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(2010年 1月 〜 2010年 6月)


(2010年06月24日) 【サッカー・ワールドカップ】[▲ 先頭へ]
サッカーのワールドカップ南アフリカ大会が盛り上がっています。日本では、大会開幕前はイマイチ盛り上がりに欠けているようでしたが、先週月曜日の第一戦で格上のカメルーンに勝ってからは一挙に様子が変わりました。先週土曜日には優勝候補のオランダに惜敗しましたが、今夜(金曜早朝)のデンマーク戦に勝つか引き分けると決勝トーナメントに出場できるので、マスコミの報道は過熱しています。

ところで、社会の教科書で学ぶのが世界の3つの国に限られている中学生の皆さんが、ワールドカップに出場している国々についてどのような印象を持っているのか関心がありました。教科書で学ぶのがアメリカ・中国・フランスで、今回日本が戦うカメルーン、オランダやデンマークについてはほとんど知識がないはずです。

中学クラスの授業の休憩中にこれらの国々について聞いてみました。中にはワールドカップに関心がない人もいましたが、日本の対戦相手やFIFAランキングに興味を持っている人もいました。アフリカのカメルーンに関する印象は弱かったものの、オランダに行ってみたいという声がありました。地理の知識が限られている中学生の皆さんにとっては、相手国に対する興味より、日本が勝ち進むことが大切であるようでした。少なくとも、世界には様々な国があるということを理解できたのではないでしょうか。

それにしても日本のFIFAランキングが気になります。最新のランキングは45位で、日本が属するグループEでは最下位です。Jリーグが発足してからはサッカーが日本社会に定着してきたように感じていたので、45位というランキングは予想外に低いものでした。サッカーが世界の多くの国々で日本以上に浸透しているようです。

(2010年06月17日) 【努力のレベル】[▲ 先頭へ]
今年度の中2クラスは5月に始まりました。中2クラスの目標は、学校や塾の授業をしっかり聞くこととテスト前は手抜きをしないで準備することの2つです。この2つは勉強の基本であり、中2の段階で体得できれば、中3そして高校の勉強につながります。

今月初めに、最初の定期テストである中間テストがありました。丁度テストの前日に塾の授業がありましたので、中2クラスの皆さんに「努力のレベル」を紙に書いてもらいました。もうこれ以上準備できないという位準備したが「10」、全く準備しなかったが「0」で、5教科それぞれに自己評価してもらいます。

先週、中間テストの結果が戻ってきて、個別に反省会をしました。大体、努力のレベル x 10点が得点になるものです。中には自分の努力を過大評価したり過小評価したりする人もいますが、しっかり準備の努力をした場合は良い得点になります。

個別反省会では、各科目の答案用紙を見ながら、自己評価した努力のレベルについても話し合いました。ポイントは上述の勉強の基本の確認です。注意を要するのは、努力のレベルが高いのに得点が伸びない時です。この場合は、勉強のやり方について相談します。

(2010年06月10日) 【頑張れ、金沢高校】[▲ 先頭へ]
アクタス6月号に掲載されている高校別大学合格者数の特集記事を見ていて感じたことの一つが金沢高校の合格者実績です。ライバル校の星稜高校との差が大きく開いてしまいました。今年の金沢大学合格者は、金沢13名、星稜31名、旧帝大合格者は、金沢1名、星稜12名でした。

金沢高校では、難関大学を狙うSコースが4年前に設定され、星稜高校との差が縮まると期待していました。Sコースは昨年春から大学入試に臨み始めましたが、昨年・今年の合格実績は期待した程ではありません。

私立高校は毎年9月頃に学習塾対象の入試説明会を開催してくれます。私は、毎年、金沢高校と星稜高校の説明会に参加しています。説明会の雰囲気に関して、星稜は頑張っていますという意欲が伝わってきます。金沢は、過去甘い雰囲気が漂っていましたが、Sコースの設定の頃からは、前向きで良い印象を受けるようになりました。

残念ながら、金沢高校の前向きな姿勢がそのまま大学合格者実績にはつながっていないようです。同校の生徒の皆さんは、公立高校の入試で悔しい思いをした人達です。彼らのリベンジの気持ちに答えるためにも、金沢高校には是非頑張って欲しいと思います。

(2010年06月03日) 【数学マーク練習 その2】[▲ 先頭へ]
センター試験形式の数学TA・UBのマーク式問題を解く際に重要なことが幾つかあります。先ずは、当然のことながら、各分野の基本事項をしっかり把握することが挙げられます。教科書で学ぶ基本事項がわかっていれば、各大問の前半部分で得点できます。かつて、「ベクトルが嫌い」と言った人がいましたが、各分野の基本を押さえれば、それなりに得点できるはずです。

