■ 過去の『一言』(2001〜2023)
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(2022年 1月 〜 2022年 6月)


(2022年 6月30日) 【気合充填】 [▲ 先頭へ]

昨日(6/29)、うつのみや書店で入荷したばかりの本を買いました。今年の大学入試2次試験の問題集です。例年通り、国公立大の英語と数学を買いました。今月中旬には大手予備校が発行する共通テストの実戦問題集を購入しました。これらは毎年この時期に発売される問題集です。今年度の購入予定分は全て購入完了です。

昨年度はたまたま高3クラスが未設定でした。一年前も上記の問題集を購入しましたが、実際に使用するわけではありませんでしたから、入手しても気合が入りませんでした。事務的に、英語と数学の問題を整理・管理しているエクセル文書に追加しました。英語の2次試験問題は2問解いただけでした。

今年はいつも通り高3クラスがあり、5名の生徒さんが通ってくれています。入手すべき重要な問題集は全て入手できたので、高3クラスに対して気持ちが乗ってきました。今後は、授業で使う問題を選ぶ作業を行います。共通テスト実戦問題は、英語・数学とも難度をチェックしてどの問題をいつ使うかを決めます。英語の2次試験問題は、テーマ、長さ、難度、問題形式をチェックして授業で使えそうな問題を15問ほど選びます。そして実際に問題を解いてみて授業で使うかどうかを決めます。

共通テストは昨年から始まりましたから、手元にある問題は多くはありませんでした。今年度分の問題集を入手して在庫が充実してきました。英語の2次試験過去問練習では、どの問題をいつ解くかという年間スケジュールがほぼできていますから、新たな問題を加えることで授業がますます効果的になります。単語力や文脈の読み取りの重要性を認識してもらう問題や英文の難度に挑戦する問題を解く順番を調整します。

高3生の皆さんは、今月初めの総体・総文の週の翌週に今年度初の共通テスト形式のマーク式模試を受けました。ほとんどの高3生は部活が終わり、受験モードに入りました。問題集の購入で私も気合が入りました。良い意味の緊張感を持って、密度が濃い授業を進めるつもりです。彼らが受ける共通テストは1月14日・15日で、残り6ヶ月半です。


(2022年 6月23日) 【現代版松下村塾】 [▲ 先頭へ]

今春の本欄(3/31、4/14付け)で二人の教え子について述べました。素晴らしい生徒さんと出会えて良かったなぁと思っていたその頃、NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」のある言葉が耳に留まりました。4/7付け本欄でご紹介した通り、ドラマのキーマンの一人である伴虚無蔵が主人公に語ったものです。「そなたが鍛錬し、培い、身につけたものはそなたのもの。一生の宝となるもの。されど、その宝は分かち与えるほどに輝きを増すものと心得よ。」自分に語られているようで心に響きました。

5/26, 6/2付け本欄では36歳の教え子二人との東京での会食について述べました。社会人としての経験を積んでいく教え子との語り合いには深い味わいがあります。その時は自分の社会人経験が生きます。サミット・ゼミを開校するまでの19年間で、輸出、法務(国内・国際)、国内マーケティング、輸入実務、生産管理などの仕事をしました。今でも新聞をしっかり読んでいてビジネス感覚を鈍らせていないつもりです。

ビジネスマン時代は仕事がどれだけ充実していても、心の中に自分はこれで良いのかという意識がありました。今は生徒の皆さんの成長を見守り、大学生や社会人になった教え子の皆さんと交流でき満足度は高いです。長年にわたり私のことを気にして下さっている、日産・国際法務の時にお世話になった顧問弁護士の先生に、大谷君は非常に長い回り道をしましたが天職につけて良かったですねと言われたことがあります。

高校は理数科に入学しましたから本来は理系です。しかし、高3になる時に転校して文系に変わりました。従って、文系、理系の偏りがありません。大学浪人の時に苦手だった英語を克服し、英語の勉強法をマスターし、英語を武器にしました。そして、上述の通り19年間のビジネスマン経験があります。考えてみると、それら全てが今の仕事につながっています。

サミット・ゼミを始めたのは私が43歳の時です。意図したわけではありませんが、人生の折り返し点でゼミを始めたことになります。日産の顧問弁護士の先生に言われた「長い回り道」は、中高生の皆さんに勉強の大切さを説く時や、社会人になった教え子の皆さんと話す時に生きています。金沢情報6/22夏のファミリー号に掲載した広告に「現代版松下村塾を目指しています。」と書きました。この志を持って、生徒の皆さんを導いていきたいと思っています。


(2022年 6月16日) 【素直さ その2】 [▲ 先頭へ]

3月19日に開講した中2クラスにとって初めての定期テストが先月末に実施されました。その結果が出ましたが、5教科満遍なくテスト勉強するという目標に対して、達成率80%という印象です。学校の授業をしっかり聞く、テスト勉強をきっちりするが勉強の基本です。サミット・ゼミは中2クラスからの設定なので、この習慣を身に付けることが中2の最大の目標です。今後の勉強の伸びを左右する大切な習慣です。

今回の中間テストで、素直さが学力を伸ばす重要な条件の一つだと改めて思いました。Kさんは上位進学校を目指す頑張り屋さんです。英語が大好きですが、数学が大嫌いです。中間テスト前の問題練習では、数学を苦手とする人に共通するミスをしていました。また、今回の試験範囲には説明の問題もあり(先月19日付けの本欄参照)、どうなることかと心配していました。

結果に驚かされました。恐れていた数学は100点でした。Kさんには失礼ですが、ビックリしました。100点を取れたのは、彼女がとても素直だからだと思いました。上述の数学が苦手な人に共通するミスの原因を彼女に説明しましたが、それを素直に聞き入れて理解してくれました。また、説明の問題対策として急遽作成した手書きのプリントの内容をしっかり自分のものにしてくれました。

満点をもたらしたもう一つの要素は向上心です。素直さが向上心と結びつけば学力は必ず伸びます。Kさんが頑張り屋さんだったことが素晴らしい結果をもたらしました。数学に対する苦手意識は簡単には変わらないかもしれませんが、今回の結果はKさんの自信になったと思います。向上心に支えられた素直さがKさんの数学への気持ちを変えていくでしょう。


(2022年 6月 9日) 【高3生へのメッセージ その2】 [▲ 先頭へ]

高3の皆さんは先週末に部活最後の大会があり、今週末は共通テスト形式のマーク式模試が予定ざれています。受験勉強の本格化を意識させる毎年繰り返される日程です。

毎年このタイミングで、受験勉強への取り組みに関するプリントを配布しています。2017年6月15日付け本欄「高3生へのメッセージ」でご紹介した通り、2016年までは口頭で様々なことを述べていましたが、2017年にA4用紙1枚のプリントにまとめました。今年はそのプリントを見直して若干の事項を加えました。魂を込めて作ったプリントは今週配布しました。

