります。因みに、どんな計算でも途中式をしっかり書くことが計算ミスを防ぐ最も効果的な方法です。

計算力をつけた上で、方程式、関数等の各分野の問題を解きます。解き方が分かっていても間違えてしまうのが数学なので、とにかく数多く問題を解くことが大切です。教科書の問題とワークの問題を全て解いたとしても学校のテストでは80点を越えることは難しいと思います。それ以上の問題練習が必要です。

数多く問題を解く中で、各分野の問題の解法パターンが分かってきます。方程式の応用問題では、時間・距離・速さ、食塩水、人数・個数、自然数、値段等のパターンがありますが、せいぜい数種類です。1次関数の応用問題でも3パターン程度です。3年生の後半によく出題される線分の長さを求める難問では相似の三角形を探したり、直角三角形で三平方の定理を使えば処理できます。

高校の数学ではこの問題解法パターンがたくさん出てきますから、中学数学の段階で数学の勉強の仕方をきちっと習得することが重要です。

(2006年03月09日) 【最後のアドバイス】[▲ 先頭へ]
今日は、公立高校の入試二日目で小論文・作文、面接のテストが行われています。昨日は一日で5教科の学力テストでした。人生初めての関門のテストで受験生の皆さんはそれぞれ緊張感を持って受験したことでしょう。因みに、学力テストは9時から始まり、国語、数学、社会、理科、英語の順番で、科目間の休憩は20分(昼食休憩は1時間)です。科目間の休憩の長さが入試の重厚さを醸し出しているような印象があります。

中3生諸君は一般的に、1月の統一テストから2月初めの私立高校入試そして最終模擬試験の頃までは何か重苦しい雰囲気の中にいます。志望校が確定し願書を書いた2月の半ばからは気持ちが少し落ち着きます。「早く終わって欲しい」が毎年繰り返される言葉です。そして、3月に入り入試が目前に迫ると、今まで割と平然としてきた生徒さんもさすがに緊張感が高まってくるようです。

中3クラスの最終授業では、生徒の皆さん一人ずつに最後のアドバイスを書いた用紙を渡しています。用紙を3回折ってホッチキス止めにし、試験本番で着席した時に読むように言います。注意事項を簡潔に箇条書きにして、最後に各生徒さん宛てのアドバイスを書きます。(このアドバイスを考えるときは、それぞれの生徒さんとの様々な事柄が思い出されて涙が出そうになることがあります。)

入試では、プレッシャーのかかる中でいかに自分の実力を出せるかがポイントです。最後のアドバイスは、各生徒さんが平常心で試験に臨めるように工夫します。今は皆さんの健闘そして栄冠を祈るばかりです。

(2006年03月02日) 【小論文】[▲ 先頭へ]
公立高校入試の倍率が確定し、入試まで一週間を切りました。3月8日(水)が5教科の学力テストで、9日(木)には面接や小論文・作文のテストがあります。今年の入試の特徴は、多くの高校で小論文が課されることです。

高校受験生の皆さんが400〜600字の小論文を書くことは大変だろうと思います。サミット・ゼミでは例年12月から小論文練習を始めますが、それまでに200字の課題作文を書けるように十分練習を重ねます。私の経験から言うと、国語で出題される200字程度の作文を書ければ、字数が増えても小論文は書けるものです。

作文と小論文は書き方が異なりますから、小論文の書き方をまとめたプリントを中3生の皆さんに配布しています。去年までにそのプリントは出来ていたのですが、今年は更なる情報を組み入れた最強バージョンを先週皆さんに配布しました。ポイントはテーマ把握力、構成力、論理的思考力の3つです。

今年度は小論文練習を5回実施する予定でしたが、小論文の全体構成に苦労する生徒さんが多かったので、先週から今週にかけて6回目の練習を行いました。高校入試における小論文の配点は発表されていませんが、志望校合格のための力強い支援材料になることを願っています。

(2006年02月23日) 【after seven years その9】[▲ 先頭へ]
中学生の英語においてbe動詞と一般動詞の区別が親亀で、その上に未来形、助動詞、不定詞、比較等の各文法分野が小亀として積み重なっていきます。小亀がたくさんいるので親亀は大変です。また、それだけ親亀は大切です。