速くて正確な計算力も絶対条件の一つです。特にUBでは、積分や数列の計算が複雑になります。日頃から計算力を鍛えておく必要があります。また、限られたスペースの中で計算しますから、途中式が乱雑であれば計算ミスにつながります。普段から途中式をきれいに書くことが大切です。

各分野の基本をおさえていれば、計算ミスをしなければ平均点を割ることはありません。この平均点レベルから得点を伸ばすためには思考力が必要です。例えば、TAの2次関数では場合分けがポイントになります。UBの数列やベクトルの問題の後半はしっかり考えさせる設問に発展します。

TA・UBの60分練習を重ねることも大切なボイントです。自分の目標点を取るために、60分をどのように使うかはテクニックとして重要です。例えば、各大問後半の設問で手間取って時間がかかってしまいそうな場合は、あきらめて次の大問に移った方が総得点は大きくなるはずです。また、練習を重ねることで、マーク式問題特有の誘導形式に慣れてきます。設問の誘導に素直に従えば、得点の伸びが期待できます。

(2010年05月27日) 【中高一貫初の入試】[▲ 先頭へ]
アクタス6月号に高校別大学合格者数が掲載されています。私は、錦丘の大学入試結果に注目していました。今年は、6年間の中高一貫教育を受けた生徒が初めて大学受験に臨んだからです。

錦丘初の東大合格者が1名でたことは早くから報道され、全体でどうなるのかなぁと思っていました。同校の金沢大学と旧7帝大(北海道大、東北大、東大、名古屋大、京大、大阪大、九州大)の合格者推移は次の通りです。
金沢大学: 26名(今年) 19名(昨年) 16名(一昨年)
旧7帝大: 7名(今年) 2名(昨年) 8名(一昨年)

昨年に比べて今年は大学入試結果が良いようです。しかし、3年間の推移や、富山大学合格者が昨年の48名から今年は37名になったことを考慮すれば、今年の入試結果が特に素晴らしいとは言えないようです。

そもそも何故中高一貫教育が必要なのかについてはよくわかりません。文部科学省のホームページによれば、中高一貫教育は中等教育の一層の多様化を推進するものだそうです。「ゆとりある学校生活」「継続性ある教育指導」「伸ばせる個性・才能」「豊かな人間性の育成」というキーワードもありましたが、ピンときません。錦丘の今年の大学入試結果がどのように評価されるのかについて知りたいところです。

(2010年05月20日) 【数学マーク練習】[▲ 先頭へ]
今年の3月半ばから高3クラスで数学の授業を始めました。文系学部を志望する高3生の中には数学が得意でない人達がかなりいて、センター試験の数学で得点が伸びず、志望大学の再考を迫られたケースが少なくありませんでした。そこで、2、3年前から少しずつ準備してきました。

数学の授業では、センター試験形式のTA・UBのマーク式問題を制限時間の1時間で実際に解いてもらい、しっかり解説をします。毎週1回の授業で、TAとUBの問題を交互に解いています。解説をする時は、問題の解き方の説明だけではなく、目標である平均点プラス10点を取るために、どのように得点すべきかについても説明します。

授業を始めて2ヶ月になりますが、生徒さんは少しずつ得点の仕方を学んでいます。最大のポイントは取るべき設問で得点することです。例えば、TAの図形と計量の問題では、正弦定理、余弦定理、面積の公式を使えば配点の半分近くまで得点できます。また、UBのベクトルの問題でも、前半は基本的な成分表示の設問が続き確実に得点できます。

来月には石川県統一模試であるマーク式模試が予定されています。この模試で何点取れるか、また、分野別得点がどうなるかが当面の関心の的です。ある程度満足できる結果が出れば、生徒さんの自信になるはずです。模試結果はきっちりと分析して、次のステップへの参考にするつもりです。

(2010年05月13日) 【中3生、実力テスト】[▲ 先頭へ]
今週、近くの中学で3年生の実力テストがありました。中2の後半から1・2年生で学んだ範囲の復習が始まり、その内容確認の為の最初の実力テストでした。2カ月後にまた実力テストがあり、夏休み明けには、1・2年全範囲を対象とする実力テストがあります。

中3生は1・2年分野の復習と3年生としての学習を同時並行で進めなければならないので大変ですが、高校受験生として乗り越えるべきハードルです。部活があるこの時期は、勉強に身を入れることは容易ではないかもしれません。しかし、高校入試に向けて実力を蓄える為には、実力テストの勉強をしっかりすることが非常に効果的です。

夏休みまでの2回の実力テストで、それぞれの範囲をしっかり勉強します。夏休みは1・2年全範囲を復習して、休み明けの実力テストでチェックします。その後は11月の統一テストまでに3年前半分野までを計画的に学習すれば、3年生になってから最初の統一テストまでに、1・2年範囲を3回復習することができます。さらに1月の統一テストまでに、もう一度復習できます。