志望校の設定の仕方、受験に対する姿勢、受験科目への取り組み方、メンタルコントロール法など非常に濃い内容になっています。一つご紹介すると、大学入試の意味について、不合格になるのは、その大学・学部の勉強についていけないと判断されることと捉えるよう述べています。これは私が浪人時代、河合塾のある先生から言われたことで、この考え方のおかげで受験に対する恐さが消えました。合格したいなら自分の実力を上げるだけです。

高3生が受ける大学入学共通テストは来年1月14, 15日です。7ヶ月間と限られた期間ではありますが、半年以上の期間が残されています。彼らが人生の扉を自ら開けるのを上手くサポートしたいと考えています。もうすぐ5月に受けた模試結果が返却されます。生徒さん一人一人とじっくり面談する予定です。彼らの一生に影響を及ぼす可能性がある作戦会議です。


(2022年 6月 2日) 【教え子との会食 続】 [▲ 先頭へ]

先週の本欄で二人の教え子との会食について述べました。社会人として10年以上の経験を積んだシステムエンジニアとの会話は非常に盛り上がり、一次会では終わらずに、近くのホテルのバーで話が続きました。東京タワーが間近に見える地上39階からの夜景の素晴らしさに気分が高揚して会話はさらに弾みました。

私は、現代版「松下村塾」を目指して、人材を育てたいという思いを持っていると話しました。一昨年に亡くなったプロ野球の野村克也監督が座右の銘にしていた「金を残すのは三流、名を残すのは二流、一流は人を残す」という言葉を紹介したところ、R君が、「先生、それは後藤新平の言葉ですね。」と言いました。後藤新平は明治初期に内務大臣や外務大臣、東京市長を務めた人物です。

その言葉が後藤新平に由来することをR君が知っていたことに驚きました。幅広い教養を身につけていると感じて、とても嬉しくなりました。彼らは36歳で、すでにチームリーダーとして活躍しています。今後さらに経験を積んで会社の幹部になっていくでしょう。どんな人物になっていくのか本当に楽しみです。因みに、二次会の後は、帰宅する電車内のK君とどんな本を読めばよいかについてLINE交換をしました。

私には19年間のビジネスマン経験があります。良かったこともあれば苦しく辛かったこともあります。辛かったときは一人で苦しみました。社会人になった教え子の皆さんが何か困難に直面した時に、自分の経験が参考になると思います。彼らに何かアドバイスできれば、自分の苦しかった経験が生きることになります。


(2022年 5月26日) 【教え子との会食】 [▲ 先頭へ]

2年間通った北海道の高校(理数科)のミニクラス会が東京で開かれて参加してきました。せっかくの上京ですから大学時代の友人や何人かの教え子と会いました。今週月曜日には、36歳の教え子二人と会いました。一人は昨年11月25日付けの本欄でご紹介したR君です。約束の時間を遅らせて夕食を私にご馳走してくれました。もう一人はR君の高校の同級生K君です。K君は中3から高3まで通ってくれ金沢大学に合格しました。K君については2004年3月11日付け本欄でご紹介したことがあります。

K君は大学卒業後、大手電機メーカーに就職し、テレビの開発技術者になっています。彼が就職して何年か後に一度メールをもらったことがあっただけでした。本欄でご紹介した通りの素晴らしい高校生でしたから、ずっと会いたいと思ってきました。とにかく連絡を取ろうと思い今年2月に彼の実家に電話をしました(お母様が大変驚かれました)。そして直ぐにLINEで連絡が取れるようになりました。

月曜日19:30にJR品川駅で待ち合せました。指定した場所で待っていると、K君から「着きました」とのLINEが入りましたが、直ぐには分かりませんでした。18年振りの再会でした! 直ぐにR君も合流して、昨年11月にR君にご馳走してもらった雰囲気の良いキッチン&バーで飲みました。

二人とも大学で修士号を取った後に就職して10年余りの社会人経験があります。それぞれ何人かの部下を率いてプロジェクトリーダーとして活躍しています。仕事の話、人間関係の話などいろいろな話をしました。二人とも然るべき経験を積んだ第一線のエンジニアですから、話の内容が濃かったです。学習塾の経験が長くなった私ですが、自分自身の約20年の社会人経験や、企業や経済に興味があって社会勉強を続けていることから、彼らとの話は上手く噛み合いました。実に楽しい会食でした。

高校受験や大学受験を目指して生徒の皆さんが伸びていく姿を見守ることは感動的です。さらに、教え子の皆さんが社会人として成長する姿を見守ることは深い喜びをもたらしてくれます。縁あって出会えた関係を大切にしていきたいと思っています。


(2022年 5月19日) 【学年最初のテスト】 [▲ 先頭へ]

今週から来週にかけて各中学で一学期の中間テストが予定されています。学年最初の定期テストは一般的に得点し易いものですが、中2の場合は状況が異なっています。英語、数学とも試験範囲は易しくはありません。

英語(New Horizon 2)は、Unit 0で学ぶ過去進行形とthere is構文は中1で学んだことの復習ですが、Unit 1ではbe going toとwillの未来形、そしてSVOO(主語・動詞・目的語・目的語)とSVOC(主語・動詞・目的語・補語)を学びます。一つの単元としては非常に濃い内容です。特に、英文が複雑になるSVOOとSVOCの違い、SVOOの二つの目的語の順番の理解は大きなポイントになります。

数学の試験範囲は「式の計算」と「文字式の利用」です。前半は難しくはありませんが計算ミスが要注意です。後半の「式による説明」を苦手にする中2生が数多くいます。「3つの続いた整数の和は、3の倍数になる。」のような説明です。正に、思考力と表現力が問われます。中間テストの数学では速くて正確な計算力、思考力そして表現力が問われます。今後に大きく影響する数学の土台的な内容です。

中2クラスでは、異なる英語の教科書を使っている生徒さんもいるので2つの教科書の試験範囲を復習しています。生徒の皆さんにとって、違う教科書の勉強は大変ですが、縦糸と横糸のように文法の理解が深まると期待しています。数学の授業では計算ミスに気をつけています。数字や文字を丁寧に書くことと途中式をしっかり書くことを徹底しています。今週は「式による説明」の問題練習に入ります。説明のパターンの習得を目指します。

3/19に開講した中2クラスにとって最初の定期テストです。生徒の皆さんが良いスタートを切れるよう導くつもりです。


(2022年 5月12日) 【中学英語オリジナル資料 その2】 [▲ 先頭へ]

先週の本欄で触れたNew Horizon 1のオリジナル資料を作成しています。来年度の中2クラスを予約して下さった方がいらっしゃるので、どうせ作成するのであれば、今月の中間テストに間に合わせようと思いました。全体の半分ほどの作業を終えて、Unit 5までの分を昨日郵送しました。New Horizon 2とNew Crown 2のオリジナル資料作成がほぼ終了していたので、時間的にも精神的にも余裕がありました。

New Horizon 1の資料作りをしていると、これを中1で勉強するのか、と驚くことが多いです。昨年度の改定によって中1で学ぶことになった文法事項は次の通りです。カッコ内は教科書の基本文です。
・不定詞名詞的用法 (Unit 3 : I want to win the game.)
・動名詞 (Unit 5 : I like dancing. I am good at dancing.)
・感嘆文 (Unit 8 : How nice! What a cute bag!)
・look 形容詞 (Unit 9 : The children look happy.)
・be動詞過去形 (Unit 11 : Were you a starter in the last game?)
・There is 構文 (Unit 11 : Is there a campground near the lake?)
・過去進行形 (Unit 11 : I was playing soccer then.)