これらの文法分野は、先ず、形を覚えた上で、その働きをしっかりと理解します。英語ではそれぞれの文法の働きを理解した上で、単語や熟語の暗記が必要です。「理解+暗記」が英語征服のキーワードです。

私は中学生時代、英語はイマイチよくわかっていませんでした。その原因は、同じ形であるのに働きが異なるものでした。例えば、動詞のing形で、進行形の〜ingと動名詞の〜ingの区別が理解できていませんでした。「何故進行形の〜ingが主語になるんだろ〜?」と思っていました。英語の先生が、「形は同じでも働きが違う」と説明してくれていたなら問題なかったと思います。英文によく出てくる不定詞の働きの違いも曖昧でした。各文法事項を理解する時に、この形が同じで働きが違うものは要注意です。

「理解+暗記」を補強するポイントは繰り返しです。私は中学3年間の教科書の重要文を集めた資料を作っていますが、中3の1年間で、その資料を2〜3回繰り返して説明します。また、模擬試験の前や年明け後は総合問題をたくさん解き、対話文の問題や長文問題を解説する時は、設問になっていなくても大切な文法事項を、生徒さんに質問する形式で確認します。そうすると高校入試まで2週間というこの時期には英語力は相当なレベルにまで到達できるようになります。

(2006年02月16日) 【高速道路理論】[▲ 先頭へ]
2月12日付け読売新聞のコラム「編集手帳」は、将棋の羽生善治四冠の「高速道路理論」を紹介していました。公立高校入試2日目に実施される小論文の練習素材を探して新聞各紙のコラムを調べていた時に見つけました。

10年位前から若手棋士の間で、パソコンによる将棋の研究が盛んになり、過去の対局がデータベース化されました。そのデータベースを使って研究すれば、時間をかけずにある程度の強さまで到達できるそうです。ある程度の強さ(二段レベル)という目的地まで高速道路を使うようなものということで、羽生さんは「高速道路理論」と名付けたそうです。しかし、問題はその先で、高速道路を下りた地点からは、ひらめき、センスなどパソコンでは学べないものが必要で、大渋滞に巻き込まれたようになる(将棋では、より強くなるのが難しくなる)とのこと。

「編集手帳」は、この「高速道路理論」の話を入試の話に発展させて、「入試は通過点に過ぎない。高速道路を下りても自力で歩んでいけるよう、教える側にはそんな長期的視点も大切なのだろう。」と結びました。

その通りだと思います。学校で学ぶ勉強の目的は、社会で自分の力を発揮するための基礎教養を身につけ、考える力を養うことです。高校入試や大学入試は目的ではなく、入試とはそれぞれの高校、大学で学ぶための入り口でしかありません。入試を目指して一生懸命勉強するのですが、それは次のステップのために自分の能力を高める過程です。

私は、約20年のビジネス経験を生かして、一般社会と学校での勉強をつなぐ掛け橋としての役割を担いたいと思っていますが、このコラムを読んで、ますますその思いを強くしました。中高生の皆さんが近い将来に自立するという前提で、彼らに接するつもりです。

(2006年02月09日) 【after seven years その8】[▲ 先頭へ]
この「after seven years」のシリーズは8回目になりましたが、これからは中学生の英語、数学について述べていきたいと思います。

中学生の英語で最も大切なことは1年生で習うbe動詞と一般動詞の区別です。中1の後半に英語がわからなくなる生徒さんがいますが、彼らはbe動詞と一般動詞の区別がついていません。”I played tennis.”の否定文を”I wasn’t play tennis.”とする間違いが典型例です。

1年生ではbe動詞、一般動詞が出てきた後、進行形や助動詞canを習います。be動詞の文と一般動詞の文をしっかり区分けして理解できていないと進行形は理解できません。ましてや助動詞は訳がわからなくなります。

私はbe動詞と一般動詞の区別について、これらが全くの別物だということをしっかり認識してもらえるような教え方をしています。(be動詞と一般動詞は仲が悪い!?)そして、その前提の上で進行形を教えます。何事も基本が最重要です。

