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(2017年1月 〜 2017年6月)


(2017年06月29日) 【定期テストを大切に】 [▲ 先頭へ]

今週から来週にかけて各高校、中学で期末テストが行われています。生徒の皆さんの成績が気になるところですが、特に中2クラス諸君の出来具合に注目しています。今年度の中2クラスは3月後半に開講しました。最初のテストは1学期中間テストで、結果はイマイチでした。テスト勉強をした科目とそうでない科目があり5教科満遍なく準備するという点に問題がありました。

学校の授業をしっかり聞く、テスト勉強をきちんとするが勉強の基本です。この習慣を完璧に身につけることが中2生の大きな目標です。本当はもっと学年下の頃からの目標ですが、サミット・ゼミのクラス設定は中2からです。中1までは勉強内容がそれほど難しくはありません。大した努力なしでも何とかなります。しかし、中2からは内容が難しくなるので、然るべきテスト勉強が必要です。

今できないことは将来もできません。中2でできないことは中3でもできません。さらに学校の授業についていくのが大変になる高校での学習を考えれば、勉強の基本を中2のうちに自分のものにすることは絶対条件です。

1学期中間テスト後の個別反省会で、テスト勉強に手抜きがあった中2生がある外部の教材を使っているのがわかりました。その教材、教科書とワークのどれもが中途半端でした。中学生の場合、教科書とワークをしっかり勉強すれば定期テストで上手くいくはずです。但し、数学だけは例外で、それら以外に問題集を解くべきです。数学は分かっていてもミスが出ます。たくさん問題を解くことで正答率が高まるからです。


(2017年06月22日) 【ビジネス競争の話】 [▲ 先頭へ]

中3クラスでちょっとした経済の話をしました。教室に近い高尾台二丁目の交差点を久しぶりに通った時に来月オープン予定のキリン堂ができていました。扇が丘方面から教室に向かう時で、クスリのアオキを過ぎてすぐにキリン堂があったのでびっくりしました。2つの店の距離は300メートルほどです。ドラッグストア業界の仁義なき戦いという感じです。

先週の中3クラスの休憩時間に2つのドラッグストアを話題にしました。競争相手であるキリン堂がすぐ近くで開店することに対して、アオキの店長だったらどうするかと聞きました。A君は商品の価格を下げると提案しました。お客様が減るのに価格を下げたら業績が大きく落ちると指摘するとA君は沈黙しました。Bさんはチラシを入れると提案しました。キリン堂もチラシを入れると指摘するとBさんも沈黙でした。

休憩時間での突然の質問に、価格を下げるとかチラシを入れるというアイデアが出てきたので上等だと思います。優秀な中3クラスなので、時間をかけて考えれば良い方策が提案されたでしょう。興味深い社会の授業になったと思いますが、その時間がありませんでした。

その時はアイデアを提案することの重要性について話しました。社会に出ると正に競争です。自動車で言えば、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ等の日本車メーカーだけではなくベンツ、BMW、アウディ等の外国車メーカーが厳しい競争を展開しています。自分の会社の車をどのように売るかが問われます。販売を増やせるアイデアの勝負になります。良いアイデアが浮かべば車が売れて、会社の業績が上がり、自分の給料が増えます。

ここで2002年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊東大名誉教授の指摘が重要になります。すなわち、様々な知識と考える力の掛け算で人間の総合的能力が決まるというものです。中3クラスでは、改めてこの指摘を説明しました。知識と考える力の掛け算で良いアイデアが湧いてくるのです。社会に出た時に活躍できるように、覚えるべきものは覚え、考えるべき時は考えようという話は生徒の皆さんの心に届いたと思います。


(2017年06月15日) 【高3生へのメッセージ】 [▲ 先頭へ]

高3の皆さんは、先々週末に部活最後の大会があり、先週末には今年度初めてのセンター試験形式のマーク式模試を受けました。大学入試を目指してエンジン全開という段階に入りました。

毎年このタイミングで大学受験に関する注意事項を述べています。昨年までは大切なポイントを話していただけですが、目に見える形にした方が良いと考えて、今年はプリントを作りました。先ずは、従来の高3クラスで話していたことや追加事項をリストアップしました。そして、それらを体系づけて1枚のプリントにまとめました。約19年の経験を踏まえ魂を込めてまとめたつもりです。

大学入試は辛くて長い道のりです。勉強しても直ぐには結果につながるわけではありません。やるべきことがたくさんあり焦りがちになります。毎月模試が続いて、厳しい判定に凹むこともあります。漠然とした不安感に襲われることもあります。何か辛いことがあった時にそのプリントを読み返してもらいたいと思っています。

参考までにそのプリント冒頭のメッセージをご紹介致します。
「ほとんどの高3生が部活を終えて受験勉強を本格化させる今、皆が不安を感じているはずです。厳しい受験勉強を完璧にこなすことは不可能です。結果を残した先輩たちも、勉強法に悩み、時間配分に苦しみ、受験のプレッシャーに耐えて何とか乗り切りました。だからこそ、人間的に成長できたのです。以下のポイントを参考にして自分の未来に続く大きな扉を開けて欲しい。限られてはいるものの時間はまだ七ヶ月もあります。焦ったり恐れたりすることなく地道に着実に力をつけて欲しい。」


(2017年06月08日) 【嬉しかったこと】 [▲ 先頭へ]

先日の高2クラス(英語)で嬉しいことが2つありました。1つは、A君がある英単語の意味を見事に推測したことです。もう1つは、B君がある英文の構造をきちっと文法的に説明できたことです。

高校の英語クラスでは予備校レベルの授業を行っています。英文を読む時は文の流れ、文脈を意識するように話しています。文脈の中で一つ一つの文を読めば、その内容がよく分かるようになります。また、英文構造を把握するために、単語の品詞、句・節の解読に取り組んでいます。授業内容はかなり難しいのですが、高1の時から意識してそのような勉強の仕方をしていけば英語が分かるようになります。「分かる」を超えて「本当に分かる」ようになります。