人間は忘れる動物ですから、繰り返しがとても大切です。1度や2度の勉強では理解や暗記が甘くなります。学校のテストの実施計画に素直に従って、1回、1回の試験勉強をきっちりすれば、学力が確実に定着して、自信を持って高校入試を迎えることができるでしょう。真面目に努力を積み重ねることが1番です。

(2010年05月06日) 【高3最初の模試】[▲ 先頭へ]
天気に恵まれた大型連休が終わって、様々な日常生活がまた始まりました。ゴールデンウィークと言っても、高3の大学受験生の皆さんはのんびりすることはできず、この連休中に石川県統一模試である記述式模試がありました。一部にマーク式模試を受けている高校もありますが、毎年この時期に記述式模試があります。

高3生が受ける模試は、高2までとは違って浪人生も受けるので、成績が今までより少し下がる傾向があります。そして、この5月の模試から来年の大学受験まで、成績があまり上がらないという傾向もあります。特に、1ヶ月後の部活最後の大会が終われば、大学を目指す高3生は一斉に勉強を本格化させますから、成績を伸ばすことは難しくなります。

もちろん志望校を目指す情熱と効果的な勉強法によって成績を伸ばす人達もいます。しかし、私の11年半の経験から言えば、この時期から成績を伸ばすことは容易ではありません。大学受験には最低6ヶ月必要であると聞いたことがあります。高3になってから勉強し始めても、その勉強の成果が出るのは10月頃ということです。

私は、大学受験を意識した勉強を高2の冬休みから始めるべきだと考えています。そうすれば、高3の5月の模試まで4カ月間余りあり、良いスタートを切れるからです。受験では先行逃げ切り型が強いと言われています。なお、一部の進学校では、受験勉強を高2の秋から始めるようアドバイスしているようです。高3になってからエンジンがかかった皆さんは、心のあせりを抑えて、気合を込めて勉強するしかありません。

(2010年04月29日) 【公立高校入試 in 2010】[▲ 先頭へ]
先週木曜日の石川県教育委員会の会議で今年3月10日に行われた公立高校入試の平均点が発表されました。5教科合計の平均点は294点でした。内訳は、英語60.1点、数学51.1点、国語56.0点、理科70.1点、社会56.5点です。5教科合計の平均点は、8年前の296点から2年前の259点まで少しずつ下がり、去年272点に上がって、今年はさらに20点以上上がり易しくなりました。

50点毎の得点分布を見ると、350〜399点の層が20.5%と最も大きくなっています。得点分布の折れ線グラフは、中央より右側が最も高くなり、正規分布のグラフとは異なる形になっています。400〜449点の層も14.1%と大きくなっているので、上位校ではボーダーライン上で1点を争う熾烈な競争があったと思われます。

今年のような易しい入試が来年も続けば、上位校で点数の差が開きにくくなるので、平成17年頃に持ち上がった高校入試独自問題の話が復活するかもしれません。当時は、独自問題の検討会が発足しました。ただし、検討結果については発表されず、その後この話は立ち消えになっています。

平均点が高く、得点の差がつきにくかったので、今年は小論文の出来が大きなポイントになったかもしれません。小論文の取り扱いは高校毎に異なっているようですが、特に上位校において、然るべき小論文を書くことが合格の大切な条件であると言えそうです。

個別科目については理科と数学の平均点が気になります。理科の70.1点は易しい定期テスト並みの平均点なので、問題作成に「喝」を入れたい気分です。数学の51.1点は私の予想より低いものでした。実際に問題を解いた時は、難しくないという印象を持ちましたので意外な結果です。受験生全体として数学の力が落ちてきているのではないかという懸念があります。

(2010年04月22日) 【バランスは大丈夫?】[▲ 先頭へ]
先週木曜日(4月15日)の北國新聞の連載「学校へ行ってみた」は小学校の英語必修化に関するもので、見出しは「小3から英語 視野は世界へ」でした。金沢市は2004年に小中一貫英語教育特区に認定され、小学3年から英語の授業を始め、小学6年で中1前期の内容を学習します。中学の教科書を先行学習していますから、中3の教科書範囲は、11月末から12月初めに行われる後期中間テストの時点でほぼ終了します。その後は英語副読本「This is KANAZAWA」を使って金沢の文化や歴史を英語で学ぶことになっています。

英語を積極的に学ぶという発想自体は素晴らしいと思いますが、心配な点がいくつかあります。先ず、小中学生が学ぶべき学習内容全体の中において、読解力、計算力や思考力という基礎学力とのバランスがしっかり取れているのかという疑問があります。読解力が弱い中学生が非常に多いので、英語にスボットライトが当てられるのはいかがなものかと思います。