感嘆文以外は中2範囲から移ったもので、感嘆文は従来中学では学んでいませんでした。中1で習う文法が難しくなりました。学ぶべき単語数も大幅に増加しました。2020年度までは中学卒業までに1,200語だったのが、2021年度からは小学校600-700語に加えて中学校で1,600-1,800語になりました。単語量は約2倍に大幅アップです。昨年の教科書改訂により中学英語がかなり難しくなったと言えます。

中学各学年の英語の教科書が難しくなりましたが、ゼミでの英語の授業については全く影響ありません。従来から文法をしっかり教えていたからです。改訂で難しくなった教科書の内容を、生徒の皆さんが理解する度合いを確認しながら分かり易く教えるだけです。オリジナル資料は、ゼミの授業で教科書を解説する時に述べる事項を掲載しています。この資料を繰り返して勉強することにより教科書をマスターすることができます。

New Horizon 2とNew Crown 2は間もなく完成します。その後、New Horizon 1の後半の作業を行います。残るNew Crown 1の資料作りは夏休みまでに終えようと考えています。なお、New Horizon 3とNew Crown 3は昨年度に完成済みです。


(2022年 5月 5日) 【中学英語オリジナル資料】 [▲ 先頭へ]

中2クラスが開講して一ヶ月半になります。昨年度は中2クラスがなかったので気づきませんでしたが、金沢市立の中学で使用されている教科書New Horizon 2の内容が難しいです。第一単元ではbe going toとwillの未来形だけではなくSVOO(主語・動詞・目的語・目的語)とSVOC(主語・動詞・目的語・補語)を学びます。2年生の最初の単元としてかなり重い内容です。SVOOとSVOCの違いを理解することは易しくありません。

中学の教科書は昨年から新しくなりました。昨年度の改訂に関しては、昨年5月6日付け本欄「中3英語に仮定法」で、中3の教科書に仮定法が入ったことについて述べました。この仮定法の追加が影響を及ぼしていたのです。従来の中3の内容の一部を中2で、従来の中2の一部を中1で学ぶことになりました。結果として中学英語がかなり難しくなったと思います。New Horizonの場合、不定詞の一部やthere is構文が一年範囲に移りました。SVCのlookの使い方(「〜を見る」ではなく「〜に見える」)も同様です。

教科書改訂の前は中1の秋頃に学んでいた助動詞canは、New Horizon 1の最初の単元で学びます。Unit 1の基本文は、be動詞、一般動詞と助動詞canです。これはvery big surpriseです。いきなりcanが出てきて理解できるのか疑問です。小学校で英語の基礎であるbe動詞、一般動詞をきっちり学んだ前提があってのことでしょうか。be動詞と一般動詞が理解できていなければ、助動詞canはかなり難しいハードルです。

中2クラスの開講後、New Horizon 2の基本文と本文の重要表現をまとめたオリジナル資料を作り始めました。文法の説明や覚えるべき大切な表現をまとめた強力な資料です。New Crown 2の教科書を使っている生徒さんもいるので、オリジナル資料作成は同時並行の作業になっています。かなり大変ですが、生徒の皆さんの英語力を支える資料なので頑張っています。

New Horizon 1のオリジナル資料は従来作っていませんでした。しかし、上述の通り2年生分野の内容が移って1年生分野が難しくなったので、新たに作成しようと考えています。1年生の教科書のオリジナル資料が欠けていてスッキリしない気持ちがありましたから、昨年の教科書改訂は良いきっかけになりました。これをマスターすれば中学英語は大丈夫というシリーズが完成します。


(2022年 4月28日) 【高校入試、異常な平均点】 [▲ 先頭へ]

先月8日、9日に実施された公立高校入試について先週金曜日(4/22)の教育委員会会議で報告されました。衝撃的とも言える結果でした。平均点は英語39.9点(46.1点)、数学47.2点(48.6点)、国語54.7点(60.1点)、理科53.5点(51.2点)、社会39.9点(48.0点)、5教科合計235点(254点)でした。カッコ内は昨年の平均点です。

私の手元にはゼミを開校した前年の1997年からの26年分のデータがありますが、5教科合計の平均点は一昨年の228点に次いで低くなりました。特筆すべきは英語と社会です。

英語は過去40点台の平均点が3年続いていましたが今年は39.9点で、おそらく過去最低点でしょう。会話文、長文とも問題が長くなっているのに加えて、近年は英文の資料やグラフが加わりました。今年の問題は昨年と比べて難度は上がっていないと感じていたので、39.9点にはビックリです。今年の受験生に聞いたところ1番のリスニングの英語のスピードが速くて難しかったということです。リスニングの難化とこれが招いた心理的な焦りによる英文の読解不足が低い平均点の原因のようです。

社会の39.9点も過去最低点だと思います。平成15年度に導入された小論文が廃止された平成24年度の頃から理科と社会に記述式の問題が多く出題されるようになりました。その影響で両科目は平均点が50点を割る年が多くなっています。今年3月の社会の問題を改めて見てみましたが、難しいです。地理の記述式の問題は中学レベルを超えていると思います。

高校入試が究極の実力テストとはいえ平均点が235点は低過ぎます。英語と社会の39.9点は異常値だと言えます。しかも、教育委員会会議で報告された点数は「合格者の得点状況」です。不合格者も含めた全体の平均点はさらに下がることになります。5教科合計の平均点は一昨年が228点で、昨年は254点になりました。それが今年235点と再度難化しました。中3の受験生を萎縮させるほどの難しさです。4/22の教育委員会会議ではどのような議論がなされたのでしょうか。「喝」が必要な平均点の推移です。


(2022年 4月21日) 【大学トップのメッセージ】 [▲ 先頭へ]

昨日の日本経済新聞に、「危機の時代、世界と対話を」という大見出しの特集が掲載されていました。全国の大学トップが新入生へ贈ったメッセージの特集でした。ロシアのウクライナ侵攻や成人年齢を18歳へ引き下げる今月施行の改正民法に言及する学長が多かったそうです。