先日の高2クラスである長文問題を解いた時、下線部和訳問題にcontentという単語が出てきました。contentは「中身、内容」という意味でよく使われます。しかし、その問題では「満足して」という意味で使われていました。高2の今の段階ではその意味で出てくることはほとんどありません。下線部和訳では前後の文の流れの中で和訳するように指示したところ、A君はその意味を言い当てました。

その長文問題の解説をしている時です。動詞がwonderで、目的語が疑問詞の節の構文がありました。B君に質問すると、その英文がS(主語)V(動詞)O(目的語)の構文であり、疑問詞の節は名詞節と正答しました。英文構造がしっかり解析できています。これができれば、英文が本当に分かっていると言えます。

大学入試の英語問題を解くためだけではなく、将来英語を自由に使いこなして仕事をすることを目指して高度な英語の授業を行っています。この背景には私自身の経験があります。浪人時代に英語が得意になったことが社会に出て携わった海外ビジネスを支えてくれました。要求レベルが高すぎるかなと思いながら授業を行っていますが、A君やB君は私の狙い通りに力をつけています。深い喜びを感じます。


(2017年06月01日) 【中2クラスでの雷 その2】 [▲ 先頭へ]

今年度の中3クラスの生徒諸君はよく頑張っています。数学の難しい問題でも頑張って考えようとします。中3クラスのほとんどの皆さんとは昨年夏から一緒に勉強を始めましたが、初めの頃は難問から逃げようとしていました。転機は1次関数でした。学校では1次関数は夏休み明けに習い始めます。

1次関数は中学で学ぶ数学において非常に重要な分野の1つです。中3からの2次関数を経て、高校の超重要分野である微分・積分につながっていくからです。そして、この分野の難しい問題ではしっかり考えることが必要になります。当時中2の皆さんにとって、中学に入って初めて数学的思考力が問われました。

1次関数は2学期中間テスト・期末テストの範囲でしたから、徹底的に問題練習を重ねました。しかし、中2諸君は難問を前にすると思考を停止することが重なりました。そこである時、もっとしっかり考えなさいと叱りました。先週述べた計算のケアレスミスとは次元が違いますから、雷を落とすというより、中3や高校の数学の話をしながら考えることの必要性、重要性を強く訴えかけたという感じでした。

その後、彼らは変わりました。難しい問題でも立ち向かうようになりました。1次関数と同様に思考力が問われる三角形の合同や平行四辺形の証明も乗り切りました。たった1回叱っただけで変わったのですから、彼らは素晴らしいと思います。大事な指摘を納得して自分のものにする素直さは学力を向上させる重要な要素です。

雷に関する塾長からの一言が続きましたが、全てのクラスでいつも叱っている訳ではありません。クラスの雰囲気が緩んでいる場合やその後の学力向上が懸念される場合に限られます。そもそも強く叱るにはかなりのエネルギーを消耗しますから、できるだけ避けたいのです。


(2017年05月25日) 【中2クラスでの雷】 [▲ 先頭へ]

大学時代、友人に、大谷は短気がお節介を着て歩いていると言われたことがあります。結構当たっています。後者はゼミの授業に役立っていると思います。短気については、その後の人生でかなり自制できるようになりましたが、ゼミの授業では気をつけています。しかし、稀にリミッターが外れることもあります。

今月の中2クラスでリミッターが外れ、雷を落としました。数学の授業をしている時でした。今週から来週にかけての中間テストに向けて先月末からテスト対策の勉強をしています。数学の試験範囲は一部思考力が必要な部分がありますが、ほとんどが計算問題です。難しくはありません。在籍4名全員がケアレスミスを繰り返して雷を呼びました。その前は授業2回連続でミスに注意するように話していました。優しく指示していても効果はないと判断した上でのことでした。

もちろん、途中式をカットしないこと、計算式を丁寧に書くことというミスの防御策は伝えてあります。それでもミスするのは、それを守らなかったり集中力が欠落したりするからです。また、ミスしても気にならないという意識の問題があるのかもしれません。

当然のことながら、速く正確に計算することは数学の基本です。大学入試センター試験の数学では時間との戦いが大きな要素であり、絶対的な計算力が必要です。絶対的な計算力は小中学生の段階から築き上げなければなりません。中2の彼らの大学入試は現行のセンター試験とは異なるテストになっていますが、計算力の重要性は変わらないはずです。

計算が速くて正確な生徒さんもたくさんいます。それらの人たちに聞くと、公文式に通っていたとかソロバンをやっていたというケースがよくあります。やはり基本の反復練習が根本的に大切だということでしょう。私の場合は、中1の担任の先生が数学の先生で、授業後のホームルームの時に毎日プリントを1枚解きました。途中式をカットせず、計算式を丁寧に書く習慣がついたのはそのおかげです。公文式のような練習を実践して下さった吉田先生に感謝しています。


(2017年05月18日) 【受験生が陥りやすい落とし穴】 [▲ 先頭へ]

今年3月、ある大学受験予備校の広告が3回ほど日経新聞に載りました。首都圏を中心にして日本全国に26教室ある予備校です。キャッチコピーは「受験生が陥りやすい10の落とし穴」でした。参考になる「落とし穴」も載っていましたのでご紹介致します。
1.基礎は簡単。自分はできている。
2.難しい問題をやっていれば学力が伸びる。
3.人気講師の授業を聞けば成績が上がる。
4.間違えた問題はひたすら丸暗記する。
5.合格判定に一喜一憂する。
6.得意科目は自分だけで大丈夫。
7.不得意科目はいくらやっても伸びない。
8.勉強は楽しくないもの。
9.理系文系は得意不得意で決める。
10.行きたい大学ではなく行けそうな大学を志望校にする。