次に、「視野は世界へ」という題目に関しては足元がぐらついています。金沢で使われている中学の地理の教科書では、世界の国を3カ国(アメリカ・中国・フランス)学ぶことになっていますが、実際に学んでいるのは、3カ国の内2カ国だけという現実があります。言葉だけ学んで、どうして視野を世界に広げることができるのでしょうか。

金沢市教育委員会は、金沢の歴史や文化を発信できる英語力の習得を目指しています。「This is KANAZAWA」はその意図に沿ったものでしょう。しかし、英語で発信するには、日本語で発信できる表現力やプレゼンテーション力が前提のはずです。日本語でうまく言えないのに英語で発信できるはずがありません。また、先生によっては、この英語副読本を使わず、入試対策の授業をしている人もいるので、教育委員会の意図が浸透しているとは言えません。

基礎的能力について、以前は「読み・書き・そろばん」と言われていました。今は、「読み・書き・計算力・英語」と言うべきでしょう。これらのバランスがうまく取れた教育であるべきだと思います。

(2010年04月15日) 【大学受験・合格者アンケート その2】[▲ 先頭へ]
前々回の本欄でご紹介した大学受験・合格者アンケートには「悔いが残るもの」という項目があります。この質問に対する回答の幾つかをご紹介致します。
・悔いだらけ。科目間の時間配分のバランスが悪かった。
・受験勉強全体の時間配分。
・受験勉強にもっと早くから真剣に取り組むべきだった。
・苦手科目に手をつけるのが遅かった。
・センター試験:時間配分や順序を研究しておくべきだった。
・もっと努力できたと思うこと。
・受験に強気で臨むべきだったこと。

受験勉強の科目別時間配分がうまくいったという受験生はごく一握りだと思います。センター試験は科目が多いので、ほとんどの受験生は時間配分で苦労します。特に、2次試験で数学が課せられる場合は、記述式の問題練習でかなり時間が取られるので一層大変です。苦手科目の勉強が後手後手に回り、結果としてセンター試験で得点が伸び悩み、志望校の再考を迫られるケースが多々あります。また、得意科目だからといって秋の約一ヶ月間自宅勉強をしないで、成績が大きく下がったケースもありました。

上述のセンター試験の(科目毎の)時間配分や(解答の)順序を研究しておくべきだったという指摘はとても参考になります。英語・数学・国語の3科目は制限時間との勝負でもあるので、解答の時間配分や順序の研究は大切です。各高校ではセンター試験対策を大体11月位からしているようですが、もう少し早くした方が良いと思います。

因みに、当ゼミの高3英語クラスでは、センター試験対策としてのマーク問題練習と2次試験対策としての記述問題練習を交互に繰り返すのを原則としています。英語のセンター試験80分の時間の使い方や解答の順序については、各生徒さんと相談しながら個別に対策を考えています。

(2010年04月08日) 【時間の管理】[▲ 先頭へ]
先週金曜日(4月2日)の日本経済新聞「学びのふるさと」のコーナーで、数学者ピーター・フランクルさんが紹介されていました。ハンガリー生まれのフランクルさんは、ジャグリングの大道芸でも有名で、よくテレビ番組に登場します。数学者であり大道芸人でもある彼には、とても興味深い人という印象がありました。

「自分の時間は自分で管理するんだ」。フランクルさんが高校1年生の時に、担任の先生に言われた言葉だそうです。そして、彼は、時間をうまく使って、数学の勉強の合間に大道芸を練習するだけではなく、ドイツ語・ロシア語・英語等の語学を独学で学びました。今でも1日に1時間以上大道芸の練習をしているそうです。「自分の時間をしっかりと管理すれば、色々なことができ、人生の価値を高めることができる」という彼の言葉には説得力があります。

今週、各高校で入学式が行われています。新高1生の皆さんにとって、勉強と部活の両立は大きな課題です。高校では予習や復習が重要になり自宅学習の時間が必要です。中学の時とは勉強に関する状況が大きく異なり、時間の使い方が重要なポイントになります。部活をしながら当ゼミに通い、大学受験を見事に乗り切った人達に共通するのは、時間の使い方がうまかったことです。勉強、部活、オフの時間を上手にコントロールしていました。

新高3生の皆さんは大学受験生になりました。受験科目はたくさんあり、得意科目もあれば苦手科目もあります。志望校に合格するために、センター試験までの9ヶ月間を計画的に上手に使わなければなりません。受験勉強には、時間の使い方の勝負である側面もあります。

(2010年04月01日) 【大学受験・合格者アンケート その1】[▲ 先頭へ]
今春の大学入試結果が出そろって、一昨日の地元紙には、高校別の主要大学合格状況が掲載されていました。サミット・ゼミでは、毎年、志望校に合格した皆さんに受験勉強全体に関するアンケートをお願いしています。志望校を決めた時期、勉強時間数、悔いが残るもの等様々な点について質問しています。

アンケートの中には、「後輩へのアドバイス」という項目もあります。今回の「塾長からの一言」では、そのアドバイスの幾つかをご紹介致します。
・集中の度合いが大事。長期的な計画を立てつつ、目の前にある課題をこなして基礎力作りをする。
・やればどうにかなる。「できない」という前に先ず勉強する。
・受験勉強はやればやっただけ結果が表れる。ただし、すぐには結果が出ないので途中であきらめないこと。
・「受かってやる」という気持ちを持ち続けること。
・あせらないで、一日一日を確実に過ごすことが大切。
・周りに流されずに自分を持って勉強すること。
・一つ一つの事を確実に自分のものにすること。
・模試の結果が悪くてもあきらめない!

