■ 過去の『一言』(2001〜2017)
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(2015年 1月 〜 2015年6月)


(2015年06月25日) 【ビリギャル】 [▲ 先頭へ]

評判になっている映画「ビリギャル」を見ました。「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」という本を映画化したもので、とても面白かったです。私の知人は感動して涙したそうです。私も思わず涙がこぼれそうになりました。

この本は2013年12月に出版されました。出版されて直ぐの頃、書店で手に取ってみました。職業柄興味を持ちましたが、買うまでもないだろうと思い棚に戻しました。しかし、映画が面白かったので、思わず買ってしまいました。1年で偏差値を40も上げて慶應大学に現役合格するストーリーは、私にとって刺激的です。何か参考になることはないかと真剣に本を読み進みました。

しかし、変だなと思うことがいくつか出てきました。主人公のさやかちゃんは中学から大学までエスカレーター式に上がれるお嬢様学校に入りました。名古屋ではお嬢様学校と言われる学校が3校あり、どれもレベルが高いので、学年ビリと言っても相対的にはそれ程低いレベルではありません。40上げた偏差値にしても、高3の9月に受けた全統記述模試(河合塾の模試)の英語が偏差値70を超えたという具体的記述はありましたが、出発点の偏差値30がどの模試のどの科目であったかの記載はありませんでした。

筆者の坪田信貴氏の年齢、学歴、出身は明らかにされていません。インターネットで調べても不明です。IT企業を複数社起業し経営もしているとのことですが、幾つかの会社を経営しながら学習塾の塾長として中高生に真摯に向き合えるのでしょうか。映画の中で、坪田先生は夜遅くまで生徒のプリントの丸付けをしていました。複数の会社の経営者の姿とはかけ離れています。

さやかちゃんが頑張って慶應大学に入ったストーリーは感動的です。しかし、本の題名とその内容はかなり脚色されていると感じます。映画での脚色はある程度仕方がないものの、脚色された怪しげな部分のためにせっかくのノンフィクション感動ストーリーが色あせてしまったという印象があり、とても残念です。


(2015年06月18日) 【うつのみや書店】 [▲ 先頭へ]

最近とても嬉しく思ったことがありました。場所は東京・新宿にある紀伊國屋書店です。高校クラスの数学の授業を充実させるために問題集を探しに行きました。東京行きの新幹線に乗る前に、柿木畠にあるうつのみや書店本店へ行き、購入候補として2種類の問題集を選びました。

新宿にある紀伊國屋書店はビルの地下1階から8階までの大きな本屋さんです。8階にある学習参考書のコーナーの広さはうつのみや書店の同コーナーの3〜4倍位でしょうか。学習参考書の品揃えは全国屈指です。高校数学の参考書・問題集のコーナーはうつのみや書店の2倍程度あると思います。

高校数学のコーナーで、問題集を全て手に取って調べました。そして結局、うつのみや書店で目星を付けた2種類を超える問題集を見つけることはできませんでした。うつのみや書店の品揃えが優れていることが分かりとても嬉しくなったのです。地元金沢に素晴らしい本屋さんがあり、非常に心強いと思いました。

紀伊國屋書店では高校数学の問題集を調べた後は、英語の教材もチェックしました。店員さんに評判の良い参考書や単語集について聞きもしました。因みに、サミット・ゼミの英語教材は万全です! 教材調べや情報収集は私にとって真剣勝負であり、1時間半の戦いを終えて同書店を後にした時はグッタリ疲れていました。


(2015年06月11日) 【部活に感動】 [▲ 先頭へ]

日曜日(7日)に桜丘高校吹奏楽部の定期演奏会に行ってきました。高校クラスのA子さんの雄姿を見るためでした。同部は石川県を代表する吹奏楽部であり、一度その演奏を聴いてみたいと、以前から興味がありました。実際にコンサートを聴いてみて、迫力ある演奏に感動しました。

青春時代に、仲間と一緒に何かに集中することは素晴らしいです。私自身は高校時代に部活に入らなかったので、見事なハーモニーで演奏する高校生の皆さんが羨ましかったです。A子さんが懸命に演奏している姿には心を打たれました。定期演奏会に向けて積み重ねた苦しい練習を想像できました。

同校吹奏楽部に限らず部活をしている高校生にとって勉強との両立は大変です。特に、それぞれの大会での成績上位を狙っている部活であれば、練習が厳しく勉強時間の確保が大きな課題です。また、限られた勉強時間をどれだけ密度の濃いものにするかもポイントになります。

石川県立音楽堂を後にして、部活で頑張っているA子さんの成績を上げたい、志望校合格に導きたいと心から思いました。A子さん以外にも部活で頑張っている生徒の皆さんの顔が頭に浮かびました。より効果的な授業、勉強全体に対する的確なアドバイス、勉強に対する動機づけなど、私自身の課題もたくさんあると改めて思いました。


(2015年06月04日) 【英語の教科書の活用】 [▲ 先頭へ]

当ゼミ高校英語クラスでは、各高校の定期テストの時に、通常授業に代えてテスト対策の特別授業を実施します。先月中旬には、高2クラスで特別授業を行いました。この定期テスト対策の授業では、英文解釈の教科書の試験範囲を復習します。生徒の皆さんに1文ずつ読んで和訳してもらい、彼らが英文構造をきちんと把握しているか否かを確認します。