それぞれの「落とし穴」についてコメントしてみます。
1.学力が伸びるかどうかは基礎次第であり、基礎ができているか否かは要確認です。
2.基礎が甘いままでは難しい問題をやっても自分のものにはなりません。
3.人気講師の授業を聞くことが、そのまま自分の学力につながるはずがありません。
4.ミスのポイントを丸暗記ではなく確実に自分のものにすることが次につながります。
5.判定が良ければ気を引き締めます。悪ければ凹む時間を取らず勉強します。
6.得意科目だから大丈夫とは限りません。得点の安定化、更なる伸びの余地はあります。
7.きちっと勉強すれば必ず伸びます。不得意科目を放置すればセンター試験で失敗します。
8.勉強することが当然と思えるようにならなければ難関大学には合格できません。
9.数学の得意不得意で理系文系を決める人が多いのですが、自分の将来を考えるべきです。
10.やる気になれば本当に行きたい大学に入れるものです。

目標大学をしっかり見据えること、正しい勉強法、努力の積み重ね、この3つが成績を伸ばす条件です。自分の現状と目標大学合格レベルとの差を認識して分析することで、何を、どのように、どんなタイミングで勉強するべきかが見えてきます。


(2017年05月11日) 【初めての海外旅行】 [▲ 先頭へ]

京都への修学旅行で英会話練習をした中3生の話しを聞いていて、ある情景を思い出しました。大学2年生の時、海外に興味のある友人と3人でヨーロッパへ旅行しました。私たちにとって初めての海外旅行で、夏休み明けの試験の後1ヶ月間、フランス、スペイン、イタリア、ギリシャと巡りました。出発前に日本で手配したのは往復の航空券とヨーロッパ域内の鉄道が乗り放題になるユーレイルパスだけでした。電車で目的地に着く度に旅行者窓口で宿をとるという自由な旅でした。当時は3人とも英語が話せた訳ではありませんから、よくぞ勇気があったものです。

イタリア、フィレンツェの広場にあるオープンカフェでランチを取っている時でした。隣のテーブルにいた老夫婦が我々3人をちらちら見ているのに気づきました。東洋人の若者3人組に興味を持ったようです。私は折り紙を取り出して、彼らの前で折り鶴を折って渡しました。老夫婦はとても喜んでくれて、ワインを飲ませてくれました。私の生徒が京都の蕎麦屋さんでやったように、私たちはテーブルをくっつけて話し始めました。

20分位は話したでしょうか。しかし、お互いに分かったのは、私たちが日本から来たことと彼らがスイスから来たことだけでした。使った言語が違っていたのです。私たちは拙い英語で、彼らはドイツ語(多分)でした。結局は紙に絵を描いて理解し合いました。

その旅行からもう40年ほど経っていますが、老夫婦と青空の下楽しく語らった(?)ことはよく覚えています。外国の人とコミュニケーションを取るのは本当に楽しいです。日産自動車の輸出部門にいた時に英会話ができるようになりましたから、海外出張やプライベートな海外旅行の時にはホテルや一般の人たちと話しています。この楽しさを味わうためにも、生徒の皆さんには英語ができるようになって欲しいと思います。


(2017年05月04日) 【京都・英会話練習 in 2017】 [▲ 先頭へ]

中3クラス6名の内4名が先週、関西方面へ修学旅行に行きました。今年も、京都で外国の人達と話すことを意図して、修学旅行前に英会話練習をしました。”Excuse me. May I talk with you for a while?”から始まる想定問答のプリントを作成して、質問の英語を覚えてもらいました。英会話練習は2回行い、私が外国人役になって会話を進めました。

恥ずかしくて誰も外国人に話しかけなかったかもしれないと思っていましたが、女子2名が実際に外国人と話しました。1人は3組のカップルと話しました。相手はフランス人、ロシア人とオーストラリア人だったそうです。3回も実践したとは素晴らしいです。その子は練習の時 ”Excuse me.” の発音が苦手でした。間違えても ”Kiss me.” とは言わないように言っていましたが、それは大丈夫だったようです。

もう1人は京都の蕎麦屋さんでアメリカ人の30代位の4人組と話しました。4人組の方も制服を着た中学生6名のグループに興味を持ったようで、それぞれのテーブルをくっつけて話したとのこと。話している内容についてはよく分からなかったものの20分位話したそうです。金沢の場所を示すために想定問答のプリントの裏に日本地図を印刷し、その下に、英会話練習に対する私からのお礼のメッセージを書いてサインしました。アメリカ人4人組は私のサインの下にそれぞれサインしてくれたそうです。何と食事代は彼らが出してくれたとのこと。

相手をよくみて悪そうな外国人には絶対話しかけないようにと注意しておきました。その点が唯一心配でしたが杞憂でした。2人ともとても良い経験をしたようです。修学旅行後最初の授業では「修学旅行の思い出」というテーマで作文練習をしました。蕎麦屋さんで話した彼女はそのことを書きました。金沢の中3生にとって、京都で外国人と英語で話したことは忘れられない思い出になるはずです。これがきっかけでますます英語が好きになり、そして得意になって欲しいと思っています。


(2017年04月27日) 【作文「嫌いな科目とその理由」を巡って】 [▲ 先頭へ]

今週の日曜日、元生徒の学校の先生とテニスをして、ランチの時に先週ご紹介した作文の話をしました。実際にその作文を読んでもらいました。どうしようもないですね、これが彼の感想でした。

高校の先生をしている彼によれば、授業のチェックに関する制度はあるそうです。その1つは授業評価アンケートです。生徒が授業を評価するもので、それぞれの質問項目に対して与えられた選択肢から1つを選びます。自由記述ではないとのこと。彼はそのアンケート結果に凹んだことがあるそうです。工夫をして授業を進めても、内容が難しければ生徒は評価してくれないとこぼしていました。

教育委員会の人が授業を実際に検分する制度もあるそうです。しかし、短い時間に限られる点、日時が決められて、そのための準備ができる点で、効果のほどは期待できないかもしれません。