これらのアドバイスを読んでいると、大学受験生だった元生徒さんの頑張っている姿が頭に思い浮かびます。大学受験勉強に立ち向かう姿勢に関するアドバイスは、新高3生の皆さんの参考になると思います。アンケート結果には示唆に富むアドバイスがたくさんありますので、今後本欄でご紹介したいと考えています。

(2010年03月25日) 【15歳の春】[▲ 先頭へ]
公立高校入試の合格発表から1週間経ちました。めでたく志望校に合格できた人もいれば、受験番号を見つけることができなかった人もいました。入試の結果に関わらず、生徒の皆さんに、辞書の選び方や高校の勉強の仕方について手紙を認めました。

手紙を書いていて、胸が痛んだのは受験番号が掲載されなかった生徒さんのことです。中学受験をする人がたくさんいる大都市圏と異なり、石川県では高校入試が人生始めての関門という場合が一般的です。私立高校に合格しているとはいえ、自分の受験番号がなかったという事実は15歳の受験生には計り知れない衝撃だと思います。

私は、不合格になった生徒さんとの1年間を振り返りました。あの時もっと徹底的に話し合うべきだったのではないか、もっと厳しく接するべきだったのではないか、と反省ばかりです。

先週の本欄でご紹介したI君のように3年後の大学入試でうまくいくことを心から願います。武田鉄矢(海援隊)の「贈る言葉」には「人は悲しみが多いほど、人には優しくできるのだから」というフレーズがあります。今回の挫折が、人間としての一段の成長につながるよう祈っています。

(2010年03月18日) 【こんな生徒さんがいました その9】[▲ 先頭へ]
大学受験生に志望校を決めた時期について質問すると、高2の後半という答えが多く返ってきます。確かに、1月中旬のセンター試験、2月下旬の2次試験が学校で話題になったり、マスコミで報道されたりするので、「次は自分だ」と自分自身の問題と認識するからでしょう。

I君が大学の志望校を決めたのは、高校入試の合格発表日でした。高校入試の合格発表で自分の受験番号が記載されていないことを確認した時に、3年後はある大学に合格しようと自分に誓ったそうです。

高2・高3の2年間一緒に勉強したI君はコツコツと努力を積み重ねて実力をつけていきました。残念ながらセンター試験で期待した点数が取れず、国公立の受験校は、3年前に目標にした大学より1ランク下がりました。結果は見事合格でした。

私は、彼は十分に立派だと思います。受験した大学が目標にしていた大学ではなくても、高校入試での悔しさをバネにして3年間努力を積み重ねたという過程が素晴らしいです。この経験は彼の人生において「やればできる」という大きな自信になったはずです。

今日、公立高校入試の合格が発表されました。自分の受験番号を確認できた人もいれば、そうでなかった人もいます。残念な結果になった人は、是非今日の悔しさを3年後の大学入試で晴らして欲しいです。

(2010年03月11日) 【100枚の卒論】[▲ 先頭へ]
北國新聞の連載「学校へ行ってみた」を毎回読んでいます。普段、父兄の皆さんや生徒諸君から学校の情報の一部を知ることができますが限定的なものなので、この連載はとても興味深いです。

先週金曜日(3月5日)の「学校へ行ってみた」には驚かされました。金沢市野町小では小6生が卒業論文を書くそうです。総合学習で1年間「生き方の探求」に取り組んできて、そのまとめとして自分の生き方や夢について論文を書きます。目標枚数が400字詰め原稿用紙100枚以上とのことで、この枚数にはビックリでした。

小6生にとって原稿用紙100枚は大変な作業です。しかし、この課題をこなす過程で、自分の生き方について深く考えることができますし、書きあげた時の達成感は大きな喜びであり、自信につながるでしょう。卒業論文を書くこと、そしてその枚数が100枚以上ということ、このアイデアは素晴らしいと思います。

連載では、山下校長先生の「文章が苦手で、しんどい子もいると思う。でも、乗り越えた時に残るものがある。達成した喜びが人生の支えとなる」という言葉が紹介されていました。達成感や自信が人生の支えとなるという表現は決して大げさなものではないように感じます。