幾つか紹介されていた学長の言葉の中で、早稲田大学の田中愛治総長のメッセージが印象に残りました。「ウクライナ侵攻など人類が直面する問題の解決策は教科書にも専門書にも記されていない」と指摘し、「答えのない問題に自分なりの解決策を考え出せる、たくましい知性」を大学生活で鍛えて欲しいと述べたそうです。

社会人になった時の活躍につながる素晴らしい言葉だと思います。人類が直面する問題ではなくても、ビジネス社会における問題の解決策、例えば、近年石川への出店を加速しているスギ薬局(本社は愛知県)へのクスリのアオキ(本社は白山市)の対抗策を指南した教科書は存在しません。コストや人材などの諸要素を考慮しながら考えなければなりません。ドラッグストアはこの2社だけではありませんから、顧客を獲得する競争は熾烈を極めています。

「答えのない問題に自分なりの解決策」を考え出せる条件が小中高での学習です。本欄で何回もご紹介している2002年にノーベル物理学賞を受賞された東大・特別栄誉教授の小柴昌俊先生の指摘です。知識と考える力の掛け算が人間の能力を決めるのです。小中高生の時にできるだけたくさんの知識を頭に入れ、考える力を磨いておけば、答えのない問題に自分なりの解決策を考え出すことが可能になります。

今日は木曜日で、高3数学クラスと中2クラスがあります。それぞれのクラスで、昨日の新聞記事を見せながら、小柴先生の言葉を再確認するつもりです。


(2022年 4月14日) 【こんな教え子がいます その2】 [▲ 先頭へ]

新年度入りした4/1に新生活に入る二人の教え子に激励のLINEを送りました。一人は先々週の本欄でご紹介したH君で、もう一人は新社会人になるT君です。

T君は大阪大学外国語学部を卒業して大手電機メーカーに就職しました。英語のセンス抜群のT君は、大学3年の時にTOEIC885点を取得しました。既にAレベルの860点を超えているので素晴らしいです。彼が中3の時、石川県総合模試で4402人中1番になったことは忘れられません。ドイツ語専攻のT君はドイツへの留学経験もあります。私の海外経験の話に興味深そうに耳を傾けてくれます。

T君とH君とは同級生で、中学時代テニス部でダブルスのパートナーでした。成績優秀な二人はお互いを意識するライバル関係にあり、同じ進学校に進みました。「切磋琢磨」という言葉がピタリ当てはまると感じたものです。二人とも東京に住むことになり、既に一度飲んだと聞いていますが、私が上京する時に3人で飲もうと話しています。今から楽しみです。

T君は文系で、英語は私よりできます。H君は理系で、数学は私よりできます。自分よりできる教え子を育てられたことは、教育に携わる者にとって深い喜びです。そのような生徒さんと出会えたことに感謝したいと思います。カムカムエヴリバディの虚無蔵さんに「そなた、そなたを活かす役目が果たせて良かったのぉ〜」と言われているようです。


(2022年 4月 7日) 【カムカムエヴリバディ】 [▲ 先頭へ]

昨日(4/6)放送されたNHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の中のある言葉が心に響きました。NHKラジオ講座で英語をマスターした主人公の大月ひなたが、新しく始まるラジオ講座の講師になるよう依頼されました。悩むひなたに対して、武士魂を体現する大部屋俳優、伴虚無蔵が語りました。「おひな、そなたが鍛錬し、培い、身につけたものはそなたのもの。一生の宝となるもの。されど、その宝は分かち与えるほどに輝きを増すものと心得よ。」

私の現役の大学受験は英語で失敗しました。英語の甘さを自覚していた私は、河合塾で一年間真面目に勉強して、英語が一番の得意科目になりました。英語を鍛錬し、培い、身につけました。大学卒業後は、得意になった英語を使って輸出や海外法務の仕事をこなしました。浪人時代に英語が得意にならなければ自信を持ってそれらの仕事をすることはできませんでした。

24年前にサミット・ゼミを始めてからは英語が「売り」、一番のセールスポイントになっています。河合塾で学んだ英語の勉強法が効果を発揮しています。東京外国語大学・英語学科に進んだ教え子が、いつの間にかセンター試験で9割を狙えるレベルになりました、と語ってくれました。昨年1月の始めての共通テスト・英語リーディング(全国平均58.8点)では、高3クラス5名の平均点は89.6点でした。

浪人時代に身につけた英語の勉強法で生徒の皆さんの英語力が伸びるのは、私の宝を分かち与えていることになります。教え子の英語力が伸びるのは私の深い喜びです。虚無蔵さんは、教えることの大切さを印象的に語ってくれました。


(2022年 3月31日) 【こんな教え子がいます】 [▲ 先頭へ]

明日から新年度です。新たな生活を始める人の中にH君もいます。昨年8月末、彼から長文のLINEが入りました。東大と東京工業大学の大学院の試験に合格したという報告でした。

H君は一浪後、難関私立大学の工学部に入りました。理系の人は大学院に進学する場合が多いので、彼はその大学の大学院に進むと思っていました。しかし、彼は自分の大学の大学院ではなく、東大と東工大の大学院入試に挑みました。3年生になる時にコロナ禍が始まり、一人の時間が多くなる中で自分の進路について考えたそうです。楽な道に進むのではなく、大学院入試の勉強を一年以上も続けたことは「立派」の一言です。

彼は自分の課題に真摯に向き合う素晴らしい人です。中学生の時、私が出した数学の難問を日曜日の朝から晩まで考えたことがありました。中3の時、部長として部活の運営が上手くいかず苦しい表情を浮かべていたことがありました。中学生の頃から、自分の利益より社会に貢献したいと語っていました。長文のLINEには「大谷先生に教わったことを活かし、世のため人のためにこれからも引き続き頑張ります。」という記述もありました。このような生徒さんと出会えたことは深い喜びです。

彼は東大・工学部の大学院へ進みます。工学部は東大のキャンパスでは私が学んだ法学部の隣にあります。学生時代、工学部の講義を聴講したことがあるので、何か縁のようなものを感じます。昨年11月に上京した時に渋谷で彼とランチしました。実に楽しい時間でした。先日、彼の専門を生かした研究領域についてLINE交換しました。良き相談相手としてH君を応援していくつもりです。


(2022年 3月24日) 【先取り学習は必要か?】 [▲ 先頭へ]

今月初めの水曜日の北國新聞に折り込まれていた「リビングかなざわ」の学習塾特集欄に目が留まりました。ある学習塾は、半年から一年先の予習を進めているそうです。

こんな話を聞いたことがあります。金沢大学附属中学では、多くの生徒が大手の学習塾へ通って先取り学習をしているそうです。そのため、附属中の先生の中には、その学習塾で既に習っていることを前提にして教科書の内容をあまり説明しない人がいるとのこと。信じられない話で、公平の観点から許されないと思います。学習塾に通えない生徒もいるはずです。

