「着実な努力を積み重ねて出遅れを挽回しよう」 これは高2生が10月に受けた全国模試の成績表に記載された、ある超難関大学に対する判定評価です。高2の秋の段階での「出遅れ」という表現に驚きました。難関大学を志望する高2生は既に受験勉強モードに入っていることを前提としているようです。
私は、大学受験を意識した勉強は高2の冬休みから始めるべきだと考えています。センター試験が1月中旬ですから、丁度1年間の受験勉強になります。走り幅跳びの助走距離は長すぎても短すぎてもいけません。受験勉強の期間も長すぎれば息切れを起こしますから、1年間という期間は適度な長さだと思っていますが、超難関大学の場合は、助走距離をもう少し長くしなければならないようです。
ゴールデンウィーク後半に実施される高3生最初の模試から大学入試まで模試の成績はほとんど伸びないものです。従って、5月初旬の段階で志望校のボーダーライン以上に達していなければなりません。そうすると、冬休みからゴールデンウィークまでの4ヶ月余りは実力を上げるために非常に重要な期間と言えます。
中学生と異なり高校生の成績はなかなか上がらないものです。難関大学を目指す場合、上記の4ヶ月余りの期間では短いかもしれません。そうすると、冬休みよりも前の時期からの勉強が必要になり、冒頭でご紹介した言葉の持つ意味が納得できることになります。
大地震に襲われた2011年が暮れようとしています。来年は希望に満ちた1年であることを祈ります。皆さん、どうぞ良い年をお迎え下さい。
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