高2クラスの構成は進学校3校に通う3名なので、特別授業を3回行いました。3校の内2校は同じ英文解釈の教科書を使っています。その2校とも、教科書をそのまま使うのではなく、先生が準備するプリントに基づいて授業が進んでいました。

試験範囲の英文をチェックしていたところ、2名とも強調構文(It is 〜 that 〜.)を訳すことはできませんでした。その強調構文は、学校の先生が準備したプリントには載っていなくて、授業でも説明はなかったとのことでした。強調構文は、見抜きにくく、大学入試の問題でもよく狙われる重要な構文です。この他にも、解説すべき英文が説明されていない例がありました。

英文読解の授業の基本は様々な英文の構造を把握することにあり、そのために教科書があるはずです。しかし、金沢有数の進学校2校では、教科書が上手く活用されていません。プリントを使えば、各単元全てをカバーすることはできません。そうすると、上述のように大切な英文の説明が省かれることがあり、何よりその単元のテーマを全体の流れの中で理解することはできません。

せっかく素晴らしい教科書が採用されているのに、何故その教科書を使いこなさないのか不思議ですし疑問に思います。生徒が教科書を予習して、授業でその内容を確認するというやり方がシンプルであると同時に効果的な勉強方法です。学校の先生方は、何故大切な教科書をそのまま使わずにプリントを準備するのでしょうか。定期テスト対策の特別授業をする度にこのように思います。


(2015年05月28日) 【どうした、金沢高校】 [▲ 先頭へ]

先週水曜日にアクタス6月号が発売されました。毎年、アクタス6月号には、各高校の大学合格者数一覧が掲載されます。今年もすぐに購入して、高校入試に関するオリジナル資料に必要な情報を書き加えました。この資料は、中3クラス入塾を希望される皆さんにお配りして各高校について説明しています。

大学合格者数一覧を見ていて、金沢高校の合格実績が気になりました。金沢大学合格者は一桁の8名、旧七帝大に東工大、一橋大、神戸大を加えたいわゆる難関大学合格者はゼロでした。私立のライバル校とされている星陵高校は、金沢大学が24名、難関大学が10名でしたから、かなりの差がありました。

毎年のアクタス6月号の大学合格者数一覧表はファイルしてあるので、両校の過去10年間の合格実績を調べてみました。金沢大学合格は、金沢が毎年6〜19名、星陵24〜44名、難関大学では、金沢0〜7名、星陵4〜20名でした。ライバル校とは言えない程水があいてしまいました。

金沢高校は難関大学を目指すSコースを設定し、同コースの受験生は2009年から大学入試に臨んでいます。しかし、実績は上がっていないと言わざるをえません。当ゼミは金沢市の南部に位置し、星陵高校より金沢高校がずっと近くにあります。私立高校入試に関して、中3の皆さんに金沢高校を薦めたいところですが、なかなか難しい状況です。

金沢高校には、泉丘や二水で残念な結果になった生徒が少なからず通っているはずです。15歳の春に非常に辛い経験をした彼らに3年後に栄冠を与える大切な使命があると思います。この使命は、彼らの長い人生に大きな影響を及ぼします。金沢高校の内部ではどのような議論がされているのでしょうか。


(2015年05月21日) 【圧倒的努力】 [▲ 先頭へ]

幻冬舎の社長である見城徹さんの「たった一人の熱狂」という本を読みました。幻冬舎は1993年設立の若い出版社ですが、五木寛之「大河の一滴」、石原慎太郎「弟」、郷ひろみ「ダディ」、村上龍「13歳のハローワーク」など数々のミリオンセラーを出しています。若い頃、石原慎太郎に本を書いてもらうために、彼の有名な著作である「太陽の季節」を全文暗唱したというエピソードを聞いて以来、見城徹という男に興味を持っていました。

「たった一人の熱狂」では見城さんの生き方、仕事のやり方が熱く、濃く語られていました。読んでいて痛快であり、参考になる点も多々ありました。私自身の甘さについて気づかされもしました。

この本のエッセンスは、物事を成し遂げるためには、そのことに熱狂し圧倒的努力が必要だ、ということです。「熱狂」という言葉には心の底から湧き上がる強烈な意志を、「圧倒的努力」という言葉には目標に対する凄まじいパワーを感じました。

ビジネスの世界は競争が厳しいので、熱狂と圧倒的努力でも成果が出ないこともあるでしょう。しかし、勉強、受験においては、自分の目標を強烈に意識して圧倒的努力を重ねれば結果は出ます。ゼミの各クラスでこの話をして、生徒の皆さんを刺激しやる気を引き出そうと考えています。


(2015年05月14日) 【教職員削減?】 [▲ 先頭へ]

今週月曜日、財務省が財政健全化のための歳出抑制策をまとめました。財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会が示した具体策には、公立の小中学校の教職員数を抑える案が含まれています。今後10年で約4.2万人減らしても教育の質を維持できるとしています。全国で約4.2万ということは、石川県では約400人の削減になります。石川県の公立小中学校は310校ありますから、今後10年間で各校から1〜2名削減されるという勘定です。

財務省は「教育の質を維持できる」としていますが、そもそも現在における教育の質自体がそのまま肯定できるものとは言えません。先生の忙しさについてはよく知られるところです。2014年6月26日付け本欄「国際教員指導環境調査」で、日本の先生が忙し過ぎるという経済協力開発機構(OECD)の調査をご紹介しました。私の元生徒は石川県のある中学の先生ですが、毎日21時、22時まで学校に残ります。しかも、生徒の学力向上に向けた作業をする時間的ゆとりはないそうで、学力向上は学習塾に任せざるを得ないというようなことを話しています。