勉強の基本は授業をしっかり聞くこととテスト前にきっちりテスト勉強することだと信じています。もし学習塾である単元を先取りで学べば、生徒は学校の授業に集中するでしょうか。先生の話をしっかり聞く生徒は少ないと思います。それは先生、学校に対して失礼に当たるのではないでしょうか。学校の先生も、授業に対する情熱や緊張感は薄れるでしょう。極端な例が上述の附属中の話です。

私は学校の授業の予習はしません。それは学校の役割を尊重しているからです。勉強の中心は学校であるべきで、学習塾は学校を補完する立場にあると考えています。予習はしませんが、その代わり定期テストの時に試験範囲をきっちり復習します。24年前からこの考え方で授業をしてきました。学校の通常の授業の進行に合わせて、ゼミでしっかり復習すれば学習内容の習得において全く問題ありません。

大都市圏の中高一貫校は1年間の先取り学習をしていると言われています。当地の高3生が3年生の勉強をしている時に中高一貫校の高3生は大学入試の過去問を解いています。大学入試において当地の高3生が不利なように思えますが、心配は無用です。高校各学年の勉強をきちっとし、然るべき受験勉強をすれば全く問題ありません。私の23年半の経験から断言できます。多くの教え子が難関大学に進学しました。

先取り学習をしなくても、中学で学ぶことをマスターした上で高校に進み、高校の授業にしっかりついていければ然るべき結果は出ます。ただし、高校で伸びるためには中学の勉強を完璧にしなければなりません。また、高校の授業に対して英語の速読や英作文の添削などを補完する必要があります。このような点において学習塾の存在意義があると考えています。


(2022年 3月17日) 【合格発表会場】 [▲ 先頭へ]

昨日、公立高校入試の合格発表がありました。例年なら北國新聞会館前で生徒の皆さんの結果を確認しますが、今年は受験生が一人だけだったので、彼が受験した泉丘高校へ行きました。正午の発表前の会場の神妙な雰囲気そして発表後の喧騒とした雰囲気はそれぞれ日常とは全く異なる独特なものがありました。

泉丘高校では、密集を避けるために、受験生以外の人が合格者の受験番号が掲載された掲示板を見られるのは12:10以降でした。それまでは掲示板の置かれたエリアに入れませんでした。12時丁度に発表されて、掲示板の前で受験生の歓声が沸き上がりました。12時過ぎに自分の受験番号を確認した一人の女子生徒がエリア外で待つお父さんのところにやってきて、合格を報告しました。父と娘は長い間ハグしていました。感動的なシーンでした。

一方、肩を落として会場から去る受験生も散見されました。喜びの歓声を背中にしながら言葉なく会場を後にする気持ちを思うと涙がこぼれそうでした。私の教え子の中には、公立高校入試の合格発表で自分の受験番号がないことを確認した瞬間に目標大学を決めた人がいました。彼はその気持ちを胸に3年間頑張り、大学入試でリベンジしました。昨日、下を向いて帰る受験生には、是非3年後にリベンジして欲しいと思いました。

昨日は久しぶりに合格発表の現場へ行き、喜びと悲しみの姿を目の当たりにしました。高校入試は人生における一大イベントだと改めて感じました。新年度の始まりを前に、高校入試そして大学入試に関わることで生徒の皆さんの人生に大きな影響を及ぼすことを再認識し気を引き締めています。


(2022年 3月10日) 【公立高校入試 in 2022】 [▲ 先頭へ]

今週火曜日・水曜日に公立高校入試が行われました。問題が北國新聞に掲載されていましたので、直ぐに英語と数学の問題を解いてみました。

英語はリスニング、適文補充、英文資料付き会話文、グラフ付き長文の大問4問構成で昨年同様でした。大問1のリスニングでは問題の一部が変わりました。(符号選択式から英単語記述式へ) 大問3の会話文は昨年より3行少なく36行に、大問4の長文は1行少なく33行になりました。昨年の会話文は避難訓練のちょっと分かりづらい問題でしたが、今年は素直に解ける問題でした。全体的な難度は昨年並みだと思います。

数学は良く練られた問題だと感じました。関数の問題では昨年以上に思考力が要求されました。昨年簡単だった証明問題は、角度が等しいことの証明の仕方に工夫が必要でした。印象に残るのは作図です。結局は線分の垂直二等分線と角の二等分線という基本の作図をしますが、角の二等分線の必要性に気付くかどうかがポイントでした。全体的に大学入試で要求されている「思考力」「表現力」を意識しているような印象を受けました。

英語の問題がやや短くなったとはいえ、やはり速読が必要です。中3クラスでは、大学入試の共通テストを視野の遠くに捉えて、例年通り速読練習をするつもりです。そのために中学クラスでは文法をしっかり固めます。数学は、各分野の基本を押さえた上で、「考えること」を従来以上に鍛えるつもりです。また、数学では50分の時間の使い方も大きなポイントであり、総合問題練習を繰り返す予定です。


(2022年 3月 3日) 【「金沢情報」2/23号 学習塾特集に関して】 [▲ 先頭へ]

謙虚さ、私が大切にしていることです。また、恩着せがましい態度を取らないようにも気をつけています。ですから、宣伝広告は苦手です。4年前から「金沢情報」に生徒募集の広告を入れていますが、控えめな内容にしてきました。しかし、広告に対する反応は期待したほどではありませんでした。そこで、自分のポリシーを変えて、先週の「金沢情報」の広告は少し大胆な内容にしました。

「金沢情報」がきっかけで本欄を読んで下さっている方がいらっしゃると思います。今回はサミット・ゼミの内容についてご説明致します。クラス設定は中2から高3です。中学クラス、高校クラスの授業内容については、昨年12月の本欄(12/2、12/9、12/16、12/23)でご説明しました。具体的な内容がお分かりになると思います。また、授業をする上での基本的考え方も昨年12月30日の本欄で述べました。どうぞご笑覧下さい。

中高生時代の私は数学が得意で、英語や国語は悪くはなかったものの大した成績ではありませんでした。現役での大学受験は英語が原因で失敗しました。その英語は河合塾での勉強のおかげで飛躍的に向上して、数学の偏差値を超えました。当ゼミの英語の授業はその時の勉強法が基礎になっています。英文への取り組み方次第で必ず英語が分かるようになります。この勉強法には絶対の自信があります。(謙虚な表現ではなくスミマセン) 東京外国語大学の英語学科に合格した教え子が「いつの間にか以前には解けなかったような問題も解けるようになっていて、うれしくなることもありました。」と語ってくれました。

数学は好きな科目で、数学の授業では様々な解法のテクニックを教えています。模範解答にはない分かり易い解き方やミスをしない計算の仕方を伝えることもあります。国語は、2019年9月26日付け本欄「新釈 現代文」でご紹介した通り、浪人時代に読んだ学習参考書のおかげで克服しました。現代文の読み方は中学・高校クラス用にそれぞれプリントにまとめています。