丁度今日は公立高校入試二日目で、受験生諸君は小論文や作文に取り組んでいます。

(2010年03月04日) 【小論文のポイント その3】[▲ 先頭へ]
倍率が確定し、公立高校の入試が来週に迫ってきました。中3クラスでは2月に2回小論文練習をしました。昨年11月から始めて5回目、6回目の練習でした。5回目の練習では、毎年生じている現象がありました。それは、小論文としてそれなりにまとまった内容にはなっているものの、設問で設定されたテーマから外れてしまうものです。

これは思考力や作文力がある生徒さんの一部に見られる傾向で、書き始める前の準備作業の段階で、設問のテーマからだんだん離れていくものです。小論文でも作文でも、その内容がどれだけ立派であってもテーマを外せば厳しい点数になってしまいます。

6回目の練習は2月末で、テーマ性に注意するように指示しました。結果的に大体の生徒さんがテーマ性をクリアしてくれましたが、まだ設問で与えられたテーマをしっかり把握できていない人もいました。小論文の制限時間は約60分です。時間的には余裕があるように感じますが、課題文を150字程度でまとめた上で、400字程度で自分の意見を書かなければならないので、時間に追われて書く前の準備作業が甘くなってしまうようです。

小論文を評価する時のポイントの主なものは、テーマ性、全体構成、論理性です。個人的なことを書く作文とは異なり、小論文では社会との関連という視点も重要です。課題文を読み取った上で、設問で与えられたテーマに沿って400字程度の小論文を書くことは、高校受験生の皆さんにとって大変な作業であることは確かです。この小論文は、5教科の学力テストの翌日の課題です。

(2010年02月25日) 【冠詞が難しい】[▲ 先頭へ]
今日は国公立大学の前期日程試験が実施されています。募集人員に対する倍率は3.3倍で、昨年の3.2倍より上昇しました。今年のセンター試験は、数学TA、物理、化学、政経で平均点が昨年より大きく下がりました。そのため、特に理系受験生の国公立大離れが進むのではないかとみられていましたが、結果として昨年よりは倍率は上がりました。

高3クラス最後の授業では、昨年の名古屋大学の問題の読解練習と英作文練習を行いました。英作文の練習が終わってからの雑談の中で、ある生徒さんが「英作では、冠詞や名詞の複数形の使い方が難しいと思うようになりました。」と言いました。

英語が得意な彼は、文法的なミスはほとんどしません。昨年夏位からは英語らしい表現をしようと努力していました。その彼が冠詞や名詞の複数形の使い方が難しいと感じるレベルにまで到達してくれて、私はとてもうれしくなりました。英語のレベルが高くなれば、可算名詞や不可算名詞を使う時、”a”や”the”の冠詞に気を遣うようになるものです。

冠詞や名詞の複数形の使い方は英文構造に影響を与えるものではありませんが、英文をチェックする時に気になるポイントの1つです。自動車で言えば、全体的なデザインは良いもののパーツの幾つかに違和感があるという感じです。

生徒の皆さんの成長は本当にうれしいものです。後は朗報を待つばかりです。

(2010年02月18日) 【リスニングの所要時間】[▲ 先頭へ]
公立高校入試まで3週間になりました。中3クラスでは英語と数学の過去問に挑戦して力試しをしてみました。毎年、英語と数学の入試問題は、北國新聞社のホームページからダウンロードしてすぐに解いてみます。昨年3月の英語の問題はそれほど難しくないと感じましたが、平均点は50.5点で私の予想より低くて何故だろうと思っていました。今回昨年のリスニング問題を聞いて、平均点が低かった原因がわかりました。

昨年のリスニング問題の所要時間は14分20秒余りと長かったのです。試験時間は50分で、先ず受験番号を書いてからリスニングが始まります。そうすると1番のリスニングが終わると15分程度経過していますから残り時間は35分です。この35分で2番の並び替え問題3問、3番の対話文、4番の長文問題、5番の英作文を解かなければなりません。一つ一つの問題に集中できれば良いのですが、何かの問題でつまずけばあせりにつながります。

公立高校入試では5年前の英語の平均点が48.6点と50点を下回りました。過去10年間では唯一の50点割れでした。この年のリスニングも約15分かかっていました。英語が得意な生徒さんの点数が意外に伸びなかったことを覚えています。

リスニングにある程度時間が取られるとすれば、ポイントは2つです。2番の並び替え問題に時間をかけないことと、対話文や長文を速く読む力をつけることです。どちらも文法が絶対的な基礎になります。英文を速く読むためには、文法だけではなく単語もしっかりマスターした上で、練習を重ねるしかありません。

(2010年02月11日) 【英文法総チェック問題】[▲ 先頭へ]
中3クラスでは、毎年2月初旬の私立高校の入試の前に、英語の授業で2つのプリント練習をします。1つは発音・アクセント問題練習で、もう1つは英文法総チェック問題練習です。