結局のところ、好ましくない授業が行われていても、その状況を改善することは非常に難しいようです。良い授業をしようと努力している先生はいます。しかし、先週の作文のような先生もいます。そのような先生が担当になったら仕方がないということです。父兄は学校の先生は選べませんが学習塾を選ぶことができるので学習塾が流行るのではありませんか、と彼は言いました。それで良いのでしょうか。そこからは、公教育について話し合いました。

私は問題の作文に「気持ちはわかりますが勉強して下さい!」というコメントを書きました。作文とコメントを読んだピザ屋の女将さんは、苦渋のコメントだねと私に言いました。本当に生徒がかわいそうです。


(2017年04月20日) 【教育を問う その26】 [▲ 先頭へ]

先日、ある中3生が書いた作文が胸に刺さりました。その時のテーマは「嫌いな科目とその理由」でした。来春の高校入試を目指して練習を開始したばかりで、書き易いテーマを選びました。どのような理由が述べられるのか興味を持って、皆さんの作文をチェックしました。A君が書いた作文は辛辣で、学校の問題点を具体的に指摘しました。以下にその全文をご紹介致します。

「私の嫌いな科目は社会だ。理由は二つある。一つ目の理由は黒板に何も書かず、ただ一人でずっと話し続けている先生だからだ。早口すぎて何を言っているのかよく分からない。二つ目の理由はプリントを配っておきながら答えを言わないからだ。「よく考えて書いて下さい。」と生徒に言っておきながら答えを教えないのはどうかと思う。クラスみんな答えが気になっていると思う。これらのことから私は社会が嫌いだ。」

中学でも高校でも、授業をしっかり聞いてテスト勉強をきちっとする、これが勉強の基本です。A君の作文を読んで愕然としました。授業が好ましくないものであれば、生徒に授業をしっかり聞きなさいというのは酷です。

授業に対して何らかのチェックは入らないのでしょうか。授業は全てそれぞれの先生に委ねられていて、管理者や第三者のチェックが入らないのであれば問題です。授業が分かりにくければ、生徒はその科目が嫌いになるでしょう。何か対策はないのでしょうか。丁度、次の日曜日に元生徒の学校の先生に会う予定なので聞いてみるつもりです。日曜日の話は、来週の本欄でご紹介するかもしれません。


(2017年04月13日) 【大学受験・合格者アンケート その5】 [▲ 先頭へ]

大学受験・合格者アンケートについては本欄で何回かご紹介したことがあります。今年も合格した皆さんにアンケートをお願いして、その内容を従来のアンケート結果に盛り込みました。新学期が始まるに当たり、高3クラスで追加版アンケート結果を配りました。

皆、良い事を書いているなぁ〜と思いながらアンケート結果を読み上げました。今回は「受験勉強で得たもの」という質問に対する回答を幾つかご紹介致します。
・頑張れば頑張った分の結果が残るが、努力しなければしなかった結果(つけ)が残るということ。
・目標達成のために何が必要かを考える計画力。それを最後までやり遂げる遂行能力と忍耐力。
・支えてくれた人に感謝すること、自分を客観的に見ること、粘り強さの大切さ。
・今まで意識してこなかった自分の集中力のポテンシャルを知ることができた。
・問題を「素直に」解こうと考え始めてから、人にも「素直に」向き合おうと考えるようになった。

素晴らしい感想が続いています。読んでいて、胸がじ〜んとしてきました。特に、最後の感想には改めて感じ入りました。学力が伸びるためには素直さが必要です。その素直さを対人関係に展開しています。この感想を書いた人を調べてみました。その人は、2015年3月19日付け本欄「アゴが疲れるくらい泣いた結果」で紹介した人でした。彼女は現在金沢大学3年で、アメリカへの留学準備を進めています。有意義なキャンパスライフを送っているようです。

高3クラスの皆さんが今後1年間で逞しく成長することを楽しみにしています。苦しいであろう受験勉強を通して得るものは、その後の人生に必ず生きると思います。アンケート結果は高2の皆さんにも大いに参考になりますから、必要な部分を抽出して渡しました。


(2017年04月06日) 【英語を克服する方法】 [▲ 先頭へ]

先月、高校クラスの皆さんに「英語を克服する方法」というプリントを配りました。従来、授業の中で語ってきた勉強法を1枚のプリントにまとめたものです。2月末に金沢大学の2次試験の問題を解いたり、高1クラスで学年末テスト対策をしたりしたことが契機になり、一度きちっとまとめてみようと思いました。

先ずは英文読解です。一言で言うと、英文構造を分析する力を養った上で最終的には単語力ということになります。英文構造を分析する力を養うには、学校の教科書を使いこなすことが最良の方法です。教科書に出てくる複雑な英文構造をしっかり考えます。分からなくても考えます。どうしても分からなければ誰かに聞いて理解します。この経験を積み重ねれば英語は必ず分かるようになります。英語が難しいのは、この経験の積み重ねにかなりの努力が必要だからです。

新学期の始まりに当たって高校クラスでは、この基本となる勉強法を再確認しています。しかし、ここで問題があります。本欄で何回も述べているように、学校の授業で教科書が十分に活用されていないのです。先生が教科書をベースにしたオリジナルのプリントを使うからです。生徒の皆さんから幾つかのプリントを見せてもらいました。それなりに工夫はされているようですが、教科書の徹底活用に勝る勉強法はないと思います。

分詞構文、関係詞、仮定法、強調構文などの大切なポイントを確認し、複雑な構文ではしっかりSVOCを考え、would が出てくれば過去の習慣かwill の時制の一致かそれとも仮定法なのかを考える、このように教科書を使えば英文を理解する力は間違いなく向上します。また、段落の内容をまとめたり、英文が意味する内容を確認したりすれば、文脈の読み取りや読解力の練習になります。