私の性格については、大学時代の親友が「明るいのに真面目」と言ってくれました。明るい人は不真面目になりがちだけど大谷は違うとのことでした。この性格で、明るい雰囲気の中で厳しく勉強に取り組む授業を行っています。月謝については個人塾としては高いかもしれませんが、授業内容や生徒さんのサポートについては大手の学習塾には負けません。東京で塾の講師のアルバイトをしている教え子から「先生のところは月謝が安いですね。」と言われたことがありました。教え子に同情されて微妙な気持ちでした。

今回の本欄は私のポリシーに反する内容になってしまいました。生徒募集の広告に関する一言ということで、どうかお許し下さい。


(2022年 2月24日) 【オリジナル資料について】 [▲ 先頭へ]

金沢情報」2/23号・学習塾特集に生徒募集の広告を掲載しました。2枚載せた写真は、生徒さんとの個別面談のシーンとゼミの各種オリジナル・プリントです。後者に対しては「大学入試対策プリント、中学英語マスタープリントなど、多数のオリジナル資料で生徒をサポート」とコメントしました。今回の本欄ではこのオリジナル資料について詳しくご案内しようと思います。

高校クラス向けプリントは、大学入試に向けた勉強法や心構えをまとめたもので以下の通りです。
(1) 「英語を克服する方法」 : 英語が得意になる勉強法を具体的にまとめたもの。自信作!
(2) 「英文速読の手法」 : 共通テスト・英語リーディング克服のための具体的処方箋。
(3) 「暗唱用基本英文集」 : 英作文対策として暗記するべき150例文(詳細な文法解説付き)。しっかり暗記すれば英作文が得意になります。
(4) 「高校数学の勉強法」 : 文系・理系それぞれの勉強法をまとめたもの。
(5) 「理科(生物基礎・地学基礎)、社会(地理)の勉強法」 : 生物基礎・地学基礎が50点満点だった教え子の勉強法と地理が苦手な生徒さんへのアドバイス。
(6) 「現代文の読み方」 : 現代文に関するかつてのベストセラーをまとめたもの。どんな問題でも読み解けるカギを説明。
(7) 「大学受験・合格者アンケート」 : 合格者に対するアンケート結果をまとめたもの。「悔いが残るもの」、「後輩へのアドバイス」など示唆に富み、かなり参考になります。高2生向けと高3生向けがあります。
(8) 「大学受験の心構え」 : 大学受験に向かう姿勢について、ある受験本と私の経験をまとめたもの。高2の秋頃に配布します。
(9) 「大学受験勉強のポイント」 : 受験に必要な全科目に関する勉強法をまとめたもの。高2後半に配布します。
(10) 「冬休みを迎える高2の皆さんへ」 : 共通テストまで1年余りの時期から大学受験を意識した勉強を始めて欲しいという願いを込めて昨年末に作成しました。
(11) 「Plan-Do-Check-Action シート」 : 高2秋の模試結果を分析して1月の模試に向けて計画を作成します。1月の模試結果をさらに分析して次の行動に移ります。企業における業務推進のやり方を参考にして昨年秋に作成しました。毎回の模試に応用可能です。
(12) 「受験勉強を本格化させる皆さんへ」 : 高3、6月初旬の総体・総文を終えた時に配布します。7ヶ月後の共通テストに向けた心構えのアドバイスです。
(13) 「マーク模試対策のまとめ」 : 共通テスト形式のマーク式模試対策をまとめたもの。全般的注意点、各大問に対する注意点を述べた実戦的なアドバイスです。
(14) 「リスニング・アドバイス」 : 共通テスト形式のリスニング対策をまとめたもの。英語が一回読みになり難化した問題に対して余裕を持って取り組める内容です。
(15) 大学入試4ヶ月計画表 : 高3、11月から2次試験までの毎日の計画を書き込める書式。共通テストや私立大学の入試日などが一覧になります。
(16) 「共通テスト・最終アドバイスリスト」 : 共通テスト本番に対するアドバイス集。
(17) 「共通テスト・チェックリスト」 : 共通テスト当日の注意事項をまとめたもの。服装や持ち物だけではなく裏技も伝授。
(18) 「英語2次試験アドバイスリスト」 : 2次試験本番に対する実戦的アドバイス集。
(19) 「『難関試験に一発合格する人の本番力』要点」 : ある本のポイントをまとめたもの。メンタルコントロールの具体的方法を紹介。
(20) 「小論文の書き方」 : 2次試験自由英作文の書き方の参考としてまとめたもの。

中学クラス向けプリントは次の通りです。高校での学力向上の基礎としての中学の勉強をマスターするための資料です。
(1) 「中学生の勉強法」 : 勉強に取り組む姿勢をまとめたもの。
(2) 「高校入試のまとめ」 : 公立高校入試の平均点や倍率の推移、各校合格のための基準点などをまとめたもの。高校入試の推移と現状が一覧で分かります。
(3) 「英語教科書重要文集」 : 英語教科書の基本文、本文中の大切な表現をまとめたもの。これをマスターすれば中学英語は完璧になります。自信作! 販売すれば結構売れるかも…
(4) 「英語リスニング対策」 : リスニング試験での注意事項をまとめたもの。
(5) 「作文の書き方」 : 公立高校入試で出題される200字作文の書き方や注意事項をまとめたもの。
(6) 「中学生の国語の勉強法について」 : 論説文や小説の読み方をまとめたもの。
(7) 「数学・解法のテクニック集」 : 一般的注意点、個別分野注意事項をまとめたもの。大きなテストの前に確認するように指示しています。痒い所に手が届くような実戦的な内容です。
(8) 「高校入試計画表」 : 4ヶ月計画表と1ヶ月計画表があります。計画的な勉強の基礎になります。
(9) 「総チェックテスト」 : 中学英語の全分野についての確認テスト。「その1」から「その4 」まであります。間違い探しと英作文の問題から構成されています。総合的な文法力を確認できます。
(10) 「入試本番を迎えて」 : 最終アドバイス。公立高校入試当日、席についた時に読みます。

サミット・ゼミは1998年10月17日に開校しました。おかげさまで24年目に入っています。こういう資料があれば効果的と思いついた時に作成してきたプリントが上記の資料です。必要に応じて修正を加えています。生徒の皆さんのモチベーションを高めること、各教科の効率的な勉強法を具体的に紹介すること、メンタルコントロールの手法を紹介することが目的です。縁あって出会った生徒の皆さんを万全にサポートしたいと思っています。


(2022年 2月17日) 【How to 速読】 [▲ 先頭へ]

英文速読についてまとめたプリントを作成しました。授業中に口頭でしていたアドバイスをまとめたものです。私がTOEICの900点超えのために勉強した参考書をもう一度読んで、速読のポイントを再確認しました。