公立高校入試の英語では発音・アクセント問題は出題されていませんが、幾つかの私立高校では毎年出題されます。サミット・ゼミでは過去数年間に出題された発音・アクセント問題を実際に解いてみます。中学生の皆さんは通常はほとんど発音やアクセントに注意していないので、結構難しい問題練習です。高校クラスではありませんから、間違いやすいポイントを絞り込んで解説します。

英文法の総チェック問題は、中学3年間分の文法範囲と教科書に載っている大切な構文から私がオリジナルで作成しました。全50問で、各英文の間違っている個所を訂正する形式です。昨年春からの授業で、注意すべきポイントを数多く指摘してきましたが、それらの項目を再確認するための問題です。総チェック問題の解答時間は約30分で、その後、各問題の大切なポイントを解説して、知識を整理してもらいます。

中学3年間分が範囲なので、とても密度の濃い復習になります。英語が得意な諸君も結構ミスして悔しがり、今年は、もう一度やりたいという声がでました。彼らの希望を叶えるため、現在新しい問題を作成中です。今度は、公立入試で出題される並び替え、さらに英作文も交えた問題にして今月中にトライする予定です。

(2010年02月04日) 【センター数学 in 2010】[▲ 先頭へ]
大学入試センター1月22日発表の平均点中間集計によると数学TAの平均点は48.94点、UBは57.11点でした。TAの平均点は3年前の54.06点を除いて60点台が続いていて、それほど難しくはないという印象があったので、今年の50点割れは驚きです。逆にUBの平均点は4年前の57.66点を除いて50点前後が続いていたので、受験生は今年の問題を少し易しく感じたことでしょう。

私は数学のテストの翌日の月曜日にTAとUBの問題を解いてみましたが、今週改めて1Aの問題を検討してみました。第1問の数と式・集合と論理、第2問の2次関数、第3問の図形と計量、第4問の場合の数・確率の問題構成は昨年と同じでしたが、第3問と第4問の難度が増したようです。

基本的な対策としては、教科書の基本的事項をしっかり押さえた上で、数多く問題を解いて、様々な問題の展開に慣れると共に思考力をつけることが重要だと思います。特に図形と計量や確率の問題では、こなした問題数が物を言いそうです。この問題はこのように考えれば良いというヒラメキを得るためには問題練習を積むしかありません。

今まで数学の点数が伸び悩む高3生には、質問に答えたり勉強方法のアドバイスをしたりしてきましたが、センター試験では苦戦していました。彼らには数学の勉強が後手に回るという傾向もありました。来月からは高3数学クラスを設定して、数学を苦手とする受験生のセンター試験対策をバックアップしたいと考えています。

(2010年01月28日) 【小論文のポイント その2】[▲ 先頭へ]
中3クラスでは、年明けの統一テスト・模試の後、小論文練習をしました。昨年11月から始めて今回が4回目の練習でした。小論文の書き方にある程度慣れたという気の緩みのためか、小論文を実際に書き始める前の準備作業が甘くなる傾向がありました。

2年前の2月14日付け本欄「小論文のポイント」では、何を書くかを先ず決めることが大切であると述べました。今回の小論文練習では、あまり時間をかけずに、いきなり書き始めた人がいました。書くべきテーマを決めてすぐに書き始めたようです。自分のテーマを決めることは重要なポイントですが、それだけで小論文が書けるわけではありません。

小論文を読めば、しっかりと考えてから書いたのか否かを読み取ることができるものです。テーマ的に良くても、論理的な説明が弱ければ評価はできません。小論文全体の構成も非常に重要です。すなわち、全体構成、根拠づけ、自分の意見のまとめ方等を検討して、小論文全体の流れを考えた上で実際に書き始めるべきです。

先月の練習では皆さんがまとめ方に苦労していたので、私自身が実際に小論文を書いてみました。生徒の皆さんが指摘するようなポイントを使ってまとめましたが、全体の構成や表現の仕方を工夫しました。「自分と同じようなことを言っているのに、読んだ印象が全然違う。」とコメントしてくれた生徒さんがいました。

自分のテーマを決めてからは、構成に配慮して説得力ある小論文になるように全体の流れを考えなければなりません。全体構成や表現の仕方により小論文の印象が異なりますから、練習を重ねればより良い小論文が書けるようになるはずです。中3クラスでは高校入試までにあと2回練習する予定です。

(2010年01月21日) 【センター試験 in 2010】[▲ 先頭へ]
今年のセンター試験が終了しました。英語・数学の問題を、それぞれの試験日翌日に解いてみました。英語は2007年から毎年少しずつ問題形式に変更がありましたが、今年も少し変りました。第1問の発音・アクセント問題が増え、第5問のイラストを使った問題形式がかなり変わり配点も大きくなりました。