ある学習参考書に理想的な英語の勉強法として次のような手法が紹介されていました。予習として、ノートの左ページに教科書の英文を写し、右ページに英文の和訳を書く。学校の授業で右ページに書いた自分の和訳が正しいかどうかをチェックする。文法や語法の説明が加われば、本当に素晴らしい授業になります。

学校のプリントを無視するわけにはいきませんから、プリントの中で指定された英文を和訳する時には英文構造を見抜く練習をするように話しています。教科書が宝の持ち腐れのように感じ、とても歯がゆいです… 英文読解以外のポイントについては順次述べていこうと思っています。


(2017年03月30日) 【覚悟の出発】 [▲ 先頭へ]

冬の間はフィットネスクラブで走っていましたが、春になり犀川河川敷でのジョギングを再開しました。今の時期の楽しみは、走りながら桜の木の変化を見ることです。蕾がだんだん大きくなってきました。昨日は、わずかながらピンク色になっている蕾を確認しました。昨日付けの日本気象協会の予想によると金沢での開花は4月2日です。

昨日、高校入試で残念な結果になったA君が挨拶に来てくれました。こういうケースは非常に稀です。会いに来てくれたことが嬉しかったです。入試結果がとても気になっていた生徒さんで、合格発表後に出した高校での勉強について書いた手紙の中では思いを込めた文面を綴ました。

2週間前の衝撃を乗り越え、3年後のリベンジを固く決意している表情をしていました。高校での勉強や部活についていろいろと話しました。浪人した時の私の経験についても話しました。メルアドを教えてもらいましたので、今後は折に触れてアドバイスしようと思っています。私に挨拶しようと思ってくれた気持ちは貴重で、3年後のリベンジに向けて応援していくつもりです。

今年の桜は彼にとって辛いものかもしれません。しかし、桜が彩る新たな出発は彼の人生を深いものにし、一層の成長をもたらすと信じています。


(2017年03月23日) 【入試突破者のアドバイス】 [▲ 先頭へ]

大阪大学外国語学部に合格した生徒さんと、先日ゆったりとランチしました。彼とは中学の2年間と高2後半からの1年余りを一緒に勉強しました。高校でも最後まで部活を続け、見事難関大学に合格しました。部活と勉強の両立は「素晴らしい」の一言です。

いろいろ話した中に、ショッキングなことがありました。事前にお願いしていた受験勉強に関するアンケートのプリントを読んだ時のことです。「サミット・ゼミで良かった点と改善すべき点」という質問に対する答えが「う〜ん」というものだったのです。英文構造を見抜く力がついたという回答が私にとって最もうれしいものです。しかし、彼の回答は「毎週の英単語チェックはものすごく役立ちました。単語チェックの期間をもうちょっと伸ばしてもいいと思います。」でした。

彼のいた高3クラスでは英単語チェックを昨年夏まで続けていました。授業時間は2時間と長いようですが、2次試験過去問練習、英作練習、センター試験対策、リスニング練習と盛りだくさんですから、毎年夏からは単語チェックを止めて、その約15分を他の練習に使います。単語くらい自宅でコツコツ覚えて欲しいと思います。しかし、やるべきことが数多くあるので、なかなか単語を覚える時間が取れないようです。授業で単語チェックをすれば、単語を覚える時間を作り、結果として単語力がつくということです。

英語克服法を私なりに一言で言えば、英文構造分析力をつけた上で最終的には単語力です。単語力の重要性は言うまでもありません。上述のアンケート項目には同じ回答をする元生徒さんが少なからずいました。単語チェックは何の工夫もない授業内容だと思うのですが、これが生徒の皆さんの英語力向上に大いに役立つのであれば、もっと重要視しなければなりません。

高校クラスの人たちがしっかり単語を覚えてこなければ叱った方が良いかなと尋ねました。彼は、そうすべきだと即答しました。叱ることはエネルギーを要するのでとても疲れるのですが、そうせざるを得ないのかなぁ〜


(2017年03月16日) 【合格発表後に思うこと】 [▲ 先頭へ]

今年の入試シーズンは、来週の大学入試2次試験・後期日程の合格発表で幕を閉じます。大学入試、高校入試において出願大学、出願高校をどうするかは一番気を遣うところです。センター試験の後、高3の皆さんの出願大学について検討する時は集中します。自己採点した得点をベースにして、河合塾や駿台の合否判定システムを使いながら作業します。模試の成績推移や候補大学の昨年の合格最低点などの情報を準備した上で受験生の皆さんと相談します。

高校入試においては、冬休み明けの統一テストと1月・2月の模試が大きな判断材料です。授業での生徒の皆さんの集中度合いも考慮した上で、生徒の皆さんと相談します。ご父兄の皆さんと相談することもあります。

公立高校入試の合格発表は昨日(3/15)でした。希望が叶った生徒さんもいれば、残念な結果になった生徒さんもいました。やはり気になるのは厳しい結果になった生徒さんのことです。私は大学入試に失敗しました。浪人が決まった時の気持ちを今も覚えています。18歳より3歳も年下の15歳の春で迎える厳しい結果がもたらす影響を考えると胸が痛みます。本人が納得した選択だったとしても、もっと厳しく判断すべきだったのではないか、倍率にもっと注意すべきだったのではないか等反省は尽きません。

私自身は悔しさをバネにして浪人時代に成績が伸びました。昨日残念な結果になった生徒さんには、悔しさを原動力にして、3年後にリベンジを果たして欲しいと思います。


(2017年03月09日) 【公立高校入試 in 2017】 [▲ 先頭へ]

英語は問題文が長くなり英作が増えて難しくなり、数学は難問がなくなり易しくなったという印象でした。今週火曜日・水曜日(3/7,8)に公立高校入試が実施されました。試験翌日の新聞に問題が掲載されたので、すぐに英語と数学の問題を解いてみました。