大学入試センター試験の時から大量の英文を読むために速読が必要でした。共通テストに替わってからは速読の重要性が増しました。発音・アクセント、文法・語法問題がなくなり全てが読解問題になったからです。さらに、先月の共通テストでは昨年よりも500語増えて総語数が6,000語になりました。それを80分で読まなければなりません。速読の技術がなければ全ての問題を解くことは不可能です。

当ゼミでは中3で速読の練習を始めます。高校入試の英語の問題が長くなってきたからです。因みに、昨年3月の入試問題は会話文39行、長文34行でした。10年前の2011年度は会話文33行、長文25行でした。さらに、2017年度から会話文に英文資料が入り、2018年度から長文にグラフが入るようになりました。資料やグラフをチェックしなければならないので英文を速く読む必要性が高まりました。中3クラスでは。夏期講習前半に文法を総復習した上で、後半から速読を練習し始めます。

今までの経験では、中3の夏から速読を練習し始めると、高校入試の頃には長い問題にも対応できるようになります。そして、高校クラスで速読に磨きをかけると、英文を読んでいると、その内容が頭の中で映像で流れるようになってきます。この段階に至れば安定して速読できるようになります。そして、問題形式に慣れれば、共通テストの大量の英文も問題なく処理できるようになります。長い道のりではありますが、着実に進んでいけば共通テストの英語リーディングを確実な得点源にすることができます。

多くの英語の参考書では速読の必要性が指摘されています。しかし、不思議なことに、どうすれば英文を速く読めるかを説明している参考書はほとんどありません。今回作成したプリントでは、具体的な速読の仕方だけではなく、問題を解くに際して注意すべきポイントも説明しました。プリントを作成する過程で更なるアイデアも出てきて、実戦的な内容に仕上がりました。


(2022年 2月10日) 【総チェックテスト新作】 [▲ 先頭へ]

今週、中3クラス用に新しい問題プリントを作成しました。英文の間違いを訂正する問題25問(「間違いがあれば訂正して下さい。」という指示ですが、全ての問題に間違いがあり、間違いが複数の場合もあります。)と英作文12問から構成されるプリントです。中学3年間で学んだ文法全分野についてチェックすることができます。

総チェックテストは3種類準備してありました。元々は1月末から2月初めに実施される私立高校入試の前に文法の総復習をするために作りました。総チェックテスト「その1」は間違いを訂正する問題50問です。全て習った事項とはいえ、皆さん結構間違えます。それが悔しくてもう一度挑戦したいという要望があって「その2」「その3」を作りました。それぞれの問題プリントには、作成した年度の中3の皆さんの愛称が登場します。

今年度の中3クラスでは、昨年11月の統一テスト前に「その1」、冬期講習中に「その2」、私立高校入試前に「その3」を解きました。「その3」を解いた時、もう一度やりたいという声が上がりました。期待通りに問題を解けなかったようです。問題を作るのは結構大変な作業なので、その時点では新たな問題を作るつもりはありませんでした。

しかし、先週、三学期の期末テスト対策として英語の復習をした時に考えが変わりました。その原因は仮定法です。今年度から中3で仮定法を学ぶようになったからです。新たに作った「その4」には仮定法と関係代名詞の問題を多めに入れました。仮定法は非常に分かりづらい分野で、関係代名詞は超重要な分野です。手厚く問題練習するべきだと考えました。

裏が白紙の新聞折込チラシに、中学で学ぶ全ての文法分野を書き込んで漏れがないようにしました。文法だけではなく語法や熟語も加えました。出来上がった問題をみると、様々なポイントが盛り込まれていて難度は低くはありません。特に、仮定法や関係代名詞を含む英作文は厳しいかもしれません。来週の授業で使うつもりです。生徒の皆さんの出来具合が気になります。


(2022年 2月 3日) 【星稜高校の英語の入試問題】 [▲ 先頭へ]

今週火曜日(2/1)に私立高校の入試が実施されました。先月の中3クラスでは、生徒の皆さんの受験校の入試過去問に挑戦しました。この授業の準備のために星稜高校の昨年の入試問題を解いてみました。

昨年の星稜高校の英語の問題に関しては、本欄2021年1月28日付け「星稜高校入試の英語・大問1」で述べた通り、発音・アクセントの出題に注目していました。センター試験で出題されていた発音・アクセントの問題が昨年からの共通テストでは出題されなくなったので、星稜高校がどのように対処するか興味がありました。

同校の英語の入試第1問は、例年通りの問題形式で、発音問題3問、アクセント問題2問が出題されました。共通テストで出題されなくなったそれらの問題の出題を続けた星稜の判断は素晴らしいと思います。英語でのコミュニケーションにおいて発音やアクセントは重要だからです。一般的に日本人は発音・アクセントが下手ですから、それらに注意して英語を話せば、それだけで評価されます。私のビジネスマン経験から断言できます。

昨年の問題を解いていて驚いたのが第2問です。どこかで見たことのある形式の問題でした。携帯電話でのLINEのやり取りを題材にしたもので、それは昨年の大学入学共通テスト・リーディングの第1問と同じでした。去年の共通テスト、英語リーディング試験は1月16日に実施されました。私立高校の入試は1月29日でした。入試問題は1/16には準備されていたでしょうから、星稜高校の入試問題を作成した先生は、共通テストの問題を見て驚かれたことでしょう。

なお、火曜日に実施された今年の問題でも、第1問は昨年と同じ問題形式で発音問題3問、アクセント問題2問が出題されました。第2問、第3問は共通テストで出題されるような問題形式でした。守るべき点は守り、大学入試の問題も考慮に入れる作問担当の先生に敬意を表したいと思います。


(2022年 1月27日) 【高2クラス・共通テストに挑戦】 [▲ 先頭へ]

今年度は高3クラスの設定がなく、1月15日・16日に実施された大学入学共通テストに向けてはあまり緊張しませんでした。しかし、今週末に二水高校が高2生向けの共通テスト模試を実施します。昨年8月12日付け本欄でご紹介した通り、この模試を目標とした半年間の計画を作成して高2英語クラスと高2数学クラスを運営してきました。2週間遅れで本番の試験を迎えたような感じです。

英語は共通テストの問題形式に慣れる練習を重ねた上で80分の総合問題を2回解きました。特に、今週火曜日の2回目の80分練習では1月15日に実施された共通テスト本番の問題に挑戦しました。その結果は私の予想を上回るものでした。90点(100点満点)というハイスコアをたたき出した人もいてビックリしました。中3の時から速読練習をしてきたこと、半年間の練習で問題形式と時間配分に慣れたことが好成績の原因と分析しています。