(2006年02月02日) 【若者がチャレンジしてはいけないか?】[▲ 先頭へ]
今年の国公立大学の2次試験出願期間は1月30日から2月7日までです。大学受験生は、センター試験での得点を基にした大手予備校の合否判定を参考にして先週末は志望校の選択でアレコレ考えていました。

センター試験の英語・数学・国語は時間との勝負という側面もあり、この試験を無事通過できる受験生は多くはいません。当ゼミの諸君も苦戦した人がほとんどです。その中でA君から、センター試験が終わった二日目の夜にメールがありました。「ここまで来たら、より上の大学を目指したいんです。先生にだけでも、聞いていただきたいのですが、よろしいですか?」という内容でした。インターネットで正解を調べて自己採点した所予想以上の出来だったようです。

A君はある進学校に通う真面目な高3生です。難関のB大学を目指していましたが、さらに難関であるC大学に志望変更したいとのことでした。模擬試験では志望校はずっとB大学を書いていましたが、本音ではC大学を考えていたようです。2年生の時に自分でいろいろ調べてC大学に入りたいと思ったそうです。しかし、実力的にかなりの開きがあったので、C大学のことは心の奥に留めておきました。

先週金曜日に彼と相談しました。センター試験での得点を基にした前期日程C大学の合格可能性は40%程度でしたが、後期日程でのB大学の合否判定はB判定で十分に合格できる圏内でした。A君の気持ち、ご両親の意見を確認した上で、私は、受験科目を考えた上で後期日程での合格の可能性が高いので、前期日程ではC大学に挑戦しても良いのではないかとアドバイスしました。

日曜日、A君は高校で出願大学について先生と相談しました。その夜、また彼と会って、学校での話し合いについて聞きました。学校は絶対にC大学はダメだと話したそうです。後期のB大学についても危ないから、前期も後期もレベルを落として出願しなさいとの指示でした。A君は、学校の指示に納得できないという表情でした。私は上述の金曜日と同じ判断でしたので、A君に、もう一度よく考えてご両親とも相談して、月曜日に学校の先生と話したらどうかとアドバイスしました。彼と話した後の深夜、A君からメールが入り、やはりC大学は諦めきれないので月曜日に学校の先生にお願い?してみるとのことでした。

そして月曜日の夜、学校からはどうしても駄目と言われたというメールが入りました。彼は、2次試験の勉強に集中しなければならないので、断腸の思いでC大学を断念しました。

そもそも何故、学校が受験生の志望校を決定するのでしょうか? 志望校の最終決定は生徒本人がするものであり、学校はアドバイスをするに止まるべきだと思います。また、後期日程試験で合格の可能性が高いのに、何故前期日程で自分の人生をかけて勝負してはいけないのでしょうか? 物事を事なかれ主義で安全に進めていく人もいますが、自分の夢にチャレンジしたい人もいます。チャレンジする人には経験を踏まえた的確なアドバイスをして応援すべきだと強く思います。 “Boys、be ambitious.”の精神はどこへ行ってしまったのでしょう。

(2006年01月26日) 【after seven years その7】[▲ 先頭へ]
1月9日は成人の日でした。現役合格であれば、大学2年生の諸君が成人の日の式典に参加しました。このため県外の大学に通っている人達はいつもより長く帰省していました。そこで、県外の難関大学に通う元生徒さんと会いました。大学に入ってからも連絡をくれ、時々彼らと会えることはとてもうれしいものです。

ランチを取りながら、世間話も含めて大学の勉強、大学生活、将来のこと等いろいろと話しました。私は彼に大学での英語の勉強について質問しました。彼の大学では英語は2年生の前半まで授業があり、それからは全く英語の授業がないそうです。学部の専門の勉強で英語の本を読むことがあるものの、それだけでは英語力のキープは難しいと話しました。英単語はどんどん忘れていくので、何とかしたいとのことでした。

大学に入学してからは英語力はせいぜいキープできるかどうかで、英文学部以外は、英語力が伸びることはありません。すなわち、大学入試の時の英語力が多少落ちた上で世の中に出て行くことになります。ですから、英語が当たり前になっている世の中に出て行くためには、大学入試の時に自分の英語力をかなりのレベルにまで引き上げておくことが必要です。