英語は昨年、第2問で問題形式が変更された(単語の並び替え→4つの英文を問題文に入れる)ので、今年は大きな変更はないだろうと思っていました。しかし、リスニングで英作が出題され、会話文の登場人物が8人と大幅に増え、長文が長くなりました。特に、英文を書く問題が増えたので、戸惑った受験生が少なくなかったと思います。平均点は昨年の50.5点から下がるでしょう。

数学は、作図、証明、空間図形の問題がそれほど難しくなかったので、全体として易しくなりました。平均点は昨年の48.0点からは上がるでしょうが、大きなポイントが第3問の確率の問題です。3つの小問の内2つがかなり難しかったです。この第3問にどう対処したかが合計点に響きます。パスして次の問題に移れば良いのですが、時間をかけて、さらに解けなかったとすれば大失敗につながります。

今年の問題を解いてみて、新年度の中3クラスの授業内容について考えています。基本的には従来の内容を変える必要はありませんが、英語では英作文対策を強化するつもりです。数学では、複雑な関数の問題、証明、作図に対応できる思考力をさらに磨き、また、50分の制限時間の前半に今年の第3問のような難問が出題された時の対処の仕方について練習を重ねるつもりです。

今年度の中2クラスは、来週から授業時間が延びて中3体制に入ります。中2の皆さんの成長を楽しみに上手く導いていこうと思っています。


(2017年03月02日) 【金沢大学・英語入試問題】 [▲ 先頭へ]

大学入試2次試験(前期日程)が先週土曜日(2/25)に実施され、翌日曜日の地元紙に金沢大学の問題が掲載されました。昨年まではざっと見るだけできちんと解いてはいませんでしたが、今年はしっかり解いてみようと思い問題に取り組みました。

全体として良い問題だな、というのが第一印象です。3つの大問の内2つは長文問題で、結構長い英文でした。単語のレベルはそれほど高くなく、極端に難しい英文構造の文はありませんでした。センター試験のいわゆる長文問題である第6問と同じ位の英文レベルで、少し長いかなという感じです。問われるのは読解力です。全体のテーマ、内容構成、そして英文の流れを掴むことがポイントです。

2つの長文問題は昨年と同じ問題形式でした。昨年から少し変わったのが第3問の英作です。昨年は与えられたイラストの状況を説明する自由英作でした。今年はテーマ(自動運転車)について意見を2つ述べる自由英作に変わりました。2つ合わせた制限単語数は昨年と同じ80-120語ですが、内容的には難しくなりました。

一昨年までは日本語で説明する問題がありましたが、昨年の問題ではそれがなくなり英語で答える形式に変わりました。なお、昨年から設問の指示も全て英語になりました。昨年からは英語の問題から一切日本語がなくなり、今年も然るべき難度の自由英作が続いたという流れからは、英語を運用する力を重視する金沢大学の意図が読み取れます。グローバル化が進む時代の流れに沿った良い入試問題だと思います。

金沢大学の入試問題を解くためのポイントは、英語長文の読解力と英語表現力です。前者は通常の勉強の範囲内で対処できます。問題は後者で、自由英作文対策が重要です。自由英作では、与えられたテーマを理解する、テーマに沿った解答のシナリオを考える、英文を書くという手順になります。このシナリオ作りは大きな課題です。しっかり考えることが要求され、思考の深さがチェックされます。かなりの英語力があっても自由英作は難しく、密度の濃い練習の繰り返しが必要です。

新高3クラスには金沢大学を志望する生徒さん達がいます。入試英語の傾向と対策を私なりにまとめて伝える予定です。もちろん、そのプリントには一般的な英語の勉強の要点も加え、同大学以外のどんな入試問題にも対処できる勉強法を書くつもりです。次は今年の数学の問題を解いて、傾向を確認して対策を考えようと思っています。


(2017年02月23日) 【最後は読解力】 [▲ 先頭へ]

難関大学を狙う生徒さんが集まる高3英語クラスでは、2次試験対策として過去問練習を繰り返してきました。徐々に問題の難度を上げ、昨年秋頃からは難関大学の過去問を解きました。特に、センター試験後は非常に難しい問題に挑戦しました。実際の2次試験の問題に十分対処できる力を養うための特訓でした。

先週の高3クラスではかなりの難問に挑戦しました。皆さんは問題と格闘していました。2次試験の難問を解く時は、単語と文法を武器にした問題との戦いです。問題を解き終わり、丸付けをして設問と英文の解説をしました。そして全文和訳のプリントを配りました。英語が得意なある生徒さんが、和訳を読んでもその内容を理解することが難しいと言いました。ポイントはここです。

英語もレベルが高くなると結局は読解力が問われます。アメリカやイギリスの国語ですから当然と言えば当然です。日本語での読解力を身につけていなければ、最終的に英語もわからなくなるのです。文法をマスターし英単語を覚えることはもちろん必要ですが、日本語の読解力が基盤であることをしっかり認識しておく必要があります。

私の学生時代、数学が得意でしたが方程式の応用問題を苦手にしていました。今考えると、それは読解力が原因でした。国語は全ての勉強の基礎だと言われますが、本当にその通りだと思います。


(2017年02月16日) 【高3クラス、最後の授業】 [▲ 先頭へ]

今年度の高3英語クラスは毎週木曜日に授業があります。この一言は、今日2/16の授業後に認めています。高3英語クラスの授業は来週の1回を残すだけになりました。(前期日程試験は2/25来週土曜日なので、最後の授業は月曜日に変更しました。)

毎年、高3ラスト・レッスンの前は深い感慨を覚えます。大学入試を乗り越え、社会に出た時にも通用する英語力の養成を目指しているので、授業のレベルはかなり高度なものになっています。難関大学を狙う生徒の皆さんには厳しい指摘をしなければならない時もあります。頑張ってついてきてくれた生徒の皆さんの努力、気持ちを思うと胸が熱くなります。