資源が乏しい日本では人材こそが国力の源泉です。安倍首相は経済再生を優先していますが、その経済を支えるのはヒトです。ですから、教育は日本にとって、経済と並ぶ、いや経済より優先するべき事項だと思います。ヒト、モノ、カネという経営の3要素の中で一番大切な要素はヒトです。

教育の質を維持できるから教職員を削減するという財務省の策は、今の日本の学校現場を直視しないばかりか、将来の日本の国力の衰退につながる愚策としか言えません。月曜日の具体策はまだ案の段階ですから、実現しないことを祈るばかりです。


(2015年05月07日) 【高1クラス開講】 [▲ 先頭へ]

昨日、高1クラスが開講しました。サミット・ゼミの高1クラスは5月に開講します。生徒の皆さんがそれぞれの高校に入学して1か月経ち、高校生活に慣れた頃のスタートです。高校での勉強の厳しさを実感している頃でもあります。

昨日は先ず、英語を含めた高1生としての一般的な勉強法について話しました。中学の時とは異なり、英語や数学で予習や復習が必要になるというようなお話です。大学受験に向けた勉強は「受験勉強」というパッケージ化された勉強ではなく各学年の学習の総まとめですから、高1では1年生としての勉強をしっかりする必要があります。

次に英語の重要性について話しました。1つは、然るべきレベルの実力がつけば、英語は得点の変動が非常に少ない入試に強い科目であること。もう1つは、社会に出てから英語を使って仕事をするために、大学入試時点で相当レベルに達していなければならないことです。

進路についても話しました。彼らは今年中に文系・理系を選択しなければなりません。文系、理系で大学にはどのような学部があるのか、各学部ではどのような勉強をするのかについて具体的に説明しました。

一通り話をしてから、英単語の発音記号についてCDを使って説明しました。センター試験の第1問では発音・アクセント問題が7問(14点)出題されます。単語を覚える時に発音記号もチェックする習慣がつけばセンター試験第1問は恐くはありません。また、l と r 等、日本人として注意すべき発音の違いについても説明しました。彼らが将来英語を話すときの参考になることを期待しました。

大学入試を視野の遠くに捉えて、着実に彼らを導いていくつもりです。授業は約17年間の経験を基に進めますが、更なる工夫をしてより効果的なものに進化させたいと張り切っています。


(2015年04月30日) 【公立高校入試・平均点 in 2015】 [▲ 先頭へ]

4月20日の教育委員会会議で3月の公立高校入試の平均点が報告されました。5教科合計の平均点は256点でした。非常に難しかった一昨年と昨年の239点からは上がりましたが、易しい入試ではありませんでした。247点だった平成23年度から難しい入試が5年間続いています。

今年、平均点が50点を割ったのは、45.3点の数学と48.5点の理科です。数学は実際に解いてみて確かに難しかったです。例えば、作図は思考力を要求する問題でした。解き易かった連立方程式の文章問題が難しければ一段と平均点が下がったでしょう。

入試の問題が難しくても易しくても、高校受験生としてするべき勉強の中身は同じです。どんな問題にでも対処できる本物の実力をつけることが大切です。高校入試に必要な教材は決まっています。教科書、ワーク、学習参考書(いわゆる厚物)を確実に勉強すれば、その他の教材は特に必要ないと思います。いろいろな教材に手を出して消化不良になるのではなく、基本の教材をマスターすることが重要です。それができれば石川県の公立高校には合格できます。

ただし、やはり怖いのは数学です。平均点が40.6点の平成20年以降で平均点が50点以上だったのは2回だけです。平成22年の51.1点と平成24年の52.7点ですが、両年とも易しくはありませんでした。今年の平均点45.3点を受けて石川県総合模試は数学の問題の難度を上げるはずです。中3クラスの皆さんには、難しいテストにどう取り組むかをしっかり伝授していくつもりです。


(2015年04月23日) 【新しい教室】 [▲ 先頭へ]
本日、教室を移転しました。とは言っても、畑を挟んだ隣の建物に移っただけです。17年前に羽咋で学習塾を始め、その翌年金沢にも教室を構えました。金沢の教室は丁度16年間使ってきました。昨日までの教室は3階建ての建物の3階にありました。今年に入ったころから玄関やトイレで雨漏りが始まり、大家さんに屋上の防水工事を依頼しました。しかし、建物が古くなり建て替えたいとのことで、退去を要請されました。びっくりしました。

入試シーズンが一段落してから物件をいろいろ探しましたが、結局は隣の2階建ての建物の2階に落ち着きました。事務所としてのやや広い物件で、カーペットを敷いたり間仕切りを置いたりして、教室用にアレンジしました。教室の雰囲気が変わっただけではなく、従来の申し訳程度の看板ではなく、それなりの看板を設置することにしました。

2013年12月26日付けの本欄「マーケティング」で、マーケティングの4Pについて述べました。Product(製品)、Price(価格)、Promotion(販売促進)、Place(販売拠点)の4つです。この内、Placeの要素に関して、昨日までの教室は道路と反対側の奥まった所にあったので、好ましいとは言えないと思ってきました。新しい教室は通りに面しているので、Placeに関して気になっていた懸案はようやく解決しました。

