文部科学省と厚生労働省が先月16日に発表した、来春卒業予定の大学生の就職内定率57.6%(10月1日時点)は驚きでした。昨年より4.9ポイント低く、就職氷河期と言われた2003年の60.2%を下回り、調査を開始した1996年以降で最悪になっているそうです。
世界的な金融危機の引き金になったアメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻は2008年9月でした。リーマンショックによって日本の経済も悪くなりましたが、昨年から今年にかけての企業業績は少しずつ良くなっていると感じていました。しかし、大学生の就職内定率は昨年よりも約5ポイント悪くなっています。今年の春から夏、秋にかけての10円以上の円高が影響しているのでしょうか。
大学入試センター試験は半月後の1月15日・16日です。厳しい就職状況が報道されて、将来に不安感を持つ大学受験生は少なくないはずです。受験生の皆さんには、将来の目標に向かう希望に満ちたステップとして大学受験に臨んで欲しいものです。
2010年も暮れようとしています。来年は、若者の気持ちが前向きになるようなニュースが増えることを祈ります。本年もご愛読ありがとうございました。どうぞ良い年をお迎え下さい。
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