授業以外では様々な相談をしてきました。全国模試の返却後には勉強法について相談しました。部活と勉強の両立はとても大きな課題で、それぞれの生徒さんと何回も話し合いました。晩秋からは私立の受験校について相談する機会が増えました。そしてセンター試験後は国公立の受験校を決める相談をしました。最後の授業を前にしていろいろなことが頭に浮かんできます。

今は彼らの栄冠を祈るばかりです。月曜日には気持ちを込めてラスト・レッスンをするつもりです。


(2017年02月09日) 【中3クラスの今】 [▲ 先頭へ]

中3クラスの皆さんに焦りが見られます。焦りのため、数学の因数分解の問題を2次方程式と間違えたり、簡単な計算ミスをしたりとつまらないミスが目立っています。先週の私立高校入試の前は、もしも…という不安もあったようでちょっと深刻でした。

そこで、先日、焦り対策のメモを作ろうと提案しました。焦りの原因を自己分析し、どのように対処すれば良いかを書くメモです。焦りがある場合は漠然とした不安に襲われる状況ですから、原因や対策法を紙に書けば落ち着くことができるのではないかと考えました。自分の感情の中に溺れてしまうのではなく、客観的、冷静になるきっかけになることを狙いました。

丁度1年前に、「難関試験に一発合格する人の本番力」という本のポイントをまとめたプリントを作り、不安感に襲われている中3の皆さんに渡しました。(2016年2月4日付け本欄「本番力」参照)今年は先月半ばに渡しました。メンタルを強くするテクニックも8項目載っているので参考になるはずです。

今週、私立高校入試の合格発表があり全員が合格しましたので少しは落ち着くかなと思っています。高校受験生の皆さんには、公立高校入試に向かって良い経験をしようと話しています。結果を気にするのではなく、自分の気持ちをコントロールしつつ目標に向かってできるだけの努力を積み重ねることです。この経験は必ず3年後の大学受験の時に生きるはずですし、社会に出て苦しい状況になった時にも元気づけてくれると思います。


(2017年02月02) 【英語教科書・重要構文集】 [▲ 先頭へ]

センター試験後の2次試験出願大学の検討そして私立高校入試の対策が終わり、時間的、精神的余裕ができたので、中学英語のオリジナル資料の作成に傾注しています。中学英語はこれをマスターすればOKという資料で、生徒の皆さんから圧倒的に支持されています。

教科書の基本文だけではなく本文に出てくる大切な表現もカバーする資料で、最初に英文を書き、日本語訳をつけ、文法的な説明を加えています。例えば、Sunshine 2 の62ページの文では次の通りです。
英文   I enjoy playing tennis.
日本文  私はテニスをするのを楽しみます。
注意事項 〜ing:〜すること(動名詞) 進行形の〜ingと形は同じだが働きが違う。enjoy の目的語は動名詞(doing)で不定詞(to do)はダメ! finish, stop も同じ
この内容を横置きA4用紙に3列にして記載しています。

サミット・ゼミは1998年10月に開校しました。丁度その頃、「「超」勉強法」(野口悠紀雄著)という本が流行っていました。その中で、英語の教科書丸暗記法が紹介されていました。それをヒントにして、開校後早い時点でオリジナル資料を用意しました。最初は大切なポイントを簡潔に述べていましたが、数年前からはかなり丁寧に、少ししつこい位に説明するようにしました。

教科書が4年毎に改訂されるので、一度作成した資料はその度毎に見直さなければなりません。金沢市内の中学が使っている英語の教科書Sunshineは昨年春に改訂されました。高校受験生の中3の皆さんが使うSunshine 3の資料は昨年9月に作成済みでした。Sunshine 2の資料は中2クラスの皆さんの定期テストの進行に合わせて作っていましたが、今月末に3学期の期末テストがあるので完成を急いでいます。

中1生向けSunshine 1の資料は近年は作っていませんでしたが、3月から新中2クラスを始めるのに合わせて作成することにしました。できるだけ早く完成して、春から通ってくれる皆さんに渡して期末テスト対策として役立ててもらうつもりです。


(2017年01月26日) 【センター試験 in 2017】 [▲ 先頭へ]

センター試験後の一週間は私にとって非常に濃密な期間です。直ぐに英語と数学の問題を解きます。そして、水曜日以降は生徒の皆さんの出願大学の検討に集中します。水曜日の夕方には、合否を判定するプログラムが河合塾や駿台のホームページで使えるようになるからです。人生に大きく影響する決断を支えるのですから気持ちが引き締まります。

今年は英語・数学とも昨年より易しくなりました。英語(200点満点)の平均点は125.29点(中間集計)で昨年より約13点上がり、数TA、数UB(各100点満点)の平均点はそれぞれ62.74点、55.10点で両科目とも昨年より7点余り上がりました。英語の問題を解いている時、易しくなったという印象がありました。数TAも同様でした。数UBは毎年時間との戦いであり、今年もそうでした。

英語を解いてみて当然のポイントを改めて確認しました。発音・アクセント問題(第1問)に対しては日頃から単語の発音記号に注意すること、文法・語法問題(第2問)に対しては知識を正確で確実にしておくべきこと、第3問以降では速読力そして単語力が必要なこと等です。全てが基本事項であり、これらを確実にした上で問題形式に慣れれば十分に180点を狙えます。

数学では速くて正確な計算力が大前提です。また、教科書レベルの理解は絶対条件です。それらを踏まえて問題練習をこなせば金沢大学レベルの得点率75%が可能になります。たくさんの問題を解き、それぞれの問題での解き方のポイントを着実に自分のものにすることの蓄積が重要であり、そのためには相当な期間が必要になります。グラフを描いたり、答案をきれいに書くことも得点アップにつながります。