間仕切りがメールに添付されてきたカタログの色合いとかなり異なっていたので交換するというハプニングもありましたが、来週から新しい教室での授業が始まります。5月には高1クラスが開講するので、私も心機一転頑張りたいと思います。皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。


(2015年04月16日) 【人工光合成の現状と企業の力】 [▲ 先頭へ]

2か月前のことですが、私が非常に興味を持っている人工光合成に関する新聞記事がありました。2月22日付け日本経済新聞1面の「革新力」欄でパナソニック・先端研究本部の人工光合成研究が取り上げられていました。太陽光エネルギーをどれだけ再現できるかというエネルギー変換効率を上げることが非常に難しいそうです。植物では0.2%で、パナソニックは0.3%にしましたが、企業としての採算ラインは10%ということです。実用化までは10年以上かかるとの見通しでした。

インターネットで人工光合成を調べてみました。人工光合成のパイオニアは豊田中央研究所で、2011年に水と二酸化炭素と太陽光のみを用いて炭素化合物(ギ酸)を合成しました。その時点での変換効率は0.03-0.04%でした。東芝は昨年12月に人工光合成の世界記録を更新したと発表しました。1.5%の変換効率を得られたそうです。実用化にはやはり10%の変換率が必要とのことでした。変換効率が10%になると、炭素化合物や水素が効率よく取れるようになるそうです。

人工光合成を調べてみて不思議だったのは、大学よりも企業で研究が進んでいるように見えることでした。2010年にノーベル化学賞を受賞した米パデュー大学の根岸英一特別教授は、2011年に文部科学省と人工光合成などの技術革新の具体化を進めることで合意しました。しかし、大学での人工光合成の研究に関しては大阪市立大学の研究が目につく位です。

調べてみて、企業の力を改めて感じました。特に、パナソニックは、2年前に2年続けて7 000億円を超える赤字を計上しました。2年間で1.5兆円を超える大きな赤字を出しながら、すぐには利益が出ない人工光合成の研究を継続していました。大企業の底力だと言えます。

我が石川県では、東京証券取引所1部上場の澁谷工業が、山口大学や佐賀大学と提携して再生医療に取り組んでいます。飲料用充填装置で国内最大手の機械メーカーである同社が再生医療を研究するのは興味深い取り組みです。企業の成長と社会的貢献をもたらす研究を進展させれば、県外の大学に進学した若者のUターンを招くケースになると思います。


(2015年04月09日) 【変わる大学入試】 [▲ 先頭へ]

今週の日本経済新聞に、「変わる大学入試 教育サービス大競争」という連載がありました。2020年度に大学入試センター試験が廃止され、知識の活用力を問う試験(仮称は大学入学希望者学力評価テスト)に変わることに伴う動きに関する記事でした。4/7掲載分は知識活用力養成に向けて揺れる予備校を、4/8掲載分は英語試験の変貌がもたらす動きを紹介していました。

予備校の動きとして河合塾の例が挙げられました。高校2年生13人が、気温の上昇と二酸化炭素濃度の上昇の関係について、2枚のグラフを見ながら話し合い、その結論を英作文にするという内容でした。また、新しい英語の試験は「読む、書く、聞く、話す」の4技能を測定することになるので、「早くから英語」という需要が急拡大しているようです。

単なる暗記ではなく、思考や判断という知識の活用力は、確かに今の高校生の問題点です。昨年12月4日付け本欄では、自由英作にてこずる高3クラスを紹介しましたが、正にこのポイントに関連します。しかし、これは高校生が悪いのではなく、知識を活用するような教育をしてこなかったことが問題です。ですから、新しい試験の方向性は正しいと思います。

英語の試験で4つの技能を測定すること自体も正しい方向性だと思いますが、「話す」技能をどのように養成するかは大問題です。高校の授業で、「話す」に力を入れた結果として「読む」と「書く」能力が下がるのではないかが心配です。4つの技能をバランス良く伸ばすことは至難の業です。

知識の活用、「話す」を含む幅広い英語能力という2つの大きな変化が同時並行で進みます。学校側がどのように対応していくのか見守りたいと思います。

新しい大学入試は、今の中学1年生からが対象です。まだまだ時間がありますが、サミット・ゼミでも上記の変化を見据えた要素を盛り込んでいくつもりです。私は、生徒の皆さんに様々な局面で「考える」ことを要求していますから、この流れのまま、知識の活用について工夫したいと思います。英語の「話す」点については、従来トライアル的に実施してきた英会話の授業を発展させることを考えています。


(2015年04月02日) 【高校数学クラス】 [▲ 先頭へ]
サミット・ゼミ高校クラスには、各学年の英語クラスと高3数学クラスがあります。英語クラスは、これまでの16年半の経験の中で内容が固まってきました。そして、毎年のメンバーの皆さんの学力レベルに応じて調整しながら運営しています。高3数学クラスは、センター試験形式のTA・UB実戦問題練習で、2010年から設定しています。

高校の数学に関しては、センター試験対策としては現在のクラスが十分機能していると思っていますが、記述問題対策をどうするかが課題です。現状は英語の授業の前後の時間に数学の質問に対応しています。質問をし易くするために、授業開始の1時間前には教室を開けています。