過去3年間続けて発音問題3問、アクセント問題2問でしたが、それぞれ1問ずつ増えました。第1問は、その他の小問がなくなり、発音・アクセント問題だけになり合計7問で配点は14点です。英単語の発音・アクセントにもっと注意しようというメッセージは十分に理解できますが、他の小問がなくなったこととのバランスには若干疑問を感じます。因みに、センター前の授業で要注意と指摘していた”heart”の発音が的中しました。

第5問のイラスト問題は昨年までは時間も要せず割りと易しかったので、2人の目撃証言に基づく問題に驚いた受験生が多かったと思います。冷静に対処できたか否かがポイントで、目撃証言の英文内容からは素直に答えられる設問でした。配点が昨年の18点から30点に増えましたから、第5問の出来が得点の伸びに影響したと思います。

2006年の導入以来同じ問題形式が続いていたリスニングは今年も変更ありませんでした。今年で5年間同じ形式が続いたことになるので、来年は何らかの変化がありそうです。昨年の平均点が24.03点でかなり低かったので、今年は形式変更にためらいがあったのかもしれません。

数学ではTAは考える問題が多く昨年よりは難しいと感じました。逆に平均点50点前後が3年続いていたUBはセンター特有の誘導形式に従いやすくなっており、昨年よりは易しくなっているようでした。新年度からの数学センター実戦クラスのために少しずつ問題を解いていた経験から言えば、数学各分野の基本事項(余弦定理、正弦定理、加法定理、微分・積分の基礎等)をしっかり押さえた上で、問題練習を繰り返せば然るべき得点は取れると思います。基本と慣れがキーワードです。

今週の高3クラスでは、センター試験の結果を受けて出願大学の相談をします。昨日の段階で大手予備校はホームページ上でセンター試験の結果に対する合否判定を公表しました。私は、この情報や昨年度の入試結果等の情報をまとめて当ゼミの生徒諸君との面談に臨みます。

(2010年01月14日) 【集中力が勝負】[▲ 先頭へ]
今年のセンター試験は今度の土日です。英語は土曜日の15:35から80分間の筆記テスト、その後17:35から30分間のリスニング・テストがあります。土曜日は朝9:30の公民から始まり、地歴、国語の後に英語のテストがあるので、非常に厳しい時間割です。

高3クラスではセンター試験形式のマーク問題練習と2次試験過去問を使った記述式問題練習を交互に繰り返していますが、センター試験を前にした12月後半からは80分の実戦問題に集中しました。新しい問題練習をする時は、授業の前に自分で実際に解いてみます。80分間で第1問から第6問までの大量の英文を読んで設問に答えるのは楽ではありません。

センター試験では難しい単語や複雑な構文はほとんど出てきませんが、とにかく英文量が多いので集中力が必要です。英文を読んでいて内容が曖昧になり2度読みすると、どんどん時間が過ぎていきます。自分で80分の問題を解く際は、問題を半分こなした時点で集中力を入れ直すために、用紙から目を離して2〜3回深呼吸します。これは1つのテクニックかもしれません。

英語だけではなく、国語や数学も、それぞれ80分や60分の時間との闘いという側面があります。やはり集中力が要求されます。問題に集中するためには万全な体調が必要です。北陸地方には寒波が到来しています。大学受験生は体調に留意して土曜日を迎えて欲しいです。

(2010年01月07日) 【基本理念と変革】[▲ 先頭へ]
新年おめでとうございます。昨年はアメリカのオバマ大統領が就任して、”change” という言葉が1つのキーワードになりました。日本では政権交代という”change”すなわち「変革」がありました。今年はどんな年になるのでしょうか。

激動の時代とよく言われます。ヒト、モノ、カネそして情報がグローバルに動くので、正に激動と言えます。この時代に対処するためには適切な変革が必要です。しかし、確固とした自己の基本理念を持ち、ぶれない姿勢を保つこともまた必要でしょう。不変の基本理念と状況に応じた臨機応変な姿勢のバランスが重要だと思います。

当ゼミの基本理念は、生徒の皆さんを教え育てることです。彼らが近い将来自立するという前提で、英語や数学等の勉強を教えるだけではなく、入試という関門に対する気持ちの持ち方や社会常識についても伝授したいと思っています。考えることは1つの重要なキーワードで、小論文練習は彼らの思考力を鍛える良い機会です。

この春には変革を予定しています。予てからの課題であった高校数学の授業を設定します。時間的な制約で高3生のセンター試験対策講座に限られるのですが、数学を苦手とする高3生をサポートします。私は、数学が好きで高校は理数科に進みました。自分なりに工夫して、解法のテクニックや得点を積み重ねる手法を伝授するつもりです。

変わらぬ理念と必要な変革で頑張る所存です。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。