数学は昨年7月末に授業を開始してセンター試験形式の数TAの問題を解いてきました。昨年11月からは数UBの練習も始めました。今月に入り共通テスト形式の問題に変えて、先週は1月16日の共通テスト本番の数TA、そして今日は本番の数UBの問題に挑戦しました。報道されている通りの難しい問題で、高2の皆さんは苦戦していました。

問題形式と試験時間に慣れたので、二水に通う生徒さんは余裕を持って週末の模試に臨めることでしょう。共通テストと同じ時期に同じ問題形式の高2模試が実施されて、高2クラスとして良い経験をすることができました。この経験を活用しながら、高2の皆さんが来年1月14日・15日の彼らの本番の試験で期待通りの成績が取れるよう導いていくつもりです。


(2022年 1月20日) 【共通テスト in 2022】 [▲ 先頭へ]

先週末に大学入学共通テストが実施されました。早速、英語リーディングと数学(数TA、数UB)の問題を解いてみました。

英語は昨年とほとんど同じ問題形式で、全てが読解問題でした。大問は6つあり問題の数は10個です。今年の総語数は約6,000語で昨年より約500語増えました。80分で6,000語読むことは本当に大変です。速読が絶対的な条件になります。今年感じたことは、情報処理力の必要性です。問題文の中の情報を読み取る力が求められていると強く感じました。2次試験で求められるような思考力ではなく情報処理力です。

昨日発表された平均点中間集計によると平均点は63.29点でした。昨年の58.80点より少し上がりました。総語数がかなり増えて80分で全ての英文を読み終えるのは容易なことではないので、平均点の上昇は意外な感じがします。センター試験で出題されていた発音・アクセント、文法・語法が廃止されたのは英語の民間試験導入が理由でした。結果的に民間試験の導入は見送られましたが、これらの問題は復活していません。様々な形式の問題から構成されていたセンター試験はバランスの良い問題でした。共通テストの読解問題偏重がとても気になります。

個人的にはセンター試験形式の問題構成に戻すべきだと思いますが、現実は直視しなければなりません。今年の問題の特徴を踏まえて高2、高1クラスの授業を運営していきます。大量の英文を読むための速読力の強化と情報処理力を求める問題形式に慣れるための練習を積み重ねることがポイントです。

数学はTA、UBとも非常に難しかったです。問題を解く前に、日曜日深夜に大手予備校が公表した予想平均点を知っていたので、気合を入れて解きました。試験時間内(数TA 70分、数UB 60分)で全問題を解くのはほぼ不可能だと思いました。中間集計による平均点はTAが40.25点(昨年57.68点)、UBが45.89点(昨年59.93点)でした。大学入試センターは60点位の平均点を狙っているはずなので、今年の問題の難度はかなり問題です。受験生が可哀そうです。

難しい問題を解いてみて今後の参考になることも感じたので高校数学クラスの授業に生かすつもりです。問題が難しくて考える時間が増えると、速く正確に解く計算力がますます必要になります。これは中学クラスの皆さんに伝えるつもりです。

国語の問題も解いてみるつもりです。センター試験、共通テスト後に英数国の問題を解くことは私にとって大切な年中行事です。問題が解けなくなった時が教える仕事を辞める時だと心得ていて、毎年厳粛な気持ちで問題に取り組みます。因みに、まだ当分は大丈夫です!


(2022年 1月13日) 【署名付きプリント】 [▲ 先頭へ]

今週末に大学入学共通テストが実施されます。センター試験から替わって2回目の共通テストです。高3生にとってはいよいよ本番であり、高2生にとっては、大学入試まで丁度1年になりました。

受験勉強をいつ始めるべきかについては、高3になってから始めるのでは手遅れです。高3になると皆が勉強し始めるので、そこから頑張っても相対的な成績である偏差値は上がらず志望校には手が届きません。高2の秋位から受験を意識した勉強を始めるのが妥当なところだと思います。

昨年12月初旬、各高校の2学期期末テストが終わった後の高2クラスで、あるプリントを配りました。冬休みから春休みの勉強を大事にして欲しいという思いを口頭で伝えるのではなく書面の形にしました。高2になってから配布したプリントを確認し、勉強の大切さを改めて説く内容でした。高2クラスでは、英語・数学・国語の勉強法のプリント、大学受験の心構えを説いたプリントだけではなく、ゼミの卒業生へのアンケート結果をまとめたプリントを配布していました。

「大学受験の心構え」では、ある受験雑誌に掲載されていた重要ボイントと私自身の経験を述べました。その重要ポイントには、受験生の心に迫る殺し文句が含まれています。アンケート結果のまとめには、「悔いが残るもの」、「後輩へのアドバイス」、「学校の授業の活用法」等の項目があります。大いに参考になるはずです。勉強の大切さに関しては、社会に出てから活躍する条件である幅広い知識と深い思考力を受験勉強を通して身に付けるよう述べました。

石川県の高3生は毎年、ゴールデンウィークの学研記述模試から毎月の模試が始まります。上述の通り皆が勉強を始めるので、その模試以降に成績を伸ばすことは非常に難しいです。従って、春休みまでの勉強が極めて重要であり、来春の受験結果に大きく影響します。高2クラスの皆さんに頑張って欲しいという気持ちを込めて作成したプリントには一人一人のことを頭に浮かべながら署名しました。ゼミ23年の歴史の中で署名付きのプリントを作ったのは初めてです。

共通テストが行われる今週末に、高2の皆さんは全国模試を受けることになっています。冬休みの勉強の成果が表れます。署名付きプリントの効果が出ることを祈っています。


(2022年 1月 6日) 【2022年の目標】 [▲ 先頭へ]

新年あけましておめでとうございます。2022年もこれまでの経験と更なる工夫で中高生の皆さんを導いていきたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

今年はゼミのホームページを更新しようと考えています。昨年の夏、「金沢情報」に掲載したゼミの広告について何人かのご父兄の方に感想をお聞きした時に、ホームページが古い印象があるという率直なご意見を頂きました。確かに、今のバージョンになってから時間が経ちました。2001年7月に公開した後、2014年2月に改定して今に至っています。

改定した方が良いだろうとは思いながらも決断しかねていたところ、同じ指摘を受けました。昨年末、「金沢情報」を発行しているカラフルカンパニーの担当者が年末の挨拶に来訪された時でした。取引先への遠慮から言い出しにくいことだったと思いますが、webに詳しい若い担当者がズバッと言ってくれました。

ホームページの更新に際して、あるアイデアを温めています。中高生の皆さんにかなり役立つと思われる内容です。ゼミでの経験が長くなってきて湧いてきたアイデアです。今は頭の中で考えているだけですが、企画書的な形にまとめて具体化するつもりです。

個人塾にとって費用負担の大きさが重く伸し掛かりますが、そのアイデアはサミット・ゼミのためだけではなく中高生の皆さんのために実現させたいと考えています。ホームページ更新に向けて積極的に取り組む所存です。