今春大学受験を終えた皆さんに数学記述問題対策の授業の必要性について聞いてみました。あった方が良いという意見もあれば、なくても大丈夫という意見もありました。後者の意見を言った生徒さんは、高校の数学の問題は自分でじっくりと解くべきと話しました。彼は、高校の数学の前提として、中学の数学でしっかり考える習慣をつける方を重視すべきだと話してくれました。

彼は中2の後半から通ってくれました。その経験から上述の意見を述べたようです。納得できる意見でした。中学クラスでは、数学の問題の答えをすぐには教えずに、生徒の皆さんに考えることを要求していますが、彼にとってはそれが良かったようです。

高校数学・記述問題のクラスを設定すると中2クラスを設定する余裕がなくなるという事情もあるので、当分の間は、高1・高2クラス(英語)で数学の問題を解く日を多くする形で対応していきます。私自身は数学が好きで、高校は理数科に入りました。数学の楽しさを伝えたいという気持ちがありますから、高校数学クラスの充実にむけて工夫の余地がないか検討するつもりです。


(2015年03月26日) 【大学入試 in 2015】 [▲ 先頭へ]

先週から今週にかけて大学入試・後期日程試験の合格発表が行われ、今シーズンの大学入試が終了しました。当ゼミの受験生の皆さんの結果が出て、思いつくままに雑感を述べてみたいと思います。

今年はショッキングなケースがありました。ほぼ大丈夫と思っていたある難関大学で残念な結果になりました。大学入試の怖さを実感させられました。倍率が低くはないので、ちょっとしたミスが合否を分けるようです。

センター試験の結果の大きさを改めて感じました。B判定以上がついた人たちはだいたい結果を出しました。2次試験に向けてのプレッシャーが低減して、気持ちにある程度の余裕を持って試験に臨めたようです。難関大学を目指す場合、秋までは2次試験対策の勉強を中心にすべきですが、11月以降はきっちりセンター試験対策をしなければなりません。特に、文系志望者の理科、理系志望者の社会が甘くなります。

今年の受験生の皆さんは英語を得意科目として大学受験に挑みました。センター試験の英語の平均点は116.17点で難しくはありませんでしたが、期待したほど得点できなかった人がいました。時間との勝負という側面があるセンター試験では、思い通りに得点を伸ばすことは易しくはありません。

志望校で結果が出なかった人に対して、2次試験出願の際に、合格が確実な大学を勧めるべきだったのかという悩みがあります。おそらく聞き入れてはくれなかったと思いますが、厳しい現実を見て、心の中の葛藤は続いています。

受験が終わった皆さんにアンケートをお願いしたり、実際に会って話を聞いたりしています。これらの貴重な情報をこれからの大学受験に活かしていくつもりです。


(2015年03月19日) 【アゴが疲れるくらい泣いた結果】 [▲ 先頭へ]

先週の日曜日(3月8日)午後、携帯にA子さんから電話が入りました。金沢大学・前期日程試験の合格を教えてくれる電話でした。胸がジーンとしました。

この3年間、A子さんとは本当によく話をしてきました。英語や数学の勉強の仕方、担任の先生の好ましくない助言への対応、大学そして卒業後の進路など、本当に多くの話をしました。彼女は高いレベルの大学を目指していましたから、受験勉強に関しては厳しいこともたくさん言いました。彼女は帰宅してよく泣いたそうです。アゴが疲れるくらい大泣きしたこともあったそうです。泣いた後、気持ちを整理して、メールが入ったことも何回もありました。

そんなA子さんはセンター試験で今までの最高点を取りました。センター試験で失敗する受験生が多い中、彼女の健闘は見事でした。特に、1年前は苦手だった数学を克服してきた頑張りには感心させられました。センター試験後の2次試験出願の際にも雑音がありましたが、第一志望を貫こうと相談しました。

彼女が受験した学類は思いのほか倍率が上がり、3月8日は私もドキドキしていました。電話で話している時、様々なことを思い出して胸が熱くなりました。迂闊にも「ウソではないな」と口走ったところ、そんな情けないウソは言いませんときっぱり言われました。


(2015年03月12日) 【入試の時期】 [▲ 先頭へ]

一昨日・昨日の2日間、公立高校の入試が行われました。強い風が吹き、雪も降る寒い2日間でしたから、受験生が可哀そうでした。過去、高校入試の日は天気が荒れていたという印象があります。数年前、北國新聞会館前での合格発表の時、非常に風が強く、合格者の受験番号が掲載された用紙が掲示板から外れて空高く舞ったこともありました。

ところで、金沢では桜は毎年4月初めに開花します。そして、高校の入学式の頃満開になります。入学式が満開の桜で彩られるシーンは素敵です。しかし、この素晴らしい情景をもたらす高校入試は、冬から春へと移る天気が荒れる時期に行われます。

センター試験は1月中旬に実施されます。金沢では今年のセンター試験初日1/17は、風が強い雪模様の日でした。雪国と呼ばれる地域と冬に好天が続く太平洋側の地域では、センター試験の時期の天気はかなり違います。また、この時期はインフルエンザが流行する時期に重なります。

昨今、諸外国の基準に合わせるために幾つかの大学で秋入学が検討されています。季節的な厳しい要因を考えると、高校入試や大学入試の時期を夏に移して秋入学にすることは検討に値します。満開の桜の下での入学式という華やかな情景はなくなりますが、受験生の負担は軽くなるでしょう。一緒に勉強してきた高校受験生の皆さんの健闘を祈りながら荒れている窓景色を見て、入試時期の見直しが必要かもしれないなと思いました。