この「after seven years」のシリーズでは高校の英語について述べてきましたが、一言でまとめれば、大学入試の時の英語力で世の中に出て行くという前提で、将来の自分のために勉強しなさいということになります。英語に関する限り、大学入試とは、社会で通用する実力を身につけるために通過すべき大きな関門と言えます。

(2006年01月19日) 【センター試験・リスニング】[▲ 先頭へ]
今年の大学入試センター試験は明後日(21日)・明々後日(22日)です。今回の最大の特徴は、英語にリスニングが加えられた点です。80分間のマーク式筆記試験(200点)は従来通りで、リスニングは30分間で50点です。

通常の学校のカリキュラムにはリスニングが入っていないので、リスニングの50点は合否に影響を与える可能性があります。「慣れ」が大切なので、当ゼミでは昨年10月から毎回の授業で必ず10分程度リスニング練習をし、先月からは授業時間を延長して本番と同様の形式で30分の練習を繰り返しています。

私自身も11月末頃から30分の模擬問題を実際に試していますが、英語を聞き慣れていない受験生にとって30分間25問のリスニングはかなり辛いだろうと思います。因みに25問は第1問から第4問に大別され、様々な状況を想定した内容になっています。第1問から第4問までの各問題形式に対するアドバイスと30分の時間内での集中力の入れ直しのタイミングについては高3の皆さんに指示しましたが、ちょっとした集中力の欠如で大きく点数を落とす危険性があるので心配は尽きません。

去年まで英語は初日土曜日の最初の科目でしたが、リスニングが入ったため土曜日の最後の科目になりました。筆記試験は15:35〜16:55、リスニングは17:40からです。午後遅くに速読が必要な英語の筆記試験で80分間集中し、その後さらなる集中力を必要とするリスニング試験なので、受験生は初日だけでぐったり疲れることでしょう。

(2006年01月12日) 【after seven years その6】[▲ 先頭へ]
「英語の成績はほぼ正確に単語の力に比例する」 これは私が高校クラスで使っている単語集の冒頭に書いてある言葉です。その単語集の著者は大手予備校の講師で、予備校の現場で多くの受験生を見てきた体験からその言葉を書いています。

「after seven years」のシリーズで、高校英語において英文構造の分析力が大切だと述べてきました。英文法を基礎とした英文構造の分析力を養うことが英文を読みこなす技術的な大前提です。しかし、最終的には単語力が決め手になると思います。一つや二つの知らない単語は、英文の流れ即ち文脈から推測することができますが、知らない単語がたくさんあれば英文は読めません。

来週末には大学入試センター試験がありますが、英語が苦手な高3の皆さんには、去年の秋からは「とにかく単語を覚えなさい。」と言い続けています。また、難関大学を目指す生徒さんには、各大学の2次試験で出題される難解な英文に備えて単語のレベルを上げておくことを指摘し続けています。

(2006年01月05日) 【可能性を信じて】[▲ 先頭へ]
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年末、金八先生のスペシャル番組がありました。職業柄(?)と武田鉄矢が好きなことで金八先生のシリーズには興味があり、そのスペシャル番組も見ました。その番組の中で、金八先生が言った言葉にはっとしました。「生徒に可能性がある限り、その生徒を信じたい。」というような言葉でした。

ある状況下での金八先生の言葉でしたが、冬期講習で中3生諸君の頻発するケアレスミスの度合いに堪忍袋の緒が切れそうだった私にはぐさっとくる言葉でした。確かに生徒の皆さんの可能性を信じて、その可能性を現実のものにするサポートをしなければならないと再認識させられました。

しかし、現実はそんなに甘いものでもありません。年末にホワイトボードに赤マーカーで「値を答える時は単位なし」と大きく書いたにも拘わらず、今年最初の授業で同じミスを繰り返されると、私としては処置なし状態に陥ってしまいます。理想に至る道はとても険しい茨の道のようです。

今年も生徒の皆さんとの勉強上での格闘が繰り返されるでしょう。しかし、彼らの成長を見守る喜びはとても深いものがありますので、その喜びを糧にして奮闘したいと思っています。