以上のポイントは高2・高1クラスの皆さんに伝えました。なお、今年のセンター試験では国語(200点満点)が難しくなりました。平均点は昨年より約26点下がり103.45点になりました。サミット・ゼミの皆さんも苦戦しました。高2・高1の皆さんにどのようなアドバイスをすれば良いか考えるつもりです。


(2017年01月19日) 【受験生へのメッセージ】 [▲ 先頭へ]

センター試験が終わりました。私は、例年通り英語と数学の問題をすぐに解いてみました。第6問まである英語の問題の中に非常に興味深い問題が含まれていました。

先ずは第5問です。夢の中でネコになる物語でした。朝起きると”Meow”と鳴くネコになっており、朝食を食べに行くと人間の「私」がいます。人間の「私」はスマホに夢中になり、トーストの味や何を食べているのかもわかりません。お母さんの小言に苛立つもののすぐにスマホに向かって無表情に戻ります。ネコの私は、「自分はこんな奴は嫌いだ」と思い、自分が他人にどのように見られているかに気づきます。ネコの私は人間の「私」に見つかり2階の部屋へ駆け出し、開いていた窓から飛び降ります。そこで夢から覚めます。夢から覚めた私はスマホの充電が終わっている机へ向かいますが、立ち止まり一瞬考えてから、振り向いて(スマホを持たずに)朝食へ向かいます。

次は第6問です。200点満点のセンター試験で、論説文の長文問題である第6問は配点36点の大切な問題です。今年は友情を長続きさせる秘訣についての文章でした。何か感情が傷つけられることが起こってもプライドを飲み込み連絡を続けること、友人の観点から物事を見ることというアドバイスがありました。ライフスタイルが変わるにつれて友情も変わることを認識し、小さな誤解が大きな論争にならないようにすることが大切とも述べられました。生き方に関するhow to 本を読んでいる感じでした。

十数年にわたってセンター試験の問題を解いてきましたが、このような印象に強く残る問題は初めてです。大学入試センターから受験生へのメッセージのような気がします。スマホに溺れるのではなく自分の周りのことに関心を持って欲しいというのは切実な大人の気持ちです。友情を保つ秘訣は大人から若者への贈り物と言えます。入試本番で必死になって問題に取り組んでいる受験生に、それらのメッセージを受け取る心の余裕があったかどうかはわかりませんが、素晴らしい問題でした。


(2017年01月12日) 【受験シーズンは冬で良いの?】 [▲ 先頭へ]

センター試験がいよいよ明後日に迫ってきました。センター試験前の授業は、英語・数学とも既に終了しました。高3英語は木曜日ですが、本日の分は8日の日曜日に移して、実際の試験時間(15:10-16:30)に合わせて問題を解きました。月曜日の数学の授業後、生徒の皆さんが教室から出る時は、激励のハイタッチをしました。

気になるのは天気です。14日は雪、15日は雪時々曇で、両日とも最高気温4度、最低気温-2度の予想です。この冬に入ってから一番条件の悪い天気になりそうです。先週の土曜日が晴れていたのが何とも恨めしいです。北陸だから仕方ないと言えば仕方ないのですが、やはり受験生が可哀そうです。今年は寒波の影響で大阪や名古屋でも雪が降りそうですが、例年は、冬に快晴の天気が続く太平洋側と比べると、北海道や東北、北陸の受験生は、試験を受ける以前にハンディを負っています。

大学受験は人生における大きな勝負の機会です。そうであれば可能な限り平等な条件で受験できる仕組みにしなければなりません。インフルエンザが流行する時節でもありますから、なお一層受験環境を整えることが望まれます。センター試験、2次試験の1〜2月の実施は見直しが必要だと思います。

入学時期に関しては、2011年7月に東大が秋入学を目指すと発表して大きな話題になりました。これは世界標準になっている9月入学に合わせることでグローバル化に対応するものでした。金沢大学を含む各大学が賛同しました。しかし、東大は2年後の2013年6月に、秋入学は当面見送り、海外留学し易い4学期制の導入を発表しました。この4学期制は2015年4月から実際に導入されています。従って、秋入学に伴う入試時期の変更の可能性はないようです。

大学入試改革に関しては、センター試験が2020年1月の実施を最後に廃止され、新たな入試が検討されています。個人的にはセンター試験を廃止する理由が理解できませんが、新しい仕組みを検討することは悪いことではありません。しかし、新たな入試を検討するのであれば、合わせて入試時期の検討も行うべきだと思います。目標の大学合格を目指して頑張った若者に、季節要因に左右されない平等な受験環境を提供することは大人の義務だと考えます。


(2017年01月05日) 【激励の言葉】 [▲ 先頭へ]

あけましておめでとうございます。今年も中高生の皆さんがそれぞれの目標を達成できるよう、英語・数学の授業を通じて導いていくつもりです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

今年のセンター試験は1月14日・15日で、1週間後に迫ってきました。センター試験前の高3クラスは英語・数学とも残りは来週の1回ずつです。そこで、来週の授業でどのような激励の言葉を贈ろうかを考えています。

先ずは、「平常心で」とか「自信を持って」のような月並みな言葉が頭に浮かびます。平常心で試験に臨むことは理想的ではありますが、プレッシャーのかかっている受験生には非常に難しい精神状態です。ですから、この言葉はある意味、無責任な激励だと思います。また、自信を持って、も少し違うと感じます。デジタル大辞泉によれば「自分で自分の能力や価値などを信じること」です。漠然としていて、受験勉強の重みとつながっていない印象があります。

結局は、自分がこれまで積み重ねてきた努力を思い浮かべ、それを信じて試験に臨んで下さい、というような言葉になりそうです。「志望校合格を目指して今まで頑張って勉強してきました。その成果をチェックして下さい。」という心境で問題に集中できれば上手くいくと思います。

生徒の皆さんに真の実力をつけて欲しいので、私の授業には厳しさがあります。それだけに、高3クラスの皆さんが大学受験という大きな関門を上手く乗り越えることを祈るばかりです。