(2015年03月05日) 【教科書を活用する】 [▲ 先頭へ]
教科書を活用する、この当然なことが進学校と言われる高校でも実行されていない場合があります。せっかく効果的な英文解釈の教科書を採用しているのに、英文の和訳すなわち英文の理解が十分にされていません。それなりのプリントを使ってはいるのですが、英語をマスターするための基本であるべき教科書が十分に活用されているとは言えないのです。ましてや、そのプリントに英単語の和訳が載っていることがあるので、本当に生徒のことを考えているのかと思ってしまいます。

そのような状況の中、頑張っている高1のA子さんがいます。先月末から各高校では学年末テストが行われました。本欄で何回かご紹介していますが、当ゼミでは定期テスト前は、通常授業の代わりに高校別にテスト対策をします。内容は英文解釈の教科書の試験範囲の復習です。皆さんは英文を一文ずつ読んで和訳します。英単語の発音・アクセントやイントネーションにも注意しますが、英文構造を把握しているかどうかをチェックします。英文構造の把握は英語を理解するために最も重要なポイントです。

A子さんの高校でも教科書が十分には読みこなされていませんでした。昨年10月のテスト対策の授業で、学校の授業で教科書の英文の和訳を指示されなくても、自分自身の勉強として和訳するように言いました。非常に簡単な英文を除いて、基本的には全英文の和訳をするのでとても時間がかかる作業です。A子さんに自宅学習の時間を聞いたところ、平日で3時間位とのことでした。英語以外の予習復習もありますから、それ位の時間になると思います。運動系の部活に所属していますから、3時間は立派です。

高1生は、1月の全国模試の結果が戻ってきました。A子さんの英語の成績は、昨年10月に比べて伸びていました。今の勉強を続ければ、学力は着実に伸びていき、英語が得意科目になるはずです。


(2015年02月26日) 【倍率逆転】 [▲ 先頭へ]

昨日の地元紙朝刊を見て「エ〜ッ」と声を上げた中3生が少なからずいたことでしょう。公立高校の一般入試の出願が火曜日(24日)に締め切られ、倍率が昨日の朝刊に載りました。昨年まで二水より低かった泉丘の倍率が、二水の倍率を上回りました。

ここ数年間は、泉丘が1.2倍前後で二水は1.3倍前後でしたので、泉丘の倍率は二水より低いという固定観念がありました。ですから、昨日の朝刊を見て私もびっくりしました。二水は去年の1.27倍とほぼ同じ1.28倍になったのに対して、泉丘は去年の1.25倍から1.39倍に跳ね上がりました。近年は両校の倍率の差は縮まる傾向がありましたが、今年の泉丘の倍率はやはり驚きです。

考えてみると、ここ1〜2年、石川県総合模試での両校の基準偏差値に今までとは違う傾向があります。過去は大体、泉丘65、二水62(桜丘59)と3ポイントの差でしたが、最近は泉丘と二水の差が広がっていました。因みに、今年1月11日の総合模試では、泉丘66、二水61(桜丘58)で、その差は5ポイントでした。広がった分の2ポイントは5教科合計で約16点に相当します。成績上位層が厚くなっている模様です。なお、総合模試の基準偏差値とは合格可能性80%の数値です。

明日(27日)から3月3日まで志願変更ができます。毎年志願変更による倍率変動は意外に小さいのですが、今年はどうなるか注目されます。泉丘を志望する受験生の家庭では、昨夜から志願変更が話題に上っていることでしょう。

なお、手元の資料を調べてみたところ、平成10年度以降の情報がありました。その平成10年度以降、平成15年度に一度だけ泉丘の倍率(1.37倍)が二水(1.31倍)を上回っていました。


(2015年02月19日) 【贈る言葉】 [▲ 先頭へ]

大学入試・前期日程試験がいよいよ来週水曜日に迫ってきました。昨日は高3クラス最後の授業でした。ほとんどの皆さんが中学2年・3年の時から一緒に勉強してきたので、非常に感慨深い授業でした。

この4〜5年で、特に英語力は着実に伸びてきました。彼らが高校2年の秋ごろ、この程度の英文が読めなくて志望する大学に合格できると思っているのかと叱ったことがあります。自由英作の出来が悪く、このままでは大学、社会に送り出せないと厳しい言葉を投げかけたこともありました。そんな彼らが逞しく育ってきました。若者が成長する姿は感動的です。

昨日は、授業を締めくくるにあたって、受験会場の雰囲気にのまれないようにするためのアドバイスをしたり、問題傾向が変わっていてもパニックに陥らないよう注意したりと受験に関する助言、注意をしました。そして最後に、社会に出たときの活きるであろう言葉を贈りました。

その言葉は、私が就職して数年経った頃、会社を離れた社会人グループの代表から言われたものです。社会人としてハッとさせられ、その後の社会人生活の目標になりました。私の社会人経験を踏まえて、生徒の皆さんが将来社会で活躍するための1つの指針となるよう願いを込めました。

今は、最後に贈った言葉を真剣な眼差しで聴いてくれた生徒諸君の入試での健闘を祈るばかりです。


(2015年02月12日) 【フィーリングの訳】 [▲ 先頭へ]

大学入試・前期日程試験まで2週間を切りました。センター試験後の高3英語クラスで繰り返す指示は単語のレベルを上げることです。英文構造を見抜く力がつけば、英語は最終的に単語力が物を言います。2次試験の難しい長文問題と戦うために高水準の単語力は不可欠な武器です。

