高3生は先々週末にマーク式模試がありました。2週間後には今年度2回目の記述式模試が予定されています。高1生・高2生も同時期に今年度初めての模試(記述式)があります。記述式模試において下線部和訳は定番問題です。
長文問題の指示語やある表現を説明する問題に比べて下線部和訳問題は得点し易いように思えますが、実際はそう簡単ではありません。特に高3生が受ける模試の下線部和訳では、単語・構文ともに難度が高くなっています。
S(主語)V(動詞)O(目的語)の文は簡単に訳せそうですが、副詞節や形容詞節等の修飾語がついて文構造が複雑になると英文の骨格をなかなか見抜けないものです。また、単語は一つわからなくても前後関係からある程度類推することはできます。しかし、該当の文の急所となる単語の意味がわからなければ和訳は意味不明なものになってしまいます。
下線部和訳問題での一般的なミスは、文構造を無視して、知っている単語をつないでなんとなく日本語を書いてしまうことです。やはり英文の構造をしっかりと把握しなければなりません。直訳すべきか意訳すべきかと問われれば、先ずは直訳です。英文の構造に即して訳してみて、余りにも不自然な日本語になる場合に初めて意訳するという手順が良いと思います。
出題者の意図としては自然な日本語にすることより英文構造を見抜けるか否かが大きなポイントのはずです。ですから、自分はこの英文の構造がわかっていますというような和訳が求められます。文法的には分詞構文、関係詞継続用法(非制限用法)や If 節が省略された仮定法等の問題は難しくなります。強調構文も要注意です。
2学期制の高校では前期・中間テストが終わろうとしています。これからの高3クラスでは記述式模試に備えて大学入試2次試験過去問に挑戦です。
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