冬に入ってからは、英文の訳し方について、それまでとは異なる指示をしています。秋までは、とにかく英文をよく見て、日本語らしさを犠牲にしてでも英文構造に忠実な和訳にするように言っていました。入試が近づいた段階では、英文が持つ意味を考えた日本語らしい和訳にしようと話します。

直訳から意訳への転換です。英語においては英文構造を見抜くことが非常に大切なので直訳を指示していましたが、入試ではさすがに日本語らしく訳すべきです。しかし、ここで怖いポイントがあります。日本語らしくしようと思っても、英単語の和訳を適当に並べたフィーリングの訳では、英文が持つ意味から離れてしまいます。

和訳を添削する時、英文構造を踏まえた上で日本語らしく工夫した和訳と単なるフィーリングの和訳には歴然とした違いがあります。英文をしっかり読み込んでその意味するところを把握することができれば、素晴らしい和訳ができあがります。

このことは英作でも同様です。日本語と英語は異なるので、日本語をそのまま直訳的に英語にしないで、英訳しやすい日本語に読み替えることが一般的な手順ですが、この際、その日本語の意味内容をしっかり考えなければなりません。意味内容を踏まえずフィーリングで読み替えて英訳すれば、正答から離れた英文になってしまいます。

高3英語クラスの授業は来週で完了です。最後の授業でもう一度、フィーリングの和訳、英訳にならないように注意するつもりです。


(2015年02月05日) 【自己コントロール その4】 [▲ 先頭へ]

先月下旬のある日の中3クラスで、公立高校の受験校について生徒の皆さんと個別に相談しました。冬休み明けの統一テストとその後の模試結果を受けて話したものです。一通り話した後で、ある生徒さんが、勉強している時に不安感に襲われることがあると訴えました。

また、センター試験後の高3クラスで、出願大学について生徒の皆さんと個別に話した時も、難関大学を目指すある生徒さんが、同じように訴えました。受験に対する不安や大学名の重さが大きなプレッシャーとなり彼の心を襲ったようです。

入試が目前に迫っているので、どうしても受験生は不安に陥りがちになります。そのような相談に対しては、いつも、マイナスイメージと付き合っていて何か良いことはありますかと聞きます。当然答えは「ノー」です。マイナスイメージをブロックする自己コントロールが必要になります。

先ずは、心に不安感が入り込む時間的隙間を作らないことが大切です。勉強と勉強の間の休憩時間が危険な時間です。この時間を短くするためには、理系科目と文系科目を交互に勉強することが有効だと思います。勉強している最中に不安感に襲われる場合は、とにかく集中力を入れ直して目の前の課題に取り組むしかありません。

ある大学合格者のお母様から「最後は気合で入っていきました。」と聞いたことがあります。受験において弱気は禁物です。弱気でいればマイナスイメージが入り込む余地が大きくなります。今はやせ我慢でも強気を貫いて、自分の気持ちを積極的な状態にコントロールしなければなりません。そして、この経験は将来何か厳しい状況になった時に役立つはずです。


(2015年01月29日) 【センター試験 in 2015】 [▲ 先頭へ]

今年も英語と数学のセンター試験の問題をそれぞれの試験日の翌日に実際に解いてみました。試験の問題は翌日の新聞に掲載されますが、当日の夜に予備校のホームページなどから印刷することができます。

英語の筆記試験は今年も少し問題形式が変わりました。ここ数年、毎年少しずつ変わっています。一方、リスニングは2006年の導入以来問題形式は全く変わっていません。このバランスの悪さは少し気持ち悪いです。リスニングの問題形式が変わる可能性が高いと生徒の皆さんに言っていましたが、今年も空振りでした。なお、昨年3月13日付け本欄「発音問題予想」で述べた予想については、的中はしませんでしたが類似の問題が出されました。

英語の問題を解いてみて、やはりセンター試験は良い問題であると改めて感じました。発音・アクセント、文法・語法、グラフや英文パンフレットを使った問題そしていわゆる長文問題と非常にバランスが取れていると思います。私の感覚では、TOEICのリーディング・セクションはセンター試験の延長線上にあります。

数UBの難しさが今年のセンター試験の特徴の1つだと思います。中間集計の平均点は41.95点です。17年前の41.38点に次ぐ低さです。受験生は60分という時間との苦しい闘いだったと思います。決して難しくはありませんでしたが、かなりの計算力を要求する問題でした。数TAの平均点は62.67点(中間集計)でした。例年並みの平均点で、2週間前の本欄で心配した波乱はありませんでした。

毎年、英語と数学のセンター試験の問題を解く時には、入試シーズンが始まったという新鮮な気持ちになります。そして、同時に一抹の不安感を持ちます。今年も思い通りに解けるかなぁ〜という不安です。小心者なので、毎年その不安感を持ちつつ英数の問題に取り組みます。今年もしっかり解けたので、まだまだ大丈夫です!


(2015年01月22日) 【センターリサーチ】 [▲ 先頭へ]

センター試験後の1週間は密度の濃い日々が続きます。受験生は、試験翌日の月曜日に自己採点して、その結果と2次試験の出願希望情報を大手予備校に送ります。大手予備校は、全国から送られる情報を処理して、そのリサーチ結果を各受験生に返送します。受験生は、木曜日午後にリサーチ結果を受け取り実際に出願する大学を検討します。そして、翌週の月曜日から2次試験の出願が始まります。今年で言えば、今週の月曜日に自己採点をして、来週の月曜日から2次試験出願が始まるのです。1週間が目まぐるしく過ぎ去ります。

河合塾や駿台予備校のリサーチ結果は水曜日の夕刻に各ホームページで公開されます。私は、この情報と生徒の皆さんの自己採点結果を照らし合わせて、相談用の資料を作成します。2次試験出願大学の相談は生徒の皆さんの将来に係わるものです。ですから資料の準備には全力を傾けます。生徒の皆さんの得点、リサーチ結果の判定、2次試験で必要と推定される得点、昨年度の倍率などを盛り込みます。センター試験後の水曜日の夜は私にとって1年で最も集中する時間です。

毎年行うこの作業において忘れられない瞬間があります。数学が苦手なある受験生が、数学2科目のうち1科目で大失敗しました。一生懸命努力して実力がついてきていたので私もあまり心配していませんでしたが、パニックに陥ったらしく信じられない点数でした。自宅ではショックでずっと泣いていたそうです。

その時も水曜日の夜にいろいろなホームページを見ながら資料を作っていました。調べてみるとその大学では数学は2科目の内得点の高い1科目だけが必要でした。何回も該当のホームページを確認しましたが、間違いではありませんでした。思わず万歳をしました。夜中の2時を回っていたと思います。因みに、その生徒さんは無事志望大学に合格しました。

昨夜資料を準備しました。全力を傾けての作業で、数時間があっという間に過ぎました。今日はその資料をチェックしています。今週の高3クラスは金曜日に変更しました。明日、生徒の皆さんと出願大学について相談します。


(2015年01月15日) 【センター数学に注目】 [▲ 先頭へ]

センター試験がいよいよ明後日に迫ってきました。今年は数学、特に数TAで何か波乱が起きるかもしれません。新しい教育課程での初めての試験となるからです。数TAでは、従来大問が4問あり、全問必答でした。しかし、新課程で「整数の性質」が新たな履修分野となった影響で、この「整数の性質」そして「場合の数と確率」「図形の性質」の3題から2題選択する形になると予想されています。

あらかじめどの問題を解答するか決めておくと良いというアドバイスもありますが、実際に出題される問題との相性もありますから、決め打ちするのはリスクがあります。現実的には、3つの問題をざっと見た上で選ぶことになりそうです。

高3数学クラスでも、上記の3題から2題を選択する形の問題練習を重ねました。やはりどの問題を選ぶかで得点の差が生じることがありました。3問が同じような難度であれば特に問題はありませんが、難度をそろえることは簡単ではありません。

新課程における最初のテストですから、各分野ともそれほど難しくない問題が出されるだろうと思います。しかし、2年前の数TAでの波乱が頭に浮かびます。各大問の出だしの問題は、普通は易しくてスラスラ解けるものですが、第3問2つ目の問題が難しくて多くの受験生がパニックに陥って、平均点が前年より約19点下がりました。つい2年前の出来事ですから、出題者側も十分配慮しているでしょうが、心配は残ります。

高3数学クラスでは、1年間センター試験形式の問題を解いてきました。問題を解いた際の教訓はノートにまとめるように指示してきました。2年前の数TAの問題も実際に解いてみて、そのような場合の対処方法についても説明しました。センター試験を目前にして、今は生徒諸君の健闘を祈るばかりです。


(2015年01月08日) 【提案力】 [▲ 先頭へ]
新年あけましておめでとうございます。センター試験が来週末に近づき、気合を込めてそれぞれの授業に臨んでいます。今年も生徒の皆さんの目標達成のために、一人一人と対話しながら効果的なサポートをしていくつもりです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

昨年12月11日付け本欄のタイトルは「本質を見抜く」でした。ビジネスの場面を含め社会に出ると様々な問題が発生し、その問題の所在を見極めるような本質を見抜く力があれば、それぞれの分野で活躍できると述べました。

問題の所在がわかれば、次はその問題を解決する力が必要です。問題を解決する際にはいろいろな要素を考慮しなければなりません。例えば、ビジネスにおいて会社間で問題が生じた場合、相手方にどの程度の強さで迫るか、お金がかかっても良いか否か、時間がかかっても良いか否か等の要素を踏まえなければなりません。

ベストだと思える解決策を提案しても何か支障があって採用されないかもしれません。そのような場合に、セカンド・ベストさらにサード・ベストの解決策を提案することができれば、困難な局面をうまく打開できる頼りになる人材になるでしょう。

一般的には、テストでの成績が良い人を頭が良いと言っています。しかし、それは少し違うと思います。真面目に授業を聞いてきっちりテスト勉強をすれば、テストで好成績を残せるはずです。私は、「頭の良さ」とは、上述のようなベストの提案をした上で、さらにセカンド・ベスト、サード・ベストの提案ができることであると考えています。

大学を卒業後、日産自動車に入社した際の新入社員研修における大きなテーマが「問題解決能力」でした。問題の所在を見極めて、解決策を提案する力は正に問題解決能力です。学習塾での授業内容とは直接的な関連はないように見えますが、実は、授業を行う過程でこれらの力を養うことができます。1年の初めに当たり、中高生の皆さんが将来活躍するための盤石な基礎作りのお手伝いをしている立場を改めて自覚しています。